翌日の秋季大会3回戦。青道ベンチは空気が重かった。
これに
惇「秀。信二。」
秀明「惇。」
信二「足立。」
惇「昨日、カズさんとゾノさんが喧嘩したっていう話はマジか?」
惇は2人にそう尋ねた。
信二「ああ。俺達はあの場にいたからな。ちょっと色々な。」
惇「そっか・・・。」
秀明「昨日の今日だしね・・・。」
惇「・・・でも、試合になりゃあ大丈夫じゃねーか。勝つって目的は一緒だし。」
信二「ああ・・・。」
秀明「そうだね・・・。」
そして、ベンチ前で並ぶと
御幸「今は、目の前の敵を倒す事だけに集中しようぜ。」
と御幸は倉持らにそう声をかけ
御幸「行くぞぉ!!」
「「「らあああ!!」」」
一斉に飛び出したのだった。
そして、後攻の青道が守備につき、マウンドには予定通り惇が上がって、いつものルーティンである股割りストレッチを行って、セットポジションに構えた。
その初球
「ストラーイク!!」
140㎞真っ直ぐが膝元に決まり、1ストライクとなった。
近藤(やはり・・・打席で見ると凄いな・・・)
初球の真っ直ぐを見た近藤は、そう感じた。
2球目
キン!
振り遅れ、三遊間に打球を放った。
それが幸いしたのか、俊足を活かして内野安打となった。
「シャアアアッ!!」
「良いぞガッチャン!!」
先頭の出塁に、鵜久森ベンチは盛り上がった。
倉持「気にするな!」
春市「1つずつ行こう!」
信二「強気で行け!」
前園「打たせていけ!」
これに、バックも負けじと惇に声をかけた。
次の2番は、バントの構えを見せ
コツ
バントしたのだが
惇「フッ!」
打球がピッチャー正面に行き、勢いが強かったのと惇の猛チャージにより
「アウト!」
ファーストランナーの近藤はアウトになり、一塁はセーフになったがバントを失敗させた。
倉持「ナイスプレー!」
春市「ナイスフィールディング!」
信二「良いぞ、足立ぃ!」
前園「ええぞ、足立!」
これには、バックも声を上げて盛り立てた。
次の3番の初球
ククッ!
「ボール!」
スライダーが外れボールになり2球目に真っ直ぐを投げたが
キーン!
ガッ!
惇「っつ!」
御幸「っ!」
弾き返されてしまい、打球が惇の足に当たってしまった。
そのまま打球は一塁のファールゾーンに行ってしまい、前園が捕ったが間に合わず、内野安打になってしまった。
これには、御幸やバックが集まり
片岡「っ!」
片岡もベンチから飛び出した。
御幸「大丈夫か、足立!」
惇「大丈夫っすよ、カズさん。」
片岡「大丈夫なんだな・・・」
惇「はい・・・痛みは全くありません。」
片岡「・・・。」
惇「・・・。」
惇がそう言うと、両者暫く黙って見て、片岡はそのままベンチに戻った。
唯「惇君・・・」
これに唯は、心配な表情を浮かべながらマウンドの惇を見ていた。
そして、惇は投球練習を少し行い、試合を再開した。
梅宮「モロ直撃したってのに、良い根性じゃねーか。」
これに、梅宮はそう言いながら打席に立った。
その初球
キン!
外の142㎞の真っ直ぐを梅宮が打ち、ファールになった。
「振ってくるなぁ・・・。」
「流石だな・・・。足立のストレートについていったぜ。」
これに、観客はそう感じていた。
梅宮(スゲェ・・・これが甲子園準優勝投手のボールか・・・)
梅宮(テレビで観たのと比べたら想像以上だぜ・・・)
梅宮(それに・・・感じるぜ、コイツの燃えるような気迫が・・・!)
梅宮(うお・・・早くも暴れ出してんぜ、アドレナリンが!!)
打席の梅宮も凄まじい気迫を噴き出した。
2球目
ククッ!
スライダーが外れ、1-1となり
キン!
3球目は、外低め141㎞真っ直ぐをファールにし、追い込んだ。
御幸(よし・・・追い込んだ。次はこの球だ・・・!)
これに、御幸は最後あのボールのサインを出し
惇(了解っす、カズさん!)
惇も頷いた。
そして4球目
梅宮(ストレート・・・!貰ったぜ!)
真っ直ぐと思った梅宮は振りにいった。
しかし
ストンッ!
梅宮「っ⁉︎」
そのボールは惇の伝家の宝刀SFFで、梅宮は空振り三振に終わった。
御幸は、このSFFを何とか前で受け止めた。
倉持「ナイスボール!」
春市「2アウトー!」
信二「ナイスボール!」
前園「ええぞ、足立!」
バックも、そう惇を盛り立てた。
次の犬伏には1-1とし、最後はインサイド140㎞真っ直ぐを詰まらせ、レフトフライに打ち取って、初回のピンチを凌いだのであった。
投稿出来ました。
鵜久森戦、始まりました。
どういった試合になるか?
それでは、また。