いきなり職場の人達から嫌われたオペレーターの話   作:量産型プレイヤー

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明けましておめでとうございます。軽い思い付きで12月20日から始まったお話ですが、今年もよろしくお願いします。

読者の皆さんのお陰でお気に入り数が三千突破しました。こんなの初めてで正直ビビってる。

感想も沢山送って貰い大変感謝しております。大まかな話の流れは作者の考え道理に進めていくので、ガバガバ展開は...許してくれ。作者の出来る範囲でそれっぽくします。

イッチ虐めはあと少しだけなので...その辺はご理解を...


二スレ目 転生者の一人語り

源石(オリジニウム)

 

黒く半透明な鉱物は莫大なエネルギーを宿し、物質の形や性質を変化させる事や、発電や機械の動力といったエネルギー源としても利用されており、生活に欠かせない万能資源だ。

 

源石はテラでの生活に必要不可欠であるが、それと同時に極めて危険な物質だった。源石との接触が多かった人は皆鉱石病という不治の病に侵された。感染者の身体が徐々に源石と融合していくこの病をテラの住民は恐れ、迫害した。

 

源石との関わりを持たなければ感染はしないが、このテラの大地ではそれはほぼ不可能だった。天災と呼ばれるテラ世界の大規模な自然災害だ。

 

暴風や雪害、豪雨、洪水のみならず隕石の落下までもを起こす天災の発生率は非常に高く、天災が通り過ぎた後は源石が多く残る。この脅威から逃れる為に移動都市は作られた。

 

 

そんな世界に転生して鬼として生まれた私は思った。

 

「触りたい...ヴァルポとかクランタとかの耳とか尻尾とか触りたい...」

 

前世には無かった体の部位はそれはもう魅力的で撫でまわしたかった。モフりたかった。あとハイテクでナイスな機械とか作りたかったから機械系エンジニアの勉強をして、成人したらすぐさま故郷に別れを告げて旅に出た。

行く先々での景色や文化はとても興味深く、私はすぐさま魅了されてしまった。

 

その中で一番気に入っているのはオリジムシだ。彼らは殻に源石成分を集めて、中身が汚染されるのを免れているらしい。旅先で出会った一人の研究者はこの性質を発見し、オリジムシの養殖を始めた。そしていざ誰かに食べてもらおうとしたが元がオリジムシなのを知ると誰も食べてくれなかった。

 

そんな中私は試食者第一号に志願し実食。そして見事にハマった。

 

新たな食材の発見に喜びながら、この広大なテラの大地をのらりくらりと彷徨っている内に1つの求人票を見つける。

 

【ロドス・アイランド】

 

記憶喪失のドクターと幼いCEOがいる民間の製薬会社であり、どの国家にも属さず鉱石病に関するあらゆる問題を解決する専門家の集まりだ。この世界にロドスという組織が確かに存在することを確認できた私はロドスへと向かい、見事就職することが出来た。

 

ロドス艦内では様々な種族の人であふれていて、感染者と非感染者が手と手を取り合って生活していた。この光景こそが、私にはとても美しく見えていた。

 

その光景がいつかロドス以外のどこでも眺める事が出来る事を目指して、今日も戦場へ赴く。今日は街に潜むテロリスト達の捕縛だ。死人が出るわ、謎のアーツを研究しているらしい噂が流れるわと危険なためロドスに依頼が入った。

 

 

任務は順調に進み、最後の一人を倒して拘束しようとした時に問題が起こった。

 

 

「い~~~やあ~!」

 

大きな掛け声とともに、拳が敵に吸い込まれていく。

 

「エフイーター、そっちは片付いたか?」

「おー?もう終わり?」

「ああそうだ。それにしても相変わらず凄いな」

「本物のカンフーの腕があってこそのムービースターだからね、この位楽勝だよ!」

 

そう言って彼女は胸を張り、腰に手を当てこちらにそれはもう眩しい程の笑顔を向けた。その...大層ご立派な物が揺れ動いていて...ご馳走様です。

 

なんてふざけた事を考えていると、物陰から一人のサルカズの男が飛び出してきた。

 

「くたばれ、この偽善者どもめ!」

 

サルカズの男はエフイーターに向けて、黒い靄の掛かったアーツを放ってきた。

 

彼女はとっさに避けようとするが、不意を突かれて反応が遅れてしまいこのままでは当たってしまう。強引に彼女とアーツの合間に自身をねじ込み、手にしていた小さめの盾で攻撃を防ぐ。

 

アーツは盾に接触した瞬間小さな爆発を起こした。しかし衝撃はこちらには伝わってこなかった。確実に防いだと判断して、目の前の男目掛けてナイフを投擲しようとするが

 

「奴に...災い、あ..れ.」

 

小さく何かを呟き、男は倒れた。

 

「あ、ありがとうアイギス...」

「無事でよかったな。しかしこいつ何処に隠れてたんだ?」

 

いきなり倒れた男に近づき脈を確認すると、既にこと切れてしまったようだ。体には至る所に源石の結晶が露出している。死亡していることを確認し、遺体から手を離す瞬間

 

 

 

背後から先程の靄がこちらに向かってきた。それは吸い込まれ行くように体の中に入っていった。

 

「災いを...私と同じ苦しみを、絶望を!」

 

目の前で遺体となっているはずの、男の声が聞こえた。

 

「あれ、どうしたアイギス?早く帰ろうよ~」

 

「...悪いけどまだやることがあるんだ、先に先にロドスに戻っててくれ」

 

謎のアーツの噂は、どうやら噂話程度じゃ済まなそうだ。

 

「え~...分かった、早く戻って来いよ?」

 

そう言って俺以外がロドスへ向かう。

 

「...行くか」

 

研究している噂が立つぐらいだ、資料ぐらい残っているだろう。

 

 

 

 


 

 

 

見つけるのは時間が掛かったが資料は無事手に入れることが出来た。ロドスに帰還し自室に向かい、報告書を作成し次の日を迎えた。

 

「貴様も、オレと同じにしてやる!」

 

目の前で突然死んだ男の声が聞こえるという最悪気分で目覚める。資料通りならどんな影響があるかは理解している。転生者と交流を取れる機能とやらと、自身の世界の光景を記録できる機能でも試そうかと思いながらドクターの執務室へと歩いて行く。

 

 

 


 

 

 

ああ...身体が重い...右目がとても痛む...

 

「アイギス様!アイギス様!」

 

...誰かが俺の名前を呼んでいる気がする。

 

「アイギス様、大丈夫ですか!...返事が返ってこないようですね?なら、私の熱いエネルギーで覚ましてあげましょう!エネルギーショックスタンバイ!」

 

おいばかやめろ、もれなく俺が死ぬ。起きなきゃ

 

「警告、どうやらアイギス様は目覚めたようですので、おやめください、サーマル-EX」

 

目が覚めると周りには、レイジアン工業で作られ大体クロージャがカスタマイズした三体のロボットが居た。

 

「おはようございますアイギス様、お顔の怪我は大丈夫でしょうか」

 

「おはようございます!アイギス様の体、このサーマル-EXのエネルギーで暖めておりました!」

 

「おはようございます。ご無事ですか?」

 

「ああおはよう...助かったけど、どうしてここに?」

 

「キャッスル-3は最近アイギス様とロドスの方々との不仲を確認、異常と判断し陰から観察しておりました。この部屋に向かうところを尾行し、部屋を覗くと倒れていたため二人に来てもらいました」

 

「私はキャッスル-3に呼ばれてこちらに向かいました。到着した際アイギス様が怪我をしていたので緊急治療プログラムを起動させました」

 

「私もキャッスル-3に呼ばれました!床では身体が冷えてしまうとのことで、私のエネルギーが役に立ててよかったですよ!」

 

「アイギス様、最近ロドスの皆様は貴方をとてもお嫌いになっております。しかし全員が口を揃えて悪口を言うのは明らかに異常です」

 

「原因がわかるのでしたら、是非キャッスル-3達にお話してもらえると助かります」

 

「そうだなぁ...じゃあ君たちには教えようか。何故か君たちは影響されていないようだしね」

 

 

 

体に吸い込まれた靄、黒い靄のアーツの正体は古代アーツによる儀式で会得した呪いだ。古い文献と手に入れた資料が事実なら、サルカズの呪術者の記憶は源石を通して大地に還元されている。後代に呪術を行った者がその記憶の一部を読み取り、こんなアーツを使える様になった。

 

男の資料では、本人は精々他人に避けられる程度の力しかないと記述していたため軽く考えていたが、日が経つに連れて悪化している。その例がこの右目だ。ライン生命に所属していた彼女達は、企業の闇に触れこちらにやって来た。摂理を踏み外したものを正すと固い意志を抱いている人物達が、自らその意志に逆らった事を行うなど有り得ない事を私を囲う三体に伝えた。ロドスのトップでさえあの変わり具合だ、かなり危険だとわかってくれるだろう。

 

 

 

解決策か対策を見つけなければならない、最初はこの状況を楽しもうとしたがこのままではマズイ。

 

俺が苦しむのはまあいい、自分が犠牲になるだけだ。他のサルカズの呪術者がこのアーツの記憶を読み取れてしまえば、私と同じような犠牲者が増えてしまう。

 

それはいけない。このテラの住民同士では是非とも平穏に暮らして貰いたい。

 

この私にだけ豹変して敵意を向けてほしい。

 

この私にだけ過ちを冒してしまったのを理解してほしい。

 

この私にだけその曇った素晴らしい表情を向けてほしい。

 

人の志を無理矢理捻じ曲げられてしまった人達の被害に会うのは私だけでいい。

 

しかしどの様に解決するべきか、今の所思いつかないな。

 

 

 

 

なら、他の人に聞いてみようか。俺と同じ転生者、彼らは自分よりも多くの困難を乗り越えてきただろう。彼らに聞けば、何か手がかりを得られるだろうか?幸いにも、先駆者もいる。

 

そうと決まれば、早速書き込もう。前世と異なる世界へ生まれた、彼らの集まる場所へ。

 

 


 

 

 

 

 

564:イッチ

お ま た せ 報告があるけど、いいかな?

 

565:名無しの一般転生者

わあああぁぁぁぁ!?

 

566:名無しの一般転生者

イッチだ!イッチが帰って来たぞぉぉぉぉ!

 

567:名無しの一般転生者

とんでもねぇ待ってたんだ

 

568:人形指揮官

お帰り我らの兄弟よ

 

569:デモンエクスホモ

俺達はお前が戻ることを信じていたぞ

 

570:名無しの一般転生者

>>564

目は大丈夫なんかイッチ!

 

571:イッチ

大丈夫じゃないけど大丈夫

 

572:名無しの一般転生者

>>571

どっちだよ!?

 

573:イッチ

このままでもよかったんだが事態が急変した。早急に解決すべきだと判断した。

 

574:名無しの一般転生者

なんだ急に!?

 

575:名無しの一般転生者

イッチが痛みのショックで正気に戻ったか!?

 

576:イッチ

ただ単にワイにとって今後よろしくない事が起きそうだから早めに対策取りたくなったんや。

 

だからスレのみんな、現状どうすればこの異常事態を解決出来るか教えてくれ

 

577:名無しの一般転生者

>>576

そこまで言うなら

 

578:名無しの一般転生者

手伝ってやるぜ!

 

579:名無しの一般転生者

初めて真面目な場所になったなこのスレ

 

580:名無しの一般転生者

>>579

まあイッチが本当に助けを求めてるからな

 

581:名無しの一般転生者

>>579

困った時は転生者同士で助け合うのは当たり前だよなぁ!?

 

582:名無しの一般転生者

イッチの為に一肌脱いでやるか

 

 




感想欄での意見はとても有り難いです。作者の書く小説に不満がある方もいらっしゃ居ましたが、大変参考になりました。でもひとまずは、作者が書きたいものを書きたいと思います。感想欄の意見も使うけどね。

それと、部位欠損無しで曇らせるアイデアとか教えていただけると幸いです。安易に欠損させいしまい不満を持つ方や、グロはよそでやった方が良いと言ってくださった方がいらっしゃったので。

感想返しで時間をかけてきます!

こんな作者だけど今年もよろしくね!

あと評価つけてくれた人、高い低い関係なしにわざわざありがとうございます!
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