友達0と俺っち悪魔のヒーローアカデミア   作:部タッ区

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常に悪意は側にいる

どうも!のみ…

 

 


○海電サイド

 「この度は本当に申し訳ございませんでした!

 

海電の大きな声が学校の門近くで響き渡った。その門には剣がイヤホンを挿して険しい顔で待っていた。

 

「さて海電くん?確かに今日の今日までお話相手がいなかったから勿論、他人との連絡手段がなく連絡できなかったのは仕方ないとして流石に何も無しで35分の遅刻はどうなのかな?」

 

剣の顔はますます険しくなっていき、それこそ悪魔のような覇気すらある。そんな地獄にある気分の中、バイスがある提案をしてきた。

 

「なぁ海電?そんなに機嫌取りたいなら、海電の親戚のお店連れてけばいいじゃね?あそこいい店じゃん!」

 

「バイス……その手があったか!」

 

無論ここ6年間、まともにコミニュケーションを取っていない自分の腐り切った頭ではバイスの悪魔の囁きなど神のお言葉同然だった。そして俺は怒りに燃える剣に提案をした。

 

「剣、お前は甘いものとか好きなのか?家の親戚がやっているいいお店があるんだ。謝罪がてらそこでよければどうかな?」

 

「…」

 

提案すると剣は差し指と親指を顎に添えて何やら考えているようにこちらを見つめてきた。

 

「?」

 

(迷ってる?怒ってる?どうなんだ?)

 

俺がソワソワしていると覚悟が決まったのか剣は俺の方を見て

 

「そのお店どんなお店なの?」

 

「カフェだよ!結構有名なところで剣も見たらそこね!ってなると思うよ!」

 

剣の悪魔のような覇気が消えて笑顔が取り戻された。

 

(よかった~もとに戻って…)

 

「それじゃあそこで海電の奢りで沢山食べるぞ〜!」

 

俺はその言葉を聞いてとっさに財布の中身を除いたが、そこにはお札が数枚しかないことを確認して心底遅れた自分を悔やんだ。

 

「マジかぁ…」

 

 落ち込む俺を置いて剣の足は軽快だった。

 

「さぁー行こー!」

 

「オー…」

 

(かなり海電的には勇気を出した方だな。ならば…ここでお待ちかね俺っちタ〜イム! こちらの携帯である人に

鬼電してみたいと思いま〜す!)

 

バイスは海電の携帯に入り込み、海電に隠れてとある人物に突電をしまくっていた。

 

しばらくして俺は剣と話をしながらその店へ向かっていると、突然海電のスマホから着信音が鳴った。

 

(相手は……⁉︎姐さん⁉︎何故今来たんだ⁉︎)

 

いきなり剣を誘った店のオーナー兼店長のうちの母さんの姉妹の一人の姐さんから電話がかかってきた。剣も誰か

らきたのかと俺のスマホを見ようとしたが、咄嗟に隠してそのまま小さな声で電話に出た。

 

「いきなりなんだよ!姐さん!今取り込み中なんだ!」

 

俺がそう伝えると電話越しの姐さんは俺以上に怒っているのが声から分かった。

 

「いきなりもなにもないわよ!あんたがさっきっから店の電話に何回もかけてくるから何かあったのかと思って

焦ってこっちからかけてやったのよ!」

 

(はて?俺が電話を何回も?そんなことありえないんだが…)

 

「えっ…俺一回も姐さんに電話してないけど…」

 

「そんなことは無いわ。全部あんたの電話番号でご丁寧にかかってきてるわ。」

 

電話をそのままに着信履歴を確認すると確かに俺は姐さんに突電をしていることが分かる。

 

(そんな馬鹿な!今の今まで剣と話してたんだぞ?そんな中で姐さんに電話なんてましてやこんな何件も…?い

や、俺たちが話してる間に電話だけなら出来そうな奴が一人いたわ…はぁ…)

 

そして俺は剣の反対側にいた半透明のあいつが消えていたことに気が付いた。そしてそいつに怒りの矛先を向けた。

 

「お前か!バイス〜!」

 

「フハハハ!当たり〜!俺っちが悪魔の悪戯電話をかけまくってました〜びっくりした?したよな!」

 

クッソやられた…悔しいし、恥ずかしくて顔を赤くしている俺をよそにバイスはツボにハマったようで大爆笑だった。

 

「さっきっから何してんの?なんか変だよ?海電。」

 

剣が不思議そうに聞いてきた。確かにそうだった。バイスは俺にしか見る事が出来ないから今の俺は空に向かって

独り言をしている変人なのだ…

 

「あはは…何でもない!何でもない!ただ単にお天気いいなぁと思ってお天道様に話してただけだよ〜何でもないよ〜」

 

(これで誤魔化せたかな?)

 

そう焦って俺は説明をしていたため周りが見えていなかった。そして

 

「ドンッ!」

 

「あっ…すみません。」

 

咄嗟にそのぶつかった人に謝罪を返した。しかし、どうやら高そうなスーツを着たその人はコーヒーカップを持ちながら歩いたらしく、ぶつかった衝撃でコーヒーがスーツに溢れてしまっていた。

 

「あ…あの本当に申し訳ございません!その…そのそのスーツは俺が弁償します!」

完全にいつものコミュ障の海電が出てしまった。ほぼ同じことしか言わない海電に対してスーツの男性は

 

「いや、私もついこのコーヒーに見惚れてしまって前を見ていなかったよ。だからお互い様って事で良いよ。」

 

「そんな!自分は平気だけどお兄さんの方が大変なことになってるじゃないですか!」

 

「あぁスーツなんて換えとかもあるし、そもそももう帰りだったから全然大丈夫だよ。コーヒーなんてクリーニングにでも出せば良いからね。まぁ強いて言うなら…」

 

明るい表情をしていたスーツの男性だが、少し目を細めて俺の方を見てきて俺は唾をのんだ。

 

「ゴクリ…」

 

「そしたらコーヒーを一杯奢ってくれないか?見たところ中学生じゃないか?そんな子供に成人男性が怒るのは紳士じゃないしね。」

 

(よかった~優しい人で)

 

そして俺は今から行く店を紹介しておこうと考えた。

 

「わ…わかりました!そしたら俺今からある店に行こうとしているのでそちらでどうでしょうか?」

 

「良いね!是非そうさせて頂くよ!」

 

「まぁ結果オーライだけど、今後は気をつけなよ。」

 

「だね今回は私でよかったけど、怖い人なら何されるかわからいぞ~」

 

お兄さんの言葉を聞いてとてもゾッとしてしまった。

 

(そうだな…そう思うとこの6年間の自分を戒めたいぞ…)

 

このことは心にとめておこう…そう思っているとスーツの男性が笑顔で話しかけてきた。

 

「あっそう言えば君達の名前を聞いても良いかい?この時間はいつも帰ってるから、また会えるかもしれないからね。」

 

「仕事早っ!えっまぁ上杉海電って言います。」

 

「剣聖菜です!」

 

「海電くんに聖菜ちゃんか。よろしく!私は龍禅大亜って言うんだよろしく!」 

 

自己紹介をしながら店に向かっていると龍禅の顔をみてバイスは何やら考えている様子だった。

 

「バイス…どうかしたか?」

 

「いや…ありゃなんかあいつ見た事がある気がするんだが…まぁ勘違いだなきっと!」 

 

「なんだよそれ…」

 

中学生二人とコーヒーで汚れたスーツの男性と言う異色のメンバーで商店街付近に差し掛かったところで一人の住民が走りながらある事を呟いた。

 

「おい!向こうでヴィランが暴れてるんだってよ!爆発させる個性の中学生が人質にされてるみたいで大変らしい

ぞ!」

 

「でもヒーローがなんとかしてくれるだろ?」

 

「だけど見に行こうぜ!」

 

「だな!」

 

そんな会話はこの世界ではよくある話だが中学生という単語、そして爆発の個性、俺はその個性を持つ中学生を見た事がある…そう思った時には俺はそのヴィランがいる方へ走っていた。

 

「ちょっと!」

 

剣が止める前に俺は走り出していた。

 

 

 

 

 

 「あっそっちは…まぁいいか…」

 

 

 

 

これはほんの数時間前のこと…

 

○???サイド

 

ジャアクドラゴン‼︎

 

「ふぅ〜さて始めさせて頂きますか…」

 

彼はある人物を見つけるべくエージェントDこと紫の龍の鎧を纏った戦士、仮面ライダーカリバーとして姿を変え、真昼間の町を徘徊していた。

 

「全く、私はこんな時間に何をやってるのでしょうかね?まぁ他の世界に行くよりかは幾分かマシですけど…」

 

独り言が明るい太陽にかき消されていく、彼は昼の太陽より夜の暗闇がとても落ち着く。その暗闇が自分の生きるべき世界なのだと信じて歩みを進められるからだ。しかし、今は昼なんだか気分が悪くなる。

そんな中しばらく歩いているとあからさまに異形種の人の姿が見えた。ヴィランはカリバーの存在に気がつき、近づいてきた。

 

「なんだテメェ?お前、ヒーローか!」 

 

完全に私がヒーローに見えているらしい。まぁこの姿は元は仮面ライダーと言う正義のヒーローですからね。変身者はともかく

 

「いえ、私の名はカリバー、ある組織の者ですのでヒーローでは有りませんよ。ところであなたはここ最近ヘドロの個性を使って暴れているヴィランで間違い無いですかね?」

 

「まぁそうだが…」

 

 ついに見つけた。私は彼に会えて歓喜の声を上げた。

 

「素晴らしい!あなたの個性はあなた自身のために使うべきだ!」

 

私の言葉に動揺しているヘドロは私に言い返していた。

 

「何が言いたい?」

 

「あなたの個性を評価しただけですよ!あなたはただのヴィランには勿体ない…」

 

「じゃあどうする?」

 

ますます怪しまれていることが分かっていたが私は彼に商談を持ち掛けた。

 

「単刀直入に申しますがあなたには倒して欲しい方がいるんですよ。こいつ」

 

そう言い、ある顔写真をヘドロの前に見せた。

 

「こいつよく見たら中坊じゃねぇか?こんな奴あんたなら余裕そうだが?」

 

「出来れば今日彼を潰して欲しくてね。私は多忙でね活動出来ないんですよ…」

 

「こいつの体を奪うのは楽しそうだが…報酬とか出んのか?これ」

 

その質問に対し、私は暗黒剣の力で空間を生成してそこからアタッシュケースを取り出した。そこには大量の札束が摘まれていた。

 

「もちろん出しますよ!そうですね…ざっと1000万これだけで平気ですか?」

 

そう簡単と話す私にヘドロは驚愕していた。

 

「分かった!引き受けてやるぜ!こんな安い仕事はないからな!」

 

「そう言っていただけて嬉しい限りです!あっそれとこちらを前金として受け取って下さい。」

 

金にくらんだヘドロに対して私は再度空間からプラナリアの形を模したスタンプを取り出した。

 

「そりゃなんだ?」

 

「こちらはバイスタンプと呼ばれる物であなたの中に潜む悪魔を解放する道具と言うわけです。こちらがあれば

ヒーローも太刀打ちできないでしょう。」

 

「ありがたく使わせてもらうぜ。あんたとは仲良くした方が良さそうだ。結果は楽しみにしといてくれ。」

 

そして気分が高ぶったヘドロはバイスタンプを受け取り、そそくさと闇へ消えてった。

 

「まぁ前座のあなたに興味は無いんですけどね。さてと、私は私でやらなければいけない事がありますからね。」

 

前座の彼の影がなくなったと判断した私は誰もいない所で変身を解き、スーツを纏った社会人へと戻った。その後、コンビニへ寄ってコーヒーを買い、ある人物が来るのを待った。すると前から元気な男の子の声が後ろ向きで歩いてきた。

 

「あはは、何でもない!何でもない!ただ単にお天気いいなぁと思ってお天道様に話してただけだよ〜何でもないよ〜」

 

 私は彼が来たことを確認し、笑みをこぼした。

 

「来ましたか…」

 

そして彼は今から悪を捨て龍禅大亜を演じる…

 

「さてと行くとしますか…」

 

 

 

 

彼は善なるものと出会ったのだ。

 

 

 

 


エージェントDの正体出しちゃいましたね笑

今回は海電サイドと悪役サイドをうまく使えるように頑張ってみました。

そして次回はついにあのNo. 1ヒーロー出したいと思います!

補足(ややこしい上に文面が下手なので)

一応時間的に直すと

○海電サイド

4時→学校が終わり、剣と何処かへ行くと言う約束があった。そこから忘れ物を取りに行く際に、緑谷と爆豪と遭遇。揉める。

4時35分→揉め事が終わり、海電は剣のもとへダッシュ

4時45分→剣と合流。自分の親戚の店へ歩く

○エージェントDサイド

3時30分→姿を隠すためカリバーに変身ヘドロヴィランを探す。

4時頃→エージェントDはヘドロヴィランを見つけ爆豪処理を命じる。

4時15分→ヘドロヴィランと別れ、龍禅大亜として海電との接触を待つ

4時55分→海電達と合流。

 

まぁこんな感じ

 

 

 

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