ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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10話です。


10話

「やっぱ青道の打線はスゲーわ!!」

 

「結局は上級生の圧勝でしたね・・・」

 

「それと・・・足立は噂通りの実力でしたね!!」

 

「ええ。1球しか投げてないけど、あの浮き上がるように伸びる真っ直ぐは凄かったですね!!」

 

「1球だけと言えば、あの降谷って子も良かったですね!」

 

「あの剛速球は相当のインパクトでしたね!!」

 

「投手力の弱い青道の救世主になるんじゃないですか?」

 

「ははっ・・・そうなってもらわんと困る!!」

 

「ここ5年、甲子園から遠ざかってますしね。」

 

「後沢村・・・でしたっけ?途中から出てきた投手・・・。何点かは取られましたけど、最後まで投げ抜きましたよ。」

 

「ああいう諦めの悪い投手も、嫌いじゃ無いですけどね。」

 

紅白戦が終わっても、ギャラリー達は大盛り上がりだった。

 

 

 

 

 

 

倉持「え!?マジっすか増子さん!じゃあ明日の試合・・・」

 

増子「うむ!スタメン復帰だ!!」

 

倉持「ヒャハハハ!!やっぱあのホームランが決め手っスか?」

 

増子「まぁ・・・あれは紙一重の勝負だったがな。」

 

増子「それに、もしあれがあだっちゃんだったら三振だっただろうな。」

 

倉持「成程・・・」

 

倉持「沢村も頑張って投げてたけど、現段階では一軍では通用しねぇって感じか・・・」

 

倉持「あのヤロー、もしかしたら部屋で泣いてたりして・・・ヒャハハハ!!」

 

そう言い部屋に入ると

 

栄純「あ、お帰りっス!」

 

栄純がテレビを観ていた。

・・・増子のプリンを食べながら。

 

倉持「・・・全然元気ってか?コノヤロー!」

 

それを見た倉持は、栄純にドロップキックをぶちかまし

 

倉持「テメー!先輩に一発打たれたんだ!新人らしくちょっとは落ち込めよオラ!」

 

その他のプロレス技を決めながら言った。

 

増子「おおお・・・お・・・俺のプリン・・・」

 

その横で、増子は自分のプリンの亡骸を呆然と見ていた。

その時、栄純の携帯にメールが来たため倉持が見ると、彼の幼馴染の若菜からのメールを見て嫉妬した倉持がプロレス技を更に決めたのだった。

 

 

 

 

 

唯「今日、ナイスピッチングだったね!」

 

惇「1球しか投げてねーから、何とも言えねーよ。」

 

唯「それでも凄かったよ!」

 

惇「・・・はは。サンキュー。」

 

すると

 

唯「・・・ねえ、惇君。」

 

惇「あ?」

 

唯「今・・・野球楽しい?」

 

唯が惇にそう尋ねてきた。

 

惇「・・・んだよ、急に?」

 

唯「・・・ううん。何でも無い。」

 

惇「・・・そっか。そんじゃあ、俺部屋戻るわ。お前も、気を付けて帰れよ。」

 

唯「・・・うん。」

 

そう言い、2人は別れたのだった。

 

惇「・・・。」

 

その時、惇はある人との話を思い出していた。

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

それは去年の最後の大会の時だった。

その頃の惇は、他の追随を許さない程の圧巻のピッチングをしており、対等に渡り合える者はいなくなっていた。

この日も、惇は圧巻のピッチングを見せており、無双状態に等しかった。

 

「お、おい・・・これで5者連続だぞ!」

 

「あんな真っ直ぐ、打てねーよ・・・!」

 

「これでキレ鋭い変化球があるんだぜ・・・バケモンだろ・・・!」

 

「ああ・・・アイツは人間じゃねーよ・・・」

 

そんな事を常々言われ

 

惇(チッ・・・どいつもこいつも・・・うっせぇんだよ・・・!)

 

惇の心は荒れていた。

 

「・・・。」

 

そんな惇を見ていたシニアの監督は

 

「足立。ちょっと来てくれ。」

 

ベンチ裏へ一緒に行かせた。

 

「俺はお前に謝らねばならん。」

 

惇「はっ?」

 

「お前が途轍もない才能を秘めている事には、すぐに気付いた。」

 

「だが、当時のお前の一番の悪い癖だった右足に体重をかけて出て行くという癖。膝を曲げすぎてボールを低く放る為に自分がまず低くなってしまっていた為、右腰が落ちて肩も落ちていた。それでトップの位置が低くなり、ボールを前で叩いたら肩肘に負担が掛かっていた。現にお前は、肩と肘の痛みに苦しんでいた。」

 

惇「・・・。」

 

「それで、お前には『上から叩け』、『右膝に土を付けるな』という2つのアドバイスを元にしたフォーム改造を行わせた。その結果、お前のポテンシャルは一気に開花した。」

 

「そして、その才能が開花すれば、今のようになるであろう事にもな。気付いていながら何も言わなかった。」

 

「いや、言えなかったんだ。お前の気持ちより、その才能が開いた先が見たいという感情が勝ってしまった。」

 

「だから謝る。そして頼む、その才能を無駄にしないでくれ。それと、野球を嫌いにならないでくれ。」

 

惇「えっ?」

 

「お前の悩みは、すぐに解決できる事では無い。だが、いつか解決できるかもしれん。だから、決して無駄にせず、これからもずっと野球を好きでいてくれ。」

 

惇「・・・分かったっス。今更もう元には戻れねー。それでも・・・まだ勝ちてーって気持ちは残ってる。」

 

そう言い、惇は表に出て、マウンドに上がった。

そして、そのまま好調をキープし、チームは優勝したのだった。

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

惇(もしあの時話してくれなかったら・・・今の俺はねー。)

 

惇(それに・・・面白れー奴にも会えたしな・・・これからの野球・・・楽しみだ・・・)

 

そう思いながら、惇はボールを弄りながら夜空を見ていたのであった。




投稿出来ました。

一部とある漫画のシーンを入れてみました。

フォーム改造の話は、藤川○児のお話と下記動画を参考にしました。

https://www.youtube.com/watch?v=IM9-W5ckA5Y&t=93s

https://www.youtube.com/watch?v=nd3eE6ECzzk&t=669s

主人公の投球フォームは、お察しの通り、藤川○児のフォームです。

凄い今更ですが・・・(汗)

それでは、また。

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