ここは山の手英徳学園。
幼稚園から大学までエスカレーター式。
超がついちゃう名門私立なのである。
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「100年先も愛を誓う?」
「はっ、笑わせんなよ」
「その頃にゃ少なくともどっちかは死んでるだろ」
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俺の名前は比企谷八幡、高校3年生。孤独を愛し孤独に愛されし天性のぼっちである。自分で言ってて何だが切ない。今は昼休みであり、いつも通りベストプレイス、すなわち外階段の踊り場で1人静かに購買のパンを食べていた。英徳学園というのは基本的に金持ちの入る学校なのだが、少なくとも我が家は毎日弁当として重箱を持ってくるような金持ちではない。では何故俺がここにいるのか。それには妹が深く関係している。
比企谷小町。
俺の妹だ。
いつからかは知らんが小町は家族に内緒でモデルの仕事をしていたらしいのだ。最初は隠せていたものの段々
ちなみに彼女の銀行にはえげつない額が収められていた。
少なくとも、俺が余裕でこの学校に入学できるほどには。
罰としてそれらは全部没収され(流石にちょっと可哀想だと思った)、色々あって俺の進学費用になった。
どうやらモデル業は母ちゃんの監督の下続けているそうだ。まぁ性格はどうであれ可愛いからなあいつ。使わない手はないと考えたんだろう。
『———折角ならあそことかどうだ?あのー、エリートのとこ』
『———は!?東京だろそこ。いやだ』
『———まぁそう言わず!社会経験だと思って行ってみなさいよお金はこんなにあるんだし!』
はぁ、と回想を終えてついため息が漏れる。ららぽも無ければマッ缶も無い。そんな場所に行かなくては社会経験を積めないと言うのならば俺は一生積まなくていい。実際俺はエスカレーター式の学校に高等部から割り込むという異例の人物としてウザ絡みを受けた。というかいじめに近いものを受けたりした。まぁしかし確かにこれは社会経験とも言えよう、と考えながら日々を過ごし、そして。
そう思いつつ学校生活を送って2年が過ぎた。
ちなみに今はいじめられていない。どころか高校一年の夏には全てがなかったことだったかのように誰も関わってこなくなった。大方、大した反応も見せない俺に構うのも飽きたのだろう。人間の興味なんてそんなものだ。
———と、多くの人間は思っている。だが事実は違う。人の手が弱まったのではなく、人の手が加わったのだ。ではそれは誰のか、と問われればうちの学園でそんなことが可能なのは
なら、誰か?
正解はこいつだ。
「やっぱりここにいた」
金髪のサラサラ髪をなびかせながら階段を下ってきたのは、花沢類。
彼は我が学園にて存在しているよくわからんグループ・F4のメンバーの1人である。彼らは揃いも揃ってイケメンの幼馴染らしく、当然金持ち。4人が何かをするたびに女子は黄色い悲鳴を上げる。はっ、金持ちを自慢してばっかのこいつらの何がいいんだか。陰ながら活躍している美少年探偵団の方がよっぽど可愛げがあって良いってもんだ。
ちなみにF4というのは、『flower4』———つまり『花の4人組』という訳だ。かっこいいのかダサいのかよく分からん。
だが、まぁこいつだけは違うと言ってもいいだろう。先ほど言った通り俺如きの貧民に救いの手を差し伸べるような優しさを持っているし、飾らない爽やかな男だ。同じクラスの葉山とやらを思い出して嫌な気分になることはあるが決して嫌いではない。だから俺は誠心誠意を込めて「うっす」と返した。こもってねぇな、うん。
「相変わらずつれないなぁ」と呆れたように笑う花沢。
「で?何のようなんだ」
「用がないと来ちゃいけないの?」
「お前には幼馴染たちがいるだろうが」
「まぁ用事があるんだけどね」
「だったらそう言えよ」
なんで無いみたいな言い方したんだ。そう無愛想に言うと「あはは、ごめんごめん」と謝る気ゼロの謝罪をしてきた。適度にうざったらしいなこいつ。
「で?俺の幸せを奪っておいてなんの用件ですか」
「あぁ、うんそれなんだけどね」花沢は少し溜めて、こう言った。「よかったらF4に入らない?」
「は?」
という感じです、如何だったでしょうか。感想・評価などいただけると嬉しいです、よろしくお願いします!
松潤繋がりということで99.9の深山大翔を出そうと考えているのですがどうでしょうか
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