ウマ旅! ~第四回ウマ娘短編合作~   作:サイリウム(夕宙リウム)

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7:京都巡り温泉珍道中

 

 

 

 

「やって来たぞ!京都だ!」

 

 

青髪グル目ギザ歯のウマ娘、ツインターボが京都駅からかけ出て叫ぶ。

辺りの一般ピーポーはその光景が微笑ましいのか笑いながら見ていた。

 

 

「待ってくれ。ダブルターボ」

 

 

それを追いかけるように綺麗な芦毛のウマ娘、オグリキャップが出てくる。

 

 

「ツインターボ!遅いよオグリ!」

「すまない。どうもテイキケン?と言うのに慣れていなくてな」

 

 

ツインターボが頬を膨らませてオグリキャップに指を突きだす。

しかしオグリキャップはキョトンとしながらただ謝るだけであった。

笠松のシンデレラオグリキャップは何時でも天然なのだ。

 

 

「すいません」

「「?」」

 

 

いきなり声をかけられて振り向くとそこには黒いシャツに黒いパーカーを着たグラサンの少年と白いシャツに白いパーカーを着た白いグラサンのウマ娘が立っていた。

 

 

「トレセン学園のオグリキャップさんとツインターボさんですか?」

「そうだが・・・」

 

 

オグリキャップが答えると少年が礼をする。

 

 

「申し遅れました。自分今回お二人の旅の旅先案内人、黒と言います。で、こっちが・・・」

「白です。よろしゅう」

「よろしく頼む」

「よろしく!」

 

 

一通り挨拶を済ませると白が地図を取り出す。

 

 

「さっそくですが、お二人は行かれたい場所等は・・・」

「そうだな。・・・・腹一杯食べれるところだな」

「いや、そうじゃなくて・・・」

「ターボ京都レース場!」

「アンタレースで来れるやんそこ・・・・」

 

 

二人が頭を抱えて悩んでいるのを見て黒と白がため息を付く。

 

 

「しゃあないなぁ・・・。トレ・・・・・黒ちゃんちょっと」

「何だシン?」

「シン?けったいな語尾やな」

「そんなの良いからとっとと言いたい事言えシン」

「もしかしてクロちゃんやからそんな喋り方なんか!?」

 

 

黒が真顔で親指を立てる。

未だ悩んでいる二人を見てから白に向かって頷いた。

 

 

 

 

 

 

「て事で先ずは伏見稲荷や!」

 

 

こうして四人が来たのは伏見稲荷大社だった。

 

 

伏見稲荷大社は、京都市伏見区深草にある神社。式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は単立神社となっている。旧称は「稲荷神社」。稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域とする。全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社である。初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める(日本国内第4位〔2010年〕)。現存する旧社家は大西家。

 

 

京都盆地東山三十六峰最南端の霊峰稲荷山の西麓に鎮座する稲荷信仰の御本社。その信仰は稲荷山の三つの峰を神そのものとして崇拝したことを源流とする。初め農耕の神として祀られ、のちに殖産興業の性格が加わって衆庶の篤い信仰を受けた。神が稲荷山に降り立ったという縁起から、2月の初午の日は古来より多くの参拝者で賑わう。清少納言が自らの稲荷詣を『枕草子』に記すほか、『蜻蛉日記』『今昔物語集』など古典にもしばしば登場する。平安時代、東寺(=教王護国寺)の造営にあたって鎮守社となるや、真言密教と結び付いてその信仰を拡大[5]、次第に神位を高めて『延喜式』名神大社に列し、天慶5年(942年)に正一位の極位を得た。この間、延喜8年(908年)に左大臣藤原時平が三箇社を修営(『年中行事秘抄』)、その後源頼朝や足利義教らが社殿の造営、修造に関わったが、応仁の乱にてすべて焼亡。乱後、社僧による勧進の下で再建が始まり、明応8年(1499年)に至って遷宮を迎えた。近世まではこれら勧進僧たちが稲荷信仰の普及や稲荷講の結成に大きく関与したという。

 

 

明治政府の神仏分離令によって、本願所のほか境内の仏堂がすべて廃寺となる一方、崇敬者による鳥居の奉納や私的な「お塚」の建立が稲荷山中で顕著化し、現在の伏見稲荷大社を特徴づけるものとなった。稲荷祭の最終日に東寺の僧侶らが東門(慶賀門)の前に供物を並べ、還幸する下社の神輿に読経をあげる儀式があり、古くから続く両社寺の深い関係を今に伝えている。

 

 

「ってな感じです。因みにウィキ参照」

「参照ってか丸々引用やん・・・」

「鳥居が一杯!」

「あぁ、本当に美味しいな。雀の丸焼きは・・・」

 

 

 

 

 

 

「んじゃあ、次は黒ちゃんセレクト嵐山と渡月橋」

 

 

嵐山は桜や紅葉の名所である。日本さくら名所100選並びに日本紅葉の名所100選に選定されている。 京都市街の西に位置し、平安時代に貴族の別荘地となって以来、京都の代表的な観光地となっている。嵐山の中心部を流れる桂川にかかる渡月橋は嵐山の象徴になっている。なお渡月橋をはさんで上流が大堰川(おおいがわ)、下流から桂川と呼称が変わる。JR山陰線の北側には嵯峨野と呼ばれる観光地が広がっている。

 

 

元来は寺社めぐりや紅葉などの景観が観光の主体であった。

 

 

1980年代には渡月橋の北側を中心にタレントショップが急増し、修学旅行生など若い観光客で賑わう一方で、雰囲気が破壊されるとの批判もあった。バブル崩壊後はこうしたタレントショップは減少し、現在はほとんど存在しない。

 

 

1990年代以降、小規模な博物館の開館が相次ぎ、2004年(平成16年)には温泉が掘削された(嵐山温泉)。

 

 

観光シーズンになると渋滞が激しく道路交通が麻痺してしまうため、乗用車の乗り入れ規制や、郊外に格安または無料の駐車場を整備しそこからバスで運ぶパーク・アンド・ライドの実験が行われた。

 

 

大堰川の上流の保津川の流域では林業が盛んであり、かつては伐採した木材を京都の街に運ぶために川が使われた。嵐山はその終着点であり、現在では同じコースを遊覧船で下る「保津川下り」が亀岡市から体験できる。

 

 

渡月橋は、桂川左岸(北側)と、中州である中ノ島公園の間に架かる橋で、全体が右京区にある。橋長155m、幅12.2m。車道は2車線で、両側に一段高くした歩道がある。観光名所であるとともに、桂川の両岸地域を結ぶ重要な交通路で、京都府道29号の一部となっている。また、南詰は京都八幡木津自転車道の起点となっている。

 

 

現在の橋は1934年(昭和9年)に完成した鉄骨鉄筋コンクリート桁橋である[1]。景観との調和を図るため意匠は木製の旧橋を受け継いでおり、橋面は中央部が約1m高い弓なりの形状で、高欄も従来の橋と同じ木造角格子式が採用された。観光パンフレットなどにはこの橋が写り込んだ写真が多用されるほか、映画やテレビドラマの撮影で多用されていることもあり、観光地としての嵐山を象徴する建造物ともなっている。

 

 

欄干が木造であることから、自動車が衝突した際に欄干を突き破って川底に落下したり、捨てられた煙草の火によって欄干が燃える事故が発生することがある。

 

 

長らく橋には照明施設が無かったが、地元の任意団体である「京都嵐山保勝会」が関係機関の協力を得て橋の上流にあたる西高瀬川との分岐部にサイフォン式小型水力発電機を設置し、そこで得られた電力により、夜間帯にLED照明を用いて橋を照らしている。また、関西電力と相互に供給できる体制(系統連系)が採られており、逆潮流(同電力への売電)による利益は周辺の清掃などの活動資金に使われている。

 

 

「ウィキ参照」

「お前もやってるじゃあ無いか・・・」

「仕返しや」

「八ツ橋・・・美味い!」

「おー!橋でかっーい!」

 

 

その後も四人の京都旅は続いた。

金閣寺、清水寺などなど。

オグリキャップは主にお菓子、食べ物などでツインターボは普通に観光していた。

 

 

 

 

 

 

一日目が終わり、四人は旅館に来ていた。

 

 

「チェックインは済ませましたのでどうぞゆっくりお休みください。あと、既に料理が用意されているそうですので」

「分かった。すまない。何から何まで」

「いえ、それが仕事ですから。これ、お部屋の鍵となっております」

 

 

黒が笑って一礼して歩いていく。

その背中を送り届けオグリキャップはツインターボを見る。

 

 

「ツインロケット」

「ツインターボ!」

「部屋に行こう。既に食事が用意されているらしい」

「も~!オグリは食べ物のことばっか!ターボ温泉入りたい!」

 

 

ツインターボが地団駄を踏み寝そべってしまう。

オグリキャップは少し考えると頷いた。

 

 

「よし、なら私は部屋に向かおう。ノックアップストリームは先に温泉に入ってくれ」

「ツインターボ!何もかも違う!」

 

 

ツインターボがタオルなどをカバンから出して走り去る。

それを見てオグリキャップは部屋に向かうのだった。

しかし数分後・・・・。

 

 

「・・・・・・・・・・?この旅館は同じ場所が多いな・・・」

 

 

既にオグリは迷っていた。

彼女の部屋はロビーの左にある階段を登ったすぐ前。

それなのに迷っているのだ。

 

 

「困った・・・。これでは料理が食べられない・・・」

「のーぼれ登れ」

「?」

 

 

どこかからか歌が聞こえてオグリが辺りを見渡す。

 

 

「のーぼれ登れ」

「登れ?階段を登れば良いのか?」

 

 

オグリが階段を登るとまた何処からか歌が聞こえてくる。

 

 

「前のトビラが君の部屋」

「そうか、誰か知らないがありがとう」

 

 

オグリが部屋に入る。

それを見ている者の存在も知らずに。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・入ったか?」

「・・・・・あぁ、入った」

 

 

黒毛の少年と芦毛のウマ娘がパソコンを覗き込む。

彼はオグリキャップ、ツインターボ、タマモクロスのトレーナーで周りからはロリコン予備軍と呼ばれている。

そして芦毛のウマ娘の名はタマモクロス。

お気付きであろうが黒と白はトレーナーとタマモクロスなのだ。

 

 

「理事長のおかげでオグリとターボの羽を伸ばしてやる事はできたがいかんせん心配だった・・・」

「せやからウチらでオグリとターボの旅行にこっそり付いてきたんやろ?ウチの分まで払ってくれて」

「・・・・・・・さぁな」

 

 

トレーナーがパソコンを閉じて立ち上がる。

 

 

「ジュース買ってくる。注文は?」

「お汁粉で頼むわ」

「あいよ」

 

 

トレーナーが外に出るとそこには浴衣姿のツインターボがいた。

 

 

「トレーナー・・・?」

「あ」

 

 

ツインターボが走り出しトレーナーの腹に飛び込む。

 

 

「お、落ち着けターボ!トレーナーさんはお前たちと違って柔いから!」

「トレーナー!ターボね、いっぱい色んなとこに行ったんだよ!」

「わかった!わかったから!出ちゃう!体から内臓的な何かが出ちゃう!」

「なんや・・・煩いでぇ・・・」

 

 

タマモクロスが部屋を出てくると目を見開く。

当たり前だ眼の前でトレーナーが浴衣姿のツインターボに抱きつかれているのだから。

 

 

「・・・・・・ロリコン」

「Noooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!」

「すまない。おかわりを頂けないだろうか」

「すいません。俺従業員じゃあないんで」

「そうか。ところで、どうしてツインターボに抱きつかれてるんだ?トレーナー」

 

 

殺気に似た悪寒を感じて振り返るトレーナー。

それの正体を先に見て青ざめるタマモクロス。

何が起こっているのかわからないツインターボ。

次の展開をどうしようか考える私。

 

 

「いや、アンタの話は聞いてないわ!」

「トレーナー、トレーナーは昔私の人形を大切にしていた。あの時は本物の私が居るのだからと、トレーナーを説得した。しかし今回はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だ。私はどうすればいい?」

 

 

今のオグリの目を見てそれぞれが思った。

トレーナーはオグリキャップのその目に恐怖を感じた。

この目は殺る目だと、直感的にそう思った。

タマモクロスは驚き。

オグリキャップがレースの時に見せる目。

ツインターボは思った。

ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲とは何なのかと。

しかしそれを聞けばオグリキャップに食われると直感的に察したのだ。

 

 

「・・・・・・今のは、忘れてくれ・・・」

「・・・・・・・・・・」

 

 

トレーナーはオグリキャップの背中を見ることしか出来なかった。

この旅行は理事長の思い付きで始まった学園内にいる者にとってはいつもの事だった。

しかし今回はトレーナーにとって都合が良かった。

オグリキャップに何か休める様な事がないか探している時の事だった。

ターボは最近トレーニングを頑張っている御褒美にだった。

しかし今彼は何を思ったのかオグリキャップを追いかけるでもなく、意外!

トレーナーは普通にお汁粉を買いに行ったのだ!

 

 

「ねぇ、タマ。トレーナーはなんでオグリを追いかけないんだ?」

「えぇか、ターボ。例えばや、ここに犬がおったとするで。その犬はターボの勝負服のぬいぐるみを咥えて離さへんのや。なんでか分かるか?」

「う~ん・・・・。わかった!脚が早くなるから!」

「そんなんで早なってたら皆咥えるわ!そうやなくてな、それは無理矢理取ろうとするからや。なら、逆に考えるんや。あげちゃってもえぇわ、って」

「う~ん・・・・?」

 

 

ツインターボが頭を抱えているのを見てタマモクロスが頭を撫でる。

それはまるで双子の妹を慰める姉のようだった。

 

 

「一言余計やわ!」

 

 

 

 

 

 

一方トレーナーはカルピスとお汁粉を買って居た。

今は冬でカルピスを飲めば腹を冷やす。

トイレに籠もり出るとカルピスを飲む。

それを繰り返しているうちに浴場前まで来てしまった。

帰ろうとするとそこにはオグリキャップが居た。

 

 

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・待ってくれ」

 

 

オグリキャップの隣をすれ違ろうとするトレーナーの袖を掴む。

トレーナーがオグリキャップを見てため息を付く。

 

 

「俺はロリコンじゃあ無い。フェミニストだ」

「え?」

「仲間も居る。まずは歌舞伎町在住のS.Gさん。などなどなどなどだ」

「・・・・・・・・・・・・・」

「まぁ、それ以前に教師だから生徒に劣情抱きませんけどぉ~!」

 

 

トレーナーが言い終わる前にオグリキャップが抱きしめてくる。

トレーナーがカルピスとお汁粉を落とす。

 

 

「・・・・・・・・しばらく、このままにしてくれ」

「分かった分かった・・・・」

 

 

しばらくトレーナーがオグリキャップを撫でて慰めたのだった。

 

 

「・・・・・・ウチは必要無かったみたいやな。タマモクロスはクールに去るでぇ・・・」

 

 

 

 

 

 

次の日

「はい、実は俺たちが黒と白です!」

「「な、何だってーッ!?」」

 

 

そこからは早かった。

オグリキャップとツインターボの旅費は理事長のポケットマネーなので大丈夫だがトレーナーとタマモクロスの旅費はトレーナーの自腹なのでトレーナーの財布には風穴どころか財布が抹消することだろう。

何だかんだその日も四人の珍道中。

やってる事はオグリキャップとトレーナーによる飯テロ、タマモクロスによるウィキ参照解説、ツインターボによる周りの人への癒やし効果。

そして現在帰りの新幹線。

 

 

「後は帰ってレポートの制作だけど大丈夫か?」

「安心してくれ。タマとトレーナーの説明が良かった」

「ターボもね、旅行楽しかった!」

「まぁ、ウチもトレーナーのお金やけど楽しかったで」

 

 

トレーナーが駅で買った弁当を食べながら外をみる。

この歴史ある街ともしばらくの別れとなる。

今度は夏辺りに来てみようか等とそんな事を考える。

 

 

「トレーナー、そのお弁当貰えないだろうか。がっつくようで悪いが、お腹が空いているんだ」

「あぁ、別に・・・「ありがとう。ご馳走さま」」

「オグリ早い!」

「早い以前にちょっとムカつくわ」

「あ、見ろタマ。フラミンゴが飛んだぞ」

「こんなとこに飛んでるわけ・・・・・マジで飛んでるやんけッ!」

「え!?嘘っ!?」

「ターボも!ターボも見る!」

 

 

これからも四人の珍道中は続く・・・。

 

 

「衝撃ッ!やはりオグリキャップの食費は凄いな・・・。しかし何時もの二倍はあるぞ?」

 

 

そこにトレーナーとタマモクロスの食費(大半トレーナーの)が入っていることは理事長どころか、四人とも全員が知らないのであった。

 

 

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