もう一つ作品を評価してくれた人の作品を見ていたら『オリライ』というジャンルを知りまして……これは書くしかねぇ!ってなりました。
大体の内容は2年くらい前に考えていた(妄想していた)のですが、いざ書き起こすってなると難しいですね
でも頑張って書きました。ただ、まだプロローグなので内容は薄いですし、短いです。まあ、先行登場みたいな?そんなノリで見てくれたら嬉しいです。
戦闘描写むっずいなこれ……どう書けばいいんだ……?
…………ま!やっていく内にできるようになるでしょう!
俺はとにかく走っていた。俺を追う者から。捕まってしまったその時にはきっと殺されてしまうから。
「や、やめろ……っ。来るなっ!!」
「グゥゥゥゥ……」
声を荒げて目の前にいる怪物から逃げる。
何故こんな事になっているのか……それは俺の方が聞きたい。
俺の名前は稲越 尚人。普通の高校生。決して魔王になる未来や、学校の生徒全員と友達になる願望とかは無い。
今日も部活に行かず家への帰路につく。スマホを開くと友人からの遊びに誘うメッセージが画面に映っている。
『了解』とだけメッセージを送ると、その場所へ走って向かう。
「あ、ここ辺りは『クローズ』がいるのか。初めて来る場所だから知らなかった。」
人気のある青いその姿を横目に歩いていくと目的地のゲームセンターが見える。懐かしのレトロゲームがあるとテンションの上がった友人がメッセージを送っていたが、なるほどこれは確かにありそうだ。
自動ドアではなく、年季の入ったドアを開き中に入るとそこには
コンクリートで固められた場所に灰色の怪物が立っていた。
「ヴゥゥゥ……」
「ひっ……なんなんだよお前はっ!!」
怪物はその腕に付けている禍々しい刃をこちらへ向けて、ゆっくりと近づいてくる。
まるで俺がどこへ逃げるか分かっている様に。
そしてついに、背中が壁にぶつかる。
「やめろっ……やめてくれ……」
「ヴゥゥゥ……」
そして遂に俺の背丈ほどある刃を天に掲げ、それを力強く振り下ろした。
「ガァッァァァァァッ!!!」
「うあぁぁぁぁぁっ!!」
肩にまるでノコギリの様な切れ味の悪い刃が突き刺さる。
自分の血液が勢い良く溢れ出る。
浅いところで止まったのは骨のおかげかはたまたそのせいか、気絶する事が許されず目の前の怪物にじっと見られる。
「うっ……はぁ…はぁ…………………ッ!!??ぎっ……ぁぁぁああああああああああああああああッ!!!」
恐ろしい痛みが突然襲ってきた事で口から悲鳴が自然と出てくる。
この怪物はノコギリの様な細かい刃で骨すら切ろうとしてきたっ!
刃が引くたびに骨がゴリゴリと削れる音が耳に、体に、脳に響き正常な思考ができなくなる。
「あ……あ、あ……………」
怪物の身体が自分の血液で赤く染まっていく様を見ながら、意識が消え去る。
冷たくなった頬には散々流した涙の跡ができていた。
狭い空間に笑い声が響き、怪物は足元の既に動かなくなったモノを踏みつけ楽しんでいた。
「ハァ………遅かったか。」
「グァ……?」
銀のベルトが付いた青や黄色のコードが巻き付いた赤黒い機械を腰に巻き、男は歩く。
怪物はまるで獲物が増えたかの様に、こちらを嘲笑うように、目を光らせる。
そんな事を気にしていないのか、気づいてないのか、男は右手に着けているグローブを手に馴染む様に引っ張る。
機械上部に付いているスイッチを流れる様に押すと、低い男の声の機械音声が鳴り始めた。
『Activation Of Rider.』
『Repentance to God. Repentance to God. Repentance to God. Repentance to God.』
曲に合わせて同じ言葉が流れる。
機械正面の画面のような物が少し浮き上がる。そこから溢れる黒いモヤが男の周りを埋め尽くし、姿が見えなくなった瞬間にモヤが丸く固まり黒く光る。
もう一度スイッチを押すと見えないはずのベルトが赤く光り、黒い光と合わさってまるで血液のようになる。
その男は誰にも聞こえないような声で一言ポツリと呟いた。
「変身」
『Revelation!』
『Kamen Rider ……end』
重々しい機械音声と共に体を覆う赤黒い光がパラパラと落ちて、大きな赤い複眼が現れる。
鉄を思わせるような鈍い銀色のアンダースーツに黒と紫の胴体を守る最低限の装甲を身に纏い、腕や脚、胴体と至る所に金のラインが浮き上がり光る。
首元の金のラインがより強く光り、マフラーに変化し風になびく。
鋭くどんな物でも貫きそうな歯を持つクラッシャーを仮面から出るマスクで隠し、触角が複眼と重なりまるで睨みつけるような眼となる。
全身から白い蒸気を噴き出し、残ったカケラを吹き飛ばして変身が完了した。
赤のOシグナルと赤い複眼が発光し腕をゆっくり上げると、怪物に向かって歩き出す。
すると、いつの間にかかなり離れていた怪物の正面まで移動し終える。
「……ライダーパンチ。」
「ガッ?グギャアァァァァァッ!!??」
目にも留まらぬ速さで懐に潜り込み、拳を叩きつけると面白い様に怪物が空中に浮き上がる。
苦痛に表情が歪む怪物はなんとか反撃しようともがくが、空中ではどうすることもできずにいた。
怪物を見上げながら機械のスイッチを素早く押し、後ろに跳ぶ。
『Ready……』
両足に紫のエネルギーが集まり熱を帯びる。
その力を使い高く飛ぶと今度は右足にそれ以上のエネルギーが集まる。
その力の少しを使って空中を蹴り、勢いをつけると怪物に向かって右足を突き出す。
「ライダーキック……ッ」
「ヒギャッ……ガッ……グアァァァァァッ!!!」
恐ろしく固いであろう怪物の身体を容易く貫き地面に着地する。
そして時間を空けずその姿のまま闇の中へ歩き去ると、怪物の身体が発光し青く爆発した。
「白夜博士!破片を発見しました!」
「よし……報告通りだな。」
白衣を着る男の手元にはタブレットがあり、『黒と紫のライダー』がゲームセンターの扉から出てくる映像が写っている。
もう片方の手には中に液体が入っているカプセルを持っており、器用にタブレットを持っている手を使って破片をその中に入れた。
「ふむ……KM_0111か。……ん?血液も付着してるな。取っておくか。」
「博士?すこしいいでしょうか?」
「ン?なんだい?」
「私達が追っているこの仮面ライダーは一体何者なのですか?」
「あぁ……そうか君はこの頃にはまだ入社してなかったな。」
そういうと、徐にタブレットを操作し青年に渡した。
タブレットには先程見せてもらった黒と紫のライダーの全体図が映っており、その画面には大きく『Danger』と書かれていた。
「仮面ライダーエンド……この僕の過去作であり失敗作……そして」
「この世界において最悪な存在とでも言えばいいかな?」
そんな博士の表情は不気味に思えるほどの笑顔だった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
世界観とか主人公の詳しい事とかは第一話でやります。お楽しみに……!
ただ、かなり不定期になるかもしれません。……もう一つの方も書きたいしね。
感想とか評価とかどんな物でもいいんでくれたらめっちゃ喜びます。咽び泣きます。是非してください。