数日後の二軍の試合の相手は黒土舘となった。
この試合で、一軍の残り2枠が決まる。
先発は栄純だったが、立ち上がり、新フォームがまだしっくりこないのか、3連続四死球で無死満塁のピンチとなった。
しかし、キャッチャーを小野からクリスに変わり、ホームゲッツーにより二死二・三塁になった。
その頃、一軍は室内練習場にて自主トレをしていた。
すると
門田「おいっ!今二軍の試合にクリスが出場してるぞ!!」
門田が慌てながら室内練習場にやって来てそう言った。
丹波「何っ!!」
伊佐敷「マジか!?つーかアイツ肩大丈夫なのかよ!」
丹波「見に行こうぜ!!」
これを聞き、3年生達は全員二軍の試合を見に行った。
倉持「ヒャハハハ!!あの人が復活したら、お前のレギュラーの座も危ないんじゃ・・・」
それを見た倉持は、御幸にそう言いかけたが
倉持「・・・あれ?」
当の本人がいなかったため
倉持「御幸は?」
暁に尋ねると
暁「あの人ならもう出て行きましたよ。誰よりも早く・・・一番に・・・」
倉持「・・・足立は?」
暁「惇は御幸先輩を追って出て行きました。」
一方二軍の試合は、クリスの鋭い牽制球により、3アウトとなり、無死満塁のピンチを0点で凌いだ。
栄純「すげぇ!!すげぇすげぇ!!クリス先輩、全然投げれるじゃないっスか!!つーか俺、何もしてねぇし!!」
春市(この人・・・ホントに肩壊してたの?)
前園(何なんじゃこの人・・・これが1年も実戦を離れてた人に出来るプレーか!?)
吉川「す、凄い・・・!あんな人が、何で二軍に・・・」
このプレーに、吉川は絶句し
唯「・・・。」
梅本「・・・。」
2年生マネージャーも同様だった。
その時
??「ははっ!はっはっはっ!!」
後ろから誰かの笑い声がしたので振り返ると
御幸「やっぱりアンタはこーでなきゃな、クリス先輩!!」
御幸が息を荒げながら笑っていたのだった。
藤原「御幸君・・・」
それに続いて
惇「ふぃー・・・追い付いた・・・」
惇もやって来た。
唯「惇君・・・」
惇「ああ・・・唯か。」
唯「惇君も来たんだ・・・」
惇「ああ・・・クリスさんが出るって聞いて、カズさんが突然走って出て行ったから追い掛けたんだ・・・」
唯「そう・・・」
御幸「足立。俺はクリス先輩んトコに行くわ。」
惇「あ、はい!」
そう言うと、御幸は栄純とクリスのいるブルペンへ向かった。
暫くすると、一軍メンバーも集まってきた。
惇「おっ!春市ヒットで出たか・・・」
唯「そのようだね。」
惇「アイツとんでもねーな・・・普通木製を高校生であんな風に簡単に扱えねーよ・・・」
唯「フフッ・・・惇君だったらどう攻略する?」
惇「フンッ!バットに当てさせなきゃ良い話だ。真っ直ぐで空振りか、見逃し三振で打ち取りゃ良いんだ。」
唯「何か・・・惇君らしいね。」
惇「ああ?それどういう意味だ?」
唯「ううん・・・」
惇「んだよそれ・・・教えろよ。」
唯「教えてあげなーい!」
惇「おい!」
このやり取りを見たマネージャー達は
藤原(何かこの2人・・・)
梅・吉川((まるで夫婦みたい/です!!)
そう思っており
伊佐敷「おい・・・」
倉持「何スか、純さん。」
伊佐敷「あの2人・・・どういう関係だ?」
倉持「分かんないっス。ただの仲が良い先輩後輩っていう関係じゃないみたいっスね。」
伊佐敷「後で問い詰めてみようぜ・・・」
倉持「そうっスね・・・」
伊佐敷と倉持も、そう思って見ていたのだった。
そして、暫くして財前というかつてのクリスの友の登場で流れが変わりかけたが、栄純の機転と自身のオリジナルフォームで見事打ち取ったのだった。
伊佐敷「なんつーデタラメなフォームだ。あれじゃあタイミングもクソもねーぞ。」
増子(打てるかな・・・)
倉持「調子乗らねーように、後でスパーリングだな。」
信二「マジかよアイツ・・・!やっぱスゲー・・・!」
御幸「はっはっはっ。やっぱりアイツ面白れーわ!馬鹿な上に何やらかすか想像もつかねぇ。」
御幸「お前も気合入れねーと、足立に追い付く前にアイツに追い付かれんぞ?はっはっはっ。」
そう御幸に言われた暁。
暁「自主練・・・ランニングに切り替えて走ってきて良いですか?」
暁も、栄純のピッチングに刺激を受けたのか、そう御幸に言った。
御幸「はっはっはっ!!走れ走れ!!死ぬほど走れ!!お前スタミナねーからな!!」
暁「・・・。」
御幸「はいまた無視!」
しかし、刺激を受けたのは暁だけじゃない。
惇「・・・。」
唯「惇君・・・?」
惇「ちょっと走ってくる・・・またな。」
惇も同様で、唯の頭を撫で、その場を後にしたのだった。
倉持「一軍枠は残り2つ。監督は誰を上げますかね?」
倉持「即戦力か、経験か。それとも将来を見据えた可能性か・・・」
伊佐敷「フン・・・上がったところでレギュラー確実ってわけじゃねぇ・・・寧ろ大変なのはこれからだろ。」
倉持「まあ・・・そうっスね!」
伊佐敷「地獄の夏直前合宿。これだけは絶対避けて通れねぇからな!」
伊佐敷「他人の心配なんざしてる場合か!さっさと自主練に戻んぞ。」
伊佐敷がそう言うと、他の一軍メンバーも、続いてその場を後にした。
御幸「・・・。」
御幸(誰を一軍に上げるかは、全て監督が判断する事・・・。けど・・・俺個人の希望としては・・・)
その時、御幸は栄純達をチラッと見ながらそう考えていたのであった。
投稿出来ました。
黒土舘戦ですが、上手く纏まらなかったのではしょりました。
すいません・・・(土下座)
そ、それでは、また。