俺が宇宙で最強だ!   作:クウラLove略してくうらぶ!

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ヤムチャとクウラのお話


強さとは何か

 

セルゲームが終わってからだいぶ時が経ち、孫悟飯が孫悟空とほぼ身長が揃ってきた頃の話だ。

 

資源調達の為に、東の都に来たらヤムチャという地球人が振られている所を目撃した。

地球人の中ではトップレベルの強さを持つ筈だが、その姿の体たらくにクウラは疑問を持たずには居られなかったのだ。

 

「おい」

 

「ん?お前はクウ……ッ!?」

 

クウラは手加減して且つ今のヤムチャがギリギリ捉えられる程のスピードで殴った。

 

「ほう、よくガード出来たな。そこまで腐ってはいないという事か」

 

「お前……!オレを殺すつもりか!?」

 

「殺して欲しければ殺すに相応しい敵になれ」

 

「……はぁ、それでお前は何しにこんな所に来たんだ?」

 

「物資の調達に来たが気が変わった、着いてこい」

 

「は!?何で急に」

 

「早くしろ、地球人」

 

クウラは返事を待たず荒野に飛んだ。

ヤムチャは不満垂れながらも後に続き、場所は荒野へと移る。

 

_______

 

「さて、話をしてやろう。オレは弱者のままでいる奴が心底気に食わん」

 

「……それがオレだってのか?」

 

「そして、夢を捨てきれない癖に諦めている奴もオレは気に食わん」

 

「……」

 

「貴様、何故武道家として過ごしていたにも関わらずその体たらくなんだ」

 

「何故って……ここにはオレよりも強い奴が沢山いる、地球のピンチだって悟空達が何とかしてくれた。オレは何も出来ないからな」

 

「それで戦うのを辞めたという事か」

 

「……そうだよ、悪いか」

 

「あぁ悪い、貴様は既に過去のギニュー特戦隊より強くなっている。言うなればあのフリーザお抱えの特戦隊を超えて、宇宙で見ればかなりの実力者だ」

 

「オレが……?」

 

「その強さを無駄にするなど、些か諦めが早すぎる」

 

その言葉にヤムチャは顔色を暗くした。

思い当たる節が多いからだった、同じ地球人であるクリリンや天津飯は自分より上のステージに立っている。

始まりだった悟空との戦いも、善戦していたのは出会った時だけ。

ベジータ達サイヤ人との戦いもクリリンが居なければ勝てなかった筈で、自分が生き残っていても何も出来なかっただろう。

セルを足止め出来たのも、天津飯でなければ出来なかった。

 

自分では役に立たないからと諦めて、武道家までも引退した。

過去にそれでも足掻き、鍛えようとしたがそれも自分で辞めてしまった。

結局の所全て自分で諦めてしまって前に進めないだけなのだ。

 

「貴様に足りないのは覚悟と、勝利や強さへの飢えだ。貴様が狼なのなら、飢えて見せろ!その牙を取り戻す為に、今一度剣を取れ!」

 

「!」

 

「安心しろ、殺しはせん。だがその根性を叩き直すまでオレは貴様をぶちのめすだけだ!」

 

クウラは構えを取ると、ヤムチャへと殴りかかった。

ヤムチャは戸惑いながらも何とかいなし、蹴りを入れる。

だが、ダメージは無いに等しかった。

 

「どうした、この程度か!」

 

お返しとばかりに顔面を殴り飛ばし、ヤムチャは岩盤へと叩きつけられる。

クウラはこれまでかと思ったとその時、ヤムチャの表情が変わった。

 

「くそ……やってやる!オレだって武道家の端くれだ、置いてかれるなんてもうゴメンだ!」

 

「ふん、来い!」

 

ヤムチャは気を解放し、クウラに果敢に立ち向かう。

クウラは相手が弱者であれ、己に立ち塞がる敵には一定の敬意は払う。

だからこその一撃であった。

 

_______

 

「くぅ……痛てて、敵わないのはわかってたが一撃で沈められるとは……」

 

「当然だな。しかしカラは破っただろう」

 

「あぁ……お陰様で目が覚めたよ。オレも修行し直すとするさ、プーアルや皆の事を少しでも護れるように」

 

「その修行、貴様はサウザーに師事を乞え。ヤツは自身にも厳しく相手にも厳しい、今の貴様には合うだろう」

 

「あはは……え、遠慮しようかなぁ〜なんて」

 

「……」

 

「じょ、冗談だって冗談……はは、ははははは!」

 

かくしてヤムチャは切っ掛けを得て変わっていく事になるが、その話はまたいずれ。

 

奇妙な2人の物語は一旦幕を閉じた。





という訳でヤムチャとクウラの話でした。
所謂パワーアップイベントなのですが、これで原作より力は増しますがだからといって物語に大きく関わるという事はありません。
ただほんのちょっぴり変わるだけ、悟空達の様にはいかずとも彼の人生はきっと大事に育まれていくでしょう。

それからクウラがなぜ狼の事を知ってるのかの説明はふようでしょうが、一応話しておくと情報は全てクウラ機甲戦隊によるものです。
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