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俺は
それは何故か。理由は分からないがとにかく嫌われている。嫌というほど嫌われまくっている。
一体それはいつからだっただろうか———そうだ、あれは雨天だったから仕方なくベストプレイスではなく食堂で、おやつのカットリンゴを食べていた時のことだ。
『……ちっ』
なぜか、俺の顔を見るなりいきなり舌打ちされ、俺が何か反応する前に、嵐のように重い足音を響かせながら立ち去っていった。今でもその理由はわかっていない。ほんと何なんですかね。金持ちの心情は訳わからん。現代文の考査だったらきっとこうなる。
このときの道明寺の心情を20字以内で求めなさい。
配点:75
悪問であることこの上なかった。
あぁ、ちなみにだが———ちなみに道明寺司とはF4のうちの1人である。
世界に名を馳せる道明寺財閥の跡取り息子で、性格は獰猛・凶暴。その証拠としては彼の考案した『赤札』というシステムを取り上げよう。赤札は道明寺の気に障った者のロッカーに貼り付けられ、すぐに全校生徒へその情報が広まる。そしてどうなるのか、なんて疑問は愚問だ。赤札を貼られた人間はいじめの対象となる、という単純な『やり返し』———やれやれ。マクドナルドのある国は戦争をしないとはよく聞く話ではあるがいじめはいつまで経っても消えんな。面倒なことこの上ない。
そして俺もかつて赤札の被害に遭った。道明寺に舌打ちをされた次の日、ロッカーを開けるとそこには———赤い札があった。当時はそんな慣習を知らなかったため本気で混乱した。
『次の赤札が決まったぞー!』『マジで!?』『ほら、あの人…』『誰…?』『誰だったかしら…』『まぁ誰であろうとすぐ辞めちゃうのだから覚える必要もないわよ!』『そうね!あんな貧民、早く退学してしまえばいいんだわ!』『『『おーっほっほっほ!』』』
後ろから男女問わず様々な内容の聞こえる。何が起きたのか理解不能でどうすればいいのかさっぱりで———まぁ、その後すぐに花沢によって助けられたのだが、もし彼がいなければどうなっていたのだろうかとゾッとしなくもない。初日であの勢いは流石になぁ…。
———と、回想をしていると前を歩いていた花沢が立ち止まった。どうやらF4ルームへたどり着いたようだった。
…ここがどういう部屋かを知っているからこそなのかもしれないがとんでもなく荘厳な雰囲気を感じる。まじで大丈夫かこれ。金持ちエネルギーにやられて消滅するんじゃねぇの。
ガチャ、と高級そうな音を立てて開く扉。そしてその向こうに広がる高級ホテルのスイートルームのような部屋(なんならベッドまである)。
要するに何もかもが高級ということだ。
「嘘だろ…?」
確かに俺はこの学校に入って多くの出来事に驚嘆してきた。だがそれも一年の半ばには大方慣れてしまい、今のようにボッチライフを満喫できるくらいにはなっていた。
だが、ここは違う。
学生寮や校舎の数十倍は光り輝いている。これがF4か。
「どうだい?1人になるには最高の場所だろ?」花沢は尋ねた。「ほら、こうやって音楽を聴きながらさ」
そう言って…あの、何だっけ…円盤が回って音楽を奏でる機械…に触れた。待って名前が出てこない…蓄音機?絶対違うな…まぁそれは後で調べるとして暫くすると部屋に何とも甘美な演奏が響き渡った。ううむ、これは悪くない。俺の腐った目を浄化してくれそうだ。
「… 少しでも想像を下回っていたら、はっきり言うところだったんだけどな。……そうできなくて残念だ」
「…?あぁ、えっと…気に入ってくれたということなのかな」
「いや…流石にこれを1人で占領すんのはな…」
「まぁ昼休みもF4の誰かが来ることはよくあるし大丈夫だと思う。胸を張って使いなよ」
何はともあれ、1人で使うのは申し訳なかったりする。というか流石の俺でもこれは寂しくなりそうだ。贅沢だなと言われてもいい。だがお前らも一度この部屋に入ってから言え。俺と全く同じ気持ちになるから。
もっと詳しく説明すると———もしこれがデフォルメの家があるとするならば、俺は確実に倉庫で眠ることを選択するだろうというレベルだ。
戯言だけどね。
「もう少し考えてみなよ。他のみんなには話つけておくからさ」花沢は笑顔でそう言った。無邪気スマイルでそう言われると無条件でOKしたくなるが何とか踏みとどまって「っす」と短く返した。
「どこか適当なところに座って」彼は俺に促す。
「あっはい…」
と、そうは言ったものの適当なところってどこだ…?ソファは適当なところだよな?いや、でも見るからに高そうだし、明らかに俺が座るのに適切な場所じゃないよな…妹の脛齧ってるだけだし…えっ何それゴミぃちゃんじゃねぇか。
まぁとりあえず座るか…うわぁフッカフカ。やば、何これ。
…と、一段落ついて自分は体の髄からここにいていい人間じゃないよなぁと再認識する。そして疑問を抱く。
どうして彼は俺をここに招いてくれたのだろうか。
どうして花沢は俺の友達になろうとしてくれているのだろうか———そう考えなく「誰だお前」え?
干渉に浸ろうとしたのに、一体誰だそんな罪なことをするのは、と不満を感じながら振り返ると、そこには俺以上に不満を漂わせている、苦手な人物がいた。
名を、道明寺司という。
「…覚えてないんすか」
「俺様がお前みたいな有象無象をいちいち覚えてるかッ!」
いやなんで今お前がキレたの?俺じゃねぇのか、普通。
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松潤繋がりということで99.9の深山大翔を出そうと考えているのですがどうでしょうか
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