稲実敗退。このニュースに、青道ナインに大きなショックを受けたが、すぐに試合映像を観た。
惇「・・・。」
惇は、成宮が打たれた瞬間を映像で観ていると
御幸「足立。お前はこの場面どう思う?」
隣に座ってる御幸はそう惇に尋ねた。
惇「うーん・・・多分なんすけど、多田野のリードは間違ってなかったっすよ。」
これに、惇はそう答えた。
御幸「どうしてそう思った?」
惇「えっと・・・この場面なんすけど・・・」
そう言うと、惇は打たれる前のシーンを巻き戻し
惇「最後に打たれる前に鳴さん、多田野のサインに首振ってるじゃないすか。多分、ここで変化球のサイン出したと思うんすよ。」
惇「真っ直ぐ、スライダーを見せた後、真っ直ぐで追い込んで、多分最後は低めのフォークかチェンジアップで仕留めようとしたんすよ。」
そう、御幸に言った。
御幸「でもアイツは真っ直ぐを投げた。まあそれはアイツの自滅でもあるな。」
惇「それに、何かちょっと打線も噛み合ってなかったし・・・」
御幸「そうだな。稲実は、負けるべくして負けたのかもな。」
御幸「とにかく、優勝への最大の壁が崩れてくれたんだ。俺達にとって強烈な追い風と考えて良い。」
御幸「鵜久森の勢いを根こそぎいただこうぜ!!」
御幸は強い口調で言った。
惇「うっす!」
そして、片岡らスタッフが現れ
片岡「明日の鵜久森の先発だが・・・」
片岡「足立。お前に任せる。」
惇「はい!」
片岡「スタメンは明日発表する。相手は稲実を倒して勢いに乗っている。勝負の際、勝つまで決して気を緩めるな!」
「「「はい!!」」」
そうメンバーに言い
片岡「以上、解散!」
解散した。
その帰り
惇「しっかしこの梅宮さん、スゲー良いピッチャーだな。」
惇「130後半くらいの真っ直ぐに100㎞あるかないかくらいのスローカーブ・・・」
春市「うん。加えて・・・」
惇「ああ。あれって・・・縦スラ?」
春市「けどカーブっぽくもあったね。」
惇は春市と一緒に梅宮について話していた。
惇「打てるか、春市?」
春市「何とか打ってみせる。絶対君を援護して、楽に投げさせるから。」
そう、春市は言った。
その表情は、強い決意が込められていた。
惇「ああ。頼りにしてんぞ。お前がいると、何か安心するしな。」
惇「明日の試合、いつもの守備とバッティング、頼むぞ。」
これに、惇はそう春市に言い、拳を突き出した。
春市「うん!」
これに、春市も拳を突き出し、合わせた。
春市「それと一つ気になる事があるんだけど・・・」
惇「あ?」
春市「最近、夏川先輩の様子がおかしいんだけど・・・足立君何か知ってる?」
春市「この前トスでもう1箱ボール頼んだんだけど、反応がいつもと違って遅かったし、ちょっと暗かったんだよね。」
惇「・・・そっか。」
春市「足立君、夏川先輩とは幼馴染だから何か知ってるかなって。」
惇「いや、俺も知らねー。ここ最近一緒じゃねーからな・・・」
春市「そっか・・・。」
惇「取り敢えず、明日は宜しく。」
春市「うん!」
そう言って、惇は春市と別れた。
惇(唯・・・)
その際、惇は少し唯の事を考えていた。
この同時刻に、食堂で大変な事が起きていた。
それは、今日の鵜久森と稲実戦の偵察に行ってくれた渡辺らの一件で、御幸と前園が喧嘩をし
前園「お前をキャプテンとして認めへんからな!」
と前園がそう御幸に言ったのであった。
こうして、青道は険悪な状態のまま、翌日の鵜久森との試合を迎えたのであった。
投稿出来ました。
稲実敗退。でも、現実でもこういうジャイアントキリングはあり得ますからね・・・。
とは言っても、メチャクチャびっくりしますけどね・・・。
それでは、また。