もし継国縁壱さんのような人が無職転生の世界に居たら 作:ばしお
剣術の指南を受けている最中だった。
目の端っこに偶々存在を見つけ目線をやる。
そこには何を考えているかもわからない自分にっとて不気味でしかない腹違いの弟がいた。
額には歪ともいえる痣のようなものが生まれつきあったと聞く。
あまりにも不気味なその有様に、もしかしたらわが家に災いをもたらすかもしれないと考えた者までいた。
処分すべきではという声も上がったが産んだ母が父に泣き、嘆くように「殺さないであげてください」と縋り付きながら懇願したので表面上文字通りの存在しないものとする事を条件として、生かすことにしたらしい。息子である俺がいうのもなんだが、臆病で小物な父らしくない、と思った。
普段の父ならばこの事を他の誰かに悟られる前に問題を対処したはずだ。
神子ならば国に捧げればいい。
だがしなかった。
理由はわかりやすい。だが何処か腑に落ちなかった。
父は彼女の事をとても気に入っていた。どこかの出身もわからない、名家の貴族でもないただの妾に対して。
何故かはわからない。
この世界では珍しい黒色の髪の色で、顔は美しかった。体は弱いそうだが佇まいには教養を感じられた。品性は高貴で気高いものであると感じられる。それか?
いや、それだけではないはずだ。
その証拠に父は体が弱い彼女に夜の相手を無理に強要しようとはしなかった。
仕事にも変化の片鱗のようなものが見え、相変わらず相手にたいしてへりくだる様子はあるが、卑怯な手はなるべく使わず、手腕は鈍腕ながらも真摯に領主として仕事に向き合おうとしていた。
なぜそこまで変化があったのだろう。いい傾向のはずだが自分の母に対しての気持ちより妾の方が父に対しての影響力がつよいことに対して複雑な気持ちを持たずにはいられなかった。だからなぜそこまで彼女に方入りするのかの答えを見つけるよう懸命に考えた。
結局、納得のいく答えは見つからなかった。
稽古の休憩中、名前もないそいつに話しかけてみる。
「おい、そこで何している」
「......」
声をかけてみても反応は帰ってこない。
まるで私は最初から存在しませんとでも言わんばかりに
「...まあいい...くれぐれも稽古の邪魔だけはしないでほしい」
「......」
遅れてこくんと頷いてやっと反応を示した。
そいつはそそくさと俺から立ち去る。
分からんやつだ。
とても静かで、声を発した姿など見たことがない。
ルークは、とても不気味な奴だと再度認識した。
事件が起こったのはその数か月後だった。
これいけるんか?この設定大丈夫か?てかルークこんなだったか?
と一日考えていましたが結局これで行きます。
もうちょっと理解するために本編読み直して出直してきます。
感想あればうれしいです。