どうも部タッ区です…4か月ほど空いてしまいすみません(あけおめことよろ)…何とか上げれそうなのでどうかよろしくお願いします
「ド派手に行くぜ!トドロキィ!」
「こい…」
試合開始と同時に変身したブレイズは轟に聖剣を振り上げた。
「最速でもらったぁぁぁ!」
自信満々に振り下ろされようとしている聖剣を轟は冷たい眼で見つめるとため息をついて右腕を振り上げた。
「わりぃな…クソ親父が見てるから手加減ができねぇ…」
「何ィ⁉」
轟の振り上げた右腕から冷気が放たれ、ブレイズの体を凍らせていく。
その速度はとてつもなく速く、あっという間にスタジアムの空すらも包み込んでしまった。
これには観客やヒーローも度肝を抜かされていた。
「これは…氷か⁉くっそ…動かない…」
「すまん…凍結させすぎた…待ってろすぐ溶かす」
氷壁に巻き込まれたブレイズはそのまま凍り付き脱出を試みようとしたが微動だに動かず、その様子を見た観客全員からドンマイコールが流れ、審判のミッドナイトが轟に勝利を挙げようとしたその時だった。
「…ッ⁉どうなってやがる!」
轟は氷漬けになったブレイズを見て驚愕した。
先ほどまで吊り上げられた魚のようにじたばたしていたブレイズがピクリとも動かなくなっていた。
それだけでなく彼の体は本物の氷のように透けて氷像になっていたのである。
「アイツどこ行った!」
スタジアムに響くほどの声で轟が呼ぶがブレイズは姿を現さない
「あいつ…」
轟はその氷像を溶かそうと微量の炎をかけようとしたその瞬間、油断していた彼の全身が突如として謎の水に拘束されたのである。
「何!体が動かないだと⁉」
じたばたと脱出を試みようとした轟だがその努力も虚しくそのまま地面に倒れこんでしまった。
轟が水に拘束され地に伏した時、彼が溶かしていた氷壁に埋まっていたブレイズの氷像が音を立てて動き出した。
「なんだと⁉」
その氷像はみるみるうちに元のブレイズの姿へ戻り氷像は轟の元へ一歩一歩と近づいていくと先ほどの生き生きとした声が発せられた。
「いや~マジで危なかったぜ!俺がこの水勢剣の真の力を引き出せてなければ終わってたな!ワッハッハー!」
「なんだと…」
身動きが取れない轟にブレイズは首の骨の音を鳴らしながた丁寧に自身の聖剣について語った。
「この水勢剣流水はな?水の力を持ってるんだけどよ、めっちゃくちゃ鍛錬を積んで真の力を開放するとあらゆる水を自在に使えるようになるわけよ!お前が騙されたみたいに全身を水にして凍らせとけば見事な氷像の出来上がりってこと!」
「それじゃあ…」
「そう!お前と俺の相性は最悪ってわけだからさ、まぁ気にすんなよな!今回は降参ってことでいいな?」
「クソが!はまだ負けてねぇ!」
完全に詰みとなってしまった轟はそれでもなおじたばたと体を動かす
その無様に動く姿を見たブレイズは彼を憐れむように言葉をかけた。
「はぁ…なんだか昔の上杉を見てるみたいで見てらんないぜ…」
「俺と昔のあいつが似てるだと⁉」
ブレイズが放った言葉は轟にとっては訳の分からない、むしろ侮辱されてるのではないかとブレイズへの憎しみが募る
しかし、怒りを露わにする轟にブレイズは再び語り始める
「今お前が知ってる上杉ってのは運動が出来て勉強も完璧、女子と二人きりで話すことが大の苦手のお人よし野郎だと思うが昔は誰一人関わろうとしない孤高の一匹狼だった…」
「はぁ?」
「そんなあいつがやりたいこと見つけてあんだけ輝いてヒーロー目指してんだからよ…」
「何が言いてぇんだてめぇ!」
最高潮に怒りが達した轟がブレイズに投げかける
ブレイズはその怒りに向き合うように言葉に感情を乗せて答える
「テメェもなりてぇもんになれるって言ってんだよ!」
「⁉」
その一言に轟は過去を思い出した。
彼の見つめる先には画面に映る最高のヒーローの姿がいた
だが彼を見つめるより前に彼の周りには復讐の炎が付きまとう…
「けど俺はあいつを…親父を認めることはできねぇ…あいつの力を否定し続けない限り俺は…「親父がなんだって!」…⁉」
過去の恐怖を吐露しそうになった轟に水の剣士は胸ぐらをつかみ怒号をかける
「親父がなんだ!過去がなんだ!力がなんだ!そんなもんはお前には関係ないだろうが!お前の血は親父だけか!親父だけが全部なのか!何度も言わすなよ!なりたいもんをなりたいって素直になって言えよ!」
その瞬間、轟の中の何かが動きそれに呼応するかのように左側から炎が燃え盛り水の鎖をも蒸発させた。
轟はブレイズに覚悟の眼を向けた。
「あぁ…分かったよブレイズ…いや木場山…お前の言葉の通りなりてぇもんになってやるよ…俺だって最高のヒーローに‼」
「ハハハハハ!最高のヒーローか!なら俺もその気持ちに全力で答えてやるぜ!」
ブレイズは腰のホルダーから二つのブックを取り出した。
天空のペガサス!ピーターファンタジスタ!
かつて蒼白の翼をもつ神獣が天から輝き舞い降りた…
とある大人にならない少年が繰り広げる、夢と希望のストーリー…
ブレイズはブックをドライバーへセットし抜刀した
流水抜刀!蒼き野獣の鬣が空に靡く!ファンタスティックライオン!
流水三冊!紺碧の剣が牙を剥き、銀河を制す!
全身が青く染まったブレイズは轟の最大火力を突破するためにそのままドライバーに聖剣を入れ直し再度抜刀した。
必殺読破!流水抜刀!ペガサス!ライオン!ピーターパン!三冊切り!ウォ!ウォ!ウォ!ウォーター!
「行くぞ木場山ぁ!」
「こいや!トドロキィ!」
互いの思いが籠った一撃はスタジアム全体を光に包みこむほどの威力となり、それを見たセメントスはすかさず二人の間に壁を張った。
その後、閃光が晴れると轟は倒れこんでおりブレイズが聖剣を掲げスタジアムに立っていたことによりミッドナイトは観客にアナウンスする。
「この試合!勝者 木場山連子君!」
ミッドナイトの掛け声で勝利が決まり観客たちは数秒の間、何が起きたか分からなかったが状況を把握した途端に歓声と拍手が木場山と轟を包んだ
そして木場山は倒れた轟に手を差し伸べた。
「どうだ?マジでやってみた感想は」
そう投げかけると轟は木場山の手を取り満足そうに答えた。
「そうだな…悪くない」
そして二人は肩を貸しあいながら治療室へと向かった。
彼らが治療室へ向かいスタジアムの補修が終わり次の試合、切島と八百万が戦っている中、とある控室で一人の少女がスマホで誰かに電話をかけていた。
「…はい…何とか使えるようにはなったと思います…まぁでもサポート科にも仮面ライダーがいるとは思いませんでしたけど…はい…分かりました…戦闘データはそちらに送るんでこれで失礼します」
彼女は長電話を終えると切島が勝利していることをモニターで確認し次の出番が自分であることに気づくとあるものを持ち出しスタジアムへと足を運んだ。
そこには同じヒーロー科である麗日が立っていた。
「え~と麗日だよね?うちは拳藤!悪いけど容赦しないからね!」
「お手柔らかにお願いします…」
強気で行こうとする拳藤に萎縮する麗日であったが眼は決して負けないという意思があった。
その意思に答えようと拳藤は腰から紺色のドライバーを取り出した。
「それって⁉」
リベラドライバー!
拳藤はバイスタンプを起動し、ドライバーへ装填した
コブラ!
what’s coming up!? what’s coming up!?
「変身!」
掛け声と共に力強くドライバーのバイスタンプを弾いた
リベラルアップ!
Going my way! 仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!
コブラが拳藤の全身を包むとそこには紺色の戦士ジャンヌが立っていた。
そして指先で呼び出すように挑発した
「手加減できないから来な!」
その時の麗日はこう思った
(この人…アカン人や!)
一回戦第8試合が始まる。
長くなっちゃった…