初戦の帝東戦を7-1で快勝した青道。
この試合7回13奪三振の快投を見せた惇だったが、7回に2つの振り逃げで失点をしてしまった。
それでも、今年の夏の東東京代表で、甲子園ベスト16相手に堂々としたピッチングをした。
倉持「おい、御幸。」
御幸「ん?」
倉持「足立、またグラウンドで走ってたぜ。そろそろ止めさせるか?」
倉持のこの問いに
御幸「良いよ!走らせとけば。」
倉持「え?」
御幸「今日の内容に、本人も納得してないだろうしな。」
御幸「それに、俺自身も色々収穫あったからな。」
そう言い、御幸は左手を見た。
その左手の人差し指は、いつもより腫れていた。
今日惇のボールを受け続けた結果、こうなってしまった。
小野「御幸・・・それ大丈夫なのか?」
御幸「ああ・・・一応医者に診てもらったし・・・」
御幸「骨に異常は無かったから大丈夫だ。次の試合までには間に合う。」
御幸「その代わり、暫くキャッチングは控えろって言われたな。」
倉持「お前・・・」
小野「つーか、お前が3度もボール捕れないなんて、初めて見たぞ。」
御幸「俺も初めてだ。あんなボールを見るのも初めて見た・・・」
御幸(つーか、アイツがどこまで上がるのか恐ろしくなったぜ・・・)
この時、御幸はそう思いながら左手の人差し指を見ていたのだった。
スタッフルーム
太田部長「いや~ナイスゲームでした!今年の東東京代表に7-1!チームに勢いがつきますな!」
高島「今年の夏の甲子園で良いピッチングを見せた向井君に5得点。前園君も調子をキープしてますし。」
片岡「ああ。他の選手達、特に試合に出てない奴らにも刺激になったんじゃないか?」
落合「この勝利は非常に大きいです。センバツに向け一歩踏み出せましたから。」
帝東戦の勝利に、首脳陣はそう話していたが
落合「しかし、7回の足立のピッチング。御幸がついて行くのがやっとの状態でしたね。」
落合「ボールのキレなんか先日以上でしたし、球速も自己最速の145㎞。変化球も鋭かった。」
落合「SFFとスライダーに御幸は全く捕れませんでした。」
落合は、惇のボールにそう感じていた。
片岡「確かに、今日の足立のボールは鋭かったです。それは先日ブルペンで見た時以上でした。」
片岡「御幸の左手人差し指を腫らす程のボールを投げていましたから。」
太田部長「確かに、御幸が人差し指を腫らすなんて初めて見ましたよ・・・」
しかし
片岡「けれど、御幸はそれでも足立のボールに必死に食らいついてきています。」
片岡「その思いに、足立は応えようとしております。」
片岡「これに、周りの皆も意識し、競い合い、高め合っている。」
片岡「そういう仲間がいるから頑張れる。もっともっと成長してくれる。それこそ、我々の想像など、軽く超えてくれる程の。」
片岡「チームが成長すれば、選手はより強くなってくれる。これは、前のチームから教えられた事です。」
片岡はそう真っ直ぐな言葉でそう言った。
落合(成程・・・。だから選手の皆は、この人を慕っているのだな・・・)
落合(だから、このチームは強いのだな・・・)
これに、落合はそう感じたのだった。
一方グラウンドでは
惇「ハッハッハッハ。」
惇がランニングをしていた。
惇(クソッ・・・!全然駄目だ・・・!)
惇(あのイニング・・・俺がゼロに抑えていれば・・・!)
そう走りながら思っていると
??「うおおおっ!!」
惇「っ!」
後方から叫び声が聞こえたので振り返ると
栄純「お前にはゼッテー負けねー!!」
暁「・・・。」
栄純と暁が猛烈な勢いで走ってきていた。
惇「・・・ふっ。」
それを見た惇は、少し笑みを浮かべ
ダッ
更に加速を付けて走った。
栄純「クソォー!!待てーっ!!」
栄純(クソッ・・・!あれだけのピッチングを見せやがって・・・!!)
栄純(けど・・・ゼッテー諦めてたまるかよ!!)
栄純「うおおおっ!!」
暁「ハッハッハッハ!」
暁(今日の試合、惇は更に僕より前に進んだ!!)
暁(けど、決して負けない!!必ず追い付いて、そして追い越してみせる!!)
これに、栄純と暁はそう思いながら惇の背中を必死に追い掛けていたのであった。
投稿出来ました。
帝東戦後のお話を投稿してみました。
少しグダグダですが、お許し下さい(土下座)
それでは、また。