ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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32話です。


32話

大阪桐生と青道による2つの練習試合は、1勝1敗という形で幕を閉じた。

その日の深夜、本来無人であるAグラウンドに2つの影があった。

 

栄純「ハア・・・ハア・・・」

 

暁「スタミナ・・・コントロール・・・」

 

その影の正体は、栄純と暁だった。本来試合に登板したその日の夜は早めに休息を取り、疲れを翌日に残さない様にしなければならないのだが、2人は寝れなかった。今日の第2試合、午前の試合で被安打5の12奪三振1失点完投勝利というピッチングを見せた惇に続いて自分もと意気込んで試合に臨んだ。

暁の先発で始まったのだが、真っ直ぐしかないピッチングスタイルでは桐生に通用するわけなく、打ち込まれてしまい、コントロールも良い方では無く、守備でも悪送球やエラーを連発するなど5回で5失点した。しかし、途中御幸に教わったSFFを投げ、桐生の選手を驚かせ調子を取り戻した事が収穫材料でもあった。

その後に続いて栄純が投げ、栄純も暁同様惇に続けと意気込んでマウンドに登って投げたのだが、甘い球は悉く外野に運ばれ、守備でも暁同様悪送球やエラーとミスを連発し、残りの4回で4失点し、2人合わせて9失点し、最終スコアは9-7の敗戦だった。

しかし、逆に言えばバックの助けがあったとはいえ、桐生の強力打線を9点まで抑えたというのだ。

これには、大阪を代表する名将、松本監督も賞賛の言葉を送った。

とはいえ、惇は1失点に自分達2人は合わせて9失点。数字だけ見ればどちらが良いか一目瞭然。だからこそ、2人は悔しくてたまらないのだ。

 

栄純「うぉおおおっ!!」

 

暁「スタミナ・・・コントロール・・・スタミナロール。」

 

暁「あ・・・混ざった・・・」

 

栄純(コントロールもスタミナも、守備もバッティングも全然足りねー!もっと・・・もっと・・・!)

 

暁(ここまで差があるなんて・・・けど・・・負けない!)

 

決して諦めない。今はまだ遠いかもしれないけど、必ず追い付いてみせる!それだけの気持ちで、2人はタイヤを引きながら走ったのだった。

 

 

 

 

 

 

その様子を

 

倉持「ヒャハハハ!!何やってんだあの2人?登板したってのに良いのかよ、止めなくて?」

 

御幸「構わねぇよ。あの2人、アドレナリン出まくって寝れねーんだろ。足立同様アイツら明日登板しねーし。」

 

御幸と倉持は笑いながら見ていた。

 

倉持「ふーん。で・・・今日実際にどう思った、あの2人?」

 

御幸「2人共、球自体は悪くねぇよ。コントロールは悪かったけど、良いとこにいったボールは殆ど打たれてない。バックの助けがあったとはいえ、合宿の疲労で調子が良くない体であの桐生打線を二桁失点を防いだんだ。1年にしちゃあ上出来だ。」

 

倉持「へー。珍しく褒めるじゃねーか?」

 

御幸「あくまでも『1年』にしちゃあ、だ。けど、コントロールにフィールディング・・・2人には足りない物が多すぎる。正直あのままじゃ大事な場面は任せれねぇな。」

 

倉持「だよなー。」

 

倉持「ところでよ・・・ぶっちゃけた話、お前は丹波さんと足立どっちが選ばれると思う?」

 

すると、倉持がそう御幸に尋ねた。

 

倉持「皆気になってるぜ、どっちがエースナンバーを背負うのかってな。成績だけで見れば足立だけど、丹波さんも最近調子を上げてきてるしな。足立とお前、確かに足立も後輩にしちゃあ心臓に毛が生えてんじゃねーのかって思うくらい先輩のお前のサインに首を振ったりするけど良い感じだし。それに引き換えお前、丹波さんに嫌われてんじゃん。」

 

倉持「あの人も難しい人だけど、お前も後輩のくせに一歩も引かずズケズケ言うだろ。これじゃあ嫌われてしかたねーな。ヒャハハハ!!」

 

これに

 

御幸(コイツよく見てるなー。)

 

御幸は内心そう思い

 

御幸「投手と捕手2人合わせてバッテリーなんだ。先輩後輩関係ねーよ。」

 

御幸「投手をマウンドで輝かせる為なら、何だってするぜ。どんな嘘でも、どんな嫌われる事でもな。」

 

そう、決意の込もった目でそう言った。

 

倉持(コイツ・・・)

 

これに、倉持は何も言えなかった。

すると

 

御幸「おーい、お前ら!!明日も早えーし、あんま無茶すんなよ!!」

 

御幸「ま・・・2人で10点も取られたんだ。寝られなくて当然だけどな!!」

 

そう、悪そうな笑みを浮かべながら2人に言った。

これには

 

栄・暁「「!!」」

 

2人は目を見開き

 

御幸「さーて、もう寝るか・・・明日も早えーし。」

 

倉持「・・・。」

 

倉持はマジかというような顔をして御幸を見た。

 

栄純「ちょっ・・・待てコラ!!2人で9失点だー!!勝手に1点増やすなー!!」

 

暁「そーだ、増やすな!!」

 

また

 

倉持「お前、友達いねーだろ・・・?」

 

そう倉持は御幸に言った。

その翌日、チームにとって暗雲が立ちこめる事態が起こった。

それは、フォークを会得しエースとして目覚めつつあった丹波が、練習試合で顎にデッドボールを食らってしまうというアクシデントが起きたのであった。




投稿出来ました。

桐生との試合後を投稿しました。

栄純君と暁君の試合は纏まりませんでした。

成宮の登場や、丹波先輩の怪我も同様です。

文才が無く、大変申し訳ございません(土下座)

青道は、この苦難を乗り切れるのか・・・?

それでは、また。
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