初回を危なげなく3人で抑えた惇は、悠々とベンチに戻った。
御幸「どうだ、スプリームの感覚は?」
惇「ん~、イマイチっすね。」
御幸「そうか?ボールは良かったように見えたが・・・」
惇「いや、もうちょっとクイッとやるか、スッとやるかで良くなると思うんすけど・・・分かんないっすね。」
御幸「いや、俺もお前が何言ってるか分かんねーよ。」
御幸「まあ、焦らずじっくり磨いていこう。欲しい物はそう都合良く簡単に手に入らねぇって事だ。」
惇「そっすね。そんじゃあ、打つ方頼みますよ、カズさん。」
その際、御幸とこういった話をして、御幸は防具を脱ぎ、ヘルメットを被って打席に立った。
その初球
ズドォォン!!
真っ直ぐが決まり、2球目はSFFが外れて1-1となった。
小野(やっぱり御幸は何考えてんのか分かんねー・・・)
小野(そう簡単に打ち取れない・・・だったら、コイツで・・・!)
そう思った小野は、あるボールのサインを出した。
暁「!」
それを見た暁は、握りを変え、投げた。
ククッ!ストンッ!
御幸「っ!」
そのボールは、縦に鋭く曲がり落ち、御幸のバットは空を切った。
「おお、縦スラ!!」
「早速我が物にしたか!」
周りも、決まった事に驚きの声を上げた。
片岡「・・・。」
しかし
結城「ボールフォア!」
後が続かなかった。
小野「力入ってるぞ!リラックスな、降谷!」
これには、小野はすかさずマウンドに行き、暁にそう声をかけた。
次の前園の初球
前園「ふんぬ!」
キーン!
暁「!」
レフト方向に強烈な打球が飛んだが、関の正面だったためアウトになった。
次の金丸には縦スラが連続して外れ、3球目
キーン!
カウントを取りに来た真っ直ぐを捉え、御幸は一気に三塁まで行って、一死一、三塁とレギュラーチームが先制のチャンスを作った。
そして、次の白州の初球
キーン!
センターに打球が飛び、それを見た御幸がタッチアップし、ホームに帰った。
「おおーっ!!Aチーム先制!」
「白州のバットで先取点取ったぞ!」
ギャラリーは、レギュラーチームの先制に盛り上がりを見せた。
惇「ナイスっす、健さん!」
白州「ああ!」
落合(この男、一見目立たないが良いバッターだ。俺だったら間違いなくクリーンアップに置くな。)
落合は、内心そう白州を高く評価していた。
その後の東条はサードゴロゲッツーに打ち取られチェンジとなったが、先制点はレギュラーチームが取った。
その裏の惇のピッチング
ズバアアンッ!!
山口「っ!」
初球ド真ん中の真っ直ぐで山口を空振らせた。
2球目
ズバアアンッ!!
真ん中高めの真っ直ぐを空振らせ
ズバアアンッ!!
惇「シャアアアッ!!」
3球目は、インハイの真っ直ぐで空振り三振に打ち取った。
次の5番樋笠の初球
ズバアアンッ!!
外の真っ直ぐでストライクを取り2球目
ズバアアンッ!!
インサイドの真っ直ぐで空振らせ
ズバアアンッ!!
惇「らああああっ!!」
3球目は真ん中高めの真っ直ぐで空振り三振に打ち取り、再び雄叫びを上げた。
「うぉあ!2者連続3球三振ー!!」
「しかも全てストレート!!」
「流石片岡2世だせ!!」
ギャラリーは、この圧巻のピッチングに盛り上がり
山口「やっぱアイツはスゲぇ・・・!」
木島「ああ・・・1球1球魂が込められてるようだ!」
栄純「ヤロォ・・・!」
暁(負けない・・・!)
関「なっ!」
控えチームも、改めて惇の実力の高さを感じた。
御幸(流石だな・・・。相手が狙っても当たらないストレートと気迫の投球・・・それがお前の最大の武器だもんな・・・)
御幸も、惇の圧巻のピッチングにそう感じた。
この時
??「ほぅ・・・紅白戦か。」
??「秋大中だってのに相変わらず熱い指導してるじゃねぇか、鉄心の奴。」
ある男性が青道高校に現れたのであった。
投稿出来ました。
最後の男性は、ダイヤのAファンなら知ってるあの人ですよ!
それでは、また。