ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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14話です。


14話

昨日、クリスに渡された巻物に書かれたメニューをこなした栄純だったが

 

クリス『1年間、そのメニュー続けたら、お前を認めてやるよ。』

 

と言われ

 

栄純「1年経ったら、テメェ卒業してんじゃねーか!そんなに俺が嫌いかぁー!」

 

怒りでタイヤを引っ張って走っていた。

すると

 

「お疲れさんです!」

 

栄純(あ・・・ありえねぇ。アイツ・・・今日も1人で先に帰りやがった・・・)

 

クリスが、また1人で帰ったのを見て、5分ほど固まってしまった。

その時

 

春市「おーい、栄純君!さっき、3年のクリスって先輩に頼まれたんだけど、これ・・・新しいメニューだってさ。」

 

春市がそう言い、栄純に巻物を渡した。

それを見た栄純は

 

栄純「はあ!?」

 

栄純「ふざけるなコノヤロォ!誰がやるかこんなもーん!」

 

怒りに身を任せ、投げてしまい

 

栄純「やっぱ俺にはタイヤしかねぇー!行くぜ相棒!!わはははは!!」

 

タイヤを腰に付けて言った。

 

春市「何があったの?相談乗るよ。」

 

それを見た春市は

 

春市「ねえ?明後日の関東大会どうする?今回は流石に全員参加らしいよ。」

 

そう栄純に尋ねたが、分かりやすいくらい行きたくない表情を浮かべた。

 

春市「はは・・・分かりやすいね。」

 

しかし

 

春市「今はまだ、スタンドで観ている事しか出来ない。歯がゆい思いは、僕にだってあるよ。」

 

春市「けど・・・いずれ僕たちが戦う全国の強敵。今のうちにチェックしといても良いんじゃない?」

 

春市にそう言われ、栄純は行く事にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

春の関東大会に出場が決まった青道は、初戦で神奈川の名門、横浜港北学園、通称横学とぶつかった。

横学先攻で始まった試合は、序盤は投手戦の様相だったが、5回になって青道の先発を任された丹波が遂につかまり、5回が終わって6-2とリードされてしまった。

 

「おわっ、青道負けてんじゃん。」

 

「5回終わって4点差だ。まぁ、4回まで丹波も良いピッチングしたんだけどな。5回にとうとう横学打線につかまったよ。」

 

「やはり投手力の差が、試合の明暗を分けそうだぜ。」

 

『6回の表、青道高校選手の交代をお知らせします。』

 

「おっ・・・投手交代?」

 

「けど、丹波以外に横学打線抑えられる投手、青道にいたっけ?」

 

『丹波君に代わり、ピッチャー足立君』

 

これに、球場はざわついた。

 

「足立惇?誰だそいつ?」

 

「バカッ、お前知らねーのかよ!足立って、去年の中学№1ピッチャーだぞ!」

 

「あの足立か・・・もしかしたら出てくるかもしれないとは思っていたが、まさかこんな場面で出てくるとはな。」

 

「でも、まだ1年だぞ!こんな場面でマウンド上げるなんて、青道・・・何を考えてるんだ?」

 

春市「凄い・・・足立君本当に出てきた。」

 

栄純「!」

 

横学監督「随分と舐められたものだな。まさか入部したての1年をマウンドに上げるとは。高校野球の厳しさ、あのルーキーに叩き込んでやれ!」

 

「「「はい!」」」

 

「細ぇな・・・アイツ。まだ体出来てねぇじゃねぇか・・・青道も毎年大変だな。」

 

御幸「はっはっはっ。お手柔らかに♡」

 

そして、いつものルーティンの股割りストレッチを行った惇は、ロジンを地面に置きセットポジションに構えた。

 

御幸(驚くなよ・・・今日、お前らの胸に、まずコイツの名前が刻まれる事になるぜ・・・)

 

そう心の中で呟き、ミットを構えた。

そして、惇は初球に真っ直ぐを投げた。

 

ズバアアンッ!!

 

その1球で、一瞬静まりかえったが

 

「「「うおおおっ!!」」」

 

すぐさま歓声が響いた。

それでも、惇は構わず投げ続けると、横学の打者は面白いように真っ直ぐを空振り続けていき

 

横学監督「何やってる!相手は1年だぞ!!その高めのストレートに手を出すな・・・!」

 

横学の監督もそう指示するが

 

ズバアアンッ!!

 

惇「シャアアアッ!!」

 

惇の伸び上がる真っ直ぐに、皆手を出してしまっていた。

 

「ろ、6者連続三振!?」

 

「スゲーはえー!!マジ手元で浮き上がってんぞ!!」

 

「これが中学№1ピッチャー、足立惇・・・!!」

 

これには、観客も大盛り上がりだった。

 

御幸「ナイピー!」

 

惇「あざっす。」

 

御幸「相変わらずエグい球投げんなぁ・・・」

 

惇「暁ほどじゃ無いっスよ。」

 

倉持「ヒャハハハ!!ナイスピッチング!!」

 

伊佐敷「良い雄叫びじゃねーか、コノヤロォ!」

 

亮介「ナイスピッチ。」

 

惇の周りも、ピッチングを褒めていた。

 

片岡「足立、交代だ。」

 

惇「うっす。」

 

片岡「次、降谷!」

 

暁「はい。」

 

惇「残りのアウトも、俺と同様三振に打ち取っちまいな!」

 

と惇は暁に発破をかけた。

この発破に

 

暁「・・・言われなくても!」

 

暁はオーラを噴き出しながらマウンドに向かった。

その暁の投げる剛速球も、横学打線は惇同様面白いように空振りを取った。

 

「ご、5連続三振!?」

 

「あ、足立から降谷まで11者連続三振!?」

 

「おい、この1年もヤベぇぞ!!」

 

「どこの中学だよ!降谷なんて聞いた事ねーぞ!」

 

「こうなったら、最後の1人も三振で決めちまえ!」

 

「「「後1人!!後1人!!後1人!!」」」

 

これに、球場中後1人コールが湧き上がった。

 

横学監督(馬鹿な・・・試合に勝ってるのはウチだぞ!!毎日マシンの球を打ち込んでるコイツらが・・・ボール球にまで手を出すなんて!)

 

横学監督(それ程の圧力だというのか、あの2人の球は・・・!)

 

これには

 

春市「ハハッ・・・同じ1年には思えないね・・・それに足立君・・・マウンドに立つと人が変わるね・・・」

 

栄純「んぐぐ・・・」

 

春市はただ苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

クリス「たった1球で相手の心を折るボールの威力。これが、お前とあの2人の才能の違いだな。」

 

栄純「てめっ・・・」

 

クリス「言っただろう。この先、お前がエースになる事は無いと。同じ学年にあの2人がいる限りはな。」

 

ドオオンッ!!

 

御幸(ハハッ・・・足立とは違うタイプの真っ直ぐだが、コイツもえげつない球投げやがる・・・)

 

御幸(しかも球が荒れてるのが幸いだったな。これじゃあバッターも的が絞れねーだろ。)

 

そう思った御幸は

 

御幸(あと1人・・・お前の好きなように投げ込め!)

 

そう降谷に腕を広げて見せた。

 

惇(コイツ・・・ボールの威力だけだったら俺より遙かに上だ・・・)

 

惇(だがな・・・スピードとスピン量による伸びなら・・・俺は決して負けねーからな・・・)

 

それを、惇は周りの選手を震え上がらせるほどの威圧感を出したのだった。

 

クリス「このまま行けば3年間、あの2人の陰に隠れるのは確実だな。それともココを辞めて、他の高校でエースを目指すか?」

 

これに

 

栄純「ア・・・アンタだって、俺と同じ二軍じゃねーか・・・。2年生にレギュラーとられて悔しくねーのかよ・・・」

 

栄純「練習終わりゃあ、さっさと帰りやがって。上に行きたきゃ誰よりも練習するしかねーんじゃねぇのか!!」

 

栄純「アンタ自身が、上に行くことを諦めちまってるだけだろ?そんな奴に、分かったような事言われたくねーんだよ!」

 

クリス「・・・。」

 

栄純「いくら壁が高かろーがな、俺は絶対アンタみたいに死んだ目ェした選手にはなりたくねぇ!」

 

ドオオンッ!!

 

「決めたー6連続三振!!」

 

「足立から続いて12者連続三振!!」

 

「コ・・・コイツも本物だぞー!!」

 

「青道に、剛腕怪腕投手が現れやがった!」

 

「今年の青道は要チェックだぞ!」

 

亮介「ナイスピッチ!」

 

倉持「ヒャハハハ!!足立同様、やるじゃねーかコノヤロォ!お前ら1年にこんなピッチングされちゃ、このまま終わるワケにいかねーじゃねーか!」

 

これに

 

結城「後は俺達に任せろ。この試合、ひっくり返すぞ!!」

 

「「「おおーっ!!!」」」

 

結城はそう皆を鼓舞した。

 

クリス「上に行くのを諦めたか・・・」

 

クリス「馬鹿のくせに、的だけはついてやがる。」

 

そして

 

クリス「俺のようにはなるなよ、沢村。」

 

栄純「え!?」

 

そう言い残し、クリスは球場を後にしたのだった。

試合の方は、最終回に青道打線が爆発し1点差まで追い上げたが後一歩及ばなかった。

しかし、この試合を境に青道高校の足立惇と降谷暁の名前が広まっていったのであった。




投稿出来ました。

アニメと漫画、少しオリジナルをミックスしアレンジしました。

やっぱ、試合描写は難しいです・・・(泣)

そ、それでは、また。

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