ピピピピ
惇「んっ・・・」
目覚ましのアラーム音と共に、惇は起きた。
それと同時に
栄純「はっ・・・!!もうこんな時間・・・っ!」
栄純も起きたのだが
栄純「ぐぉ・・・か、身体が動かん!」
昨日から始まった冬合宿の練習で、身体が重そうだった。
そして
栄純「く、倉持先輩、起きてますか?」
二段ベッドの上で寝ている倉持を起こそうとしたが
倉持「うるせーな、起きてるよ。」
既に起きており
惇「・・・洋さん。二度寝したんすね。」
栄純「二度寝を楽しんで、ズルいぞ!」
倉持「早く着替えろよ、ヒヒヒ・・・」
ユニフォームに着替えて二度寝をしていたのだった。
そして、冬合宿2日目に突入した。
まず朝6時からランニングにサーキットトレーニング、そして素振りを始めた。
そして、10時から朝食を摂るのだが
栄純「食事でも負けん!惇にも!」
暁「負けない!惇にも!」
この2人は、お互いに火花を散らし、惇にも火花を散らしていた。
惇「なぁ、春市。」
春市「ん?」
惇「コイツら、相変わらずおもしれーな。」
春市「そうだね。」
惇「まぁ、朝はちゃんと摂らねーと、マジで動けねーからな。」
春市「うん。」
そして、朝食が終わり、午後から内外野ノックが始まり、結城ら3年も手伝いにやって来た。
結城「サード!」
信二「お願いします!」
結城が、信二に打とうとしたが
ちっぷ
失敗した。
・・・見なかった事にしよう。
そして、フリーバッティングを始め
惇「んっ!」
キーン!
惇を含め、皆綺麗に飛ばしていた。
因みにホワイトボードに書かれた目標は、1日千スイングだった。
これを書いたのは伊佐敷だった。
栄純は、バントの構えから
栄純「おいしょー!」
キーン!
快打を放った。
これに
信二「うおっ、沢村!」
惇「ナイバッチ!スゲーじゃん!」
春市「凄いね、栄純君!」
暁「・・・」
皆驚き、素直に称賛した。
伊佐敷「ははは!お前バンドの構えからなら打てんのかよ!」
バッティングピッチャーを務めていた伊佐敷も笑いながら言った。
栄純「フフ・・・この冬、弱点を克服し、完全体の沢村へ・・・」
そう言い、来たボールを振ったが
ぶぅん
豪快に空振りした。
「「「・・・」」」
周りも、これには白けたのか、沈黙が走り
栄純「・・・ふはは!この冬、弱点を克服し、完全体の沢村へ!」
栄純はやり直そうとしたが
伊佐敷「やり直すな、バカ!!」
伊佐敷に突っ込まれた。
・・・盛大に空振りしたな、栄純。場が白けたぞ。
そして、日が落ちてからは、5㎏の重りを持って地獄のランメニューを行う。
片岡「背中を曲げるな!頭を上げろ!」
この間、片岡の叱咤が飛びに飛んだ。
そして、夕食を摂り、再び各班に分かれ、ウエイトにロングティーを行って、合宿2日目は終了した。
合宿3日目
惇「起きろ、栄純!」
倉持「ほら、起きろ!」
時間になったので、栄純を起こそうとした惇と倉持。
すると、栄純はバッと掛け布団を取って笑みを浮かべた。
その格好は
惇「流石栄純。」
倉持「へっ。」
既にユニフォームに着替えており、3人で笑みを浮かべた。
そして、練習を開始した。
この練習スケジュールに
落合「いや〜。しかしこのスケジュール、鬼ですね・・・鬼!」
落合は素直にそう言うと
片岡「いえいえ、追い込むのはこれからですよ。」
片岡はまだ追い込むと言った。
すると
落合「年明け、関西方面の学校を回られるんですよね?」
片岡「ええ・・・大学時代お世話になった方の紹介で何校か・・・」
片岡「自分の我儘で、落合さんにも負担をかける事になると思いますが、チームの事宜しくお願いします・・・」
片岡が、年明けに少し自らの学びでチームを離れる為、その間の事を落合に任せたのだ。
落合「外から野球を見る。良い経験になると思いますよ。私もここに来て、色んな事を勉強させて貰いましたよ。」
落合「とにかく、投手陣は投げ込みよりも身体作り。かと言ってセンバツもありますから、実践練習を取り入れないと・・・」
落合「その間は、お任せ下さい。」
片岡「はい、お願いします。」
そう、2人は言葉を交わしたのだった。
その夜
栄純「うお〜!」
目の前にクリスマスケーキとチキンなどの沢山の御馳走があった。
今日はクリスマス。盛大なクリスマスパーティーだ。
倉持「焦んなって!」
惇「1人で独占すんじゃねーぞ!」
信二「沢村テメェ、近すぎんぞ!」
吉川「足りるかな?」
栄純の様子を見て、吉川はそう呟いた。
因みに
伊佐敷「俺らのもあんのかよ!」
3年の分もあり
んぎゅるる〜
増子に至っては、盛大に腹を鳴らしていた。
・・・中々豪快に鳴らしたね。
御幸「まぁまぁ美味いね。」
梅本「まぁまぁかよ!」
唯「はい、惇君。」
惇「ん?」
すると、唯がある物を乗せた皿を惇の前に差し出した。
それは
惇「ゲッ!」
唯「ほら、プチトマト。」
プチトマトだった。
実は惇、トマトが大の苦手だった。
惇「そ、それより、俺にもケーキとチキンを・・・」
唯「ダーメ!これ食べるまであげない!」
惇「お、お前それはねーぞ!」
唯「ダメなものはダメ!」
惇は、これに抗議したが、唯は問答無用とプチトマトを更に前に出した。
惇「わ、わーったよ・・・」
これに、惇は素直にプチトマトを取ろうとした。
すると
惇「と見せかけて、隙あり!」
惇は悪そうな笑みを浮かべながら後ろにあるチキンを取った。
唯「あっ!何するのよ!」
惇「へっ!油断したお前が悪いんだよ!」
唯の抗議に、惇はしてやったりといった顔でチキンを食べようとした。
唯「じゅ〜ん〜く〜ん〜!」
すると、唯が般若の如きオーラを噴き出しながら惇の手にあるチキンを取ろうとした。
惇「おっと・・・!そう簡単に取られてたまるかよ!」
これに、惇はチキンを持ってる手を上げて取られないようにし、唯は爪先立ちで惇の手にあるチキンを取ろうとした。
唯「ダーメ!それを返しなさい!」
惇「ヤダね!」
唯「待ちなさーい!」
そして、いつの間にか惇がチキンを持ちながら逃げ、唯はそれを取り返そうと必死に追いかけていくという形になった。
この様子に
貴子「仲が良いわね、あの2人は。」
梅本「そうですねぇ・・・」
吉川「はい。」
マネージャー達は優しく見守っていたのだが
倉持「あの野郎・・・」
伊佐敷「何を見せられてるんだ、俺達は・・・」
信二「羨ましすぎるわ!」
秀明「ま、まぁ、信二。」
一部は嫉妬を交えながら見ていたのだった。
そして、合宿4日目5日目になっていくと
惇(ヤベェ・・・身体の感覚無くなってきた。)
栄純(身体が・・・ヤバい!)
樋笠(はは・・・なんか笑えてきた。)
木島(笑えねーよ・・・)
山口(後何日だっけ?)
麻生(考えたくもねー。)
疲労がピークに達した。
そして、6日目
信二(一体何のため・・・)
秀明(誰のため・・・)
暁(ボール投げたい・・・!)
春市(野球は・・・野球はここまでやらなきゃいけないのか。)
惇「っくしょうが・・・!」
栄純「おい動けぇ、俺の身体ぁぁ!」
7日目・・・
関(もう良いよ・・・)
麻生(死ぬって・・・)
狩場(いつの時代だよ・・・)
小野(限界超えてるだろ・・・)
川上(壊れるって・・・)
倉持(早く解放してくれ・・・)
前園(後1日かよ・・・)
疲労が極限を超えた。
山口(マジでもう良いって・・・)
中田(後1日・・・)
秀明(これで最後だ・・・)
信二(こんなの意味ねーよ・・・)
惇(くそっ・・・マジふざけんなよ・・・!やってやる・・・!)
栄純(やってやる・・・!)
春市(やってやる・・・!)
秀明(やってやる・・・!)
(((ここまできて止められるかー!!)
そして、最後までこの地獄の冬合宿をやりきった。
この時、皆の共通の心の叫び。それは
(((2度とやりたくねー!!!)))
であった。
投稿出来ました。
冬合宿をメインに書きました。
最後の心のセリフの主は・・・全て適当なので、お許し下さい(土下座)
それでは、また!