ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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22話です。


22話

二軍の試合が終わった後

 

太田部長「え!?もう決めてるんですか!?一軍入りのメンバーを・・・」

 

片岡「・・・ああ。夏への戦いはもう既に始まっている。選手選考に時間をかけている暇は無い。」

 

太田部長「・・・!!」

 

片岡「今すぐ選手を、全員集めろ。」

 

太田部長「・・・はい。」

 

片岡は選手全員を集めるよう言った。

そして、室内練習場に選手全てが集まった。

 

栄純(アレ・・・?何だっけ、コレ・・・?)

 

しかし、栄純だけ状況が呑み込めていなかった。

 

片岡「今から、一軍昇格選手を発表する!!」

 

この言葉で

 

栄純(・・・そうか。一軍昇格・・・今から?)

 

栄純は何の集まりか分かったが、今から決める事に驚いた。

 

片岡「これまでの練習試合を参考に、自分の判断でメンバーを決めた。選ばれた2名は、我が校代表としての責任を自覚せよ。」

 

片岡「選ばれなかった者は、夏までの1ヶ月、一軍メンバーをサポートしてやって欲しい。」

 

栄純(あれ・・・2人だけ?)

 

栄純は2人だけという事に疑問を抱き

 

春市(うわ~、緊張する。)

 

春市は選ばれるか否かの緊張を感じ

 

クリス(・・・。)

 

クリスは結果を全て受け入れるという強い意志を込めた目をした。

 

片岡「一軍昇格メンバーは・・・」

 

そして、選ばれたのは

 

片岡「1年、小湊春市。」

 

春市「!」

 

片岡「同じく1年、沢村栄純。」

 

栄純「!?」

 

片岡「以上だ・・・」

 

栄純と春市だった。

 

「「「・・・。」」」

 

この決定に、それぞれ色んな想いを浮かべた顔をした。

 

栄純「・・・。」

 

栄純(・・・え。え!?ちょっと待って・・・クリス先輩は・・・!?)

 

栄純のみ、何故クリスが選ばれないのか疑問の顔を浮かべた。

 

片岡「この2人を加えた一軍20名で夏を闘う・・・明日からの練習に備え、今日はこれで解散だ。」

 

片岡「選ばれなかった3年生だけ、ここに残れ!」

 

そう言い、3年生以外の皆は解散した。

 

栄純「・・・。」

 

しかし、栄純のみ動かなかったため

 

惇「・・・行くぞ。」

 

惇は栄純の肩を叩いて、一緒に出た。

 

片岡「これまでの2年間・・・お前らは本当によく頑張った。厳しい練習に、熾烈なレギュラー争い・・・辛く悔しい想いなど、いくらでもした事だろう。」

 

片岡「だがお前らは、決して挫けず、最後までこの俺についてきてくれた・・・」

 

そう言うと、片岡は頭を下げ

 

片岡「これからもずっと・・・俺の誇りであってくれ。」

 

そう言った。

それを聞いた選ばれなかった3年生は

 

「・・・っ・・・」

 

「ぐっ。」

 

「うぐっ・・・」

 

「うう・・・」

 

(覚悟はしていた・・・)

 

(例え選手に選ばれなくても・・・)

 

(絶対に後悔しないと・・・)

 

(けど・・・けどやっぱり悔しい・・・)

 

(俺達の夏は・・・ここで・・・終わったんだ・・・)

 

涙を流し、そう心の中で呟いた。

 

クリス「・・・。」

 

しかし、クリスのみ、悔いの無い顔を浮かべていた。

 

片岡「クリス・・・お前にもこの先、選手としての道が必ずある。」

 

片岡「だからまず、その肩を完全に治す事だけを考えろ。」

 

クリス「・・・。」

 

片岡「その上で、御幸や宮内らキャッチャーのサポート・・・そして投手陣を纏めて見てもらいたい。頼めるか?」

 

片岡は、クリスにそう頼んだ。

それを聞いたクリスは

 

クリス「良いんですか・・・自分で・・・」

 

クリス「自分の指導は、監督より厳しいかもしれませんよ。」

 

そう片岡に言うと

 

片岡「ああ。よろしく頼む。」

 

片岡はそう返事をし

 

片岡「お前らも青道の一員として、一軍メンバーをサポートしてやってくれ。」

 

他の3年生にも頼んだ。

 

「「「はい!勿論です!!」」」

 

クリス(悔いは無い・・・最後の最後・・・俺はプレーヤーとして・・・最高のボールを受ける事が出来たんだからな・・・)

 

その様子を聞いていた栄純は

 

栄純(な・・・何で俺だけ・・・今日のピッチングだって、クリス先輩がいたからだろ・・・)

 

栄純(凄いのはあの人なんだ・・・クリス先輩が、俺の力を引き出してくれたから・・・)

 

辞退しようと思い中に入ろうとしたが

 

惇「どこに行くんだ、栄純?」

 

栄純「惇・・・」

 

惇に止められた。

 

惇「辞退するつもりじゃねーだろうな。」

 

栄純「だって・・・これは・・・」

 

惇「テメーも監督に選ばれた以上、黙って見る他ねーんだよ。テメーも春市も、ココに選ばれた以上、勝手な事すんじゃねー。哲さん達にも迷惑かける気か?」

 

惇にそう言われると

 

栄純「・・・。」

 

栄純は黙って下を向いた。

そして

 

結城「足立の言う通りだ。そんな俺達に出来る事はただ一つ・・・選ばれなかったあいつらの分まで、強くなる事だ。」

 

結城はそう栄純に言った。

 

惇「一緒に強くなろう・・・栄純。」

 

そして、惇は栄純の肩を叩いて言った。

それを聞いた栄純は、ただ泣くしかなかった。

 

御幸(俺は最後まで戦い抜くぞ・・・クリス先輩の分まで・・・)

 

御幸も、決意を込めた目を浮かべながらその場を後にしたのであった。




投稿出来ました。

一軍選考・・・辛いですけど、全ては夏のためですからね・・・。

皆、色んな想いを背負って闘ってるんだと思うと、胸がこみ上げて来ます・・・。

それでは、また。
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