翌朝
ピピピッ!ピピピッ!
自身のスマホに設定したアラーム音に、惇は目が覚めた。
惇(軽く走っとくか・・・)
そう思った惇は、練習着に着替えて部屋を出た。
そして、軽くグラウンドを走った。
暫くすると
倉持「おっ、やっぱり部屋から居なくなってたのは足立か。哲さーん、純さーん、亮さーん、コイツが俺達の部屋に入ってきた新人です。」
倉持が増子以外の人達と一緒に現れた。
惇「横浜シニア出身の足立惇です。よろしくお願いします。」
そう、惇は頭を下げ挨拶した。
結城(ほう、コイツが噂の中学№1ピッチャーか・・・)
結城「俺は青道高校のキャプテンを任されてる結城哲也だ。足立、宜しくな。」
伊佐敷「伊佐敷純だ。副キャプテンやってる。宜しくなコラァ。」
小湊亮「俺は小湊亮介。宜しくね。あ、今年弟が入るから下の名前で呼んでね。」
そう言い、3年生3人はそう自己紹介し、惇は彼らと一緒に自主練をした。
そして、時間が過ぎ惇は結城ら上級生と別れ、初練習初日の自己紹介の為、他の1年生と一緒に並んだのだった。
「「「はようございます!!!」」」
暫くして、青道高校野球部監督の片岡鉄心が、上級生と共に現れた。
片岡「監督の片岡だ。これで入部希望者は全員か?」
「「「はいっ!!!」」」
片岡「順番に自己紹介をして貰おうか。」
「「「はいっ!!!」」」
しかし
惇(沢村の奴、いねーな。寝坊じゃねーだろうな・・・)
栄純だけいない事に惇は気付いた。
気付いたのは純だけじゃない。
高島(何やってるのよあの子・・・)
高島先生も気付いていた。
金丸「金丸信二!松方シニア出身!希望ポジションはサードっす!宜しくお願いします!」
そんな中、自己紹介は進んでいき
片岡「次!」
惇(俺か・・・)
惇の順番になった。
惇「横浜シニア出身、足立惇です!希望ポジションはピッチャーです!宜しくお願いします!」
すると
金丸「足立もこの学校に来たのか・・・」
東条「そのようだね・・・」
春市「足立って、あの・・・」
上級生A「あいつか・・・」
上級生B「ああ・・・噂の中学№1ピッチャー・・・」
上級生C「見た感じ、177か8くらいか・・・?」
周りがざわついた。
その時
??「ああっ!こいつ遅刻したのに列に紛れ込もうとしてるぞー!」
別の方向から声が聞こえた。
「「「・・・。」」」
惇(何やってんだよ、あの馬鹿が・・・)
高島「あの馬鹿・・・」
これには、惇も高島先生も呆れた表情を浮かべた。
栄純「あ・・・あの!!その・・・これは・・・!!」
これに、栄純は何か言い訳しようとしたが
片岡「小僧。初日から遅刻とは良い度胸だな・・・」
片岡「しかも、バレないように忍び込もうとするその腐った根性・・・朝練が終わるまで走ってろ!!」
片岡の逆鱗に触れてしまった。
栄純「全てが裏目にー!!」
倉持「ヒャハハハ!!アイツ馬鹿♡おもしれー!!」
増子『自業自得!!』
その中で、同室の増子と倉持はそう言ったが
惇(いや・・・倉持さん・・・アンタもっすよ・・・増子さんも。後、どさくさに紛れて上級生の列に入った御幸さんも・・・。)
惇は冷静に3人を見ていた。
すると
片岡「それからこの男と同室の者。そして、どさくさに紛れそこに並んでる大馬鹿者。お前らもだ。」
「「「キャー!!!」」」
惇(ハア・・・やっぱり・・・)
片岡は惇と倉持に増子、そして御幸にも走るよう言ったのだった。
栄純「テメーの言う事は二度と信用しねーからな!」
御幸「はっはっは。ありがとう!」
栄純「褒めてねーよ!」
惇「そもそも遅刻して、こっそり列に紛れ込もうとしたテメーがわりーだろうが!」
栄純「そ、それは・・・コイツが・・・!」
惇「言い訳してんじゃねーよ!確かに罰は受けるかもしんねーが、謝れば監督もここまで怒んねーよ!」
これには
栄純「うっ・・・!」
栄純は何も言えなかった。
倉持「ちくしょー!やっぱこうなるわな・・・」
増子『ぐすん。』
この時
高島「後でビンタだわ・・・おじいさん直伝のね・・・!」
高島先生が怒りの表情でポーズを構えていたのだった。
走り終えた後、惇はすぐに片岡がいる監督室へ向かった。
惇「足立です!入って宜しいでしょうか?」
片岡「足立か。入れ!」
惇「はい!失礼します!」
許可が入り入ると
惇「本日はルームメイトを起こさずそのままにしてすいませんでした!」
惇は頭を下げ謝罪した。
片岡「詳しい話は結城から聞いている。お前は早朝自主練をしていたため、起こせなかった事を。」
片岡「だが、謝りに来たのは感心だ。午後の練習の参加を認める。」
惇「はい!ありがとうございます!」
そして、惇は監督室を後にし、食堂へ向かった。
惇「結城さん!ありがとうございました!」
結城「・・・ああ。気にするな。お前は何も悪くないから、それを監督に伝えたまでだ。さあ、早く飯食わないと、午後の練習に間に合わないぞ。」
惇「はい!」
そして、惇は食事を取った。
その横で
栄純「うぷっ!」
「ここではやめろー!!」
栄純がリバースしかけていた・・・。
栄純「ああ・・・きもちわりー・・・」
惇「お前、大丈夫か?」
栄純「何でお前は平気なんだよ・・・?」
惇「あれくれー普通だよ。」
栄純「けど、朝練の間フルで走りっぱなしだったのに、ドンブリ3杯も食えねーよ・・・」
惇「・・・アレ見ろ。」
栄純「えっ?」
純に言われ見てみると
御幸「わはははは!世界のフラミンゴ!」
倉持「ヒャハハハ!!抜かせるかオラァ!!」
惇「俺もあの人達も、同じ量の飯を食ってたぞ。」
栄純「マジかよ・・・」
一緒に走ったにもかかわらず、苦しい顔一つもせずに動いていた。
増子「・・・。」
惇「・・・まあ、増子さんは別格だが。」
惇(つーか、あの量を6杯って、バケモンだろ・・・)
その時
コーチA「1年生!」
「「「はいっ!!!」」」
コーチA「これより、希望のポジションに分かれての能力テストを行う。スパイクに履き替えて、Bグラウンドに集合!」
「「「はいっ!!!」」」
能力テストが始まろうとしていた。
惇「さて・・・腹も溜まったし、行くか。」
それを聞き、惇は気合を入れた。
栄純も同様の顔を浮かべ行こうとしたが
片岡「小僧、どこへ行く?」
片岡に止められた。
栄純「え?・・・どこって、自分の力を試しに・・・」
片岡「お前は参加しなくて良い。暇なら走ってろ。」
栄純「えぇ!?何で俺だけ・・・先輩達はもう練習戻ってるのに!」
片岡「そこの隣にいる奴もそうだが、あいつらはちゃんと練習が始まる前に頭下げに来たからな・・・」
栄純「嘘!?」
これには
惇「お前、何で謝りに行かなかったんだよ!遅刻したんだぞ!謝んのが常識だろ!」
惇は栄純にそう言った。
片岡「そいつの言う通り、遅刻をして謝罪も出来ない男など・・・青道野球部の一員とは認めん!」
上級生D「あいつ、終わったな。」
上級生E「ウチの監督、頑固だからな。」
片岡「気に入らんなら、来なくて良いぞ。永久にな。」
それを聞いた栄純は
栄純「わあああああっ!!」
惇「!」
叫び声を上げた。そして
栄純「ね・・・寝坊したのは、自分の気持ちが甘かったから。言い訳するつもりはありません・・・」
栄純「けど・・・俺は・・・俺は・・・俺はエースになる為にここに来てるんだ!その気持ちだけは、誰にも負けるつもりねーっスから!」
と栄純は片岡にそう言った。
惇「・・・。」
片岡「くだらんな。」
しかし、片岡はそう栄純の言葉を一蹴し
栄純「くだらないって何だよ!!俺は真剣に・・・」
これに栄純はタメ口で言ってしまい、それに反応した片岡は、ゆっくりと歩み寄り、腕を振り抜いた。
ガシャン!
しかし、別に栄純を殴ったわけでは無く、ボールを投げ、それがフェンスにぶつかっただけなのだ。
惇(ったりめーだ。殴るわけねーだろ。やったらどえれー事になんぞ・・・)
惇(しっかし、えげつねー肩だな・・・そういやシニアの監督、片岡監督と知り合いだったな・・・)
それを、惇は見ながら心の中でそう呟いていた。
片岡「エースになると言ったな・・・だったら言葉はいらん、才能で語ってみろ!」
そう言い、片岡はボールを栄純に渡し
片岡「このホームベースからあそこのフェンスまで、約90メートル・・・遠投であのフェンスに届いたら、練習に参加させてやろう・・・」
そう、栄純に言った。
栄純「マ・・・マジっスか!」
しかし
片岡「ただし・・・フェンスまで届かなければ、即刻投手を諦めて貰うぞ・・・」
という厳しい条件だった。
栄純「ははっ・・・ははは。流石は名門!分かりやすくて良いっスねェ!」
栄純「要するに、あのフェンス軽ーく飛び越えりゃ良いんですよね!」
そう言うと
栄純「赤城中学出身沢村栄純!記念すべき高校生活第一投、投げさせていただきます!」
栄純(これが、沢村伝説の幕開けだー!)
栄純は肩をぐるぐる回し、助走をし、投げたのであった。
投稿出来ました。
アニメと漫画を見て、アレンジしてみました。
主人公君のシニアチームは、思い付かなかったのでMAJORの寿君こと佐藤寿也が所属していた横浜シニアにしました。監督も、同じくMAJORに登場したキャラクターではありません。
この作品には出さないので、ご随意に。
それでは、また。