準決勝当日
「うわ・・・客入ってんな。」
「2試合とも良いカードだからな。」
「つーか青道の先発誰なんだろうな?」
「怪腕足立か剛腕降谷、そして技巧派左腕沢村。」
「全国クラスのエース級3人を擁する青道と豪快な打線で相手投手を粉砕した成孔学園。」
「やっべぇ・・・熱すぎるぜ!」
「その3人に隠れがちだけど川上も良いピッチャーだよな。」
「やっべぇ・・・青道投手陣半端ねー!」
観客も、どちらが勝つか話し合っており、待ちきれないのか非常に興奮していた。
そして、青道ベンチ前では、ベンチメンバー全員が円陣を組んでいた。
これに
「おっ、円陣組んでんじゃん!」
「って事は、久々に見られるな、王者のかけ声!」
観客が反応した。
太田部長「珍しいですね、御幸からやりたいと申し出るのは。」
そして、メンバー全員胸に手を当て
御幸「俺達は・・・王者なんかじゃねぇよな。」
御幸は普段と同じ声で言い
御幸「挑戦者だ!!」
そう、ハッキリと言った。
この言葉に、一同笑みを零し
「「「おおおーっ!!!」」」
雄叫びを上げた。
御幸「誰よりも汗を流したのは!!」
「「「青道!!!」」」
御幸「誰より涙を流したのは!!」
「「「青道!!!」」」
御幸「戦う準備は出来ているか!?」
「「「おおおーっ!!!」」」
この雄叫びはベンチ入りメンバーだけじゃなく、スタンドの応援団にベンチ入りが出来なかったスタンドの部員達の声も重なり
御幸「我が校の誇りを胸に狙うは全国制覇!!行くぞぉ!!」
御幸は天に片腕を掲げ、皆もそれに続いて片腕を掲げ、その雄叫びは天に届く勢いだった。
そして、ナインは闘志を燃やしながら整列場所へかけていき、挨拶を交わした後、それぞれの守備位置へと散っていき、この日先発の暁がマウンドに上がった。
「今日の青道の先発は降谷か・・・」
「剛腕vs豪快打線!熱いぜ!」
先攻の成孔学園。打席には成孔学園の切り込み隊長であり、キーマンでもある枡が入った。
その初球
ズドォォン!!!
真っ直ぐがやや外に外れた。しかし、悪くないボールだった。
2球目
ズドォォン!!!
初球同様外に真っ直ぐを投げ、ストライクを取った。
3球目
ズドォォン!!!
今度は内に真っ直ぐを投げ、追い込んだ。
そして
ズドォォン!!!
「ットライーク!バッターアウト!!」
最後は外低めに真っ直ぐを投げ、見逃し三振に打ち取った。
御幸「降谷、ナイスボール!」
枡(マジかよ・・・手が出なかった・・・)
これには、枡は悔しそうな表情を浮かべた。
次の2番には、初球のSFFを引っかけさせてセカンドゴロに打ち取った。
そして
ズドォォン!!!
「ットライーク!バッターアウト!!」
3番の小島には高めの真っ直ぐで空振り三振に打ち取り、立ち上がりを3者凡退に抑える上々の立ち上がりとなった。
御幸「ナイスピー、降谷!」
倉持「ナイスだぜ、降谷!」
春市「良いよ、降谷君!」
周りも、上々の立ち上がりを見せた暁にそう声をかけたが
暁「まだ初回。油断は禁物。」
暁は油断のない表情でそう返した。
御幸「そうだ。油断なく、力み無く、自然体で行け。そうすれば、お前のボールは打たれはしない。」
これに、御幸はそう暁に言った。
惇「暁。この調子で最後まで行け!お前のボールなら、どんなバッターでも抑えれるぜ!」
惇も、暁に激励の言葉をかけ
暁「うん!」
暁も、嬉しいのか少し表情が崩れたのだった。
その裏の青道の攻撃。先頭の倉持が右中間を破るスリーベースを放ち、いきなり先制のチャンスを作った。
続く春市は初球をセンター前に運んで青道があっさり先制した。
『鮮やかなセンター返し!!三塁ランナー倉持ゆっくりホームイン!!青道、この試合も初回に先制!!』
惇「洋さん!」
倉持「おう!」
ホームに帰った倉持を、惇はハイタッチで迎え、打席に立った。
枡「切り替えろ、龍平!!」
枡は、小島にそう声をかけ、落ち着かせようとした。
そして、惇に対しての初球
キーン!
外のスライダーに惇はバットを出し、右中間にフライが飛んだ。
枡(あのコースのスライダーを!?けど、これはフライだ・・・アウト1個取れたな・・・)
立ち上がって打球を見た枡は、小島の調子が悪いとはいえ、外のスライダーを確実に当てた惇の技術に驚きつつも、高く舞い上がった打球に対しそう思っていた。
しかし
(お、おい・・・いつになったら落ちるんだよ・・・)
(どんだけ高く上がって・・・ってまだ伸びんのかよ・・・!)
センターとライトの2人は、惇の打球が全く落ちてこず、加えてどんどん下がっていき、フェンスにまで到達した。
そして、その打球は2人のグラブに収まる事無く、そのままスタンドに入ってしまった。
枡「嘘・・・だろ・・・?」
これに、枡は唖然とした表情でスタンドを見ていた。
『は、入ったー!!外野フライかと思われた当たりは大きな弧を描いてスタンドに入りましたー!!足立、自らの豪快なアーチで先発降谷を援護しました!!』
「お、おい・・・あれ詰まってたよな・・・」
「ああ・・・詰まり気味だったな・・・」
「何であれが入るんだよ・・・」
観客も、惇のホームランに唖然としていた。
信二「ナイバッチ、足立ー!!」
秀明「ナイス!!」
麻生「え!?い、今、詰まってなかったか!?何で!?」
関「なっ!」
ベンチも、惇のホームランに興奮し
吉川「やりましたね、唯さん!!」
唯「うん!!惇くーん!!」
スタンドでも、マネージャーを筆頭に興奮の渦中だった。
その間、惇はゆっくりとダイヤモンドを一周していた。
惇(やっべ・・・詰まったと思ってたけど、ラッキー・・・!)
その頭の中では、打席の結果が良かった事に内心やったと思っていた。
栄純「うおおおっ!!流石俺のアドバイスが効いたな、惇!!」
その間、何故か栄純がそのような事を口にしていた。
惇(・・・お前、いつ俺にアドバイスしたんだよ・・・)
これに内心そんな事を思っていた。
そして、ホームに帰ると
御幸「ナイスバッティング!」
惇「あざっす!いやぁ・・・入って良かったっすよ。」
御幸がハイタッチで迎えた。
御幸「結構詰まってるんだがな・・・」
惇「そうなんすけど、思ったよりスライダーが曲がってなくて良かったっすよ。」
御幸「そうか・・・じゃあ、取れるだけ点を取るか。」
そう言い、御幸は打席に向かったのだが
惇「さっきの台詞は何だったんすか?」
御幸「い、いやぁ・・・ははは・・・」
惇「ここ最近調子良かったのに・・・何でっすか?」
御幸「はは・・・」
息をするかのように力の無いセカンドゴロに終わった。
そして、この回青道は3点を先制したのであった。
投稿出来ました!!
久し振りの投稿です!!お待たせして大変申し訳ございませんでした!!
実を言うと、ダイヤのAが本格的に終わってしまい、少し気分が落ちていました・・・。
終わると分かっていたのですが、いざ終わるとなると寂しくて・・・。
これから先時間がかかると思いますが、頑張って投稿しますので、宜しくお願いします!!
後、こちらのドキュメンタリー映画、スゲー面白かったです!!
https://www.japan-baseball.jp/jp/movie/2023/
あの時の感動が思い出してしまい、思わず涙が出そうになりました!!
そして改めて、僕は野球が滅茶苦茶大好きなんだなと思いました!!
この気持ち、死ぬまでずっと持ち続けたいです!!
長くなりましたが、それでは、また!!