エヴァのエヴァオタによるチルドレンのための改変(Rルート) 作:さつまいもキング
本当に申し訳ございません!m(_ _)m
『目標、第三新東京市まで残り12km。エヴァ各機、スタンバイ完了です。』
エントリープラグのディスプレイから、マヤの声が聞こえる。
「了解。作戦スタート。無号機、行くぞ!」
無号機を走らせるケン。目の前には山があり、その陰には身体を修復し、再び1つになったイスラフェルがいた。
山を飛び越え、落下の勢いを利用し、フィールド・フィンガーの爪で縦に真っ二つに切り裂く。
「今だ!シンジ!」
近くの建造物の陰から現れた紫の巨人。その手に握るマゴロックスで、分裂したイスラフェルが形を戻すよりも速く、2つに斬った。
ケンは4つに分かれたイスラフェルの一体を持ち上げ、思い切りぶん投げる。
「お前はそっちだァ!!」
それを追いかけ、彼は走って行った。
残されたイスラフェル達とシンジ。そこに颯爽と駆けつける二号機。
「バカシンジ!大丈夫!?」
「ありがとうアスカ!行くよ!」
2対3の状況になり、再び戦いが始まる。
シンジはマゴロックスで切り払い、アスカは二丁のプログレッシブ・ベイヨネットを乱れ撃つ。
イスラフェルはバタバタと倒れるがすぐに再生し、隙なく攻撃を仕掛ける。
「やっぱりキリが無い!」
「弾が尽きそう!レイはまだなの!?」
驚異的な再生能力と単純な数的有利。2人は苦戦を強いられていた。
「ライフルでも持ってくれば良かったか。それかもう一体連れてくれば良かったな。まぁ、アイツらならなんとかなるか。」
少し離れた所で、ケンは2人の戦いを見ている。足元にはコアを踏み潰され、なおも抵抗するイスラフェルが地面に押し付けられていた。
バイヨネットの発砲が途切れ、銃身から煙が上がる。
「弾が無くなった?!ちっ、レイ!とっとと来なさいよ!」
「こっちもキツイかもね…もう刀が欠けてきた…」
よく見るとマゴロックスの刃は欠けているだけでなく、うっすらとヒビが入っている。
一見不利に思われる戦場に光の弾丸が放たれ、イスラフェルの上半身を1つ、2つと吹き飛ばした。
「ごめんなさい。調整に時間がかかり過ぎた。」
零号機の右腕は『試作型天使の背』の様な、機体よりも長い砲身に変わっている。
それはN2リアクターを内蔵し射程と威力を増した新型であり、頭部にはセンサーユニットを付け射撃精度を上げている。
「全く、調整ぐらいさっさと済ませないよ!まぁいいわ。一気に行くわよ!」
「うん!」
「了解。」
レイの正確無比の射撃により形勢は逆転。シンジはコアを突き刺し、アスカは左右からハサミの様に切断し、レイの砲撃は半身ごとコアを消し飛ばした。
それと同時、ケンはイスラフェルを踏む足にグッと力を込める。
全てのコアを破壊され、爆散する使徒。皆が勝利の余韻に浸る中、ケンはただ1人、険しい顔をしていた。