USJ編ラストです!
セントラル広場へたどり着く間にバイスから事情を聴いたリバイはスラッシュとエスパーダの正体に驚きながらも広場の階段を上がると目の前には剣士三人を相手にするセイバーが荒れ狂う聖剣を振るっていた。どうやらディケイドたちは退散している様子であるのも確認した。
「剣!」
「おいおい海電!先行くなよ!」
先走ったリバイは戦う剣士たちの前に立ちセイバーを力強く抱きしめた。
「ウゥゥゥ…ガァァァァァ!」
「剣!俺が分からないのか⁉もう戦いは終わったんだよ!もうこれ以上剣を振る必要はないんだ!だから戻ってこい!」
「アァ…カ…イデ…ン?」
「おや?どうやらリバイの返事には応答できそうですね?となると私は今度こそおしまいですかね…では剣士のお二人と先生方、失礼します」
セイバーがリバイの言葉に反応している間にカリバーが空間を切り裂き空間に入ろうとすると五月が彼について知ろうとカリバーの隣に立った。
「待ってください…あの黒い仮面ライダー…エビルについて何か知りませんか?彼について聞きたいことがあるんです…」
「中野先生!そいつに近づいたら危ないですよ!」
「耳郎さん大丈夫だから!」
何も言わずに立ち去ろうとするカリバーの腕を力強く握りしめて彼を拒んだ。
「彼については私もあまり詳しくありませんよ…それにこのことについては彼自身に話すなとくぎを刺されていますのでノーコメントで頼みます、ではごきげんよう中野先生」
「ちょっと!」
カリバーは彼女の手を振り払い闇へと消えてしまった。
「グゥ…」
「おい海電!早く剣のブック取っちまえよ!今ならいける!」
「分かった!剣耐えろよ!」
カリバーと五月の件が起きている間、リバイはうっすらと意識を取り戻しかけているセイバーに装填されていたワンダーライドブックを引き抜いた。
するとセイバーの体から蒸気のようにエネルギーの波動があふれ出し、至近距離にいたリバイは先ほどの脳無程ではないが吹っ飛んでしまったが今回はスラッシュとエスパーダ、バイスがそれを阻止したおかげで変身解除で済んだ。
「海電!大丈夫?」
「イッテェ…ぶっ飛ぶなら最初から言っとけよ…上杉」
「アッぶねぇ…助かったよ上鳴、響香ちゃん…バイス、って剣は!」
三人はセイバーが立っていた場所を心配そうに見つめていた
ある程度霧が晴れると服がボロボロになった剣が聖剣を持って横たわっていた。
「剣!今いk…「ダメでしょうが!」グハッ…」
「どうしてなんだ響香ちゃん…」
剣を救出するために走った海電だったが突然耳郎に頬を打たれた。
「海電、あれどう見てもほぼ裸でしょう!流石に男の人が行くのは…その…どうなのかなぁと思ってつい…」
顔を赤くしながら耳郎は海電を説得した。海電はそのことに気が付いたのか彼女以上に真っ赤になっていた。
「でもこれじゃあ剣救えないぞ、おい耳郎お前が行くしかなくないか?」
「でもあのナイスバディはうちでもまぶしすぎて近づける自信がない…」
三人で誰が助けるか行き詰っていると五月が剣にスーツの上着を着せて裸が見えないようにした。
「これで平気でしょうけど、この傷跡は残っちゃう…それに意識がない…」
安全が確保されたため行き詰っていた三人も五月の元へ向かった。海電は剣を抱え込んで必死に呼びかけた。
「おい!おい!剣!眼を覚ましてくれ!お前がいないとまだまともに女の子と話せないからさ!」
「ってそこかよ!もっとさぁお前と一緒にヒーロー目指したいんだ!とかお前が好きだ!とか盛り上がるセリフ言わないと上がらないだろが!俺っちの方がまだましな答え言えるぜ!」
「剣!約束、守れなくてごめん…だけどお前だけは失いたくないんだ…だってお前は唯一の友達だから…眼を開けてくれよ…」
「海電⁉と…友達って…」
「まじで!海電が友達って言ったの!」
その言葉は両親を失い周りとの環境を遮断し続けた彼をこの数年間ずっと見守り続けてくれた彼女に対する思いそのものであった。
その時、涙を流した彼の前に橙色の羽がひらりと舞い降りてきた。
「これなに?羽?」
「なんか気持ちがあったかくなってくるぜ」
「あなたは…」
上空を見つめるとそこには翼を広げた橙色の戦士が宙に滞空していた。
戦士は地に足をつけると聖剣を自らの右手の甲に当てて包丁で野菜を切るように切れ込みを入れた。
するとそこからオレンジジュースのように血が垂れ、戦士はそれを剣の口の中へ入れた。
「あんた何してんだ!」
「いいから黙ってろ…お前も軽傷ではないんだからな」
「何を言って…うぅぅ…グァァァァァ!」
海電は戦士につかみかかろうとすると彼の体は全身が何かで抉られるような痛みに襲われ、気を失ってしまった。
「やはりな…その体はとっくに限界を迎えてた…何か薬で動かしてたというところか、仕方ない」
戦士は剣に行ったように海電にも己の血を与えた。
血を飲んだ二人の体が突然光だし、彼らの痛々しい傷はみるみる内に消え、呼吸も安定しだした。
さらには海電の眼が開き、意識を取り戻した。
「おばちゃ―――――ん!って今さっきものすごい痛みが体を駆け巡ったのに今はどうということもない…本当にあなたは何者なんだ」
彼の質問に戦士は腰につけたワンダーライドブックを取り外して正体を現した。
「この姿なら面識あるか?上杉海電?それに中野先生?」
「あんたは!」「やっぱりですか…」
海電と五月は正体に気づいたようだった。
「君たち二人の生徒さんは分からないようだから自己紹介ね、俺は剣 羽場徒…名前の通り剣聖菜の父で今は雄英ヒーロー科B組の副担任ってところだが昔は結構有名なヒーローだったんだぞ…」
「「えぇ~‼剣ちゃん・剣のお父さん‼」
「はっはは!とりあえず間に合ってよかったよ!中野先生、他にけが人はいるかい?それと今の現状を知っておきたい」
五月は羽場徒に現状起きている状況を伝え相澤先生と13号先生が倒れていることを伝えた。
羽場徒は二人を五月たちのところへ集めて今度は左手を切り、血を与えた。
二人も先ほど同様に傷が癒えていき、呼吸も安定した。
「了解した…後数秒後に教師たちが到着するから今はそこで聖菜を見てあげてくれ」
「剣先生はどこへ?」
その質問に対して羽場徒は何も言わずに聖剣を納刀してワンダーライドブックを開いた。
エターナルフェニックス!
かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、伝説となる…
抜刀…
「しーっ…変身…」
エターナルフェニックス!虚無…漆黒の剣が無に帰す…
燃える不死鳥が羽場徒にまとわると橙色の戦士が再び姿を現した。
「行くぞ…」
翼を広げ、羽を散らすとその羽が散らばった生徒を持ち上げてものの数秒で海電たちのもとに召集させてしまったのだ。
「なんだぁ!いきなり変な羽に連れられやがったぞ!」
「どうなってる…」
「あー!ももももしかしてああああなたは不死鳥ヒーローファルシオンじゃないですか!かなりマイナーなヒーローで知ってる人も数少ないファンも一桁の方!」
「少年…それは一部傷つくぞ…」
落ち込むファルシオンは救出に来た教員と警察と共に倒されたヴィランの逮捕と殲滅を手伝っていた。
こうしてUSJで起きたヴィラン事件が幕を閉じた。
~事件から2日後~
「はいは~い!今の状況をこのバイス様がちょこ~っとだけ紹介するぜ!まずは海電はあの鳥ライダーファルシオンに助けられて怪我は治ったんだけど骨折だけは直せていなかったみたいで一応病院にいるぜ!剣は怪我は治っているけど全身の骨が大変なことになってて意識も戻っていないみたいで海電も怪我人なのにず~と剣のところにいるぜ!他のクラスメイトはほぼ怪我人なしで保護されているしまぁ結果として最小限の被害で済んだってところだな」
「バイス…悪いんだけど弁当取ってくんね?」
「はいはい…ちなみに俺っちは海電のナースとして働いておりま~す!」
いつも通りの海電とバイスの話が進んでいると病室に二乃と三玖がドアを開けてお見舞いに来た。
「ちょっとあんた!怪我人なんだから安静にしてなさい!」
「カイデンも剣ちゃんが心配なんだからそうでしょう?」
「それもそうなんだけど…その少しでも早く聞きたいことがあって…」
海電の顔が赤くなり恥ずかしそうに答えた。
「俺…俺…剣を友達って言っちゃったんだよ!しかも雷と響香ちゃんにも聞かれちゃったし!俺あの時どうかしてたからさ!どうしよう…これで剣に友達じゃないって言われたらと思うとこう…気が気じゃないんだよ!」
恥ずかしそうに答える海電に二乃は腹を抱えて笑っていた。
「あんたそんなことのために剣ちゃんにくっついてたの、マジでうけるんですけど!」
「二乃姐さん!笑い事じゃないってば!三玖姐さんも何か言ってよ!」
「でも友達と思える人ができたんだね…カイデンも少しは進めてるようでうれしいな」
二乃のツボにはまり笑っている病室に今度は仕事終わりの一花と五月が入ってきた。
「やっほ~この感じだと元気そうだね海ちゃん」
「海電!ごめんね!近くにいたのに助けられなくて…ごめん…」
「大丈夫だよ…五月姐さんが攻めることはないよ、悪いのはあいつらだし」
抱き着く五月に海電も同じくその胸に飛び込むように抱き着いた。
「いいなぁ!お姐さんも海ちゃんに抱き着きたいよ~」
「一花は何しでかすか分からないからダメ」
「そうねあんたはフー君のこともあるから海電に近づくのもほんとは禁止したいくらいだわ」
「そんな言わなくても…ねぇ海ちゃん…」
「まぁそうだね、それともう三日で退院だからその日にまた来てよ」
ある程度海電と話した後、4姉妹はそのまま病室から出ていった。
「俺は前を向いてあいつらを打っ倒す!新しいヒーローの目的ができた!頑張るぞバイス!」
「おう!俺っちは海電と一緒だぜ!」
その病院の屋上ではエビルが話を盗聴していた。
「友達ができるとはあいつも成長したな!」
「親バカもここまで来たらストーカーだよ…」
盗聴してニヤニヤしていたエビルの背後から鋭い眼を向けたスタークが近づいてきた。
エビルは分かりやすいくらいに動揺をしながら言い訳を並べた。
「イッt…スッスターク!いや…違うぞ!俺は次のプランを考えるためにあいつの話を聞いてただけで決してニヤニヤしながらあいつの言葉を聞いてたわけじゃないぞ!」
「もぅ素直じゃないんだからさ~とっとと行くよ!」
「はい…スミマセン…」
渋々とスタークが出したブックゲートの中に入るエビルであった。
今回でUSJ編は終了となります!そしてまさかのファルシオン!彼はさらには剣の父親!スタークにストーカーがばれるエビル!
…父親キャラって何かと裏がありますよね~
次回はまったり回になります!