ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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28話です。


28話

合宿5日目

 

 

 

 

朝練が終わった後

 

クリス「足立。降谷。沢村。」

 

惇達はクリスに呼ばれた。

 

クリス「午後はブルペンに入るぞ・・・きちんと準備しとけよ。」

 

栄純「え?」

 

春市「やったじゃん。足立君はともかく、2人は足腰フラフラだけどね。」

 

栄純「だ・・・誰が受けてくれるんスか?ま・・・まさかクリス先輩が・・・」

 

そう思った栄純だったが

 

宮内「俺だ!文句あるか?」

 

宮内だった。

 

クリス「宮内自ら受けたいと言ってきてな。まあ、一軍の捕手として当然だろう。」

 

クリス「ああ見えて、人一倍闘志のある奴だからな・・・油断してると御幸でも危ないぞ。」

 

そして、授業を挟んで午後の練習。

 

伊佐敷「どうしたオラァ!!もっとこいやー!!俺は全然へばってねーぞ!!」

 

惇「まだまだー!!もっとこーい!!」

 

結城「もう1本!!」

 

増子「うがうがう~!!(来い~!!)」

 

春市「ハア・・・ハア・・・」

 

亮介「春市。そこ邪魔。」

 

もう5日目で疲労もピークに達してる中、3年生の気合は衰えるどころか増しており、気迫も闘志も更に凄味を増していた。惇もそれに匹敵する物を出していた。

 

太田部長「もう合宿も5日目だというのに、流石に3年は声が出てますなぁ。それについていけてる足立も中々の物です。」

 

高島「去年、後一歩のところで甲子園を逃して、悔しい思いをしてますからね。足立君も普段は大人しい子ですが、闘志は人一倍持ってますから。」

 

その様子を、太田部長と高島先生は流石といった表情だった。

 

片岡「・・・。」

 

前園がボールを取って打とうとしたその時

 

片岡「代われ。俺が打つ!!」

 

片岡がバットを持って現れた。

その瞬間、3年生の顔色が一気に変わった。

 

片岡「1年小湊と足立は外れてろ。足立はそのままブルペンへ行け。」

 

惇「はい!」

 

春市「!」

 

亮介「・・・クス。怪我しちゃうってさ。」

 

春市「・・・。」

 

これに、春市は呆然とした表情を浮かべた。

 

片岡「ガンガン行くぞ!!」

 

「「「おおーっ!!!」」」

 

そして午後4時、監督ノックがスタートした。

その頃ブルペンでは、まず暁が宮内に投げた。

 

ズドォォン

 

暁「!」

 

しかし、宮内があっさり自身のボールを捕れた事に驚いた。

 

クリス「どうした、何を驚いてる。宮内はマシンの球なら、150㎞は簡単に捕るぞ。」

 

クリス「遠慮せず思いっ切り投げ込め。」

 

暁「はい・・・」

 

暁(くそっ・・・疲れでボールが全然走らない・・・)

 

それと同時に調子が悪いのを感じた。

 

クリス「次、沢村。」

 

栄純「はい!!」

 

栄純(まずはネットスローの感覚で・・・)

 

そう思い投げたら

 

宮内「!」

 

バチィ

 

宮内「・・・くっ・・・」

 

宮内は捕れず弾いてしまった。

 

宮内(正面から見ると、こんなに捕りづれーのか?)

 

クリス「ボールが高い。」

 

栄純「!」

 

栄純(くそっ・・・あの時みたいに全然いかない・・・)

 

そう思った栄純は

 

栄純「どんどん投げて良いっスか!!」

 

とクリスに尋ねると

 

クリス「慌てるな・・・1球1球丁寧に投げろ。」

 

クリスは落ち着いて返答した。

 

暁「次は本気で投げても?」

 

クリス「だから慌てるな・・・」

 

この2人の様子に

 

クリス(ったく・・・コイツらは。)

 

クリスは呆れつつも笑みを浮かべた。

すると

 

惇「すいません。遅くなりました。」

 

惇がブルペンに入ってきた。

 

クリス「肩は大丈夫か?」

 

惇「ちょっとだけ軽く投げます。」

 

クリス「分かった。肩が温まったら、御幸に受けてもらえ。」

 

惇「はい。」

 

そして、御幸に軽く立ち投げし、座らせて投げた惇だが

 

栄純(コイツ・・・本当に疲れを感じてるのか・・・?)

 

暁(いつもと変わらず凄く伸びてるんだけど・・・)

 

変わらず手元で伸びている真っ直ぐに驚きを隠せていなかった。

 

惇(う~ん・・・やっぱ調子悪ぃな・・・)

 

しかし、当の本人は調子の悪さを感じており

 

御幸(やはり・・・合宿の疲れはあるようだな・・・いつもの伸びがない・・・)

 

受けてる御幸もそう感じた。

 

クリス「今日と明日は、ブルペンとシートバッティングで調整だ。土曜日の午前の試合は足立が、午後の試合は降谷と沢村2人で投げてもらうからな。」

 

暁「し・・・」

 

栄純「試合!?」

 

惇「相手はどこっスか?」

 

クリス「去年の夏の甲子園準優勝の大阪の名門、大阪桐生だ。」

 

惇「桐生か・・・」

 

栄純「うおおお~!!試合で投げられる~!!」

 

暁「・・・僕が投げる試合、どっちが先発ですか?」

 

この元気さに

 

惇「・・・お前ら、意外と元気だな。」

 

惇は呆れつつも笑みを浮かべ

 

クリス「もっと走るか?」

 

クリスもそう言ったのだった。

その頃、グラウンドでは

 

キーン!

 

増子「ぐっ!」

 

キーン!

 

倉持「くっ!」

 

キーン!

 

亮介「チッ!」

 

監督ノックは激しさを増し、その迫力に1年生は声も出なかった。

 

片岡「どうしたぁ!!もう声が出ないかあぁ!!」

 

「お・・・おい。ナイター付けてこい。まだまだ続くぞこれ・・・」

 

そして、ナイターを付けてもノックは続いた。

 

伊佐敷「も・・・もう一丁~!!」

 

片岡「全然聞こえん!!いつもの威勢はどうした伊佐敷!!」

 

伊佐敷「もう一丁~!!」

 

キーン!

 

しかし、足がもつれ転び、腹でボールを受けてしまった。

 

片岡「そんな捕り方、教えとらん!!」

 

この様子に

 

「すげぇ・・・いつまでやるんだよ。」

 

「流石の先輩達もボロボロだぞ・・・」

 

「つーか、1人で全員相手にしてるあの人はバケモンかよ?」

 

周りは絶句していた。

 

キーン!

 

片岡「いつもの笑顔はどうした小湊ー!!」

 

そうして続くと、結城達は皆、膝を付いて荒い息を吐いていた。

すると

 

片岡「どうした?もう終わりか?結城・・・」

 

片岡が肩で息をしながら結城に尋ねた。

 

結城「!」

 

その言葉を聞いて、結城は去年の出来事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

 

結城「キャプテン?自分がですか?」

 

片岡「ああ・・・これは3年全員の意見だ・・・」

 

片岡「部員の多いこのチームを器用に纏めろとは言わん・・・お前は、プレーで全員を引っ張れば良い。プレーでな・・・」

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

 

この事を思い出した結城は、気力で何とか立ち上がって

 

結城「・・・球・・・もう・・・1球・・・お願いしま・・・す・・・監督・・・」

 

闘志の籠もった目で言った。

この姿に、惇や他の皆も絶句した。

すると、他の皆も次々と立ち上がり、気迫を見せた。

 

惇「すげぇな・・・」

 

栄純「ああ・・・」

 

暁「・・・」

 

惇の言葉に、栄純と暁も同様の表情を浮かべた。

3年の気迫に片岡は笑みを浮かべ

 

片岡「良し!ラスト1球!!最後まで集中力を切らすな!」

 

「「「はい!!」」」

 

ラスト1球を打って終わらせ、5日目を終えたのであった。




投稿出来ました。

片岡監督、あれ結局何球打ったんだろう・・・?

それでは、また。
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