ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

107 / 129
106話です。


106話

4回の表の成孔学園の攻撃。枡が打席に立った。

 

枡(もう黙って見てるだけじゃねぇぞ。球種だけじゃなくコースに狙いを絞って・・・)

 

そう思って構えた初球

 

ククッ!ストンッ!

 

縦スラから来て2球目

 

枡「っ!」

 

初球同様縦スラが来て、引っかけてしまった。

 

枡(2級続けてスライダー・・・!?)

 

しかし、飛んだ方向が幸いしたのと

 

枡(なめてんじゃねーぞー!!)

 

枡の気迫のヘッドスライディングでセーフとなり、成孔学園初ヒット初ランナーが出た。

次の2番には、初球ピッチャーゴロに仕留めたが

 

ぶんっ!

 

暁「っ!」

 

フルスイングしてきたためゲッツーに取れず、送ったような形となって一死二塁となった。

次の3番小島も

 

ズドォォン!!!

 

ぶんっ!

 

暁「っ!」

 

初球からフルスイングしてきた。

2球目

 

キン!

 

レフト前に運ばれてしまい、当たりが良すぎたため失点はしなかったが更にピンチが広がり、迎えるは

 

『4番ファースト長田君』

 

豪快かつ重量打線の主砲、長田が打席に立った。

 

御幸(流石に2巡目捉えてきたか・・・縦スラが甘く入るよりかは、ストレートで押した方が良さそうだな・・・)

 

そう思った御幸は、真っ直ぐのサインを出して構えた。

その初球

 

ズドォォン!!!

 

ぶんっ!

 

暁「っ!」

 

高めに浮いた真っ直ぐを長田は空振ったが、強烈なフルスイングに更なるプレッシャーを暁は感じた。

 

御幸(少し高めに浮いてきてんぞ。もっと低く・・・っ!)

 

そう思った御幸だったが

 

ズドォォン!!!

 

外に大きく外れてしまった。

これに

 

御幸「タイムを!」

 

御幸はすかさずタイムを取り、マウンドに駆け寄った。

 

御幸「どうした?力入ってるぞ。もっと低く投げて来い!」

 

御幸「こういうバッターには、パワーよりもコントロールだ。力み無く、自然体にだ!」

 

暁「っ!」

 

御幸の言葉に、暁は目が覚め

 

御幸「お前のボールなら、絶対に打たれはしない。」

 

御幸もそう返し、マウンドを後にした。

暁も

 

暁「ふぅー・・・」

 

1つ深呼吸をし、力みを取った。

そして、セットに構えた3球目

 

ズドォォン!!!

 

長田「っ!」

 

外低めに綺麗に決まり、2-1と追い込んだ。

 

御幸(力が抜けたようだな・・・)

 

これに御幸は、マスク越しに笑みを浮かべた。

 

栄純「うぐぐ・・・!そこは俺の聖域・・・!」

 

・・・いつからそこはお前の聖域になったんだよ、栄純・・・。

3球目

 

キン!

 

長田は打ったがファースト正面に打球が飛び、3-6-1のゲッツーに仕留めた。

 

『ゲッツー!!3-6-1のダブルプレー!!』

 

春市「ナイスカバー、降谷君!」

 

前園「ナイスや!」

 

『青道には『東都の怪腕』足立だけじゃない!剛腕降谷もいる!成孔学園、この回も得点ならず!』

 

信二「最後の球やべぇな・・・」

 

倉持「降谷、ナイスカバー!」

 

惇「ナイスボール、暁!」

 

こうして、暁はこのピンチを無得点に抑えた。

その裏の青道の攻撃は、小川の前にこの回も三者凡退に終わった。

そして、5回に突入した。

暁は先頭の5番をサードゴロに打ち取り、6番をライトフライに打ち取って2アウトとした。

そして、小川が打席に立ち、初球を空振らせたのだが2球目

 

キン!

 

暁・御「「っ!」」

 

少し高めに浮いた真っ直ぐが当たり、打球はレフトスタンドギリギリに吸い込まれた。

 

『は・・・入ったー!ホームラン!!立ち塞がる剛腕から大きな一打。この一発が反撃の狼煙となるかー!!』

 

御幸(確かに少し高かったが・・・それをスタンドまで・・・)

 

この打球に、御幸は少し驚きを見せた。

次の8番はライトフライに打ち取ってチェンジとなったが

 

惇(マジかよ・・・暁のボールに打ち負けちゃいねぇ・・・)

 

前園(下位の打者がフェンス手前まで飛ばすんかい・・・)

 

ツボにはまったら危険な打線であると改めて感じたのだった。

そんな中

 

御幸「最後のボール、悪くなかったぞ・・・あのコースからスタンドまでは届かねぇよ・・・」

 

御幸「大切なのは打たせない事じゃなく、打たれた後どう投げるか・・・」

 

御幸「少しずつ足立に近付いてきてんぞ・・・」

 

御幸はそう暁を励ました。

そして、その裏の青道の攻撃は、先頭の惇が打席に立った。

打席に立つ前に、惇は片岡にある指示を受けていた。

 

片岡『あの投手は、初球からインコースを攻めてくる事が多い。狙うはその・・・』

 

惇(真っ直ぐだろ!!)

 

そして、狙い通り真っ直ぐがインコースに来て、惇は迷い無くバットを出した。

小川の球威に押されそうになったが

 

惇(関係ねー!押しこんでやらぁ!!)

 

惇は右手でぐっと押し込み

 

キーン!

 

振り抜いた。

打球は高々とレフト方向に上がり

 

ガシャン!

 

小川「っ!」

 

スタンド中段まで運んだのだった。

その時、一瞬の静寂が球場を包み

 

わあああああっ!!!

 

一気に大歓声に包まれ

 

惇「しゃああああっ!!」

 

惇も右手を高々と掲げて雄叫びを上げながら一塁を回った。

 

『は・・・入ったー!!ホームラーン!!点を取られたその裏、青道は足立のこの試合2本目のホームランで追加点を取りましたー!!』

 

『球威に押されていたのかもしれません!しかし、1本目と違い、力で完璧に捉えました!」

 

実況は興奮した様子で惇のホームランを言った。

 

枡「マジかよ・・・」

 

枡(常のインコースストレートをあそこまで・・・!)

 

枡(あんな細身で何つーパワーだ・・・!)

 

枡も、惇の2本目のホームランに絶句し、固まってしまった。

 

「す、スゲー!」

 

「ああ!1本目といい、ホームランバッターの打球だぜ!」

 

「足立、ピッチャーとバッター両方いけるぞ!!」

 

観客も興奮が収まらず

 

信二「ナイバッチ、足立ー!!」

 

秀明「凄いね!!」

 

前園「ナイスや、足立!」

 

春市「ナイス、足立君!!」

 

栄純「うおおおっ!!」

 

ベンチも、惇の2本目のホームランに興奮し

 

唯「ナイバッチー!!惇くーん!!」

 

吉川「す、凄い!!凄いよ足立君!!」

 

青道応援席も、興奮を隠せなかった。

そして、ホームに帰ると

 

御幸「ナイスバッティング!」

 

惇「うっす!」

 

御幸がハイタッチで迎えた。

 

御幸「良くあそこまで飛ばせたな。」

 

惇「利き腕の右腕で押し込んだんすよ。球威に押されないように。」

 

御幸「成程・・・なら、俺もやってみるかな。」

 

惇「最初の時みたいにあっさり終わらないで下さいよ。」

 

御幸「あはは・・・善処するよ。」

 

そう言い、御幸は打席に向かった。

そして、ベンチに帰ると惇は手荒い歓迎を受けたのだった。

 

小川「・・・。」

 

一方の小川は、次の御幸にも完璧にスタンドまで運ばれてしまったが、それでもある歌を口ずさんで気持ちを立て直し、後続を絶った。

しかし、完全に調子が上がった暁の前に成孔学園は何も出来ず、7-1で青道の完勝となり、暁も8回1失点10奪三振の快投を演じ、後に投げた川上が締めた。

そして、次の試合の薬師対市大三髙との試合は、市大のエース天久と真田の投げ合いとなったが、終盤に真田自らの逆転タイムリーで薬師が3-2で勝利し、秋季大会決勝は、青道と薬師の顔合わせとなったのであった。




投稿出来ました。

最後は完全に駆け足投稿です。

大変申し訳ございません。

次の決勝ですが、内容が纏まれてないのでゆっくり考えます。

それでは、また。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。