エヴァのエヴァオタによるチルドレンのための改変(Rルート) 作:さつまいもキング
リツコの研究室
「赤城博士。レイの検査結果、どうだ?」
神妙な面持ちでケンは問うた。
「単刀直入に言うわ。レイは…」
リツコは手元のカルテを睨み、それを見るケンの身体に激しい悪寒が走る。
「処女よ。」
「それは…ほ、本当か?」
驚きを隠せない表情で問うケン。
「あら、信じられない?」
「そういうわけじゃないが…いや、正直信じられないな…」
「私って信用無いのね。ガッカリだわ。」
「いや、赤城博士のことは信用している。だが、あの時の状況的に信じるのが難しいだけだ。」
「無理ないわ。正直言うと、私も信じられないもの。でも、検査の結果は処女。MAGIもそう言ってるわ。」
「……」
黙り込むケン。
研究室に流れる長い沈黙の中、2人は思考にふける。
「一つ、聞いてもいいかしら?」
沈黙を先に破ったのはリツコだ。
「どうやってあのレイを、こんなことするような娘にしたの?」
「分からない。」
顔を暗くし、口を開く。
「…第5使徒戦の後、いきなりキスをされた。レイが変わったのは、そこからだ。」
「そう…」
そしてまた長い沈黙が流れる。
今度の沈黙は考えるためではなく、何も言うことが無い、ただそれだけのものだった。
「そうだ、例の新型武装。届いたか?」
明らかに無理をしている声でケンが話題を振る。
「え?えぇ。今日届いたわ。あとは調整するだけだから明後日には使える状態になるわよ。」
「分かった。それと、例の装備の進捗は?」
「2種類はとっくに完成してるわよ。試作品の方も、片方は無号機に取り付け中、もう片方もあと1、2週間程で完成するわ。」
「次の戦闘で全部試したかったが…仕方ない。また今度にするか…」
「そうしてくれると助かるわ。ダミープラグの研究も遅れてるから余裕無いのよ。」
リツコが満面の笑みで嫌味ったらしく言う。
「…すいません。」
静かな怒りを感じ取ったケンは謝るしかなかった。
ネルフ本部、自販機コーナー
「お疲れ様、レイ。いきなり検査させて悪いな。」
ベンチに腰掛けるレイに話しかけるケン。
「いいえ。ケンくんが私のこと心配してくれてると思うと、嬉しいから。ありがとう。」
ケンはレイの隣に座る。
「俺もレイが健康でいてくれて嬉しいよ。」
じっと見つめ合う2人。
しばらくしてレイが口を開く。
「ケンくん…」
「どうした?レイ。」
「名前、呼んでみただけ。」
少し頬を染めて微笑むレイに、ケンも微笑み返す。
そのまま近付く2人の瞳。
レイがまぶたを閉じ、あと数センチで唇同士が触れる時、ケンは背後に殺気を感じ、恐る恐る振り返る。
そこには、何も言わずにこちらを凝視するゲンドウの姿があった。
ケンはレイの手を取ると急ぎ足でその場を後にする。
背中に絡み付く並々ならぬ殺気を振り払う様に、そそくさと帰って行った。