ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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6話です。


6話

新入生にとってはまだまだ分からないことだらけながらも、何とか無事に乗り切って迎えた最初の土曜日。青道高校野球部はその日大事な試合を迎えていた。

春の都大会準々決勝。

夏の本戦や春の選抜がかかる秋大会と比べて一般的に重要度が劣るとされる春の大会。

されど、本日戦うことになる青道の相手は昨年の秋大会で苦汁をのまされた市大三高だ。

 

片岡「分かっているな、お前ら・・・?センバツを決める秋の大会・・・本選となる夏・・・その2つに比べて、春の都大会の意味は決して高くないだろう・・・」

 

片岡「だが・・・今日の相手は、秋の大会で敗れた市大三髙だ。受けた屈辱は、10倍にして返すぞ!」

 

「「「はいっ!!!」」」

 

片岡「結城!いつものやついけ!」

 

結城「はい!」

 

すると、1軍のメンバー皆円陣を組み、ユニフォームの青道の文字に手を当て

 

結城「俺達は誰だ・・・?」

 

「「「王者青道!!」」」

 

結城「誰よりも汗を流したのは?」

 

「「「青道!!!」」」

 

結城「誰よりも涙を流したのは?」

 

「「「青道!!!」」」

 

結城「誰よりも野球を愛しているのは?」

 

「「「青道!!!」」」

 

結城「戦う準備は出来ているか?」

 

「「「おぉお!!!」」」

 

結城「我が校の誇りを胸に、狙うはただ一つ・・・全国制覇のみ!!行くぞぉ!!」

 

「「「おおおおおおっ!!!」」」

 

伝統のかけ声をした。

 

信二「・・・す・・・すげっ・・・やっぱオーラが全然違うよ・・・」

 

「かっけぇー!」

 

「俺・・・あのかけ声に憧れたんだよなー!」

 

「くぅー!俺も早く一軍に行きてぇー!」

 

その様子を見た1年達は、羨望の眼差しで見つめていた。

 

コーチA「そろそろ出るぞ!試合を観戦したい者は、バスに乗り込め!」

 

すると、コーチからそんな声を聞き

 

「「「はいっ!!!」」」

 

1年達は皆、バスに乗り込もうとした。

・・・一部を除いて。

 

 

 

 

 

 

 

惇「・・・やっべ。まずったわ。」

 

??「そうだね・・・」

 

そう、グラウンドに佇んで言っているのは、惇ともう1人、クールで惇より背が高い者だった。

 

惇「どうする、降谷?」

 

その少年の名は降谷といい、一般入試で青道に入ってきた少年だ。

 

暁「んん~。追い掛けるのも面倒くさいし・・・」

 

惇「まあ・・・そうだな・・・」

 

暁「ま・・・ぶっちゃけ・・・自分が出てない試合なんて興味ないし・・・」

 

惇「まあ・・・分からなくも無いが・・・」

 

惇(やっべぇ・・・唯に怒られんだよな・・・)

 

そう思った惇は、練習前に唯に言われたのを思い出した。

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

唯『良い!準々決勝の相手は今年のセンバツベスト8の市大三髙!同じ地区のライバルだから、必ず観に行くんだよ!』

 

惇『うるせーなぁ・・・わーってるよ!』

 

唯「良い!絶対だからね!もしいなかったら、今度ご飯奢らないよ!』

 

惇『うわっ!お前、それマジやめろ!』

 

唯『嫌だったら、絶対に来る事!』

 

惇『わ、わーったよ!』

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

惇(って言っちまったんだよな・・・どう言えば機嫌良くなるかな・・・)

 

惇(そうだ・・・いつもみてーに、甘いモンでも奢るか・・・)

 

そう思い、グラウンドに目を向けると

 

惇「ん?どうやら、残ってんのは俺達だけじゃねーみてーだぞ。」

 

暁「ん?」

 

誰かがいることに気付き、指を指した。

するとそこには

 

栄純「自ら投げて捕る!なるべく高く投げるのがポイントだな・・・」

 

栄純「投げてー捕る!投げてー捕る!」

 

1人で何かやってる栄純がいた。

 

惇「何やってんだ・・・アイツ・・・」

 

暁「さあ・・・」

 

それを見た2人は、どこか気の毒そうな表情で見ていた。

それに耐えきれなくなった惇は

 

惇「おい沢村・・・キャッチボールの相手、しよっか?」

 

そう、栄純に言った。

 

栄純「あ・・・足立!い・・・いつからそこに!?」

 

これに、栄純は顔を真っ赤にした。

 

惇「いやぁ・・・最初から・・・コイツと一緒に。なあ?」

 

暁「うん。何かもう気の毒で・・・」

 

栄純「うぐっ・・・!てゆーか、お前ら試合観なくて良いのかよ?」」

 

惇「しゃーねーだろ・・・便所行ってたらバス出ちゃってんだからよ。」

 

栄純「何でお前・・・遠い目してんだよ・・・」

 

暁「僕も同じ。まあ・・・どうでも良いけど・・・」

 

そう言い、3人はキャッチボールを始めた。

暫くやっていると

 

暁「ねえ・・・」

 

惇「ああ?」

 

暁「君のボール、何か怖い・・・」

 

惇「んだよ急に?」

 

暁「だって・・・凄い手元で伸びてくるんだもん・・・」

 

暁にそんな事を言われた。

 

惇「・・・悪かったな。これが俺のボールなんだよ。」

 

暁「へえ・・・」

 

惇「そういや沢村。お前のボール、よくグニャグニャ曲がんな・・・」

 

栄純「えっ!?俺、そんなボール投げてねーぞ!」

 

惇「いや、結構マジで。」

 

惇(こりゃあ・・・実際に捕りづれーわ。)

 

惇「まあいいや。降谷、ちょい強めに投げんぞ。」

 

暁「うん。」

 

そう言われた惇は、ボールを投げた。

すると、そのボールは

 

暁「っ!?」

 

ドバアアアン!!

 

暁の予想以上にボールが伸び、ミットを弾いたのだった。

 

惇「あっ・・・やっべ。」

 

それを見た惇は、すぐに暁の元に駆けつけ、栄純もそれに続いた。

 

惇「わりいわりい。流石に初見じゃ捕りづれーよな・・・」

 

そして、そう暁に謝った。

 

暁「大丈夫。そういえば、君も投手希望だよね?」

 

惇「ああ。コイツもだよ。」

 

暁「そう・・・絶対負けないから!」

 

そう言うと、暁は強烈なオーラを噴き出した。

 

惇「へえ・・・良いね・・・沢村同様、お前マジでおもしれーな。」

 

栄純「お、俺も決してお前らには負けねーからな!」

 

これに、惇は不敵な笑みを浮かべ、それを見た栄純もライバル意識を燃やした。

そしてこれが、後に高校球界最強の3本柱と呼ばれる、足立惇、降谷暁、沢村栄純の初の顔合わせであった。

因みに余談だが

 

唯「じゅ〜ん〜く~ん。今日の試合観に来てって言ったのに、来なかったよね~!」

 

惇「い、いやぁ・・・これには・・・エベレストよりもたけー理由があんだよ・・・」

 

唯「もう知らない!ご飯奢らないから!」

 

惇「マジ悪かったって!」

 

唯「謝ったって許さないから!」

 

惇(しゃーねー・・・!)

 

惇「ほ、ほら唯!このお菓子、お前好きだろ?これあげるから!な!」

 

唯「・・・もう、今回だけだよ!」

 

惇「マジサンキュー!」

 

試合が終わって帰ってきた唯が、不機嫌オーラむき出しで惇に詰め寄ったが、惇が唯の好きな甘いお菓子をあげて彼女の機嫌を直したのであった。




投稿出来ました。

アレンジは難しいですね・・・。

自身の文才の無さを嘆きます・・・(涙)

そ、それでは、また。

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