ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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1話です。


1話

青道高校。西東京3強の一角を担う、甲子園常連の名門校。

そこに、1人の少年がとある女性と自身と同い年の少年と一緒に学校見学に来ていた。

 

高島「どう、足立君、沢村君?これが我が校が誇るグラウンド設備よ!」

 

少年の名は足立惇と沢村栄純。青道高校理事長の娘であり、野球部副部長でもある高島先生にスカウトされ、学校見学に来ていた。

 

高島「あっちには雨天練習場もあるし・・・ウチの部員の半数は寮で生活しているわ!」

 

その横で

 

栄純(うぉぉー、何じゃあのマシンは!見た事ねぇモンが沢山・・・!)

 

惇(成程・・・実際生で見て見たら確かにスゲーわ・・・)

 

惇と栄純は対照的ながら、充実した設備に舌を巻いていた。

 

惇「確かにスゴいっすね。流石名門だけあるっすわ。」

 

高島「フフッ・・・ありがとう。」

 

惇の声に、栄純はハッとなり

 

栄純「べ、別にときめいてなんかねーぞ!ちょっと驚いただけだ!」

 

栄純「第一、こんな金かけなくたって、野球は出来んだよ!」

 

高島「!」

 

惇「・・・。」

 

栄純「どーせ選手だって、上手い奴ばっか集めてんだろ?だったら強くて当たり前じゃねーか・・・」

 

栄純「てゆーか、こーゆー何でも揃ったエリート軍団には、死んでも負けたくねぇ!」

 

そう言いきった。

 

惇「沢村。」

 

栄純「何だよ!」

 

惇「確かにお前の言う通り、この学校のような強豪校は、基本的に全国から有望選手を集めてる。」

 

高島「所謂野球留学ね。現に野球留学に対しての批判は多いわ。」

 

栄純(やっぱり寄せ集めの集団じゃねーか。)

 

惇「けどな沢村。今の高校野球は日本が世界一だって言われて、メジャーのスカウトだって甲子園に来るんだぜ。お前知ってんだろ?プロの選手だって、次々とメジャーに挑戦してるって事を。」

 

高島「そうね。彼らは誰よりも上手くなりたい。その一念だけで、わずか15歳の少年が親元を離れ、より厳しい環境で己の能力を磨き鍛え上げる。私はね、そういう覚悟を持った選手達を心の底から尊敬してるわ。」

 

栄純(覚悟・・・)

 

それを聞き、栄純は再びグラウンドを見た。

 

栄純(確かに、このビリビリした緊張感は・・・)

 

グラウンドに満ち満ちている気迫に喉を鳴らしたその時

 

??「コラァ、川上ぃ!何じゃその腑抜けた球は!」

 

??「もっと活きた球投げんかい!」

 

怒鳴り声が聞こえたため、振り返った。

 

高島「沢村君。足立君。彼のバッティングは見ておいた方が良いわ。」

 

惇「東清国っすよね。確か通算42本塁打放った今年のドラフト候補生の。」

 

高島「ええ。よく知ってるわね。」

 

惇「どうも。」

 

そうこうしていると、東清国のある一言に腹が立ったのか、栄純が彼に噛みつき、1打席勝負することになった。

 

惇「ったく、メンドクセーな・・・」

 

これには、惇も巻き込まれてしまい、栄純の後に投げる事になった。

キャッチャーは御幸一也が受け、栄純のウォーミングアップが終わり、勝負が始まった。

その初球、栄純は地面にボールを叩きつけた。

 

惇「!・・・今の・・・」

 

高島「えぇ。直前に軌道を変えたわね。」

 

惇「・・・驚かないんすね。」

 

高島「あの子は関節が柔らかいのよ。だから出来るの。」

 

惇「ふーん・・・」

 

そして、何球か投げ、最後となる11球目。

ド真ん中に投げたボールは

 

ズバアアンッ!!

 

見事三振に抑えた。

 

高島「足立君。次は貴方の番よ。」

 

惇「うっす。そんじゃあ、準備しときます。」

 

そう言い、惇はマウンドに上がった。

 

御幸「足立だったな?」

 

惇「はい。」

 

御幸「球種は?真っ直ぐだけとか言うんじゃないよな。」

 

惇「ちゃんと変化球ありますよ。けど、今日は真っ直ぐしか投げませんよ。」

 

御幸「何でだ?」

 

惇「入るって決めてないからっすよ。」

 

御幸「ははは!成程!しっかりしてんなぁ!」

 

惇「はい。そんじゃあ、お願いしますよ。」

 

そして、御幸がキャッチャーボックスに行ったのを確認した惇は、いつもマウンドでやる股割りストレッチを行い、セットポジションに構えた。

 

高島「沢村君。彼のピッチングは見ておきなさい。」

 

栄純「えっ?」

 

高島「見れば分かるわ。その実力は世代最強よ。」

 

そう言われ、栄純はマウンドを見た。

その初球

 

ズバアアンッ!!

 

東清国「っ!?」

 

東の懐に凄まじい伸びのある真っ直ぐが投げられた。

 

御幸「先輩。ボールっすよね。」

 

東清国「あ、ああ。分かっとるわ!」

 

御幸(あっぶねー!危うく逸らしそうだったぜ・・・!つーか、これマジで噂以上のボールだな・・・!)

 

東清国(何や今の真っ直ぐは・・・!?中坊が投げるボールとちゃうで・・・!?)

 

この時、御幸と東は、惇の伸びのある真っ直ぐに驚いていた。

 

栄純「・・・何だよ、今のボールは・・・!?」

 

栄純(何というか・・・浮き上がった・・・!?)

 

栄純も例外では無く、野球をやってきて一度も見た事が無い伸びのある真っ直ぐだった。

そんな中、惇は2球目を投げた。

 

ズバアアンッ!!

 

東清国「クッ!!」

 

東のバットは空を切った。

 

高島「今のも恐らく140は出たんじゃないかしら?」

 

栄純「140!?それ以上に見えるけど・・・」

 

高島「本当よ。それが彼の最速よ。でも、それ以上に凄いのは見て分かるようにあの凄まじく伸び浮き上がると錯覚する程の真っ直ぐよ。」

 

そう話してる中

 

東「フゥ・・・」

 

東の表情が変わった。

 

御幸(ほお・・・東さん、とうとうマジになったな・・・)

 

これに、御幸は気付き

 

御幸(さーて、本気になった東さんをどうする・・・?)

 

そう思いながらミットを構えた。

 

惇(おっ、顔つき変わったな・・・。そんじゃあ、ちっとギア上げっか・・・)

 

東の顔つきが変わった事に気付いた惇は、少しギアを入れ3球目を投げた。

 

ズバアアンッ!!

 

コースは真ん中高めだったが東のバットは再び空を切った。

 

青道高校野球部員A「おいおいマジかよ!?」

 

青道高校野球部員B「真っ直ぐに滅法強い東さんが・・・!?」

 

青道高校野球部員C「これが中学№1ピッチャー、足立惇。」

 

これには、他の部員達は驚きを隠せなかった。

 

高島「真っ直ぐと分かってて打てない。彼と対戦したバッターは、皆口を揃えてそう言ったわ。」

 

栄純「・・・。」

 

栄純(どうすれば・・・どうすれば俺もあれを投げられるんだ?)

 

惇の圧巻のピッチングに、沢村はただただ絶句をしていた。

 

惇(・・・次で決める!)

 

その瞬間、御幸と東の背中から寒気を感じた。それは惇から放たれる圧倒的なオーラによるものだった。

 

御幸(さっきの3球投げた真っ直ぐよりもヤバいかもしれねーな。こりゃあ、気を抜いたら指もってかれんぞ・・・今ちょっと手が痺れてて感覚がねーんだからな・・・)

 

そう思い、御幸は気を引き締めながらミットを構えた。

そして4球目。先程とは比べものにならない程の伸びのある真っ直ぐを投げ込んだ。

 

東「うおおおっ!!」

 

コースは少しインハイ寄りの真っ直ぐで、東も渾身のフルスイングをし

 

バシィィンッ!!

 

御幸「クッ!!」

 

その結果、東のバットは空を切ったが、それと同時にこの場にいた皆が驚きの表情を浮かべた。

それは、御幸のミットが弾かれたのだ。

 

青道高校野球部員D「お、おい・・・今の真っ直ぐ・・・」

 

青道高校野球部員E「ああ・・・また更に浮き上がったな・・・」

 

青道高校野球部員F「そんな事よりよ・・・」

 

青道高校野球部員G「ああ・・・御幸がキャッチできないなんて・・・初めて見たぞ!?」

 

これには、周りにいた皆は絶句していた。

 

御幸「は・・・はは・・・!!」

 

御幸(真っ直ぐを取れねーなんて・・・いつ以来だ・・・?たはは・・・ヤベえ・・・笑いが止まらねえ・・・!)

 

御幸は、取れなかった事に心折れるどころか、逆に目を輝かせていた。

そして、マウンドに歩み寄り

 

御幸「ナイスボール!スゲー真っ直ぐだな!」

 

そう惇を褒めた。

 

惇「フッ・・・どうも。久し振りにちょっと本気出した甲斐がありました。」

 

御幸「へえ・・・久し振りね。これでキレの良い変化球があるって事か・・・。ウチ来たらリードし甲斐があるな。」

 

惇「そっすか。」

 

そして、学校見学は終わり、惇は栄純と別れる事になった。

その道中、色々考えた結果、惇は青道高校に行く事に決めたのであった。




投稿出来ました。

アニメと漫画を見てアレンジしました。

主人公と東さんの対決ですが、藤川○児とカ○レラのオールスターでの対決をイメージして書きました。

拙い内容でしたが、お許しを(土下座)

それでは、また。
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