悪魔とリボンのトーキング~悪魔との出会い~
こんにちは改めてこちらの作品は令和仮面ライダーシリーズ(ゼロワン・セイバー・リバイス)、五等分の花嫁単行本1~14巻、僕のヒーローアカデミア1~32巻(そんな行けない)の要素を含みます。ヒロアカはまだしも仮面ライダーシリーズや五等分の花嫁等のネタバレががっつりありますので苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。なお、本作が始めての作品ですのでどうぞ温かい目で見ていただけると光栄です。では
「おっはようございます!」
その元気な一言で彼は目を覚ました。目を覚ますと真っ暗な部屋にポツリとした椅子が二つ…一つには見た目が人間とは言えない黒い肌で白い髪をしたギザギザマスクをつけた者が椅子に縛り付けられている…もう一つの椅子には…緑のリボンが目立つ高校生ぐらいの女が椅子の上に立っていた。
「ようやくお目覚めですね!よかったよかった!」
彼女はまるで彼を待っていたかのように笑顔で彼を迎え入れた。
「ウワォ⁉︎お前誰⁉︎と言うかここどこ⁉︎俺っち一輝と一緒に戦ってたんだけど⁉︎なんで縛られてんの⁉︎そんでもってこれ解いて〜!」
彼が紐が解けずに暴れていると彼女が彼を抑えるために椅子から飛び降りてこちらに近づいてきた。
「まぁまぁ落ち着いてください!その紐は少々特殊でして多分あなたじゃ解けません!それに本来この空間は私の知り合いが……おっと違った危ない危ない…」
リボンの女は咳き込み言い直した
「あなたのことは知っています!」
(こいつ嘘つくの下手すぎじゃね?)
リボンの女に彼は挑発気味に質問した。
「なんて?てか今なんか言おうとしてなかった?そもそも俺っち、お前と初対面な
んですが?と言うかお前誰ナンデゲスカ?」
彼は確かにお前は誰だと言ったしかし、リボンの女は彼の質問を無視して自分の会話を続けた。
「あなたは五十嵐一輝さんの中にいた極悪悪魔バイスさんです!あなたはさっき強~い怪物にやられてここに来たんです!」
「はぁやられたねぇてかさっきの俺っちの話を……って俺っち死んじゃったの⁉︎イヤ〜地獄で閻魔様に舌抜かれる〜!今のうちにいい事しとかないと〜あっもう俺っち死んだのか!フハハハ!」
本当に驚いてはいたが、バイスは自分の得意技だと思っている悪魔ジョークを飛ばして気を紛らわそうとした。が、ふと我に帰ると彼女が引いた顔をして見ていた。
(なんだよあいつ!自分のことは話といて俺っちのジョークはナッシングってか!なら…)
「なんだか五十嵐さんの苦労が伺えますね…私もあのひ…『でお前は何者なわけ?』…⁉」
悪魔ジョークに突っ込もうとした彼女のセリフをかき消すようにバイスは問いかけた。その際にかなり近くまで顔を寄せていたためか彼女は眼を大きく開いて驚いていた。
「もう!びっくりさせないでくださいよ!こっほん!いいですか?この私こそこの中で最も優秀な頭脳を持つ者、中野四葉です!」
(優秀ねぇ~だったら…)
バイスは四葉の言葉に対し、縛られた手をゴマすり口調でしゃべり始めた。
「本当に優秀なのでしょうか⁉︎」
「本当です!」
「なら四葉様!この紐硬くて結び方難しそうだけど優秀な四葉様なら解けますよね?助けてくださいよ~!」
おそらく前の宿主であればこんなの嘘だと分かるレベルであるが四葉は顔色一つ変えずに答えた。
「この程度なんの問題もありません!」
すると四葉は本当にバイスに結ばれている紐を躊躇いもなく解いていった
「えっへん!これでどうですか?」
(完全にこいつ俺っちよりも馬鹿だな)
無事に紐の拘束が解けたバイスは空間内を飛び跳ねて四葉をおちょくった
「無事に俺っち復〜活!やっぱお前バカだなバーカ!バーカ!フハハハ!」
「あっ…やりましたね!失望しました!」
バイスが馬鹿にすると四葉が残念そうにほほを膨らませていた。気持ちが高ぶっていたバイスに四葉は思いつめた顔で問いかけた。
「あの…初対面でさらに唐突にこのような話をするのはアレなのですがバイスさんお願いしたいことがあります!」
(なんだ?まだ懲りないならもっと馬鹿にしてやるぜ!)
「ホホゥ?おバカなリボンがお似合いの方どうぞ〜!」
四葉は真剣な表情でバイスに頭を下げてお願いして来た。
「あのバイスさん……私の世界を救ってください!」
「あー世界ね了解了解……って唐突じゃね?」
(何言ってんだこいつ!)
バイスは自分の脳が完全にキャパオーバーし、目が点になっていた。
「正確には私が転移したもう一つの世界を救って欲しいんです!」
「ちょいちょい…なんで俺っちみたいな悪魔が世界を守らないといけないんですか?」
(いやぁ一輝や大二、ヒロミッチならまだしも俺っちみたいなThe悪魔に助けを普通求めるか⁉)
そう考えながらもバイスは四葉の話を聞いてた。
「そのことはごもっともなのですが、私がいた世界では本来怪物なんて有り得ない世界だったんです…でもある日空の方に変なモヤモヤが出できてそこから怪物達が溢れかえってその怪物達が私達の世界を支配していきました。」
(確か俺っちがここに来る前に空にモヤを作るやつがいたような気がしたけど…てか俺っちみたいに戦える奴がいなかったってことは…)
バイスはその考えに至ったとたん、一つのことに気が付いた。
「えーっとそれもうその世界滅びてね?」
その一言を聞き、四葉は沈んだ顔をしながら答えた。
「はい……確かにもう終わったと思いました……けれど気がつくと全く違った世界に変わっていたのです!」
バイスはその言葉を聞き上の空状態から眼を輝かせながら気に入った本を聞く子供みたいに四葉の方を見た。自分でも精神年齢は低いと思っているがこの話は見たことがあったので好奇心が勝ってしまった。
「驚き〜!それってさくらが読んでた異世界転生ってヤツじゃん!スッゲー」
「確かにそう捉えてもいいかもしれません…でも私と風た……知り合いだけでなく、私の知ってる人全員その世界に記憶を持って転移とか普通ありえませんよね?」
その質問にバイスはぶっきらぼうに返した。
「知〜らない。それよりもさ!そいつの見た目とか分からないの?たとえば悪そうな感じとか?それとも悪魔とか?はたまたこんな顔とか!」
「それはバイスさんじゃないですか」
四葉は2回目の悪魔ジョークを聞き、少しだけ笑顔を見せた。それにバイスは内心とても喜んでいた。それと同時にバイスは四葉の悲しみを理解してしまった。
(おっ!本日2回目の悪魔ジョークはきいたぜ!でも今思うと俺っちがいなければあいつはずっと一人でこの空間にいた…まぁいいや!ここはこいつを馬鹿にしてとっとと出て行ってやるぜ!)
「確かに〜!俺っちのバカ〜!お前の次になフハハハ!」
バイスが自分の悪魔ジョークに四葉のことを入れて突っ込むと四葉はほほを膨らませながらも彼の質問に答えた。
「もう!バイスさん!さっきのことは忘れてください!それとバイスさん励ましてくれてるならありがとうございます。私達を襲ったモヤは誰かが起こしたようなものではなく、空からいきなり降ってきた感じでした」
「そうかい!だったらそのモヤを出したやつらを探すしかないな!」
最初に来た時よりも気が楽になったのか四葉は自分たちがいた世界のことについて詳しく話し始めた
「でしたらもう少しこちらの世界の話を続けさせて頂きますね。私と知り合いは二人でこの新しい世界について調べていました。するとどうやらこの世界は異業種や特殊能力…つまりは《個性》待ちが当たり前の超人社会でした。」
「かっけー!俺っちも個性欲し〜!」
「まぁ私の個性はあまりいいものでは無いんですけどね…」
「いいな!いいな!羨ましぃぜ!」
「そして!個性社会で色々なことを調べた結果、私と知り合いの人とであることに気がついたんです……」
周りの空気が重くなり、バイスは唾を飲み込んだ。
「どんな!どんな!」
「実は…」
「実は?」
「実はこの世界のごはんがおいしかったのです!」
(おい~!ふざけてる場合じゃないだろ~い!めっちゃ笑顔で答えてるし…)
悪魔ジョークの時よりも笑顔で答える四葉にバイスはあきれるように答えた。
「はぁ…本当にお前、俺っちよりも馬鹿じゃね?」
「本当なんです!おかげで私の姉妹のごはんは絶品でした!」
「それはいいんだけど、俺っちが聞きたいのはなぁ…」
かなり落ち込んでしまったバイスに四葉は謝罪し、本当のことを話した。
「すみません冗談です…実はとんだこの世界でも私たちの世界のように世界を支配しようとしているものがいるみたいなんです…知り合いが潜入していたのですがどうやら捕まってしまってそのまま私も彼を追って捕まって…」
(あの感じだと芋ずる式に捕まるのは納得だな…)
「じゃあお前は捕まったからこの空間にいるってことだな?ザマァ~!」
何も言い返せない四葉のリボンがしゅんとなった。
「そうなんです…だからこの状況を打開するためにバイスさんを呼んだということです!」
「どうゆう事?俺っちが打開策とかこの世は末期か!てかもう世界滅んでるのかフハハハハハ!」
「すみません…ですがバイスさんでしかできないことなんです!アレを倒すためには…」
「アレって何?」
質問してみようとするとさっきの悪魔ジョークやこの世界のごはんの話をした時の四葉はそこにはおらず、手が震えて顔が青ざめた彼女がそこにいた。
「それは私をこの空間に閉じ込めて私の知り合いを奴隷のようにうごかしている組織といるんです…」
これ以上聞くべきなのかと思ってしまうバイスであったが、それでも今この現状を打開するために彼は彼女に聞いた。
「そいつは何なんだよ!」
「それは…私たちがこの世界にくる前からこの個性社会の裏で人々を操っていた人物…その名は…」
「オールフォーワン…」
(これ以上話させるのはマジでやばいな…)
バイスはさすがに立てなくなっているほど生気がない四葉をみてその存在の恐怖を知った。だがバイスはその存在を知る必要があり、少し彼女に無茶を言った。
「無理しては聞かないけどさぁ…そいつそんなやばいのか?」
「はい…実際にこの部屋にいる原因もオールフォーワンの影響です…この部屋はオールフォーワンによって肉体と精神を取り除かれてその精神のいき場所が無くなった場所なんです…」
(てことは俺っちがすることは二つだな!)
どんどん沈んだ表情になる四葉にバイスは彼なりの明るい表情で手を差し出した。
「なら、最強無敵の俺っちがなんでもするぜ!」
「えっ!いまなんて⁉」
「だから俺っちが協力してやるってことよ!」
(協力は確かにしてやるが、外に出れればこいつはいないし暴れ放題だぜ!そのオール何とかをぶっ倒した後はたのしむとするぜ!)
すると四葉の瞳から水がこぼれたのがバイスには見えた。
「本当ですか…是非お願いします…」
涙ぐみながら話す四葉にバイスはつい突っ込んでしまった。
「え〜とめないのか〜い!さっきまで俺っちのことあんな疑ってたのに?」
「止める理由が無いですよ…」
(こんな筈じゃ無かったんだが…一輝のお節介が移ったかな?)
泣いた四葉にバイスは最初この空間で目覚めた時ぐらいに動揺していた。
「泣いた奴の落ち着かせ方は一輝に教えてもらわなかったな~」
「世界にいったら誰かが教えてくれますよ…きっとバイスさんを認めてくれる方はいます!」
四葉は短い時間ではあったが、バイスと話す中でかつてともに同じ人を好いていたあの日々を思い出していた。楽しかったあの日々を…
そして気が付くと四葉の眼には生気が戻っていた。
それを見ていたバイスも彼女を待っている間にあることが気になっていた。
「あのさ~無事に泣き止んだ後で申し訳ないんだけど、どうやってここを出るの?真っ暗でドアとかも無いけど…
「そうでした!それはですね…」
「そうか分かった!どこでもど…『あーそれはありません!でも出る方法は一つだけあります!』…なに⁉」
かなりアウトな道具を言おうとしたバイスの言葉をかき消すようにこの空間の脱出方法をバイスに伝えた。
「ある子供に個性として憑依するんです!」
「やだこの子何言ってるの?本気なの?」
先ほどはバイスの悪魔ジョークを聞いて引いていた四葉ではあったが、今度は四葉のトンデモ発現にバイスが引いていた。それを弁解するように四葉は説明を続けた。
「本気です!聞いてください!今のこの精神体はただの精神体に在らずなんです!今いる部屋のここを見てください!」
そう言われたので四葉が指差している方角を見るとなんとゲートが出現し、バイスは再びあの道具を言おうとした。
「やっぱあんじゃん!どこでもど…『違います!』え~どう違うってのさ!」
どうしてもあの道具を言わせてくれないバイスは腹を立てた。
「このゲートは私の知り合いが作ったゲートです!これがあればバイスさんをその人間の個性として入ることができます!」
(確かにすげ~もんだが、お前はなんでいかないんだ?)
不思議に思いぼーっとしているバイスの背中を四葉は突然、強く押し込んだ。
「ウワァオ!お前何するんだ!って俺っちの体吸い込まれてるんですけど!やめて~俺っちはほこりじゃないぜ!」
慌ててクロールやバタフライで少しでもこの空間に残るように努力したが、徐々に空間から遠くなることが実感できるほどに自分が見てきた風景が豆粒になっていく。そこに四葉は大きな声でバイスに最後の伝言を伝えた。
「バイスさんーーーー‼︎バイスさんが入る人の名前は上杉海電という子です!是非仲良くしてあげて下さーーい‼また会いましょうね~!」
バイスは遠くなっていく四葉に手を伸ばそうとしたが向こうはただ立っていただけだった。
(なんか眠くなってきたな…こりゃそいつの中に入るせいか?まぁ慣れてるからいいけどさ…)
もうすぐ意識が途切れる最中最後の一言かのようにあの元気な声が聞こえてきた気がした。
「最後のお願い…海電を頼みます…」
またどこかで…
俺は懐かしい感じの夢を見ていた…
夏の猛暑が続く屋上で二本のくせ毛が目立つリボンを首にかけた少年が一人大の字で寝ていた。すると寝ている少年に赤髪のモデルのような少女が声をかけてきた。
「おい…おーい死んでるの?おーい!ほら起きて起きてって!…海電!」
その言葉に気づき少年は目を覚ました。
「ハッ‼︎俺寝てた⁉︎」
…「やっと起きた!そうだねざっと1時間は…さらにもれなく国語と社会と言う一番面倒臭い授業をすっぽかしてたよ。つまり3時間海電は居眠りをかましてたってこと」
彼はこの事態に慣れているのか、授業をさぼったことに全く動じていなかった。すると寝ぼけている彼は彼女にめんどくさそうに質問した。
「友達でも無いのによく起こしに来る気になったなえっと…誰だっけ?」
彼女はため息をして落ち込んだ顔をし答えた。
「はぁ…本当に人の名前すら覚えないね。私だよ私」
自分の顔を指さす彼女に海電は思い出したような顔で答えた。
「あー私ちゃんか!悪い悪い忘れてた!」
「本当に友達が出来ないわけよ…私は聖菜…剣 聖菜よ何回言わせるのって言うフレーズすら何回言ったことやら…」
他人を忘れていたにも拘わらず海電は悪びれる様子もなくあくびをした。
「ははは悪い悪い人を覚えるのは苦手なもんで…ふぁ~」
「その割には毎回試験は全教科満点、おまけに運動神経抜群全ての競技において負けない最強男なんだもんね。海電は」
「よしてくれ。俺なんて個性もないただの人間さ」
海電はすべてが完璧にこなせていた。だからこそ授業をさぼって寝ていても先生たちに言われないという完璧超人だった。ただ一つを除いて…
「仮に海電に個性なんてあったらそれこそこの世界の終わりだね」
「ははは…」
(やっぱ人の顔見れねぇーよ!しかも幼馴染なのに!何さりげなく話してんだよ俺!名前覚えてないふりばれてないかな?どうしようもう二人であるの辛すぎる。よし!)
完璧超人の彼でも苦手なことがあった。それは他人との会話である。小学2年生までは何事もなく話せていたのだが、あることがきっかけで話せなくなっていたのだ。だからいつもほかの学生に声をかけられると口実を作って逃げてしまう。
「あーやっば!部活行かないと!じ…じゃあな〜」
そういうとさっそうと走って逃げてしまった。剣はいつものことだと追うことはしてこなかった。
「あーまただ…いつものことだけどさ…」
○海電サイド
なんとか部活を言い訳に家に帰ることが出来るぞ!そうだ向こう側が一方的に話してきたそうだよ俺は帰る権利がある!きっと…そうきっと…(それじゃあ俺っちと遊ぼうぜ!)
はぁまた誰か来たのか…
俺は話しかけてきた存在にいら立ち後ろ向きであるが声を荒らげて答えた。
「もう誰よ?学校でいろんな意味で有名な俺を呼ぶやつなんてあいつ以外に考えられんのだが男は初だなぁ!」
(やっぱあいつのこと覚えてんじゃん!お前さてはわざとだなぁ!お主も悪よのぉフハハハ!)
(俺を笑うとはいい度胸じゃねぇか!)
俺はその声の主の方に顔を向けた。
「もううるさいなぁ!とっととどこかに行け…よ?」
顔を向けるととそこにいたのは半透明でギザギザマスクをした黒い何かだった。
「オハハハ!お前ようやっと俺っちが見えるようになったなぁ!」
「え〜〜〜〜!」
これがこれから始まる物語のエピローグである。
次回、怪しい人が出てきます。