knights & magic ~odic theory~ 作:Drac
ヴィーヴィルの撃墜はそのまま戦争の終結を意味していた。
航空戦力同士の戦闘は、多くが制空権確保を目的の主とする。それは、主力に航空能力の付与が難しかったり、物語によくあるような小型兵器で大型兵器を簡易に撃破できるためであったりと理由は様々である。
しかし、今回では事情が異なる。仕組みが違うものの、互いの主力が航空能力を保有していた。それは一種の決闘や代理戦争の様相を呈していた。勿論当人達にそういった思惑があったわけではなく、結果として客観的にそう映るというだけの話である。
ただ、実際に主力を失うという場面を見た兵達の士気は大幅に下がっていた。中には投降する者まで出始めた。勿論グスターボをはじめ、最後まで抵抗する者達もいたが、若干であっても機体性能に劣り、物量で対抗していたジャロウデクは徐々にその数を減らしていた。また、
勿論、これで戦争が終わりというわけではない。ジャロウデクとしてはここでエレオノーラを討伐すれば終わりだが、クシェペルカとしてはまだ王都が残っている。故に、そのまま王都へと進軍を行った。
とはいえ、ジャロウデクに余力は残っていない。最終兵器ともいえるヴィーヴィルは破壊され、通常の
しかし、このまま純粋に撤退を行ってもクシェペルカの溜飲を下げることは出来ない。王都にて抵抗を行えば、最悪本国まで侵攻を許すことになる。仮に勝てたとしても戦力を大きく減らしたジャロウデクにクシェペルカの統治は難しく、本国含めて全てを第三国に蹂躙される可能性が高い。
故にこそジャロウデクは敗戦を認めて、王族であるカタリーナ他幾人かの将校を残して本国へ撤退、無血開城を行った。戦争の歴史自体が未だ浅いために、戦後交渉などはおぼろげな姿があるのみである。
今回の戦争でクシェペルカは先王を失うなど、痛手を受けたが国家としては
ジャロウデクは戦後も国力を減らした隙に、
一方、エルネスティ達フレメヴィーラとしては
しかし、このままジャロウデクが滅ぼされれば勢いに乗ってクシェペルカ、フレメヴィーラにまで被害が及ぶ可能性がある。故にこそ一つの策を打った。
それは
その目論はいい意味でも、悪い意味でもで裏切られた。
エルネスティ達が
しかし、それは一つの流れを生み出した。
航空戦力である
結果として、他国に制空権を奪われないよう、また奪えるように
状態だけ見れば、エルネスティの前世における冷戦と近しいものがあるが、実際に戦争が起こり、
ただ、フレメヴィーラとしてもその開発競争へ参加する必要がある。これまでは山脈によって行き来が難しかったが、
エルネスティもその辺りは考えているが、彼は欲望に忠実な男である。簡易に物を浮遊させる技術を手に入れれば、後は簡単に想像できるだろう。厄介なのが前世の知識から政治的抜け道を探すのが得意でもあるのだ。
そうして、一つ大きな大戦が終わっても世界は続いていく。
というわけで、一応完結です。
一年強付き合っていただきありがとうございました。
いや、まあ適当に始めて最近は雑が過ぎるなと感じたから無理矢理ともいえますが...
次の機会があればもっとちゃんとした物を書きたいですね。
趣味の一つとして続けていければなと考えています。
では、またどこかで会う機会があれば