それから1週間が経ち、青道のブロック予選2回戦を迎えた。
相手は都立三野高校。
先発は栄純で、初回から安定感抜群のピッチングを見せた。
この日の最速は132㎞なのだがチェンジアップを習得した影響なのか、初戦の時からボールに力が伝わりやすくなっており、真っ直ぐのキレが増し、ピッチングの幅が広がった。
それに緩急のあるチェンジアップと色んな握りで投げるムービングにを内と外の投げ分けで6回2安打9奪三振無失点に抑え、7回には川上が締めた。
打線も、初回からコツコツと点を積み重ねていき、この日惇と御幸にホームランが飛び出すなど9点を奪い、そのままコールド勝ちを収めた。
惇「ナイスピッチ、栄純!」
栄純「ああ、サンキュー!」
惇「真っ直ぐもキレてたし、今年1番のピッチングじゃねぇか!」
栄純「ああ・・・チェンジアップを覚えてから、ボールに力が伝わりやすくなったんだよ。」
栄純「何か・・・ストレート投げんのスゲぇ気持ち良いんだよね・・・」
惇「そっか・・・でも、エースナンバーは譲んねーぞ。」
栄純「へっ!ゼッテー負けねーからな!」
これに、栄純はそう惇に言い
暁「僕も・・・絶対に負けない!」
暁も、そう惇に言った。
前園「あんな足立見るの、久し振りやな・・・」
春市「はい。何か・・・良かったです。」
前園「せやな。」
春市「そういえばゾノさん、今日は絶好調でしたね。」
前園「ああ!昨日足立に言われて、何かスッキリしてな!」
そう、前園は昨日足立と一緒に自主練していた時を思い出した。
回想
前園「なあ、足立。」
惇「どうしたんすか、ゾノさん?」
前園「お前、どういう感覚で右に打ってるんや?」
惇「右にっすか?」
前園「ああ。色々考えとるんやけど、どうも上手くいかなくてな。どうやったら打てるようになるんや?」
惇「そうっすね・・・俺の場合は、後ろの手の押し込みっすね。後は肩が開かないように逆に引っ張る感覚っすね。」
前園「手の押し込み・・・逆に引っ張る・・・」
惇「でもゾノさん・・・右に打とうと意識しすぎて、スイングが窮屈になってません?」
前園「何やて?」
惇「多分っすけど、ゾノさんチームバッティングを意識してるかもしんないっすけど、右方向に打つバッティングスタイルはゾノさんに合ってない気ぃするんすよ。」
惇「何つーか、どっちかっていったら、引っ張る方が良い感じしますよ。」
惇「ゾノさん・・・普通に引っ張ってもヒットも長打も打てますし・・・そのスタイルを貫いた方が、良いんじゃないっすか?」
前園「引っ張る・・・」
惇「あ、すいません・・・。何か生意気な言い方で・・・」
前園「いや、ええんや。何か、エラいスッキリしたわ。明日の試合、思いっ切り引っ張って打ちまくってみるわ。」
惇「はい!そんじゃあ、全打席ホームランで!」
前園「難しい注文すんなや!」
惇「ははは!」
前園「ははは!」
回想終了
前園「あの時、アイツに聞かなかったら、今頃俺は打てずに終わっていたかもしれへん。」
前園「ホンマ、後輩ながら頼りになるわ。」
春市「ゾノさん・・・」
前園「アイツが投げる日は、全力で援護したろうや!」
春市「はい!」
こうして、都立三野との試合で、前園は自身のバッティングスタイルに自信を持ったのであった。
投稿出来ました。
中々話が進まない・・・。
それでは、また。