あと今週はテスト期間なので更新遅れます、すみません!
—————————————————————————————————————————
So So イイことなんてない
—————————————————————————————————————————
道明寺が赤札を牧野から彼女の友人、桜子さんに貼り替えた日の昼休みのこと。俺たちは自然とベストプレイス———即ちいつもの非常階段へ集まっていた。…というのは少々語弊があるな。これでは俺まで彼らに会おうとしていたかのようだ。訂正しよう。俺が独り弁当に舌鼓を打とうとしていたら牧野と花沢が現れた。俺のぼっち生活は一体どうなってしまうのか。不安だ。
「…あれ以外の方法、無かったのか?」俺は尋ねる。
「え?あれって何のこと?」本当に分からないかのような表情で花沢は答えた。馬鹿な。あれだけのことをしておいてんな訳あるかい。
「いや、あのタイミングで時差の話するっていうあれは作戦のうちだったのかっつーことだ」
実際あのあと道明寺は威勢を削がれたらしく、どこかへ消え、それを境に他の人たちも去っていく。これが狙いだったのならば流石と言わざるを得ないが…何はともあれ、良くも悪くもトップのおかげで成り立っている学校だなぁと体感した瞬間だった。そういえばしっかり確認したわけではないので定かではないが雪ノ下はいなかったような気がする。多分、いじめに興味無い組なのだろう。本当なら俺もそこに入りたかったが、流石に知り合いだとなるとな、うん。俺は優しいんだ。
「作戦っていうか…牧野が昨夜わざわざ調べてくれたらしいからさ。早く教えたいなぁと思って」
その言葉を聞いた瞬間、俺は倦怠感に襲われた。はぁぁぁ、と深いため息をつく。…流石花沢だとしか言いようがない。
「まぁ、何にせよありがとね、2人とも」
「あ?俺も?」
「聞いたよ。花沢にメール送ってくれたんでしょ?」
余計なことを、とアイコンタクトを試みるも花沢からの返信はウインクだった。どんな解釈だったのかは知らんが絶対に曲解されていること間違いなしだ。
さて。
冗談は置いておいて本題へ移ろう。
「普通にやばくない!?」
「「うん」」
牧野が同意を求める。どう考えてもその通りだったので俺も花沢も頷いた。あれは誰がどう見ても異常だ———と思っていたのだが学園のほとんどが彼の考案した赤札制度に則った生活を送っている。
彼らは本当に気が付いていないのだろうか。自身の異常性に。間違いに。愚かさに。精神攻撃とは言ったもののまさか他者まで巻き込んだ行為に出るとは流石に想像していなかった。今後更に悪化していくとなると、牧野は一体どうなってしまうのだろうか。
———道明寺司。あいつは。
「まぁ何にせよお前はもう赤札じゃねぇんだろ。良かったじゃねぇの」
「いや良くない良くない!あれ私の友達だからね!?」
「あぁそうかすまん、俺今まで友達って架空の存在だと思ってたから…」
「あー…ごめん」
「えっ、あ、いや別に謝ってほしくて言ったわけじゃないでしゅので…」
数秒の間ののち、牧野は居た堪れない気持ちになったのか謝罪してきた。それ、余計に悲しくなるからやめてほしいですね。おい花沢笑うなっていい加減泣くぞ。
「牧野どうすんの?もういっそ諦めるっていうのも手だよ?」
花沢は笑いを堪えながらも心配そうに俯いた牧野の顔を見ながら言う。自分で言っておいてどんな顔なんだそれ…。
「いーや!もうこれ以上ないってくらいムカついてるんだから引き下がれるわけないでしょ!?いつか必ず吠え面かかせてやるわ」
だが牧野つくしはこんなところでヘタれるほど弱小なメンタルを持った人間ではない。俺はその姿に、ある物を見た。
「…雑草」
道端に生えている雑草———つくし。
「へ?」
「いや、お前なんか雑草っぽいなぁって思っただけだ」そう言ってからそれだけでは失礼だと気がつき、付け加える。「どんだけ踏まれても諦めないとことか」
俺は中盤から彼女の顔も見ていなかった。言いながら恥ずかしくなってきたのである。何かしていないと落ち着かなくて、ペットボトルの蓋を開いた。
「それ褒めてる?」
「さぁな」
「ほんっとあんたは捻くれてるなぁ」めんどくさ、と顔を逸らせた方向から言葉の暴力が襲いかかった。泣きそう。小町に言われるのとはレベルが違うんだよなぁ。
「でも」牧野はふいに悪戯っぽい顔をして———
「でも、嫌いじゃないよ」
「ぶっ!?」
ジャブの次はストレートだった。俺は飲んでいたマッ缶を盛大に吹く。やっちまった。
鏡を見ずとも分かる頬が真っ赤に染まる感覚。それはきっと他者から見ても分かるレベルだったのだろう。自分が言ったことの爆弾加減が分かったのか、不意に顔を赤らめた。
「ばっ、ばかじゃないの!?勘違いしないでよね!」
「いや、勘違いっつかお前が言った…」
「うるせぇ!!」
右ジャブが来た。ギリギリで避けるも花沢にのしかかってしまう形になる。
「比企谷くん、大丈夫?」
真横に花沢の顔。
何故かドキッとしてしまいとっさに離れる。すげぇよな、本当のイケメンって男子にまでこうかばつぐんなんだな…。
「…大丈夫だ、すまん」小声で返す俺。恋する乙女みたいで気持ちが悪すぎる。
「…いや汚ねぇな…ちょっとティッシュ持ってくる」
「あ、僕のハンカチ使う?」
「馬鹿じゃねぇの?」
「えっなんで」
どうせそれも数十万するんだろうが。あとで恨み言を言われるに決まっている。絶対に騙されねぇぞ。
「いいからいいから」
そう言って自ら吹き始めた。見るからに高そうなハンカチがみるみるうちにマッ缶色に染まっていく。
あぁ、なんてこった…さよなら俺の人生。俺は借金まみれで生きていく羽目になりそうです。ごめんな小町、一緒にいてやれなく…いやあいつ俺がいなくなったら喜びそうだな。
「さっきからどうしたのアンタ…」
「いや、家族愛について考えてた」
「は?」
次回、パーティ行くぞッ!!!感想、評価などお願いします!
松潤繋がりということで99.9の深山大翔を出そうと考えているのですがどうでしょうか
-
賛成
-
反対
-
他の何かしらの意見