エヴァのエヴァオタによるチルドレンのための改変(Rルート) 作:さつまいもキング
「誰が来たの?」
「あぁ。シンジが俺達のプリントを届けてくれたんだ。明日のテストに備えて、ちゃんと勉強しないとだな。」
「嫌、私の言うことを聞くのが先よ。」
「まぁまぁ、そう言わずにな?」
プリントの帯を解くと、課題の多さに顔をしかめるケン。
「ほら、こんなに範囲広いんだぞ?少しだけでも勉強しないと赤点になるだろ。」
「でも…」
不服そうに頬を膨らませるレイに、ケンはそっと呟く。
「それに、赤点とったら補習で一緒にいる時間が無くなるからな。」
「!」
「だから、な?今日は勉強しよう。」
「もちろん。赤点をとるわけにはいかないわ。」
即答するレイの目つきはキリッとしたものに変わっていた。
翌日
中間テストで早く終わった学校の帰り道。珍しくケン、レイ、シンジ、アスカ、トウジ、ケンスケ、ヒカリの7人で帰ることになった。
「にしても珍しい事もあるんやなぁ。ケンと綾波も一緒に帰るなんて思いもせんかったわ。」
「なに、最近あまり絡んでなかったからな。それに今日は午前授業だ。時間はたっぷりある。」
「そうだ、久しぶりにゲーセン行かないか?ガ○ダムの新作が出たんだ!」
「お!いいなケンスケ!みんなもいいか?」
「私はケンくんがいるならそれで。」
「アタシも別にいいわよ。暇つぶし程度にはなるし。」
「僕も。別に行きたいところもないしね。」
「私はあまり行った事がないから気になるな。」
「んじゃ、行くとするか。」
ゲームセンターへと進路を決めた一行はのんびりと歩き始めた。
「そういえば加持さんから聞いたが、一昨日ミサトの昇進祝いとアスカの歓迎会をやったそうだな。どんな感じだったんた?」
「なんかすごい疲れたわ…しばらくはやりたくないわね。」
と、肩を落とすアスカ。
「すごく楽しかったよ。またいつかやりたいな。」
アスカとは逆に満面の笑みのシンジ。
「ワシも疲れたわ…もうどつかれるのは懲り懲りや。」
「それはアンタが色々勝手に話すからでしょ。おかげで加持さんの前で恥かいたじゃない。」
左頬をさするトウジにどついた本人がつっこむ。
「でも最初からバレてたワケだし、いつかはあぁなってたでしょ。」
おちゃらけるケンスケにアスカの鋭い視線が突き刺さる。
「何、アンタもどつかれたいの?」
「まぁまぁ落ち着いて、相田も余計なこと言わない。」
ヒカリが仲裁に入ってなだめている間に、いつの間にかゲームセンターの目の前まで来ていた。
「なんか…色々あったんだな…(ま、知ってるけどね。)と、言ってる間に着いたぞ。嫌なことはゲームでもしてとっとと忘れちまおう。」
「思ったより遅くなったな。」
ケンとレイが家に着く頃には外はすっかり暗くなって、時計は8時をまわっていた。
「今日の夕飯は少し適当でいいか?」
「えぇ。ケンくんが作ってくれるならどんなものでも美味しいから。」
「ありがとう。じゃあ先に風呂入るか?上がったらちょうど出来たてを出せるようにな。」
「分かったわ。」
そういうとレイは着替えを取りに自室へ向かった。
15分程で、レイが上がってきた。
「早かったな。まだ少しかかるから髪乾かして待っててくれ。」
野菜を切る手を速めるケン。すると、後ろからレイが髪を濡らしたまま、無言で抱きついた。
「レイ?今包丁持ってて危ないから離──」
「したい…」
「!?」
静かに、それでいてはっきりと聞こえたその言葉にケンは手を止める。
以前よりも自分を求めるレイの行動が嫌な訳では無い。むしろとても喜んでいた。だがそれと同時にこのまま進んでいくと、いつか取り返しのつかない事になるんじゃないかという不安にいつもかられていた。それでも彼女の秘密を知っているケンは、抵抗することが出来なかった。悲しい運命を変えられなかったとしても、せめて幸せを増やしたい。その想いが彼から思考を奪っていた。
そんな中で出されたこの言葉は、ケンを不安に飲み込むには十分だった。そして彼はまた、
「分かった…それじゃあ、俺が風呂に入ったらベットで待っててくれ。」
考えることをやめていた。
やっべ思ったより重くなった