10月24日。緊張感を感じさせる雰囲気を出しながら青道高校は球場入りした。
夏に続いて2大会連続の決勝進出。先発は『東都の怪腕』で2失点ながらタイムリーによる失点は無いという抜群の安定感で勝利に貢献している惇。
今大会はバッティングでも評価はうなぎ上りであり、準決勝の成孔学園戦では2本のホームランでチームの勝利に大きく貢献した。
打線も今大会は初回から先制点をたたき出し、確実に追加点を取っており、新チームになっても伝統の強力青道打線は健在だ。
投手陣も先程述べた惇だけじゃなく暁と栄純も今大会安定感抜群のピッチングをしており、評論家の間では関東最強の3本柱ではないかと言う意見まで飛び出している。
そんな中、来年どの高校に入学するか決めようとする有望な中学生が集まり
拓馬「どうやら間に合ったな。」
光舟「ああ。」
惇のシニアの後輩、瀬戸拓馬と奥村光舟も来ていた。
彼らだけじゃない。
結城「久し振りだな、原田。」
原田「ああ、結城。」
青道と稲実の前キャプテン、結城と原田も来ていた。
その他にも3年生らも見に来ており、稲実に至っては現チームの主力が観に来ている程だ。
結城「成宮は?」
原田「昨日は渋ってたけど、どうかな。」
・・・成宮だけ来ていなかったが。
そんな中、ブルペンでは惇が試合前の投げ込みをしていた。
惇「んっ!」
ズバアアンッ!!!
いつ通りの良い音なのだが、この日の惇はいつもと違っていた。
惇(やっべ・・・いつもより体が軽い・・・)
いつもと比べてボールのキレが良かったのだ。
それだけじゃなく
ズバアアンッ!!
その殆どのボールが、御幸の構えたところへドンピシャに決まるなどコントロールも抜群だった。
惇(昨日からこんなボールが投げれるなんてな・・・)
実を言うと、この伏線は昨日からだった。
回想
ズバアアンッ!!!
最後の球が、いつもより更に伸びたのだ。
これには
坂井「速く・・・なった?」
楠木「速いよな?」
周りもそう感じていた。
栄純「マジかよ・・・」
川上「まだ伸びるのか・・・」
暁「・・・負けない。」
他の投手陣もそれぞれ色んな感情が入り交じり
惇「カズさん。もうちょっとだけ良いっすか?」
惇も、この好感触に少し興奮していた。
すると、片岡から
片岡「・・・後10球だ。」
この声を聞き
惇「うっす!」
惇は端整な顔をはにかませたのだ。
回想終了
惇(こんな感じ・・・いつ以来だっけ・・・?)
そう思いながら、惇は試合を待っていた。
一方の御幸は
御幸(昨日から思ったがこのボール・・・今まで見てきた中で一番だな・・・ボールのノビが今までとは比べものにならない・・・)
惇のボールを受けてそう感じていた。
御幸(今はまだ軽く投げてるから良いけど、気を抜いたら冗談抜きで後ろに逸らすどころか怪我するぞ・・・!)
御幸(つっても、もう既に俺の左手は痛ーんだけど・・・)
そして、ベンチ前に並び、審判からの声を待った。
『ダークホースから本命へ!初の甲子園なるか薬師高校!』
『夏の甲子園準優勝、2大会連続決勝進出!夏に続いてこの秋を制し2季連続の甲子園出場なるか青道高校!』
「整列!」
「「「おおおーっ!!!」」」
『いざ、決戦!!』
そして、両者整列し、先攻は青道で、後攻は薬師となり、薬師先発の三島がマウンドに上がり、青道は倉持が打席に立ち、決勝戦が始まったのであった。
投稿出来ました。
遂に始まった決勝戦!
上手く書けるか分かりませんが、頑張ります!
それでは、また。