広いグラウンドで、数十名の2年生がサッカーをやっていた。
彼らは体育でサッカーをやっているのでは無い。彼らは青道高校野球部の2年生なのだ。
何故彼らは、グラウンドでサッカーをやっているのかというと、他の2年生は修学旅行中で、大会と重なった野球部は不参加となったのだ。
しかし・・・
かすん
ちっぷ
皆素人とはいえ、下手すぎないか・・・
すると
栄純「ずっと野球ばかりやってきたから、反動でグレちゃったんですか?」
惇「お前デケぇ声出すんじゃねーよ・・・」
この様子を見た栄純が、大声で2年生達にそう言った。
倉持「なワケねーだろ。他の連中は修学旅行中だからよ・・・俺ら今日殆ど自習なんだよ。」
倉持の言葉に
栄純「それなら安心しました!!皆さんサッカード下手なんで、見てられなくて。」
栄純は素直にそう答えた。
倉持「うるせ!」
・・・そりゃあ、そう返すよな。
そんなこんなで全ての授業は終わり、練習が始まった。
しかし、この日の練習は少し様子が違っていた。
樋笠「シュー!」
片岡「良く止めたが、その後だ!!足の無い打者なら、慌てる事も無いからな!」
樋笠「はい!」
片岡「木島ぁ!お前は亮介とは違うんだ!自分らしいプレーをしろ!!」
木島「はい!」
皆どこかプレーが雑だった。
これには太田部長も
太田部長「どうしたんでしょうか、あいつら?プレーがどこか雑じゃないですか?」
そう感じていた。
しかし
片岡「いや・・・動きは悪くない。寧ろこちらにアピールしようと気持ちが前へ出てる。」
山口「らっせい!!」
前園「気合入ってんな!」
片岡「飢えてるんだ、出場する機会に。」
片岡は、彼らの熱いアピールを感じていたのだ。
そして、ブルペンに移動すると
栄純「んっ!」
パァン!
小野「ナイスボール!良いぞ、沢村!」
落合「この前の試合といい、チェンジアップが低めに集まってきたな。その感覚を忘れるなよ。」
栄純「はい!」
川上「んっ!」
ククッ!
御幸「ナイスボール!良いぞ、ノリ!」
落合「良いシンカー投げられるじゃねーか。何で今まで使わなかった?」
川上「・・・色々ありまして。」
落合「勿体ない。どんどん投げろ!」
落合が、ブルペンで投手陣にアドバイスをしていた。
太田部長「まるでブルペンの主のようですね。」
これに、太田部長はそう感じた。
その時
落合「御幸、ちょっと良いか?」
御幸「はい?」
落合が御幸に声をかけ
落合「降谷が変化球試すと言っているんだ。受けてやってくれ。」
と言った。
御幸「え!?」
これには、御幸だけじゃ無く
「「「!?」」」
他の皆も驚いていた。
御幸「降谷が変化球?」
すると
惇「んだよ暁。お前変化球会得したのかよ。」
惇が指先でボールを弾きながら狩場と一緒にブルペンに現れた。
落合「足立か・・・。お前も何か投げるのか?」
惇「はい・・・YouTubeで観たのを試しに投げたら良かったので。」
落合「・・・そうか。だが、まずは降谷からだ。良いな?」
惇「良いっすよ。」
そう言い、惇はボールを指で弾きながらベンチに座った。
落合「降谷。まずは縦からいくか?」
これに
栄純「縦!!・・・という事は横もあるって事!?」
栄純は興奮した。
落合「横はまだ無理。それに、足立が既に横に鋭く曲がる高速スライダー投げてる。」
栄純「なぬ!?・・・まさか、あのストレートにほぼ近い球速から真横に瞬間移動するあの球か!?」
・・・コイツ、どんだけ野球の知識無いんだよ。
そんなこんなで暁は落合に教わった縦スラを投げると
ククッ!ストンッ!
「「「!?」」」
縦に鋭く落ちた。
これには周りも絶句の表情を浮かべた。
落合「元々足立を凌ぐ威力を誇るストレートが投げられるんだ。握り方と手首の角度を間違えなければ、ボールは勝手に曲がる。曲げようとするな。」
暁「・・・。」
栄純「ま・・・曲げようとするな!?何だか知らないけど凄い説得力だ!!」
惇「まあ落ち着けって、栄純。落合コーチ、次良いっすか?」
落合「ああ、構わないぞ。何投げるんだ?」
惇「えーっと・・・スプリームっす。」
これに
落合「スプリーム?○ルビッシュが開発したあの変化球か?」
落合がそう言うと
惇「そうっす。一応狩場に投げてみたけど、まだ未完成なんすよ。」
惇はそう返した。
栄純「スプリーム!?何だそれは!?」
狩場「けど、結構凄かったぞ。ネット裏で見たけどかなりの鋭さだったし。」
惇「まあ、まだまだなんすけど、投げて良いっすか?」
そう言い、落合と片岡を見た。
片岡「良いだろう。ただし、1球だけだ。」
惇「了解っす。カズさん、良いっすか!」
御幸「ああ、良いぞ!」
そう言い、御幸はミットを構えた。
それを見た惇は、セットポジションに構え、投げた。
すると
ククッ!ストンッ!
御幸「っ!」
右方向に曲がりながら鋭く落ち、御幸は捕る事が出来ず、後ろに逸らしてしまった。
小野「い、今・・・」
川上「ああ・・・右バッターに食い込みながら鋭く落ちたよな。」
御幸(マジか・・・!?元々のスピードと落差のあるSFFに加え、右に食い込んでいく変化をさせるボール、スプリームも投げれるなんて・・・!)
御幸(しかも・・・まだ会得して日が浅いのにこの落差・・・!)
御幸は、先日会得したばかりにも関わらず予想以上の鋭さに、唯々絶句していた。
栄純(コイツ・・・)
暁(また更に成長した・・・)
栄純と暁は、悔しさで顔を少し歪ませた。
片岡(まだ進化するのか・・・。一体どこまで行くのか・・・)
片岡は、惇のボールを見てそう感じた。
そして、片岡は今のチームの熱量を見て紅白戦を行うことを決意したのであった。
投稿出来ました。
久し振りの投稿で上手く書けたか分かりませんが、何とか投稿しました。
今日、ドジャースのクレイトン・カーショウが通算200勝を達成しました!!
僕自身、メジャーの選手でカーショウはとても好きな選手の1人なので、この快挙にはとても嬉しく思います!!
全盛期のあの伸びのある真っ直ぐと鋭い変化球、抜群のスタミナとコントロールはまさにメジャー最強左腕でした。
今後とも頑張って欲しいです!!
それでは、また!!