エヴァのエヴァオタによるチルドレンのための改変(Rルート) 作:さつまいもキング
「なぁシンジ、あの2人いつの間にあんな仲良くなったんや。」
ホームルーム前の朝の教室、トウジが目の前の奇妙な光景を見て問う。
「分からないよ。僕が学校に来た時からあんなだもん。」
シンジもまた奇妙な光景に目を奪われ、疑問に思っていた。
「くうぅぅ!なんて羨ましい!僕なんて今年委員長以外の女子と1回も話した事ないのに!」
ケンスケは疑問よりも嫉妬の方が強い唯一の人間だ。
そしてクラスで最もうるさいのもケンスケだ。
ざわついているのは3人だけでなく、クラス中で噂になっていた。
生徒達の視線の先には、恥ずかしそうに左手で目元を隠すケンと、そんなケンの右腕に抱き着くレイ。
甘い空気漂う2人の周囲は近くを通り過ぎることすら抵抗が生まれる。
「なぁ、レイ。そろそろ先生が来る時間なんだがいつまでこうしてるんだ?」
ケンが恥ずかしそうに口を開く。
「まだ、こうしてたいわ。それともケンくんは嫌?」
「嫌って訳じゃないんだがなぁ。流石に人前では恥ずかしいんだ。だから外ではもう少し気持ちを抑えてくれないか?」
「そう…分かったわ…」
レイは残念そうな顔をして席を立ち、自分の机に戻って行く。
そんなレイをケンは呼び止めると、耳元に口を寄せ、
「家に帰ったら好きなだけ甘えていいからな。だから外では少し我慢してくれ。」
と呟く。
「ええ。」
レイは顔を少し赤くして短く答えた。
先生が教室に入るとチャイムが鳴り、ホームルームの開始5分前を伝える。
生徒達はチャイムの音で我に帰り自分達の席にそそくさと着席する。
「起立、礼、着席。」
委員長であるヒカリの号令で、ケンにとって約1ヶ月ぶりの学校生活が始まった。
午前授業が終わり、昼休みになるとレイよりも先にトウジがケンを誘う。
「なぁケン。久々に一緒にメシ食わへんか?お前が休んでた時の話存分に聞かせたるわ。」
「スマン、今日はレイと食べるって約束してんだ。明日なら空いてるぞ。」
「おう、そうか。あんまり熱くなりすぎんように気いつけや。」
トウジは少し呆れたような口調でケンをからかう。
「お前こそ、委員長と熱くなりすぎんなよ。」
からかってきたトウジにケンはニヤケながらからかい返す。
「はぁ?!な、何で委員長やねん!ワシはあんなうるさいのよりもっと可愛いのが好みや!」
ケンのカウンターにトウジは耳まで赤くなり、大声を上げる。
それに誰よりも速く反応したのは委員長、洞木ヒカリだった。
「ちょっとトウジ!誰のせいでうるさくしてると思ってんの!バカ!ケン君も変な事言わないで!私達はそんなんじゃないんだから!」
「せや!しかも何でよりにもよって委員長やねん!」
「そんな言い方ないでしょ!大体あんた達が静かにしてればいいんじゃない!」
「なんやと!」
(さてと、俺はそろそろ行くかな。)
「行くぞ、レイ。今日は屋上で昼飯食べるぞ。」
ケンは喧嘩する2人を気にも止めず席を立ち、レイを誘って教室を出て行こうとする。
「シンジ、お前も来い。」
1人で弁当を食べようとするシンジにケンは声をかける。
「え?僕はいいよ。2人を邪魔しちゃ悪いし。」
「いいから来い。大事な話があるんだ。それに、」
ケンはシンジの耳元に口を寄せ、
「知りたいだろ?母親の真実を。」
と呟いた。
「分かった…行くよ。」
シンジはケンの誘いに乗り、3人は教室を後にした。