クリスの真実を知った栄純は、ストーカーの如くしつこくつきまとった。
惇「おい、栄純。その汚ねー巻物何だよ?」
栄純「これはだな、クリス先輩からいただいたメニュー表だ!」
惇「・・・お前、この前あんなに嫌ってたのにか?」
栄純「ま、まあ・・・色々な。」
惇「そっか・・・そんで、何で泣いてんだ?」
栄純「そ、それはだな・・・」
そう言い、栄純はクリスとの絡みを話した。
惇「いやお前、それは正直うぜーし、もろストーカーじゃねーか。」
惇のこのストレートな物言いに
栄純「うぐ・・・!」
栄純もたじろいだが
栄純「だがしかし、まだ諦めん!それじゃあ、また!」
そう言い、教室を出た。
惇「・・・ったく。」
これに、惇は呆れつつも笑みを浮かべていたのだった。
増子(食べられないようにどこかに隠しておこう。)
そう思ってプリンを持って歩いていると
倉持「・・・。」
倉持が、部屋の前で固まっていた。
増子「ど・・・どうした?何部屋の前で固まってる?」
そう声をかけ、部屋を見ると
増子「!!」
栄純が机に向かっていた。
倉持「お・・・おい、何があった・・・田舎の彼女に振られたのか!?」
増子「沢村ちゃんが机に向かうなんて!?」
これに、2人はそう声をかけた。
すると
栄純「フッフッフッ。俺・・・ようやく気付きましたよ。ただ好きなだけじゃ上には行けない。もっともっと野球の事知らなきゃいけねぇって。」
栄純がそう言った。
倉持「い・・・今頃・・・?」
栄純「フフッ・・・知ってますか?遊撃手って名前、正岡子規が名付けたらしいっスよ!・・・てか、正岡子規って誰でしょう?」
これに
倉持「お前何の勉強してんだよ!」
倉持がそうツッコんだ。
翌日、ブルペン
ドオオンッ!!
「アイツが降谷暁か?近くで見るとホントえげつねぇ球だな・・・。」
スパァン
「丹波の方も調子上げてきてねぇか?」
「あんなサイドスローも控えてんのかよ。
「投手層厚そうだな。」
「どうやらあの横学と互角の勝負したってのは本当みてーだな。」
「やっぱ今年の青道は、油断出来ねーぞ!」
「そう言えば、足立はどこに行った?」
その頃惇は
惇「ハッハッハッハッ」
ブルペンで受ける者がいなかったため、1時間走っていた。
ドオオンッ!!
御幸「よーし。今日はここまでだな・・・」
暁「え?もう少し・・・」
御幸「駄目だ!お前足立と違ってスタミナねーから・・・取り敢えず走ってこい!」
これに
暁「・・・。」
つーん
暁は堂々とシカトし、拗ねた。
御幸「はっはっはっ!堂々とシカトかよ!後ついでに、足立を呼んできてくれ。」
そう言われ、暁はグラウンドに向かった。
惇「ハッハッハッハッ。」
暁「惇。」
惇「ん?おお、暁か。」
暁「御幸先輩が君を呼べって。」
惇「そっか・・・分かった。」
暁「1時間どれくらい走ったの?」
惇「10㎞くれーじゃねーかな?そんじゃ、俺は行くから。」
そう言い、惇はブルペンへ向かった。
御幸「おお、足立。」
惇「うっす。」
御幸「そんじゃあ、軽く真っ直ぐ来い!」
惇「はい。」
そして、惇は真っ直ぐを投げた。
ズバアアンッ!!
「ス、スゲー・・・本当に浮き上がってるぞ・・・!」
「横学との試合じゃ、降谷同様オール真っ直ぐだったな・・・」
「しかし、降谷とはこれまた違うタイプの真っ直ぐだな・・・」
惇の球を、そう見ていたのだった。
練習が終わった後、グラウンドを見ると暁の顔が死んでおり、何でも1時間で10㎞程走ったらダウンしたとか。
翌朝、栄純はいつものようにクリスへつきまとっていたが、ボールを受けてくれると言われ、アップをやってボールを受けてもらった。
スパァン!!
栄純(うわっ・・・良い音した!!)
しかし
クリス「場外ホームランだな・・・」
・・・打たれてしまった。
栄純「何で・・・!?今結構良い球・・・」
クリス「バッターは松井だからな。」
栄純「なっ・・・!?そんなんズリー!!」
クリス「どうして、バッターの情報を聞かずに投げる?力で持って行かれた増子のホームランをもう忘れたのか?」
クリス「お前は足立のような快速球も降谷のような剛速球、そして丹波のようなカーブも投げられない。お前の持ち味は一体何だ?」
とクリスに尋ねられた。
栄純「お・・・俺の持ち味・・・!?」
栄純「ズバリそれは何でしょう?」
クリス「それを自分で考えろと言っている。」
そう言われ
栄純(俺の持ち味って・・・)
栄純は深く考えたのであった。
投稿出来ました。
栄純君、この時クリスさんと組まなかったら、今頃どうなってたんでしょうね・・・
今の栄純君があるのは、ある意味クリスさんのお陰ですね・・・。
それでは、また。