お待たせしてすいません。リアルの事情で書く時間がありませんでした。申し訳ございません。
アンケートも中止しました。すいません。
後、今回は完全に説明回です。東方キャラについては後編になりますので、AWの原作知っている方は読まなくても問題ありません。読んでくれたら嬉しいです。感想貰えたらもっと嬉しいです。
それでは、お楽しみください。
○校門
チ「ハルをどうするつもりですか!」
ハ「お、おい、チユ。」
チ「ハルは黙ってて!」
チユリに言われて黙るしかないハルユキは、慌てながら、状況を考える。校門の前で黒雪姫とチユリが睨み合っていて、ハルユキはその間でオロオロしていた。まさに、修羅場である。
(なんだ?なんなんだ、この状況?)
慌てるハルユキを無視して2人は話を進める。
チ「ハルをこんな、ペットみたいにして。なにがしたいんですか?」
黒「つまり、私がハルユキ君に嫌なことをして楽しんでいると?」
チ「違うんですか?ハルは目立つのが嫌いなんです。」
黒「ふむ。たしかにそうかもしれないな。だが、それを君がそれを言う権利があるのか。」
チ「あります。この中では、私が一番ハルと付き合い長い友達ですから。」
黒「ふむ、友達ね。」
黒雪姫は少し考える素振りを見せた後、突然ハルユキの腕を自分の腕に絡ませた。当然、ハルユキはフリーズし、周りの人も口をあんぐり開けたまま固まった。
黒「それなら私の方が優先度は上だな。私はハルユキ君に告白し、現在、返事を待っている最中だ。ちなみに、これからデートだ。」
ハ(だめだだめだもう終わりだ世界の終わりだ明日転校するしかない)
黒「さぁ行こう、ハルユキ君。デートの続きだ。それではな、友達君。」
ハ「え?あ、ちょ、ちょっと。え?えぇぇぇぇ?」
叫びながら連れて行かれるハルユキの目には、チユリの顔が怒りボルテージMAXの顔になるのが見えていた。
○校門→繁華街
ハ「もう一度言わせてもらいます。なに考えているんですか!世の中は加速だけでは解決できない事もあるんですよ!」
あれから5分ほど歩いた後、ハルユキは黒雪姫に抗議する。
黒「もうバーストリンカーの境地にたどり着くとは、よかったじゃないか。」
ハ「わーい。やったー。って全然良くないです!」
黒「まあまあ。少し落ち着きたまえ。ほら、深呼吸。」
ハ「あっ、はい。スー、ハー、スー、ハー。」
黒「そこで止める!」
ハ「むぐ!……………プハァ!きつい。あれ?なんで止める必要があったんだ?」
黒「プッ、フフフ、ククク………。」
ハ「あっ、騙しましたね!」
黒「あはは。いや、すまない。」
歩きながらこんなやりとりをしている二人は、他から見れば、恋人同士だろう。実際、なにも知らない人はハルユキに嫉妬の目線を向けていた。二人は気づいてないが。
黒「話を戻そう。倉島くんを挑発したのは理由があってな。とにかく移動しよう。話はそれからだ。」
ハ「わかりました。どこにします?」
黒「近くのファミレスでいいだろう。初勝利記念だ、奢るよ。」
ハ「あ、ありがとうございます。」
○繁華街→ファミレス
ファミレスに移動した後、各々好きなものを頼み、直結して話を始める。
黒『まずは、初勝利おめでとう。あの様子ならすぐレベルアップできるだろう。』
ハ『まだレベルアップなんて考えられないですけどね。』
黒『実際長い道のりだ。確認しているバーストリンカーは、約1000人。その中でレベル4にたどり着くバーストリンカーはかなり限られて来る。その上の5、6はソロプレイでは、ほぼたどり着けない。7、8はもう巨大集団の指揮官クラスだ。』
ハ『集団?対戦ゲームなのにグループがあるんですか?』
黒『あぁ。我々は[レギオン]と呼んでいる。では、まずはこのブレインバーストの成り立ちを改めて詳しく説明しよう。』
黒雪姫が仮想デスクトップを操作すると、ハルユキに画像が送るれて来る。
黒『現在、加速世界は6つの巨大レギオンに分割管理されている。そのレギオンを率いるのはそれぞれ赤、青、黄、緑、紫、そして白の名を持つそれぞれ王と呼ばれる6人のバーストリンカーだ。』
ハ『たった6人ですか⁉︎僕も色々なオンラインゲームをやりましたが、レベル上限に届いたのが6人なんてゲームは初めてですよ。』
黒『上限がレベル9とは、一言も言ってないぞ。』
ハ『え?じゃあレベル10もいるんですか?何人?』
その質問に黒雪姫は少し考える素振りを見せた後、説明を再開する。
黒『ブレインバースト、正式名称[Brain Burst 2039]は、正体不明の制作者によってリリースしてから既に7年の月日が経った。だが、それだけの時間を経てもレベル10にたどり着いた者は誰もいない。その理由は、与えられた条件の厳しさ故だ。』
ハ『対戦にものすごく勝たなきゃいけないんですか?』
黒『いや。たったの5回でいい。ただしその相手は同じレベル9のバーストリンカーに限られる。しかもレベル9同士の戦いに敗れた瞬間、プログラムが強制アンインストールされ、二度インストールすることは出来ない。……少し話を変えるが、君はなぜ加速などと言う驚異的技術の情報が秘匿されているか分かるか?』
ハ(そう言われれば確かにおかしい。1000人もいるブレインバーストの情報が世間に漏れない訳がない。)
黒『その理由は、ブレインバーストのインストール条件のせいだ。一つは【大脳の反応速度が一定以上であること】、最大の条件は【生まれた直後からニューロリンカー装着している】だ。ニューロリンカーが市販発売され始めたのは15年前。つまり、バーストリンカーに大人はいないのだ。最年長でもたったの15歳の子供だ。子供だからバーストリンカーでいる間はその特権を守ろうとするし、アンインストールされた後はなにを言っても、なんの証拠も無いため子供の妄想と無視されてしまうのだろう。』
衝撃の事実になにも言えないハルユキに苦笑をした後、黒雪姫はまた話始める。
黒『そして、子供で有るが故に、甘い幻想を持っている。2年前、王たちはほとんど同士にレベル9にたどり着いた。その直後にシステムメッセージにより、残酷なレベルアップの条件を知ったんだ。その後、王たちはレベル10になるための戦いを放棄した。なぜなら、王たちは敵ではあったが、同時に良きライバルだったからだ。その後の話し合いで、加速世界を王ごとの領土に分割し、領土の不可侵条約を結んだ。』
ハ『つまり、先輩がやろうとしているのは王たちに挑むことですか?』
黒『いや、それはもうやった。』
ハ『え?』
黒『6人の王は、昔は7人だったんだ。黒の王が皆を裏切った、2年間までは。』
ハ(黒の王。と言うことは、そのアバターの名前にはブラックの名前があるのか?だとしたら黒の王は……。)
そう考えたハルユキの視線に気づき、頷く黒雪姫。
黒『そう、この私だ。黒の王[ブラック・ロータス]は、ただ1人、不可侵条約に反対し、「命がけの戦いに突入するべきだ」と主張した。だが、この主張が拒否された私は、会議の場で赤の王を不意打ちし、首を落とした。赤の王は新ルールに従い、即ポイント全損、加速世界から永遠に退場した。その後はまさに地獄だった。赤の王と恋仲だった紫の王は泣き叫び、親しかった青の王は怒り狂った。そんな彼らの首を取ろうと私は死に物狂いで戦ったが、結局それ以上は1人も狩れず、だがやられることも無く、タイムアウトでリンクアウトしていた。』
ハ『なぜ、そんなことを……?』
黒『私にとって、レベル10が何よりも優先されるからだ。システムメッセージはこうも記していた。【レベル10に達したバーストリンカーは製作者に邂逅し、ブレインバーストの存在する意味と、その究極を知ることになるだろう】とな。』
黒雪姫は視線を宙に向けて呟く。
黒『私は、知りたいのだ。思考を加速し、地位や名誉を得るのがブレインバーストの与える報酬であり、達し得る限界なのか。もっと……もっと先があるんじゃないか?人と言う殻の外に………もっと………なにか……。』
ハ(少しだけ、少しだけだけど、先輩の気持ちが分かる。耐え難い《地上》から、遥か高い《空》を仰ぎ見るそのカンジ。)
黒『どうだ?呆れたか、それとも軽蔑したか?私は自分の目的の為なら、いつか君すら犠牲にするかもしれない。これ以上は協力できないと言うなら、それで構わない。止めないし、ブレインバーストも奪わない。さあ、どうする?』
ハルユキは考える前に口が動いていた。
ハ『どんなゲームでも、エンディング前のダンジョンを意味も無くうろつくなんてことをする奴は、ただのアホです。上のレベルがあるならそれを目指すのは当然。ブレインバーストはその為にあるんでしょう?』
これはハルユキの本心だった。ゲーマーとして、ハルユキは本気でそう考えていた。その言葉を聞いた黒雪姫は、しばらく呆然とした後、笑い出した。
黒『ふ、あははは……。なんてことだ。君はすでに、私よりバーストリンカーだな。目指して当然とは……、ふ、ふはははは。』
ハ『笑うとこじゃないです。……と、とにかく。これからもお手伝いはしますよ。僕もいつかはレベル10になりたいですし。』
突然、黒雪姫の手がハルユキの手を握り、微笑んだ。そして、肉声で喋り始める。
黒「ありがとう………ありがとう、ハルユキ君。やはり、私は間違ってなかった。君を選んでよかったと、心から思うよ。」
ハルユキは慌てて手を黒雪姫の手から引き抜き、萎縮したまま返答する。
ハ「い、いえ。どうせ特に何も役に立ちませんから。そ、それよりも、僕は具体的にはどうすればいいんですか?」
黒雪姫はハルユキの行動に溜息をついた後、冷静な顔になり、思考発生で話しを再開する。
黒『そうだな。前置きが長くなったが、そろそろ本題に入ろう。」
黒雪姫は頼んだ紅茶を飲んでから、話し始める。
黒『私は裏切り行為によって賞金首に指定され、2年間逃げ続けてきた。と言っても、対戦に勝ち続けてきたわけではない。私は2年間、一度もグローバルネットに接続していないのだ。だがそんな私でもリアルでの立場上、必ず接続するネットがある。なんだか分かるか?』
ハ『それはお嬢様いやお姫様ネット……黒『馬鹿者』あ、梅里中のローカルネットですね。』
黒『そうだ。そして私は今、二つの問題を抱えている。一つは二ヶ月前に学内ローカルネットを通して対戦を挑まれた。その時から既に私は、アバターを学内ローカルネットのアバターに設定していた。学内にバーストリンカーが他にいるとは思わなかったのでな。」
ハ『あのアバターを、学内の誰かに見られた?と言うことは………。』
黒『そうだ。敵はこの私が黒の王であることを知ってしまった。私は現実世界での襲撃を覚悟した。』
ハ『やっぱりあるんですね。リアルアタック。』
黒『ああ、存在する。だが、なかった。。襲撃どころか、接触の気配すらなかった。だがこの2ヶ月間、私は奴だけに何回も対戦を挑まれている。おそらく奴はリアル割れしたことをいいことに、ポイントを独占する気なのだろう。今の所はなんとかドローで逃げ切っているが、正直もう限界だ。』
ハ『もともとのデュエルアバターで倒すのはダメなんですか?』
黒『そうした場合、奴が独占を諦め、改めて私のリアル情報を王に売る可能性が高い。』
ハ『じゃあどうすればいいんだ?逃げることも倒すことも出来ないなんて。」
黒『奴のリアルを割るしかない。』
ハ『そうか。双方のリアルが分かっていれば、停戦に持ち込むこともできる。あれ?てもそれって簡単じゃないですか?』
黒『ほう?どうやってだ。』
ハ『全校集会とか、全校生徒が集まるところで敵に対戦を仕掛ければいいんです。生徒は在学中は必ず学内ローカルネットへの接続を義務付けられていますから。対戦フィールドは現実と変わらないから、相手の出現位置で学年と番号を割り出せるはずです。』
黒『ほう。なかなかやるな。私はその方法を思いつくのに2日掛かったぞ。』
ハ『って言うことは、もう試したんですよね。誰だったんですか?』
黒『いなかった。何度対戦リストを見ても、奴の名前はなかった。それどころか、対戦が終わった直後ですら、奴の名前はなかった。信じられないがおそらく奴は、対戦を拒否できるのだ。』
ハ『そんな事が出来るんですか?』
黒『出来るとすれば、難攻不落のプログラムをハッキング出来るハッカーか、製作者と接点がある人間だろう。今はまだなんとも言えないが。』
ハ『つまり、先輩が僕にやらせたいことは、その正体を突き止める手伝いですね?』
黒『そうだ。今分かっている事を列挙するぞ。まず、奴の名前は<シアン・パイル>、レベルは4。属性はかなり濃い近接の青。それと、これは私の推測だが、奴はポイントが枯渇していると思う。』
ハ『なんでそう思うんですか?』
黒『ポイントに余裕のある奴は、対戦を楽しむものだ。だが奴はなりふり構わず襲ってくる。あの気配はポイントが枯渇した者特有の物だ。』
ハ『僕が知っているべきことはそれだけですか?』
黒『だいたいな。それで突き止める方法だが、ガイドカーソルを使う。ガイドカーソルは対戦開始直後から敵の現際位置の方向を教えてくれる。私は開始直後のカーソルの方向を記憶し続け、その時間その方向にいた生徒をリストアップし続けた。これである程度絞れたが、決定打がない。そこで君の出番だ。君は次の襲撃を自動観戦してもらう。その時に君も自分のガイドカーソルの方向を覚えていてくれ。」
ハ『そうか!カーソルが2本あれば、座標を一点に絞り込める!そこに生徒がいれば、』
黒『シアンパイルの正体が確定する。シアンパイル候補は絞ってあるがそれは後にして、もう一つの問題だ。』
後編へつづく
いかがでしょう。
読めば分かるとおり、台本形式になっております。これは私が読み直したら、分かりにくくないかと思い、この形になりました。この前の話も時間が出来次第、変えて行きます。
それではまた次回。
感想ください。(涙)