knights & magic ~odic theory~ 作:Drac
関所での戦闘を終えた銀凰商会は、この後の予定を話し合っていた。しかし、それほど難しい話でもない。エムリスの性格から考えても、元々から参戦が決まっていたようなものだった。
最初の予定では、商会活動のようなものを行って情報収集を行いつつ...という流れだったが、すでにそんな悠長なことをしている暇はなさそうなのだ。
そういう理由で、行動方針の話はそこそこに具体的な目的地などを話し合っていた。
一方で戦闘で
まず始めに、見た目にわかりやすく背中に見覚えのある簡易腕が
詰まるところ、ティラントーに使用されている技術はエルネスティが提案し、銀凰騎士団になったライヒアラ騎操士学園の生徒達が形にしたものと同一のものだった。同じ結論に至った、と考えるには時期的にも、類似率的にも難しい話であった。
「
「うわっ!いつの間に...」
エドガーとヘルヴィが、銀凰騎士団としても因縁がある相手だった、ということを話している所に会議が終わったのかエルネスティが首を突っ込んできた。以前から時々見られる
「敵は僕たちの技術、
因縁のある相手にモチベーションが上がった...で終わる話ならば、エルネスティがわざわざ出てくることもない。―エルネスティが出てこなければ気づかなかっただろうが―
「確かに...その通りだ。俺たちは
「でもこれ、結構な重装備しているわね。バランスをあえて崩しているみたい」
エルネスティの声にエドガーとヘルヴィが応える。
ティラントーの重装備、それはテレスターレ...もといカルディトーレと同じ技術を使っていると考えるととても不思議な事だ。エドガーも言っていたが、テレスターレは調整の知識不足であったエルネスティ達が作った、最大出力を見て作られた
カルディトーレとなれば
「
「そのとおりです。それに、僕たちがあれほど苦心したあれがそれほど進歩無く使われていますね」
「...
「はい。現在、一般的なカルディトーレに使用されている
そういった進歩がティラントーからはそれほど感じることが出来ない。ジャロウデク王国の気風に合わなかったのであろうか。
「要するに
「じゃあどうやって動いてるの?ツェンドルグなんて最初の頃はすぐに崩れたじゃない」
エドガーとヘルヴィが各々に思った事を口に出す中、エルネスティは一つの部品を指さす。
「
そこまで言うとエルネスティは口を濁す。話を聞いていた二人もエルネスティに若干冷ややかな目を向けていた。
理由は簡単でその部品がかなり派手に破損していたためだ。さて、今回戦闘を行ったのは誰であっただろうか。開戦の狼煙とばかりにエムリスが
つまり、秘密に迫るための鍵はエルネスティによって壊れたのだ。
「つ、次はちゃんと加減しますから...」
慈悲をかけないという意味で決して間違ってはいなかったが、敵を知るのが長引いたために正解ともいえない状態にエルネスティは気まずそうに言葉を漏らした。