5回の裏。巨摩大藤巻の先頭は5番の円城。
惇が投げた初球はボール気味のスローカーブだったが、円城は見送った。
その2球目は、スライダーを投げたがボールになった。
3球目に、インサイドに142㎞の真っ直ぐを投げストライクを取ったが、円城のバットは全くスイングしなかった。
惇(全くバット振んねーな・・・何が狙いだ?)
そう思いながら、惇は4球目に御幸が要求したスローカーブを投げたが、外れて2-2となった。
5球目
キン!
円城は外高めの141㎞の真っ直ぐを打ってファールにした。
6球目
キン!
再び141㎞の真っ直ぐをファールにした。
7球目
キン!
スライダーをファールにした。
御幸(またファール・・・?コイツ・・・一体何を狙って・・・?)
この時、御幸はファールばっかり打つ円城に疑問を抱いていた。
円城「・・・。」
この時、円城は先程新田監督が言った作戦を思い出した。
回想
新田「この回、ファールで徹底して粘れ。」
新田「そうすれば、あの怪腕ピッチャーの球数は増えていく。中盤になって球威が落ち、甘いボールが来たら、それを狙い打ちしろ。」
回想終了
円城(結構後からくるよな、これは・・・)
円城(2ストライクアプローチか・・・)
そう、円城は打席で考えていた。
そして8球目に真っ直ぐを打った円城だが、セカンドゴロに終わった。
次の6番は、惇は初球スライダーを投げ1ストライクを取った。
2球目はスローカーブでファールにし、あっさり追い込んだ。
3球目は高めに真っ直ぐが外れ、4球目
キン!
SFFを投げたが当てられ、ファールになった。
5球目は外の真っ直ぐを投げたがこれもファールになった。
6球目
ククッ!
スライダーで空振り三振に打ち取った。
結城「2アウトー!」
亮介「ナイスボール!」
バックは、そう惇に声をかけていた。
御幸(さっきから気になっていたが、ファールを良く打たれるな・・・)
この時、御幸は巨摩大藤巻のバッターがファールで粘られてる事に違和感を抱いていた。
惇(んだよ・・・この人も全然前に飛ばねーじゃねーか・・・)
惇(だったら遠慮無くねじ伏せてやる!)
しかし、惇はアドレナリンが出まくっていたため、気付いていなかった。
そして、7番の初球は、142㎞の真っ直ぐでストライクを取り、2球目も真っ直ぐを投げたがボールになった。
3球目は140㎞の真っ直ぐを空振らせ、2-1と追い込んだ。
4球目はカーブが外れ2-2となり、5球目はスライダーが外れフルカウントとなった。
続く6球目は
キン!
140㎞の真っ直ぐをファールにした。
そして7球目
キン!
『出ましたー!!巨摩大藤巻、今日2本目のヒットを打ちましたー!!』
高めのボール気味の真っ直ぐをセンター前に打ち返した。
御幸「気にするな!球は来てるぞ!」
惇「うっす!」
これに、御幸はそう惇に言った。
そして、8番が打席に入った。
その初球と2球は外れ、3球目4球目と連続でスライダーを空振らせ2-2とした。
5球目
キン!
140㎞の外の真っ直ぐをファールにした。
6球目
キン!
同じく外の142㎞の真っ直ぐを投げたがファールとなった。
御幸(まさか・・・相手の狙いは・・・足立の消耗させる作戦か・・・)
『この回の球数非常に多くなってますね・・・』
『そう言われてみればそうですね・・・』
これは、青道側ベンチも気付いていた。
片岡「今ので何球目だ?」
クリス「27球です。」
クリス「恐らくですが、徹底して粘って、終盤一気に崩すつもりでしょう・・・」
片岡「・・・2ストライクアプローチか。」
クリス「・・・はい。恐らくは。」
これに、少し苦い顔を浮かべていた。
吉川「この回、やけにファールが多いですね・・・」
藤原「・・・そうね。終盤に影響が出なければ良いけど・・・」
梅本「・・・。」
唯「惇君・・・」
スタンドのマネージャー組も、少し不安な色を見せていた。
そんな中8番への7球目
ストンッ!
『空振り三振ー!!足立、最後はSFFで空振り三振に仕留めましたー!!』
『粘られましたが、足立君の粘り勝ちですね・・・』
何とか抑えた惇だが、この回28球も投げさせられてしまったのであった。
投稿出来ました。
2ストライクアプローチ・・・これピッチャーからしたら結構嫌ですよね・・・。
この試合、どう転がっていくか?
それでは、また。