ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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25話です。


25話

6月2週目。合宿が遂に始まった。

青道のクリーンナップの気持ち良い打球を

 

槙原「かぁ~っ!相変わらず気持ち良いぐらい打ちやがんな!」

 

槙原は笑いながら見た。

 

結城「大丈夫か、槙原?」

 

これに、結城は気を遣って声をかけると

 

槙原「バーカ!気ィなんか遣うなよ!!気持ち悪りィ!!」

 

斉藤「そうだぜ哲!!」

 

桑田「俺達もいる!!気が済むまでガンガン打てば良いんだよ!」

 

槙原「行くぜ!構えろよ!!」

 

斉藤や桑田も元気な声で返した。

これに

 

結城(お前ら・・・)

 

結城は感謝の気持ちを抱いたが

 

結城「気持ちはありがたいが・・・もう少し活きた球を頼む!」

 

と、オーラを噴き出して厳しい要求を述べた。

 

槙原「厳しっ!!」

 

一方、セカンドのノックでは小湊兄弟がやっており、春市は兄の亮介に全くひけを取ってなかった。

 

「スゲぇあの2人!!動きがハンパねぇ!」

 

「つーか1年のクセして、アイツ亮介さんに全くひけを取ってねーぞ!」

 

この様子を見た倉持は

 

倉持「ヒャハハハ。亮介さんも嫌だろーな。兄弟で、しかも同じポジションなんて・・・」

 

倉持(けど、まぁ・・・差が出てくるのはこれからか・・・)

 

そんな事を思いながら見ていた。

 

 

 

 

 

前園「コラァ沢村ぁ~!!」

 

前園「お前、今ランナーが何処にいるのか分かっとんのか?言うてみぃ!!」

 

栄純「い・・・一塁と二塁。」

 

前園「やったら外野に抜けたらホームのカバーやろーが!!」

 

栄純「ハッ!!そうだった!!」

 

これ聞いて

 

前園「マウンドでボヤーッとすんなや!!」

 

栄純は慌ててしまった。

 

前園「オロオロすんなぁ!!」

 

暁は一塁のベースカバーの送球をまた弾き

 

前園「降谷も堂々とエラーしてんじゃねぇ!!」

 

前園に怒られた。

 

前園「ハァ~。大丈夫っスかコイツら・・・全く進歩がねぇ。」

 

クリス「・・・いちいち頭で考えてるうちは、そんなもんだろう。」

 

暁「ドンマイ。」

 

栄純「テメェが励ますな!!」

 

惇「そこまでにしろ、2人共。」

 

暁「分かった。」

 

栄純「ああ・・・」

 

クリス「プレーの前に色々な局面をイメージし、後は自然と体が動くようにならなければな。」

 

前園の呆れ声に、クリスはそう返すと

 

クリス「丹波、川上。お前らは先にブルペンに入ってくれ。」

 

丹波と川上にそう指示した。

 

栄純「え?俺達は・・・!?」

 

クリス「足立は外野ノックを先にやっててくれ。お前ら2人は、出来るようになるまでトコトンやるぞ。」

 

惇「うっす。」

 

暁・栄「「!!」」

 

クリス「当然だろう。これが終われば、足立同様外野のノックを受けてもらうからな。」

 

栄純「ええ!!外野ッスか!?」

 

暁「き・・・聞いてない。」

 

クリス「ただし、取るだけじゃなく、必ずホームに投げ返せ。良いな?」

 

それを

 

御幸(成程な。外野のノックで走らせ、同時に遠投か・・・)

 

御幸(ボールを遠くに投げようとすれば、自然と大きなフォームが身につく。アイツらには一石二鳥のメニューだわな。全然納得してねーけど。)

 

御幸(監督もクリス先輩も色々考えてる。足立同様、降谷の打撃力をベンチで眠らせておくのはもったいねーって事か。)

 

御幸は納得の表情を浮かべながら聞いていた。

その時

 

御幸「あ・・・丹波さん。ブルペン入るんなら俺が・・・」

 

丹波が現れたので受けると言ったが

 

丹波「いや・・・俺は宮内に受けてもらう。」

 

丹波「今日もアレ中心で投げるぞ。」

 

宮内「ああ。」

 

断られてしまった。

 

太田部長「この合宿が来ると、いよいよ夏間近って感じがしますな!」

 

太田部長「今年も脱落者が出なければ良いですけど・・・」

 

高島「そう願います。」

 

片岡「チームの心を1つに!!それが、この合宿の目的だからな・・・」

 

そう、決意を込めた目で言ったが

 

栄純「わ~!!」

 

前園「何やっとんだコラァ!!お前試合でもそれやるつもりか!!」

 

栄純「ぐぞ~!!」

 

前園「泣いたってノックは終わらねーぞ!」

 

栄純のお粗末すぎる外野ノックを見て

 

高島「ま・・・あの子はおいといて・・・」

 

何とも言えない表情を浮かべた。

・・・酷い守備だな、全く。

 

 

 

 

 

夕方

 

 

 

 

 

どーん

 

栄純「うおお~!飯だぁ~!」

 

栄純「こ・・・これ全部マネさん達が作ったんすか?すげぇ~!」

 

惇「落ち着け、栄純。」

 

この様子に、惇は落ち着くよう言ったのだった。

そして、皆でおにぎりとバナナで腹ごしらえをした。

惇もおにぎりを食って休憩していると

 

唯「はい、惇君。」

 

惇「ん?おお、唐揚げじゃん!サンキュー!」

 

唯が唐揚げとおにぎりを持って現れた。

 

唯「どういたしまして。後これ、はい。」

 

そう言い、唯はおにぎりも差し出した。

 

惇「・・・まさかこれ、お前が作った?」

 

唯「うん。食べてみて。」

 

そう言われ、惇は唯が作ったおにぎりを口に入れた。

 

唯「・・・どう?」

 

惇「・・・まあまあかな。」

 

唯「ちょっと!まあまあって何よ!」

 

惇「べ、別に良いだろ!」

 

これに

 

唯「駄目!素直に言いなさい!」

 

惇「い、いへえいへえ!やめほ!はなへ!」

 

唯「素直に言うまで離さない!」

 

唯はむくれた顔で惇の両頬を引っ張った。

その様子を

 

伊佐敷「ホントに羨ましいぜ。あの2人・・・」

 

伊佐敷がそう言ったら

 

倉持「ホントにそうっすね。」

 

栄純に大量のおにぎりを食わせた倉持がそう返した。

 

伊佐敷「ホント何だ!この漫画みてーな関係は!」

 

亮介「フフッ・・・温かく見守ろうよ。」

 

春市「仲が良いね、足立君と夏川先輩。」

 

暁「?」

 

信二「うらやまけしからん・・・!」

 

それぞれ色んな思いで見ていたのだった。

因みに栄純は、おにぎりを夢中に食っていた。

その様子を見た者は

 

結城(吐くなアイツ・・・)

 

増子(絶対吐く・・・)

 

丹波(死んだな・・・)

 

御幸(ドンマイ・・・)

 

哀れみの目で見ていたのだった。

そして、夕食後の練習に突入した。

 

「ポール間20本!」

 

栄純「しゃあああああっ!!」

 

栄純(へへっ・・・いつもはタイヤで走ってんだ。こんなの、全然大した事ねぇ!!)

 

1本走り終えた栄純はそう思ったが

 

桑田「インターバル90秒。Go沢村!!」

 

栄純(え!?もう?)

 

インターバルの短さに驚いた。

 

「ベーラン100本!」

 

次のベーランで

 

栄純「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

 

春市「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

 

暁「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

 

栄純と暁、そして春市は膝に手をついていた。

 

惇「ふぅー・・・」

 

因みに惇はまだ余裕だったため

 

斉藤「足立Go!」

 

惇「うっす!」

 

すぐに走った。

 

斉藤「コラァ休む3人とも!足立に続け!」

 

栄純「ま・・・まだ息が・・・」

 

斉藤「沢村Go!」

 

栄純(マ・・・マジかよ!!)

 

斉藤「Go降谷!」

 

栄純(何だこれ、テンポ早過ぎ!しかも、人数が少ねーから・・・)

 

「Bグラウンドの10人はもう終わるぞー!」

 

「また1から走りたいのかー!」

 

栄純(何で惇は・・・)

 

暁(そんなに動けるの・・・?)

 

春市(い・・・異常だよ・・・)

 

惇に対してそう思いながらベーランをやった。

そしてベーランを終えると、暁は速攻で倒れた。

 

惇「おーい暁、大丈夫かぁ?」

 

暁「・・・。」

 

栄純も春市も、倒れてはいないが死にそうな顔をしていた。

 

片岡「よし・・・初日はこんなもんだろう。」

 

片岡の言葉を聞いた瞬間

 

栄純(た・・・助かっ・・・)

 

栄純は安堵の表情を浮かべたが

 

片岡「最後にグラウンド20周、全員で元気よく声を出していけ!!」

 

栄純「っぶっ!」

 

現実は甘くなかった。

こうして、地獄の夏直前合宿がスタートしたのであった。




投稿出来ました。

遂に夏直前合宿がスタートしました!

果たして1年生カルテットは耐えきれるか!

それでは、また!
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