朝練を終えた惇は、制服に着替え、唯と一緒に登校した。
すると
唯「ねえ、惇君。」
惇「あ?」
唯「丹波先輩が怪我してから、3年生達元気ないね・・・今日の朝練も、声が出てなかったし。」
唯がそう俯きながら言った。
惇「・・・そうだな。まだ、心の中では吹っ切れてねーんじゃねーかな・・・」
唯「・・・大丈夫だよね?」
惇「え?」
唯「皆・・・元気になるよね?」
そう、唯は目を潤ませながら上目で惇を見て言った。
惇「・・・大丈夫だ。あの人達なら、きっといつもみてーな元気を取り戻すって。それと、丹波さんだって、きっと元気な姿で戻ってくるよ。俺は信じる。」
惇「だからお前も、そんな顔するな。」
これに、惇は唯の頭を撫でながら優しい声で言った。
唯「・・・うん。」
そのまま、唯は惇に頭を撫でられていた。
惇「落ち着いたか?」
唯「うん。」
惇「そっか・・・。そんじゃあ、俺は行くな。」
唯「うん!後、もうすぐ期末だから、ちゃんと勉強しとくんだよ!」
惇「わーってるよ!」
唯「良い!もし赤点取って追試になったらおばさんに報告するからね!」
惇「お、おいお前!!それはマジ勘弁してくれ!!」
唯「だったら、ちゃんと勉強する事!!分かった!!」
惇「・・・わーったよ。」
唯「返事は『はい』!」
惇「っ!はいはい!」
唯「はいは1回!」
惇「はい!」
惇(いつもの明るさが戻ってきたな・・・。けど・・・相変わらず昔と変わらず世話焼きだな・・・)
そう思いつつ、惇は少し笑みを浮かべていた。
そして、唯と別れ自身のクラスに入ると
栄純「ブツブツブツ・・・」
栄純がテキストを開いて必死な表情でブツブツ何か呟いており、その横には信二がいた。
惇「・・・おい信二。」
信二「ああ、惇。」
惇「ああ。これ・・・どうした?何があった?」
信二「もうすぐ期末だろ?にもかかわらず、コイツ今から必死に勉強してんだよ。」
惇「マジか・・・」
すると
栄純「じ、惇か⁉︎」
惇「うっす、栄純。」
惇に気付いた栄純が
栄純「惇~!金丸~!何とかしてくれ~!連日、クリス先輩の野球講義で頭パンパンなんだよぉ!」
涙を流しながら惇と信二の腕を取って言った。
惇「わ、わーった!!わーったから離せ!!」
信二「勉強くらい付き合ってやるから、この手を離せ!!」
そう、2人は言うと
栄純「え!?」
栄純は驚き手を離した。
惇「取り敢えず、日本史と現文古文は俺がやるから、信二は数学と英語をコイツに教えてやってくんねーか?」
信二「ああ、分かった。クリス先輩に頼まれてたしな。」
惇「助かる。」
信二「気にすんな。良いか、一夜漬けだろうが何だろうが、その頭に全部詰め込んどけ!!」
そう、信二は栄純の頭を指差して
栄純「・・・。」
信二「・・・惇やお前は、野球部の代表ってだけじゃねぇ。俺達1年の代表でもあるからな。全力でサポートしてやるよ!!」
惇(信二・・・)
そう言ったのであった。
投稿出来ました。
一部オリジナルを入れました。
試験・・・僕も学生時代はそれ聞いただけで気持ちがブルーになりましたね・・・
しかし金丸君って、本当に良い奴ですよね・・・。
何か、兄貴分みたいです。
それでは、また。