ダイヤのA〜世代最強右腕〜   作:ホークス馬鹿

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78話です。


78話

9月20日。前日に続いてのブロック予選の試合。

青道の相手は成翔学園。この試合に勝てば、本選出場が確定する。

この大切な試合の先発を任されたのは、暁だった。

ブルペンでの様子は

 

ズドォォン!!

 

「「「おお~!!!」」」

 

ボールは走っていた。

しかし

 

御幸「ちょっと浮いてんぞ。もっと抑えてこい!」

 

ボールは高めに浮いていた。

その様子を

 

亮介「調子良さそうだね、降谷。」

 

丹波「ああ・・・そうだな。」

 

門田「先発じゃないけど、足立も元気そうだったな。」

 

亮介、丹波、門田の3年生が見ていた。

 

「さぁー頼むぞ降谷。気持ち良く本選行きを決めてくれよ。」

 

「打線も頼むぞ。」

 

ギャラリーも、そう暁と打線に期待した。

暁の隣では

 

惇「んっ!」

 

惇が投げているのだが

 

ズバアアンッ!!

 

小野「クッ!」

 

小野は上手く捕れず、左手が痺れ感覚が無くなりかけていた。

 

小野(何だよこれ・・・!?力感無いのにスゲぇ伸びてやがる・・・!)

 

小野(左手が・・・ヤバイ・・・!)

 

これを見た惇は

 

惇「小野さん!6割くらいですが、もう少し抑えますか?」

 

と尋ね

 

小野「い、いや!後2球投げてくれ!」

 

小野はそれにそう返した為

 

惇「分かりました!」

 

惇は続けて投げた。

 

小野(あ、あれで6割だと・・・!?全力じゃなかったのかよ!?)

 

これには、小野は内心驚きだった。

この様子を

 

御幸(やはり・・・足立のボールは小野には難しかったか・・・)

 

御幸(俺でさえも、上手く捕るのが難しいほどだ。これで変化球混ぜられたら益々捕れねーぞ・・・)

 

御幸はそう思いながら見ていた。

惇の隣では

 

パァン!

 

栄純「おいしょー!」

 

栄純が投げていた。

これに

 

御幸「いくらアピールしても、昨日投げたお前には出番ねーよ!」

 

御幸はそう言うと

 

栄純「分かっております!けど、こっちはこっちでまだまだ課題山積みなんですから!」

 

栄純にそう返されたため

 

御幸「知らねーよ!つーかそれ試合前にする事か!!」

 

ツッコミを入れた。

 

御幸(ったく、コイツは相変わらずだな・・・)

 

そう思った御幸だが

 

御幸(でも、ま・・・コイツみたいのが1人くれーいないとつまんねーからな・・・)

 

と感じた。

そして

 

御幸「降谷、ラスト!!」

 

ズドォォン!!

 

御幸「OK!戻るぞ!!」

 

ラスト1球を受け

 

御幸(少し浮いてるけど、力は十分ある・・・)

 

御幸「もっと力抜けー。」

 

そう感じつつ、暁に力抜くように伝えた。

当の本人は肩を回しながら

 

暁(凄く肩が軽い・・・)

 

暁(今日なら、自己ベスト更新出来るかもしれない。)

 

暁(惇以上のボールを投げれるかもしれない・・・)

 

そう感じていた。

しかし、いざ試合が始まると

 

「ボール!フォア!」

 

「押し出しー!」

 

「何やってんだ降谷!初回なのにもう四死球4つじゃねーか!!」

 

暁は立ち上がりから大乱調だった。

 

倉持「打たせてこい!」

 

春市「楽に楽に!」

 

暁(あれ・・・?)

 

御幸(力みすぎだろ!もっと力を抜け、降谷!このチームの打線なら、お前が5割の力で投げても抑えられるって!)

 

門田「ブルペンでは良かったのにな・・・」

 

亮介「うん・・・ボールは走ってたけど、降谷は相変わらず立ち上がり弱いね・・・」

 

丹波「ああ・・・そうだな・・・」

 

この暁の大乱調を、3人の3年生はそう言った。

 

暁(悪くない・・・調子は悪くないんだ・・・。もっと・・・もっと最高のボールを・・・)

 

そう思って投げたが

 

「ボール!フォア!」

 

また押し出しのフォアボールを出し、暁はノーヒットで2失点を喫した。

これには、内野全員マウンドに集まり

 

御幸「何やってんだ。力でねじ伏せにいく場面じゃないだろ。」

 

御幸「1人で野球やるつもりか?もっと周りを見ろ!」

 

暁「!」

 

御幸はそう厳しく言った。

ブルペンでは、川上が急いで準備をしていた。

 

暁(別に・・・1人でやってるつもりはない・・・)

 

暁(ただ・・・今日は・・・もっといける気がしたんだ・・・。)

 

そう思い投げたのだが

 

キーン!

 

甘く入った力の無い球を打たれ、惇がいるライトに打球が飛び、惇は危なげなく捕った。

それを見たサードランナーは、タッチアップしたのだが

 

惇「んっ!」

 

惇は慌てる事無く糸を引くような鋭い送球をホームにダイレクトに投げ

 

「アウトー!!」

 

アウトにし、2アウトにした。

 

「うおおおっ!!流石足立だ!!」

 

「レーザービームだ!!」

 

「これで一気に2アウトだ!!」

 

これには、ギャラリーは大盛り上がりだったが

 

暁「・・・。」

 

暁は、ライトのポジションの惇に対し寒気を感じた。

 

惇(立ち上がりから無様なピッチングしてんじゃねーよ・・・)

 

そう言ってるかのような鋭い送球だった。

 

御幸(アイツらしい発破のかけ方だな・・・)

 

前園(ふぅー・・・お陰で冷静になったわ・・・)

 

倉持(ホント・・・こういう時頼りになるぜ・・・)

 

春市(ちょっと落ち着いたかも・・・)

 

東条(足立らしいな・・・)

 

これに、周りも少しずつ落ち着きを取り戻し、暁も気を引き締め直し、この回を何とか2失点に留めた。

 

亮介「何とか落ち着いたようだね・・・」

 

門田「ああ・・・バタバタしなくなった・・・」

 

丹波「足立のあのプレーに感謝だな・・・現にあれで何度か助けられたしな・・・」

 

亮介「そうだね・・・」

 

その裏、落ち着きを取り戻したナインに気負いは無く、着実に点を積み重ね、6回まで12点を奪った。

暁も、2回以降は立ち直り、4回2失点でマウンドを降り、5回は足立が3者連続3球三振で全9球が真っ直ぐで1球も掠りもしないという圧巻のピッチングだった。

そして最後は川上が締めて6回コールド勝ちとし、青道は本選出場を決めたのであった。




投稿出来ました。

最後の方は駆け足で終わらせました。

また、ここから少し更新のペースが落ちるかもしれません。

お許し下さい(土下座)

それでは、また。
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