ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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55話です。


55話

結城のソロホームランで遂に均衡を破った青道高校。

1点を失った成宮だが、そこから切り替えて増子をしっかり抑え、1失点に留めた。

その裏、何とか追い付きたい稲実は2番白河からの好打順だった。

しかし、白河への初球

 

ズバアアンッ!!

 

白河「・・・はっ?」

 

更に真っ直ぐの伸びが増しており、球速表示を見ると

 

白河「っ!?」

 

『141㎞』と表示されていた。

 

白河(普通球威が落ちる筈の終盤に入ってるのに、上がった!?)

 

白河は、惇のボールの力が増した事に驚きを隠せなかった。

そして

 

ククッ

 

白河「クッ!」

 

スライダーで三振に打ち取った。

 

『空振り三振ー!!これで三振11個目!!終盤に入っても、ボールのキレは落ちません!!』

 

次の吉沢はサードゴロに打ち取り、次の4番の原田には

 

ズバアアンッ!!

 

原田「チッ!」

 

惇「シャアアアッ!!」

 

『最後は今日最速タイ143㎞ストレートで空振り三振ー!!原田、今日3打席連続三振ー!!』

 

インハイの真っ直ぐで空振り三振に打ち取った。

 

春市「す、凄いね・・・足立君。ボールのキレと球威が更に上がったよ。」

 

春市の言葉に

 

栄純「ああ・・・どうやったら、あんな無尽蔵なスタミナを・・・」

 

暁「全くボールの力が落ちてない・・・」

 

栄純はそう反応し、暁は、自分と違って夏の暑さに強く、スタミナも抜群という惇の力を改めて感じ、悔しさが勝っていた。

そして、8回に突入したが

 

ズバアアンッ!!

 

成宮「らああああっ!!」

 

成宮のピッチングはあの1失点以降、出塁を許していない。

最後の坂井に、今日自己最速タイの148㎞をマークするなど、まだまだ衰えていなかった。

その裏、稲実の先頭は成宮からで

 

成宮「終わらせねぇ・・・ゼッテー、こんな所で・・・!」

 

闘志剥き出しで打席に立った。

 

キン!

 

初球の真っ直ぐをファールにし、続く2球目のスライダーを詰まらせたのだが、当たりが弱かった事が幸いし、セカンドの内野安打になった。

打った成宮は、一塁上でガッツポーズをした。

4回以来のヒットで、稲実サイドは大盛り上がりを見せた。

 

御幸「足立!切り替えていけ!」

 

これに、御幸はすかさずタイムを取り、マウンドに向かって惇にそう言った。

 

惇「大丈夫っすよ。後のバッターを打ち取れば良いんですから。」

 

しかし、惇は冷静さを崩していなかった。

続く山岡は初球を打ったがボールの下を擦ってしまいキャッチャーフライ。続く平井は外高めの真っ直ぐで空振り三振、梵はスライダーを引っかけピッチャーゴロに終わり、3アウトチェンジとなった。

 

『不運な内野安打を打たれながら後続をしっかり抑えた足立!青道高校、6年ぶりの甲子園まで、後アウト3つ!』

 

「青道!青道!青道!」

 

そして、9回に突入した。成宮は続投し、鬼気迫るピッチングで3者凡退に抑えた。

 

惇「ヤバいっすね・・・」

 

御幸「ああ・・・そう簡単に勝ちは転がってこねーぞ・・・!」

 

片岡「足立!いつも通り、気迫のピッチングで思い切り行け!」

 

惇「はい!」

 

片岡「良いか!相手は死に物狂いで点を取りに来るぞ!!アウト1つ取るのも丁寧に、最後の最後まで決して油断するな!」

 

「「「はい!」」」

 

そして、片岡は一息つき

 

片岡「今年の稲実は去年のチームよりも力が上・・・俺はそう思う。」

 

片岡「そんなチームをお前達は追い詰めてるんだ・・・」

 

片岡「誇りと自信を持って、堂々とプレーしてこい!!」

 

そう、ナインに檄を飛ばした。

それぞれの守備位置に散り、惇はマウンドに上がった。

そして、帽子を取ってつばを見た。

 

『気力一瞬』

 

そう書かれた自身の座右の銘を見て

 

惇「しゃあっ!」

 

再び気合を入れ直した。

 

唯(惇君・・・!)

 

唯も、スタンドで御守りを握って必死の表情で惇を見た。

 

『9回の裏、2連覇の懸かった夏。前年王者の意地と誇り!!稲城実業最後の攻撃!!』

 

『打席には代打の切り札2年生矢部!』

 

そして、稲実は左の富士川に代えて右の代打の切り札矢部を持ってきた。

その初球、矢部はセーフティの構えを見せたが

 

ズバアアンッ!!

 

矢部「っ!?」

 

空振ってしまった。

 

御幸(まさか初球セーフティとはな・・・)

 

御幸(コイツらも必死だ・・・けど・・・強い気持ちだ!)

 

そう、御幸はミットを構えた。

2球目に外に外れるスライダーを投げ、3球目

 

ズバアアンッ!!

 

惇「シャアアアッ!!」

 

『最後はインサイドのストレート143㎞で空振り三振ー!!青道高校、甲子園まで後アウト2つ!!』

 

惇は矢部を空振り三振に打ち取り、雄叫びを上げた。

次のカルロスだが

 

カルロス(ここまでやってりゃ、勝ちが欲しい!結果が欲しい!)

 

その思いで打席に立ったが

 

惇「っ!」

 

御幸「っ!」

 

御幸(コイツ・・・!)

 

ベースに覆い被さって、デッドボール覚悟で出塁する雰囲気を出した。

 

惇(やっべぇ・・・これが王者の執念か・・・)

 

この時、惇も流石にカルロスから滲み出る執念を感じ取っていた。

 

御幸(厳しく攻めるぞ!)

 

御幸は、構わず内角に構えた。

その初球

 

ズバアアンッ!!

 

『初球低めに外れボール!』

 

141㎞の真っ直ぐが外れボールになった。

 

御幸「OK!!球来てんぞ!!」

 

御幸(足立・・・攻めろ・・・!)

 

藤原(足立君・・・!)

 

吉川(足立君・・・!)

 

梅本(足立・・・!)

 

唯(惇君・・・!)

 

前・信((攻めろ足立・・・!))

 

2球目

 

キーン!

 

真っ直ぐを打ちにいったが、振り遅れてファールになった。

3球目

 

ククッ

 

インコースからスライダーを曲げ

 

キン!

 

ショートフライに打ち取った。

 

『ショートフライに打ち取り2アウト!青道高校、甲子園まで後アウト1つ!!』

 

その瞬間

 

「「「後1つ!!後1つ!!後1つ!!」」」

 

「決めろ!青道ー!!」

 

球場中から大きな声が木霊した。

2番の白河の初球

 

ズバアアンッ!!

 

142㎞の真っ直ぐでストライクを取った。

2球目

 

キン!

 

外に逃げるスライダーをファールにし、追い込んだ。

3球目

 

ストンッ

 

SFFが外れ、2-1となって、4球目

 

ズバアアンッ!!

 

今日最速タイ143㎞真っ直ぐで白河が空振り三振に倒れ、一瞬の静寂、そして・・・

 

「ットライーク!バッターアウト!!ゲームセット!!」

 

惇「シャアアアアアアアッ!!!」

 

惇が両腕を広げながら雄叫びを上げ、それが球場中に木霊し、御幸はキャッチャーマスクを投げ捨てマウンドに駆け寄って喜びを爆発させながら惇と抱き合い、内野陣が集まり、ベンチの控えが集まり、最後に外野陣が集まってもみくちゃになった。

この瞬間、青道高校の6年ぶりの甲子園出場が決まったのであった。




投稿出来ました。

やっと決勝戦が終わりました!!

青道高校、甲子園出場です!!

ここまでどう書こうかなと苦労したのですが、ようやく書けました!!

次からは甲子園でのお話ですね!!

何とか書けるよう頑張ります!!

そう言えば、青道高校の夏の出場回数は何回なんだろう・・・?

皆さんは何回だと思いますか?

それでは、また!!

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