惇「もう1つ変化球を覚えたい?」
暁「うん。」
そう、暁に言われた惇は
惇「お前、言うのは簡単だけど、そう簡単に会得出来るもんじゃねーぞ。」
惇「指先の感覚とか人それぞれだし・・・オフでも十分間に合うんじゃねーのか?今でも、十分通用してるしよ。」
無理に会得する必要は無いのではないかと言った。
しかし
暁「それでも、もう1つ変化球を覚えたい。」
それでも暁は会得したいと言った。
惇「つってもなぁ~・・・」
そう言い、頭を掻いて悩んでいると
落合「その件、俺が預かろう。」
惇「落合コーチ・・・」
落合が現れてそう2人に言った。
惇「・・・何とかなるんすか?」
落合「全ては降谷次第だがな。」
惇「そっすか・・・」
惇(つーか、この短期間でもう1つの変化球を会得出来るのか?)
惇(仮に出来たとしても、本来コイツの持ち味のあの真っ直ぐの影響が出るんじゃねーのか?)
この時、惇は新たに変化球を会得する事で、暁のボールに悪い意味で影響が出るんじゃないのかという思いが芽生えた。
これに
落合「少しコツを教えてやるだけだ。本人が望んでいるなら、やってみる価値はある。」
落合は惇の心中を察するかのようにそう言った。
惇「まあ・・・確かにそうっすね・・・」
落合「そういうわけだ。俺が何とかしよう。」
惇「分かりました。そんじゃあな、暁。」
暁「うん・・・」
そう言い、惇はその場を後にした。
落合「まずは何からいくか?スライダーあたりか。」
そして、暁は落合に変化球のコツを教わったのだった。
一方、川上に声をかけられた御幸は
御幸「珍しいな、ノリ。お前から声かけてくるなんて。」
川上と一緒に室内練習場に入った。
すると
川上「・・・シンカーを解禁しようと思う。」
と川上は言った。
そのボールは、決め球であるスライダーに匹敵する程のキレなのだが、1年の秋大で1イニング3死球してしまい、それ以来封印してきたボールなのだ。
御幸(もう傷は癒えたのか・・・?)
御幸「あ!もしかして落合コーチに?」
そう思った御幸は川上にそう聞くと
川上「えっ?いや、自分で決めたけど?」
川上「・・・あの3人にここまで置いて行かれるとね、焦るし・・・やっぱ悔しいよ。」
川上はそう悔しそうな表情を浮かべながら言った。
それを見た御幸は
御幸「分かった、付き合うぜ。納得いく球が投げれるまでとことんやろう。」
そう川上に言い、練習に付き合ったのだった。
そして、暁と別れた惇は
惇(暁・・・真っ直ぐの球威のまま変化球会得したら、エグいな・・・)
惇(まあ、そう簡単にこのエースナンバーは譲らねーよ。)
そうボールを指で弾きながら思い、ある人物を探していた。
その人物は
惇「いたいた。狩場!」
狩場だった。
狩場「うん?足立か。どうした?」
惇「お前、この後何かあるか?」
狩場「いや、特に用は無いけど、何で?」
惇「ああ。ちっと試してーボールがあるんだよ。」
そう言い、惇は指先で弾いていたボールを持って言ったのであった。
投稿出来ました。
主人公君が試したいボールは何か?
それでは、また。