エヴァのエヴァオタによるチルドレンのための改変(Rルート) 作:さつまいもキング
二対の翼から輝きを放ち、漆黒の巨人は零号機の前にゆっくりと地上に降り立つ。
「や、大和くん?どうして?」
「どうしてかは分からない。とにかく今は奴を倒す。全てはその後だ。」
涙を流しながら目を丸くして驚き、困惑を口にするレイにケンは冷静に答える。
目の前で起こる奇跡に誰もが歓喜し、言葉を失った。
『なんだ、あの神々しい無号機は。なんだ、あの翼から放たれる温かい光は。まるで奇跡そのものではないか。』
無号機を見た誰もがそう思い、勝利を確信した。
二対の翼をはためかせ、ゆっくりと零号機の前に降り立つ。
瞬間、ラミエルが加粒子砲を放ち、無号機は一瞬で光に包まれる。
無号機は翼で自身を覆い、突然の攻撃から身を守る。
加粒子砲が止み無号機は翼を広げた。
そのままラミエルに高速で接近し、左腕を広げ大きく振りかぶる。
「遅いんだよぉノロマがぁ!」
ATフィールドの鋭爪を纏わせた左手を思い切り振り下ろし、宝石の身体を切り裂いた。
すかさず反撃の加粒子砲を放つラミエルだが撃った時には既に無号機は下に回り込まれていた。
「だから遅いっつってんだろ!」
無号機の回し蹴りが、右脚に纏ったATフィールドの刃をラミエルから伸びるドリルに押し込み、容易く切断する。
ラミエルの正面に浮上し、左腕をコア目掛けて深々と突き刺し、体内でコアを鷲掴みにする。
ラミエルはコアを掴む左腕を焼き尽くそうと全エネルギーを集中させた加粒子砲をコアから直接放つ。
「あっつ!だが、問題ない!」
ケンはの激痛に対して余裕の笑みを浮かべる。
「きゃぁぁぁぁ!」
「どうした?!レイ!」
ケンの余裕を奪ったレイの悲鳴。
左腕を飲み込み、なおも進み続ける加粒子砲が、右脚を負傷して動けない零号機を巻き込んでいた。
残った左腕で身を守る零号機だが、無情にも分散された加粒子砲の1つがアンビリカルケーブルを焼き切り、零号機を追い込む。
「零号機のアンビリカルケーブル切断!残り活動可能時間47秒!」
「マズイわ…時間が切れれば胸部に直接撃ち込まれる…そうなれば10秒足らずでレイは死ぬわ。」
リツコの冷静な分析は余計にミサトの焦りを呼び覚ます。
「ケン君にレイを守るよう通信を入れて!」
「ダメです!無号機と通信がとれません!」
「敵の加粒子砲で無号機の通信系がやられたかと…」
「ならスピーカーで──」
「加粒子砲の音に遮られて意味がありません!」
「!じゃあどうするって言うのよ…」
何も出来ない状況にミサトはただレイが死なないように祈っていた。
刻一刻と零号機の活動限界が近づく中、ケンも打開策を考えていた。
(通信系はイカレて役にたたない…零号機の状況も気になる…なる早でラミちゃんを倒さないとな…だがどうすれば…あ、そうだ)
ケンはラミエルのコアを握る左手にグッと力を込めると、
「こうすれば良かったのかー!」
左腕をコアごとラミエルから引き抜き、握り潰す。
コアを失い、加粒子砲を止めたラミエルは自らが脅威に晒した第三新東京市に堕ちた。
ヤシマ作戦は予想外の展開による人類の勝利で幕を閉じる。
やっと書き終わった…やっと投稿出来る…