ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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73話です。


73話

秋大一次予選、所謂ブロック予選が開幕した。

青道の初戦の相手は、東東京の豊崎だ。

この日の先発は暁で、新チームのエースとなった惇はベンチで待機となり、点差次第では投げる事が決まっている。

先攻の青道の初回の攻撃。1番倉持がヒットで出塁すると、2番春市のエンドランで無死一、三塁とし、3番前園の犠牲フライであっさり1点先制した。

続く4番の御幸と5番の暁の連続ツーベース等で、青道は4点先制した。

その裏の暁の立ち上がり。1番を真ん中高めの真っ直ぐで空振り三振。2番はインハイ真っ直ぐで、3番は外高めの真っ直ぐで空振り三振と、高め真っ直ぐによる3者連続三振に打ち取った。

 

落合(ボールの球威だけでいったら、彼は足立を凌ぐが、初回からペース配分を考えすぎず飛ばしすぎだ・・・)

 

落合(足立のピッチングをちゃんと見てなかったのか・・・)

 

しかし落合は、暁の初回のピッチングを見て、そう感じた。

その為、ベンチに戻った暁に対し

 

落合「普通に見たら良い立ち上がりだが、初回から飛ばしすぎだ。これじゃあ、中盤体力が持たん。」

 

落合「お前のボールだったら、6割程度の力でも抑えられる。」

 

そう、厳しくもしっかりフォローし

 

御幸「初回から球数使いすぎだ。これが上位に食い込むチームだったら、お前初回から自滅だ。全然駄目。」

 

御幸からは非常に厳しく言われた。

その後も、打線が4回までに9点を奪う猛攻で、暁は3回で無失点7奪三振でマウンドを降り、4回からは栄純がマウンドに上がった。

栄純のピッチング、まず先頭打者を外のボールでセカンドゴロに打ち取り、続くバッターをサードゴロに打ち取った。

次のバッターの初球。栄純はある球を投げた。

その球は

 

前園「ナイスボール沢村!」

 

倉持「ヒャハハハ!!良いチェンジアップじゃねぇか!」

 

春市「ナイスボール栄純君!」

 

チェンジアップだった。

そのボールは、落合が教えたのだ。

いつまでもストレート1本じゃ、上のレベルに行くのは難しいと伝え、その為にウィニングショットとなる変化球を会得させるべきだと教えた。

その中で最も会得しやすい変化球はチェンジアップだった。

外の制球力も大分つき始め、そこに緩急が加われば、更に上のレベルに行ける。そう言われた栄純は、落合の丁寧な教えを聞いて、会得したのだ。

加えて、同じ腕の振りで色んな握り方で投げさせたら、多彩な変化を生み出し、栄純独自のボールを投げれる事が出来、それにより、栄純のピッチャーとしてのレベルは少し上がったのだ。

そして、チェンジアップを見たバッターは、そのボールが完全に頭にちらついたのか、次の真っ直ぐに対応できず、ファーストフライに打ち取られてしまった。

これに

 

栄純(ヤベぇ・・・俺、どんどんレベルが上がってきてる・・・?)

 

栄純は、自分がどんどん強くなってきてる事にわくわく感を感じたのだった。

そして、5回にも青道は1点を取り、5回表終了で10-0と大量リードとなり、その裏、マウンドに背番号1を背負った惇がマウンドに向かった。

 

御幸「久し振りの実戦マウンドだが、緊張してるか?」

 

惇「いつも通りっすよ、カズさん。」

 

御幸「そうか。良し、お前らしくな!」

 

そう惇に言って、自身のポジションに戻った。

投球練習を終え、いつものルーティンである股割りストレッチを行い、足を上げた初球

 

ズバアアンッ!!

 

膝元に真っ直ぐが決まった。久し振りの実戦マウンドのため、力を入れてないのだが、力感が無いため、バッターは非常に球速以上に伸びを感じていた。

2球目も真っ直ぐを投げ、2ストライクと追い込んだ。

 

「スゲぇー!!絶好調じゃねーか、足立も!」

 

「足立、降谷、沢村!この3人が中心になるだろうな!」

 

「本選も頼むぞ、エース!」

 

これには、回りのギャラリーも大盛り上がりだった。

そして3球目

 

ククッ

 

「っ!?」

 

タイミングを外すスローカーブにバッターの意表を突き、見逃し三振に打ち取った。

続くバッターには、真っ直ぐ3球で三振に打ち取った。

 

片岡(調整登板だが、悪くないな・・・寧ろ、また更にボールが鋭くなったな・・・)

 

落合(フォームに全く力感が無い・・・これは打てない・・・寧ろ、更に鋭くなった気がするな・・・)

 

片岡と落合は、惇のボールのキレが増した事に気付いていた。

受けてる御幸も、惇のボールの状態に気付いていた。

 

御幸「ナイスボール!」

 

御幸(まだストレートとスローカーブだけだが、力感が全く無いしボールが走ってる・・・それに、以前よりボールのスピンが増し、鋭くなった気がするな・・・)

 

御幸(これでまだ6割程だから、本気出すと恐ろしいな・・・)

 

そして、3人目のバッターも真っ直ぐ2球であっさり追い込み

 

御幸(最後はこれで決めるぞ!)

 

あるボールのサインを出して、ミットを構えた。

そして、それを見た惇は頷き、足を上げて投げた。

 

ストンッ!

 

最後はSFF。バッターを空振り三振に打ち取ったのだが

 

御幸「っ!」

 

予想以上の鋭さに、御幸が後ろに逸らしてしまった。

しかし、すぐに反応した御幸はボールを一塁に送ってアウトにし、試合は終了した。

 

前園「ナイスボール足立ぃ!御幸が逸らすなんて、久し振りやな!」

 

倉持「ナイスピッチ!」

 

春市「ナイスピッチ!」

 

御幸「ナイスボール!悪い、予想以上にキレてたから捕れなかった。」

 

惇「いやぁ~、取り敢えず良かったっす。」

 

こうして、惇達新生青道高校の初公式戦は、コールドで大勝するという上々の結果に終わったのであった。




投稿出来ました。

秋大開幕です!

ブロック予選はどうなるか!

それでは、また。


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