エヴァのエヴァオタによるチルドレンのための改変(Rルート) 作:さつまいもキング
窓から射す日光が唯一の光源になっている暗い船室。
仰向けで倒れているケンと、その上に馬乗りするレイ。
「レイ、こんな所で押し倒しきて何をするんだ?」
少し恐怖の混ざった声で話し始めるケン。
「……」
レイはケンの瞳を真っ直ぐと見下ろすだけで何も言わない。
「レイ?どうしたんだ?何か話したい事があるな──」
上体を起こそうとするケンの肩を抑え、至近距離で向かい合う2人。
レイの目にはハイライトが無く、息も荒くなっている。
その姿はまるで、獲物を追い詰めた野獣。
対するケンは、これから食べられる小動物のようになっていた。
ケンなら簡単に振り解ける程の力しかないレイ。
だが『レイを傷付けたくない』という思いが邪魔をして満足に力が出ない。
ゆっくりと顔を近づけるレイ。
ケンの記憶は、そこで途絶えた。
記憶がハッキリとした時には、かつてない疲労と、隣でスースーと可愛らしい寝息を立てるレイの姿があった。
両者服が乱れており、何があったかを理解するには十分な状況。
「あ…なるほど。」
流石のケンも完全にアレされたことを察した。
「今までいきなり抱き着いてきたり、毎日あーんされてきたが、まさか、レイがここまでやるとは…少し甘く見てたかもしれないな…それにしても、ホントに可愛い寝顔だな。」
そう言って微笑むケンはレイの頭をそっと撫でる。
しばらくすると、乱れた服を直してレイを優しく背負い、部屋から出て行った。
食堂
「──てっいうことがあったのよー。」
仕事中なのを忘れてビール片手に話すミサト。
「へぇー。そうなんですかー。」
呆れているのか、棒読みの返事をするアスカ。
「zzz…」
シンジはテーブルに突っ伏して寝ている。
「ちょっとシンちゃーん。寝てないではなし聞きなさいよ〜。」
寝ていようとお構い無しに絡む酔っ払い。
「碇くん、起きてー。ミサトさんが呼んでるよー。」
ミサトから逃げるようにシンジを起こすアスカ。
「うーん…何?」
寝ぼけるシンジ。
「シンちゃーん、アスカのことどう思ってるの?」
ド直球なミサトの質問。
いつものシンジならこの状況、『別に、仲間が増えて嬉しいなって思ってますよ。』と答えるだろう。
「アスカのことですか?そりゃまぁ…好きですよ。顔は可愛いし、髪は綺麗だし、スタイルもいいし。一目惚れするに決まってるじゃないですか。」
寝ぼけているシンジは本人の目の前で正直に話してしまった。
「え?え?シ、シンジ?それって、その…」
目の前で自分が好きだと言われ、混乱するアスカ。
「シンちゃ〜ん、隣で大好きなアスカがあたふたしてるわよ~。」
「え?」
ミサトに言われ横を見るシンジ。
そこには顔を真っ赤にしているアスカが座っていた。
「あ…あ…」
状況を理解してたちまち顔を赤くするシンジ。
「ア、アスカ、今のは、その…」
「名前で呼ぶなバカシンジ!」
恥ずかしさを隠すようにシンジの頬にビンタをかますアスカ。
そこにレイを背負って現れるケン。
恥ずかしさでお互いの顔を隠すシンジとアスカ、それを見て爆笑するミサト、何があったのか分からず混乱するケン、ケンの背中で寝るレイ。
カオスとまではいかないプチカオスな空間がそこにあった。
ちなみにレイの暴走の原因は、弐号機の中でキス出来なかったから強硬手段に出た、というものです。(伝われ)
そう言えば新しい弐号機が出たそうですね。
皆さんも一度見てみてください。