アズールレーン 怪獣との航路   作:ヴェノム

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後編です

今回でタイタヌスで有名な彼女の初登場です


それではぞうぞ


9話 新たな仲間と亡霊への問答(後編)

シンジside

 

エンタープライズとベルファストが帰路についているその頃、執務室でジャベリン達と共に寮に戻ったシンジが執務に励みながら窓からうかがえる嵐の様子を見ていた

 

 

ウェールズ「荒れそうだな・・・」

 

シンジ「雨に濡れた子たちが風邪をひかなければいいが。 にしても快晴からいきなりの嵐か・・・悪いことが起きなければいいな」

 

 

ウェールズは外の強まる一方のアメを見ながらそうつぶやき、シンジは雨に濡れた子たちを心配しながら急な土砂降りや嵐は不吉を呼ぶものとされているため不穏が起きないように祈る。するとそこに息を切らしながら執務室の扉を大きな音を立てて開かれるとクリーブランドが入室してきた

 

 

クリーブランド「ウェールズ! 指揮官!」

 

 

クリーブランドのただ事ではない様子にシンジは予感が的中したと頭を抱えたのだった

 

シンジside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリーブランドside

 

その後クリーブランドから近海で救難信号を検知したと有人部隊からの報告を受けたシンジは、すぐにセイレーンの仕業か重桜の仕業にしろ無視するわけにはいかず、すぐさま救助部隊を編成する。メンバーはクリーブランド、ベルファスト、ハムマンだったが・・・その中にはある程度回復しているがまだ全快ではないエンタープライズの姿があった

 

 

ハムマン「むぅ~! また濡れる羽目になるなんて・・・」

 

クリーブランド「ごめんよ、でも救助信号は見過ごせないよ。 そろそろ信号が出た辺りなんだけど」

 

エンタープライズ「この嵐で遭難したか?」

 

クリーブランド「かもね。・・・ってぇ、何で付いてきたのさエンタープライズ!? 艦装まだ直ってないだろう?」

 

 

半ば無理やりでの海や土砂降りに合わせてこれでぬれること3回になってしまい愚痴るハムマン。そんなクリーブランドは軽く謝罪しながら周りを見渡す。そしてエンタープライズの疑問にうなずいて数秒後、まだ怪我が治りきってもいないのにまた出撃しているエンタープライズに気づいて思わずツッコんだ

 

 

ベルファスト「っ! そのような状態で出撃なさっているのですか!」

 

エンタープライズ「少しは修復した。 過度な戦闘はともかく艦載機の発艦だけなら問題ない」

 

 

ベルファストはそんな危険な状態で出撃していることに戸惑う。ヴェスタルと整備員たちの働きのおかげで沈没寸前の状態から傷だらけの状態という多少は修復されているが、自慢の大弓を持たず甲板だけという万全とは程遠い状態だった。クリーブランドとベルファストは直ちに帰還するように促すがこの頑固者には意味なかった

 

 

ハムマン「待って! 前方に何か・・・!」

 

エンタープライズ・クリーブランド・ベルファスト「「「っ!」」」

 

 

ハムマンの言葉に3人はすぐに前方に注意するとそこには一隻ずつの艦と量産型、そして『セイレーン』の艦が漂っていた。それを確認するとクリーブランドはすぐに臨戦態勢を取った

 

 

クリーブランド「セイレーン!? こんな時に!」

 

エンタープライズ「いや、よく見ろ。・・・戦闘の後だ」

 

 

エンタープライの制止され、注意深く見ると『セイレーン』は機能を停止しているようで全く動いてはおらず、戦闘中にしては静かすぎる上に直前に砲撃した音も聞こえなければ硝煙の匂いもしない。その雰囲気はエンタープライズの言う通り戦闘後の静けさそのものだった

 

 

ハムマン「もしかして、救助信号を出した艦がセイレーンと戦ってる!?」

 

クリーブランド「大変だ! 急いがないと!」

 

 

機能停止したとしてもまた何時再起動して動き出すか分からない上に、救助目的の編成のため火力には乏しい。一刻も早く早めに救助すべきなのは明白である。しかし凄まじい嵐が彼女たちの視界や聴覚を惑わせて妨害する

 

 

クリーブランド「でもこの嵐じゃ索敵も難しい。 慎重に進まないと・・・」

 

エンタープライズ「・・・周囲の警戒を頼む」

 

クリーブランド「えっ?」

 

 

慎重に進もうとするクリーブランドだったが、そんなこと関係ないと言わんばかりにエンタープライズは一足先に救助信号を出した艦の捜索するため荒れ狂う海を全速力で疾走する

 

 

クリーブランド「・・・なんであいつはいつもああなのさーーーー!!(# ゚Д゚)」

 

ハムマン「あわわ、落ち着いて!」

 

 

エンタープライズの行動に、ついに耐えられなくなり憤慨するクリーブランドをハムマンはなだめる。一方ベルファストはエンタープライズの後ろ姿を見据えながら耳元のインカムで執務室から指示を出しているシンジと連絡を取る

 

 

ベルファスト「ご主人様」

 

シンジ《こちらシンジ。 ベルファスト、救助信号を送った相手が見つかったのか?》

 

ベルファスト「只今捜索中です。 ですがエンタープライズ様が・・・」

 

シンジ《・・・どこにも姿が見えないと思ってたが、まさか?》

 

ベルファスト「はい。 そのまさかでございます」

 

 

ベルファストの報告を聞いて、執務室でシンジは頭を抱えたまま突っ伏す。そして本格的に胃薬を買おうか迷うのだった

 

クリーブランドsaid out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンタープライズside

 

エンタープライズは機能停止した量産型『セイレーン』の間を疾走し、救助信号を出した艦を警戒を怠足らないように周囲を常に注意しながら捜索する。気がかりがあるとすればセイレーンの中にはまるで溶かされたように装甲がグチャグチャになっている物に、まるで鋭利な刃物でズタズタにされたかのように傷だらけの物、まるで強い力で折られたかのように真っ二つに引き裂かれた物等がチラホラとあった事だが・・・・するとセイレーンとは異なる艦を二隻発見する

 

 

エンタープライズ「あれか!」

 

 

エンタープライズは艦の横に回り込んでを、1隻の艦に飛び乗るとそこには容姿がとても似ている二人のKANSENがいた。その少女たちの服装からアズールレーンの同盟である『東煌』であると見抜く

 

 

???「くっ・・・!」

 

 

エンタープライズに気づいた一人は気を失っているもう一人を抱きしめながら、敵味方不明であるエンタープライズに対して警戒を露にする。エンタープライズは警戒を解くために二人に歩み寄る

 

 

エンタープライズ「安心しろ。 わたしは『アズールレーン』に所属する者だ。 救助信号を追ってきた」

 

 

エンタープライズの言葉を聞いて、よほど怖かったのか警戒していた『東煌』の少女は助けが来たとわかった瞬間、安心しと同時に嗚咽混じりの声を漏らす

 

 

エンタープライズ「周囲のセイレーンは貴女方が倒したのか?」

 

???(コクン)

 

エンタープライズ「何があったか教えてくれ」

 

 

周りの状況は二人が関わっているかを確認するエンタープライズ。一人は肯定と頷き、詳しいことをより知るためここで何があったかや所属を聞く

 

 

嗚咽をもらしているのは、前かけ部分に黄金の龍があしらわれた赤いチャイナ服とその上に白いコートを羽織った服装に装飾でツインテールにまとめられた髪型とスレンダーな体形が特徴的な少女・・・『東煌所属:寧海級軽巡洋艦2番艦:平海』

 

 

気を失っているのはその姉であり、前掛け部分に黄金の龍があしらわれた紫のチャイナ服とその上に白いコートを羽織った服装に装飾でまとめたツインテールを輪となるようにまとめた髪型と小柄でナイスバディなグラマーな体形が特徴的な少女・・・『東煌所属 寧海級軽巡洋艦1番艦:寧海』

 

 

そしてもう一隻には『東煌』の有人部隊が乗艦しており、何人かが負傷しているとのことだった

 

 

『東煌』は地形の位置的には重桜に近いが、『東煌』はアズールレーンに所属している。すると平海は姉を心配しながら全容を話し始める

 

 

平海「平海達『セイレーン』と()()()に追われてて、全部やっつけたけど姉ちゃんが私を庇ったから・・・!」

 

寧海「うっ・・・うぅっ!」

 

平海「寧海姉ちゃん!」 

 

 

説明していると気を失っていた寧海が目を覚ました。そしてすぐに妹の身を案じる

 

 

寧海「平海・・・無事?」

 

平海「うん!」

 

寧海「良かった・・・・うぅっ!」

 

平海「姉ちゃん!?」

 

 

平海が無事であることに安堵する寧海だったが、庇った際のダメージが残っているようで苦悶の声を上げた

 

 

エンタープライズ「大丈夫だ。私たちが助ける。仲間たちもじきに到着する」

 

 

安心させるようにそういうエンタープライズだったが、その時ぎこちない機械音と赤い光があたりを照らし始めた。エンタープライズと平海は反射的にその音源に向けて構えると、そこには『セイレーン』の艦が動き始め、主砲をこちらに向けていた

 

 

平海「倒し損ねた!?」

 

寧海「逃げなさい・・・! 平海・・・!」

 

平海「嫌だ! 今度は寧海が姉ちゃんを助ける!」

 

エンタープライズ「ッ!」

 

 

せめて妹は逃がそうとする寧海だが、今度は平海が姉を守る番であると吠える。その光景にエンタープライズは脳裏に姉のヨークタウンの顔がよぎり、艦から飛び出すと『セイレーン』の注意を自分へと向けさせる。

 

 

エンタープライズ「こっちだ!」

 

 

エンタープライズの声に反応して『セイレーン』は狙いを彼女に切りかえるも、砲の死角に入り込んで相手が攻撃できないうちに攻撃を開始しようと艦載機を発艦させる

 

 

エンタープライズ「くぅっ!」

 

 

しかしやはり艦装は実戦レベルではなかった。ヴェスタルと整備班のおかげで攻撃が可能な程修復はしたが、艦載機の具現化が本調子ではないらしく甲板は青い火花を走らせるばかりだった。その隙に『セイレーン』は両側に搭載された小船を分離させ、エンタープライズに照準を合わせた小舟の主砲から砲弾が真っ直ぐに彼女へと放たれた

 

 

ベルファスト「はあぁぁぁ!!」

 

 

しかしそこにベルファストが主砲から二発の砲弾を放ち、その砲弾がイナズマ状のエネルギーとなってがセイレーンの弾を撃ち消すとエンタープライズの前に立つ

 

 

ベルファスト「少しだけ貴方の事が理解できました」

 

 

ベルファストはそういうと、続けざまに魚雷をセイレーンに向かって放つ。魚雷は全弾見事命中し『セイレーン』の艦も撃破した。放たれた砲弾に命中させる精度に破壊力からベルファストの実力は凄まじいことは明白だった

 

 

ベルファスト「貴方はご主人様と同じくお人好しなんですね。エンタープライズ様」

 

エンタープライズ「指揮官と私が、同じだと・・・?」

 

ベルファスト「はい。 ご主人様はご両親を亡くしております」

 

エンタープライズ「何?」

 

 

すでに指揮官は両親を亡くしている。その事にエンタープライズは驚くがベルファストは続ける

 

 

ベルファスト「指揮官様は幼いころに事故でお母様を亡くしており、お父様は私たちもご存じの通りあの黒い翼を持つ怪獣によってその命を奪われました。 本来なら母港を抜け出してご両親の仇を探そうとするのにあのお方は指揮官として、私達の力になるために、この戦いを一刻も早く終わらせるために、一人でも多く生きて帰らせるために、もう誰にも大切な人を失う悲しみをさせないためにご自分の思いとご両親の仇を後回しにしています。 そんなご主人様だからこそ陛下達も私達メイド隊も信頼を置き、力を貸そうと心から思えるのです」

 

エンタープライズ「・・・・・」

 

クリーブランド「ベルファスト! エンタープライズ! 二人とも大丈夫!?」

 

 

ベルファストから聞かされるシンジの思いにエンタープライズは“失う悲しみ”に対して反応を示す。するとクリーブランドとハムマンが二人の元に向かってくる

 

 

エンタープライズ「・・・あぁ、こちらは無事だ。 それより早くあの子たちの救助を・・・・」

 

 

平海と寧海と有人部隊の元に戻ろうとするエンタープライズたちだったが、後ろから機能停止していた量産型『セイレーン』が数隻再起動する。それに気づいた彼女たちが再び構えを取る・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギュオオオオオオオオオオオオォォォォン!!」

 

 

 

その時海の底から龍の咆哮が轟いた

 

エンタープライズside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー寧海sideー

 

平海「寧海姉ちゃん・・・・」

 

寧海「平海・・・・」

 

 

突如海の底から響いた咆哮に二人は体を寒さからではなく恐怖で震わせる。それは自分たちがセイレーンと戦っているときに何の前触れもなく現れ、一気に『セイレーン』を蹴散らした存在が発する咆哮だったからだ

 

 

寧海「だ、大丈夫よ平海。・・・私達には、頼もしい人たちがいるんだから」

 

平海「うん、そうだよね・・・・!」

 

 

おびえる妹に寧海はそういうしかできなかった。後は救援に来てくれたエンタープライズたちにかの存在が追い払われる事を願うばかりだった

 

寧海side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンタープライズside

 

 

『ザッパアアアアアアアアアァァァァン!!』

 

 

エンタープライズたちが当然の咆哮に構えを取る中、それは海底から水しぶきを上げながら姿を現した

 

 

その外見はよくフィクションなどで見られる胴体が蛇のように全長1220フィートにもなる長い胴体と水中を泳ぐために特化した大きな透明なヒレを体中に持っており、その体を覆う鱗は刃物のように鋭利な形状、その顔はまさに東洋のような龍の髭がある西洋の海竜シーサーペントを思わせた。まさに水中の捕食者として生まれた彼女の名はメソポタミア神話における原初の海の女神から取られており、王からは『海蛇』と称された『七海支配する海竜』・・・・またの名をティアマトである

 

 

 

ティアマト「ギュオオオオオオオオオオオオォォォォン!!」

 

 

 

ティアマトは『セイレーン』を確認すると水中を凄まじい速力で接近。長い体躯で瞬時に『セイレーン』を数隻まとめて締め上げると「ボキバキバキベキ!」と鉄が折られて曲げられる音を立てながらあっという間に鉄くずへと圧壊させる

 

 

ベルファスト「セイレーンを一瞬で・・・!」

 

クリーブランド「今度はドラゴンみたいな姿をしてるね」

 

ハムマン「ふぇぇぇぇ・・・!」

 

 

ベルファストはティアマトの力に圧倒され、クリーブランドは慣れてきたのかティアマトの姿に感想を述べ、ハムマンはまじかに怪獣の迫力にのまれて涙目になっている。その中でエンタープライズはあることに気づいていた

 

 

エンタープライズ「・・・おかしい」

 

ベルファスト「どうなされました?」

 

エンタープライズ「私たちが攻撃をしたわけがないのに、奴の体が傷だらけになっている」

 

 

エンタープライズの言う通り、ティアマトの体の至る処に大きな傷がちらほらと見受けられる。しかもそれが全て弾痕ではなく、何かに引っかかれたような切り傷や喰らい付かれたような咬み跡だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ドッパアアアアアアアァァァァン!!』

 

 

すると今度はエンタープライズの後方で爆発するかのように水しぶきが上がる

 

 

ハムマン「うひゃぁぁぁっ!!」

 

クリーブランド「うそでしょ、あれって・・・!」

 

エンタープライズ「っ!」

 

 

エンタープライズ達が目にしたのは、背びれをチェレンコフ色に輝かせてティアマトを見据える漆黒の怪獣『ゴジラ』が水しぶきを浴びながら咆哮を轟かせる姿だった

 

 

 

 

 

 

ゴジラ「ゴガアアアアアアアアアアアァァァァン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴジラside

 

ゴジラ(まさかセイレーンの気配を感じて思抜いてみれば思わぬ遭遇をするとはな・・・・)

 

 

ゴジラはティアマトと自身の眼下にいるエンタープライズたちを見ながらそう思った

 

 

そもそもなぜゴジラとティアマトがここにいるのかと言うと、ティアマトは元々この海域の海底奥深くで休眠していたが、戦争の余波や地殻変動に温暖化などの要因で休眠から目覚めたのだ。それ以降は元々古来から縄張りだったこの海域でクジラやダイオウイカ、同時期に目覚めた古代魚『マーダーフィッシュ』たちを主食として生きてきた。しかし海底を遊泳中に頭上において戦闘を始めた『セイレーン』とそれから逃げる寧海達を縄張りを荒らしに来た外敵だと判断して襲い掛かり撃破する

 

 

その後倒したことを確認すると再度海底へと戻るが、そこに同じく『セイレーン』という調和を乱す存在を感じ取ったゴジラと遭遇してしまう。ティアマトは自身よりも格上だと本能で理解するも縄張りを守るため外敵とみなしたゴジラに攻撃を仕掛け、ゴジラは身を守るために反撃に出る。そして何度かの攻防の際に『セイレーン』の気配を感じ取ったティアマトがゴジラといったん距離を取ると『セイレーン』を優先して海面へと向かい今に至る

 

 

ティアマト「ギュオオオオオオォォン!!」

 

 

ティアマトはゴジラにすさまじい勢いで海面を滑るように接近し、ゴジラは接近してくるティアマトに剛腕を振り下ろす。しかしティアマトは振り下ろされる剛腕に蛇のように巻き付くと瞬時に腕から胴体、胴体から全身へとその長い体躯を巻き付けると水中へと引きずり込む

 

 

ゴジラ「ゴガアアアアッ!?」

 

 

ティアマトの鱗は刃のように鋭く、それがゴジラの体にまとわりつくたびに鑢のごとくゴジラの固い体を削り落として流血させていく。さらにその傷口すら削り落とすのだからその痛みは絶大だろう。ゴジラはまとわりつくティアマトの首をつかみ取るとその首を掴んで手すら鱗に切り裂かれるも、痛みを無視して万力の握力で締めあげる。ゴジラの握力によって呼吸ができずティアマトが力を弱めた所をゴジラは自身の体から力ずくその長い体を引き剥がすとその首元に噛みついて鱗をかみ砕きながら水中で何度も振り回した後、海中に漂う『セイレーン』の残骸へとたたきつける

 

 

ゴジラ「ゴガアアアアアァァァン!」

 

 

今度は自分の番であるとゴジラがティアマトに急接近すると、体を前転させてからの尾の一撃を繰り出す。しかしティアマトの水中での動きはゴジラさえ超える。ゴジラの一撃を悠々と躱すと今度はまとわりついても引きはがされると学習したのか纏わりつくことはなく、しかしゴジラの横を通り過ぎるように自身の鱗でゴジラの体を削り取る。ゴジラも自身の尾や四肢を使って攻撃をするが、攻撃した瞬間に射程外に逃げられては、わきの下などの攻撃が当たらないところに潜り込まれ当てることができない。しかしゴジラは何度も攻撃によって体を削られながらもその動きを観察し、動きのタイミングを計ると首元を削ろうとしたティアマトの胴体を絶対に話さないという意を込めて、その顎で鱗ごと首に噛みつくことで捕らえた。どれだけ早くとも捕まえればゴジラに分があり、そのまま首を顎で抑えながら胴体を鋭い爪と力を持って引き裂こうと両手で胴体を掴んだ瞬間・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『プシュウウウウウウウゥゥゥゥ!!』

 

 

ゴジラ「ゴガアァァッッ!!?」

 

 

ティアマトの口から黄色い液体をゴジラの粒に吹きかける。ゴジラはとっさに目には入らないように瞼を閉じて庇う事でその液体が目にかかることはなかったが、液体がかかった額はジュウジュウと音を立てながら文字通り溶けていき、ゴジラは激痛からティアマトの胴体を話してしまう。ティアマトの放った液体は溶解性の猛毒であり、主に敵の視界を奪う事に用いる攻撃手段だが相手の表皮を軽々と溶かすその毒性は本物である。痛みに悶えるゴジラにチャンスと思ったのか、ゴジラの喉元を狙って急接近する・・・しかしその直後ゴジラの背びれが輝きだす

 

 

『ヴォン・・ヴォン・・ヴォン・・ヴォン・・ヴォン・・!』

 

 

体内原子炉を活性化させて、体内のエネルギーを爆発的に高めると『放射熱戦』の発射体勢に入る。そして十分にエネルギーがたまると口内の生態電気でそのエネルギーを起爆させる

 

 

『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!』

 

 

 

 

 

起爆された炎の奔流でる『放射熱戦』は水中だろうとその勢いと熱量を少しも損なうことなく、ティアマトへと放たれる。すでに速力を限界まで出していたティアマトは体をくねらせて避ける事ができず、その胴体に命中して膨大な熱によってその身を焦がし海上へと吹き飛ばされる

 

 

 

ティアマト「ギュオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!!?」

 

 

 

海上へと吹き飛ばされティアマトは感じたことのない熱の痛みに海面が波立つほど悶えながら絶叫を響かせる。『放射熱戦』を受けた場所は強固な鱗と海水が微々たる程度だが威力を抑えてくれたおかげで致命傷にはならずとも、当たった場所の鱗が完全に消失して肉は重度の火傷を負っていた。するとティアマトを追ってゴジラも半身を海面から浮上させてティアマトを見据える

 

 

ティアマト「グルルルルルルルルル・・・!」

 

 

ティアマトはゴジラが自身よりも格上な存在だと認識しつつも、こうして手負いの自分に追撃することなく唯々威嚇する様子から先ほどの戦いはあくまで自衛であって自身の縄張りを犯しに来たのではないと判断する。どう事情があっても縄張りに土足で踏み込んだ相手に背を向けるのは業腹だが命を繋ぐためにここで死ぬわけにはいかないと傷の痛みに耐えながら海底の暗闇へとその姿を消していった

 

 

ゴジラ「グルルルル・・・」

 

 

ゴジラはそれを姿が見えなくなるまで見届けるだけで追撃はしなかった。元よりティアマトの判断通り自身は『セイレーン』を駆逐するために来たのであって縄張りを略奪しに来たわけでもないので敵ではなくなった彼女を追撃する理由など何一つない。そしてゴジラはいったん周りを見渡し辺りを確認して『セイレーン』に生き残りがいないかを確認する

 

 

ゴジラ(どうやらすでに彼女にすべて破壊されたらしいな。 さて・・・)

 

 

『セイレーン』がすべて破壊されていることを確認すると、戦いの余波に巻き込まれながらも五体満足なエンタープライズ達に目を向ける。するとこちらが視線を合わせたことに気づいたのか全員が艦装を向けてくる。しかしゴジラにとっては情報収集ができるいい機会という事で好都合なうえに、エンタープライズをみてどこか放ってはいけない気になり念和をする

 

 

ゴジラ『武器を下ろせ。 俺はお前たちを襲う気はない』

 

エンタープライズ「ッ! なんだこれは?」

 

ハムマン「なんなのだ声! 頭に響いて聞こえるのだ!?」

 

クリーブランド「なんだかもう予想外な事に慣れてきちゃったよ・・・」

 

ベルファスト「・・・察するのに声の主はあなたでございますか」

 

 

ゴジラの敵意無しと伝える念和にエンタープライズとハムマンは驚き、クリーブランドはここ最近怒涛の予想外の出来事に遭遇してか慣れ始め、ベルファストは驚きつつも念和を出しているのはゴジラと問いかける

 

 

ゴジラ『そうだ。 俺の名はゴジラ、この星の調和を保つ者だ。 お前たちは確かムートーとの戦いの場でいた者達だったな』

 

ベルファスト「ええ、あの時は貴方様のおかげで命を救われた者もおりますので礼を言わせていただきます。 申し遅れましたが、私はベルファストと申します」

 

エンタープライズ「・・・エンタープライズだ」

 

クリーブランド「私はクリーブランドだよ」

 

ハムマン「・・・ハムマンよ」

 

 

ゴジラの自己紹介にベルファストが先のムートー戦でのお礼と共に礼儀正しく自己紹介すると、ベルファストに倣ってエンタープライズ達も自己紹介を交わした

 

 

ゴジラ『ムートーに関しては礼には及ばない。 俺は俺の使命を果たそうとしただけだ・・・それにしてもサラトガもそうだが、KANSENは個性的な奴が多いのか?』

 

ハムマン「こ、個性的ってどういう意味よ!」

 

クリーブランド「まぁ、否定的できないよね。 あれ、何でサラトガのこと知ってるのさ?」

 

ゴジラ『一言でいうなら旧知の友という関係だからな。 付き合いは数年前からだ』

 

 

ゴジラの言葉にハムマンは反応するが、クリーブランドの頭の中にはメイドやケモミミにセーラー服やよく眠る子、はたまたロリコンや騎士のような人が思い浮かび否定することはできなかった。簡略的だがサラトガの関係もある程度伝えるとエンタープライズが話しかけてくる

 

 

エンタープライズ「貴方が何者かはわかった。 だが何故私たちと接触した? 私たちに何か目的があるのではないのか?」

 

ゴジラ『・・・やはりムートーの時でも思っていたがエンタープライズだったな? なかなかの戦士だな。 俺はお前たちに聞きたいことがあってこうして念和を掛けさせてもらった。 要件は・・・』

 

 

エンタープライズは何か自分たちに用があるからこそ拙著くしてきたのだと見抜き、ゴジラはエンタープライズの洞察力や雰囲気で分かる強さに舌を巻く。そしてそこからはゴジラが知りたかった現在の戦争の状況、歴史、戦争の発端、国の事などをアズールレーンからの視点での情報をエンタープライズ達から聞き出すことに成功。やはりアズールレーンの分裂は違和感があった・・・キュ痛の敵を前にして同盟を組んで長年戦いあった中ならば信頼関係はともかく、国東牛としての利益のためのつながりは強かったはず、それが終戦後セイレーンが鳴りを潜めたとはいえその間に戦力を蓄えている可能性があるのにもかかわらずたった数年でいがみ合っては、セイレーン大戦よりも激化・・・それどころか人類が滅びる可能性もあるだろう戦争を戦争に疲れ切ったであろう人民の意見も無視して行うだろうか。ここまでの強硬といってもいい戦争への進みにやはり何かが裏で操られているとしか思えなかった・・・・・前世の記憶から国の上層なんか信用できないと思ってはいるが・・・・・・・

 

 

ゴジラ『情報提供感謝する。 だが去る前に・・・エンタープライズ、お前に聞きたいことがある』

 

エンタープライズ「私に?」

 

ゴジラ『ああ、あの『海蛇』に追っているときにお前の行動を片眼で見ていたが・・・なぜ万全ではない状態で囮をするばかりか自身の命を無視して戦おうとする? 何がお前をそこまで駆り立てる?』

 

 

ゴジラは情報の提供に礼を言うとエンタープライズに対して質問をする。ゴジラはエンタープライズが寧海のために囮をするところを目撃していたが、元軍人であるゴジラにとって囮役はもっとも敵からの攻撃を受ける危険が伴う役割でもあり、一番死の恐怖と危険がまとわりつく。しかしエンタープライズは装備も万全でもない上に死を覚悟しているのではなく、まるで“自分が死ぬことなどどうでもいい”もしくは"死よりも怖い何かから逃げている"に思えるかのようにためらいが無くどこか矛盾がある姿を見て、兵士としてもどこか異常な彼女を気になっていた

 

 

エンタープライズ「・・・別に私は何かに突き動かされているわけではない。 私たちKANSENは戦うために生み出された兵器だ。 戦いの為に戦う私に自分の命を大切に思う等必要ない。例え戦いの果てで倒れたとしてもそれは本望と言えるだろう」

 

ゴジラ『下らないな・・・』

 

エンタープライズ「ッ!?」

 

 

自身は兵器であるから自身の命を変え見ることはないなど当然であり、戦いの為に生まれたからこそ戦いそれこそが本望であり戦う理由だと応える。そんな答えにゴジラはエンタープライズがひるむほどのかなりの怒気をこめて彼女の言葉を一蹴する。そしてエンタープライズに語りかえる

 

 

 

ゴジラ『戦う為に戦うだと・・・兵器だからこそ命などどうでもいいだと・・・寝言は寝て言う事だ。戦う為に戦う存在など本来居るはずがない。いるとしたらそれはそれは心を持たないどころか生きてすらいない兵器か怪物だ。 それに兵器は何も考えず、何も感じず、ただ命令に従い破壊と死を繰り返すだけの存在の事だ。 例え生まれた理由が戦いの為だとしてもお前たちは『心』を持って生まれた者のはずだ』

 

エンタープライズ「私に『心』なんて・・・」

 

ゴジラ『なら何故お前はあの時あの姉妹を庇うように囮になった? ただ命令された事だけしかできず、何も感じないはずの兵器がなぜ傷を負って痛みに耐えながら彼女たちを救おうとした! それはお前が『心』に何かを感じ、何かしたいと思ったからのはずだ!』

 

エンタープライズ「・・・!」

 

 

ゴジラはエンタープライズの『心』と『命』を軽視する言い分に怒りをあらわにする。ゴジラは前世で兵士だった頃、命などとてつもなく軽い物だった。そして死んでいった仲間たちの亡骸を見て涙を流して悲痛な表情を浮かべる仲間を見ると胸が締め付けられた。正直に言えばあの戦場に縛られた身としてはこんな思いをするくらいなら『心』等いらないと思ったことはあったが、『心』があったからこそ戦いの合間に仲間たちの日常を楽しくて喜ばしく愛おしいと思えたからこそもっと仲間たちと生きたいと思えた。だからこそ悲しみに負けず一人でも多く仲間を守りたいと思えた。『命』があってこそ仲間と出会う事ができ、宝物と言っても過言ではないほど暖かい思い出を掴むことができ、かけがえのない仲間を守ることができた。だからこそ『心』と『命』を否定することはそれらをすべて侮辱していることにほかならず、ましてや自分が死ぬという事は自分だけの問題ではなく、仲間たちの思い出の中の自分が死に仲間たちに消えない傷を残していくことを簡単に言うエンタープライズがとてつもなく気に入らなかった。ゴジラの言葉と迫力に何も言い出せない様子のエンタープライズを余所にゴジラは止まらない

 

 

ゴジラ「たとえ戦うために生まれたとしても、『心』があるなら誰かを想う事も、誰かのために生きることも、夢を思い描くことも、生き方や戦う理由も自分自身で決める事ができる。 先の『海蛇』もこの場所で命を繋ぎ、種を未来へと残すため為の居場所を守るために戦ったいたぞ。 それに戦う為だけに生きること程下らなくつまらない者はない。 そんな生き方をするくらいなら新しい道を探す方が有意義だ」

 

 

例え戦う事を目的に生み出されたとしても兵器とは違い、心があるならばその先において自身がどんな生き方をするか等自分自身でいくらでも変えるができる。どんな夢を抱くも、何故戦うのかも、何のために生きるかもそもそも自由に決めていい事なのだ。そもそも戦う為に戦う事を生きる目的にしていれば、戦いが終わればその生も意味を亡くしてしまう事に等しい事・・・ならばそんなくだらない生き方など捨てた方が良い事だろう。すると何も言えずにいたエンタープライズが口を開く

 

 

エンタープライズ「・・・・なら、貴方はなんのために戦っているんだ?」

 

 

兵器であることを当然であり、戦う為に生み出されたのならその通りに戦う事は当然だと思ってきたエンタープライズ。しかしゴジラの言葉の通り、兵器と自分を律してきた自分でもホーネットや平海たちのようにどうしてもいても立ってられず行動する事や妹の危機にどうしようもなく突き動かされた自分がいた事も事実だった。そんな兵器であるとしながら人のように何かを感じている矛盾を抱えている彼女はゴジラに戦う理由を無意識に聞きだす

 

 

ゴジラ「俺は守るために、大事な者と生きるために戦っている。 この美しい自然が溢れる星とその中でともに生きる仲間たちをどれだけ傷つこうが誰が敵になろうが必ず守り通し、そしてその中で生きるかけがえのない仲間たちと共に笑いあえる平穏を命尽きるまで生きるために俺は戦い続ける・・・・俺はそろそろ行かせてもらう。だが最後にエンタープライズ・・・・その在り方は危険すぎる、自分だけでなく周りの者ですら壊しかねない程にな、そしてもう一度考えろ。 お前は誰のために、何のために、どうして戦うのかをな」

 

 

ゴジラは毅然とした態度で己の戦う理由を告げる。彼に仲間との平穏な日常こそが何よりの宝であり、自身を強く育てて星を彩る自然が大好きだった。だからこそそれを害する者達がいるならば、たとえ神だろうとこの世の無い者だろうと制裁を下し、どれだけ傷つこうとも守り通すため、そして仲間たちと生きるために戦っていると述べる。そして最後にエンタープライズに向けて歪んだあり方を続けると必ず不幸な末路が訪れると警告するとともに、もう一度自身の戦う理由を考えるように伝えるとそのまま彼女たちに背を向けて海底へと姿を消すのだった

 

 

エンタープライズ(私の・・・戦う理由は・・・・)

 

 

エンタープライズは海に去っていくゴジラをただじっと見つめていた。そして戦うために生まれた来たからこそ兵器として戦うという理由を持っていた彼女はどんな理由で何のためにに戦ってきたのか昔に忘れていたものを探すように考えるのだった

 

 

たった数秒だが彼女の中では数十分という感覚の中思考してると、その沈黙を破るかのようにハムマンの驚きの声が響く

 

 

ハムマン「み、みんな大変なのだ!?」

 

クリーブランド「うわ!? 急にどうしたのさハムマン?」

 

 

ゴジラがいなくなったことで緊張が一気に解けた瞬間の大声にびっくりするクリーブランド。その理由を聞くと、次のハムマンの言葉に一同が目を見開く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハムマン「さっき通信が来たんだけど、その通信だと指揮官が敵に拉致されたらしいのだー!!」

 

 

シンジ指揮官が何者かに拉致されたという知らせだった・・・・

 

ゴジラside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジside

 

~数時間前・アズールレーン執務室~

 

シンジ「エンタープライズ・・・また命令無視か」

 

 

ベルファストの通信から早くもエンタープライズが命令違反したことに呆れつつも、やはり彼女は兵器ではないと実感する。兵器は命令が無ければ何もしないが、何の命令をされずとも行動できる上にホーネットの時と同様に仲間の事なら自分を顧みないその姿勢は兵器とは程遠かった

 

 

シンジ「どうすればエンタープライズの意識を変えられるか・・・一度ホーネットと相談してみるか?」

 

 

どうにかエンタープライズの考えを根本的に変えるにはどうすればいいかと窓の外を見ながら考え込む・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バリン! プシュウウウウウウウウぅゥゥゥゥッ!!』

 

 

その時窓を何かが突き破り、その窓を突き破った丸い物体から煙が大量に吹き出しあっという間に部屋を煙で充満させる

 

 

シンジ「これは煙玉か!? くそっ!・・・意識が・・・・視界が、霞・・・む・・・・・・・」

 

 

シンジはとっさに物体の正体を突き止めるも煙を吸うたびに急激な眠気が襲い掛かってくる。そして煙の正体である睡眠ガスによって意識を失い深い眠りへといざなわれ床に倒れ込む。それを見計らって3人の人影が窓から執務室へと侵入する

 

 

一人目は黒髪をポニーテールにまとめた髪型に、赤い双眸は右側を白く角が突き立った鬼面型メンポで隠しており、年相応につつましい体形とその身体は現代ものの映画でありそうな首元には黒いマフラーと腰には小太刀を忍ばせたニンジャ風のセーラー服で包んでいるという服装が特徴的な少女・・・『重桜所属:特III型駆逐艦1番艦:暁』

 

 

二人目は頭に先端が赤くなっている突き立った漆黒の角とお花の髪飾りに黒い髪はおさげにして前に出ている髪型に、すらりとしたスレンダーな体形とその体は首元を赤黒のマフラーと水着のように露出が多い上着とその下に晒しを巻いて、黒いスカートという動きやすく懐にクナイがあるなどクノイチらしい服装をした少女・・・『重桜所属:陽炎型三番艦:黒潮』

 

 

三人目は黒い角が生えて栗色の髪を肩までセミロングに伸ばしている髪型に、出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいるグラマラスな体形と女忍者を思わせるマスクを口元にして右目のまぶたにメイクで仕立てた切り傷がありホルターネックのワンピースに振り袖風の羽織りというこちらは形だけシノビ風な服装が特徴的な少女・・・『重桜所属:金剛型巡洋戦艦4番艦:霧島』

 

 

ある人は言った・・・・大群とは囮に使うべきだと・・・・・・!

 

 

彼女たちは元々赤城たちと言う代表的な人物を餌に、そちらに敵が集中している間に基地内に潜入して情報を手に入れては破壊工作を目的としていたが、シンジがいることが分かったので目的がシンジの奪還となっていたのだ。そしてシンジが一人になって上で戦力が手薄になるという絶好の機会を待ち続け、エンタープライズと言う主力がいないところを突いたのである

 

 

霧島「良し、上手く眠っているな」

 

暁「任務といえ、シンジ殿に申し訳ないでござる・・・」

 

黒潮「任務だから仕方ない事・・・それよりも早く離脱を。窓を破壊した音で集まってきます」

 

霧島・暁「「応よ(承知)!」」

 

 

霧島はシンジが完全に眠っていることを確認し、暁は重桜のためとはいえ有無を言わさない手段に申し訳なくなる。しかし任務であるから仕方ないとすぐに離脱するように指示する黒潮に二人は頷き窓から飛び出すと無音で着地する。すると周りには黒い布で顔を完全に隠し、所々に手裏剣やクナイと言った暗器に閃光手榴弾やサイレンサー装着が装着された重火器などを装備した軽装の兵士達もとい忍たち・・・『重桜隠密部隊』が即座に彼女たちに駈け寄る

 

 

「黒潮殿・・・うまくいったようですな」

 

黒潮「はい。 では邪魔が駆けつける前に離脱しましょう・・・準備は?」

 

「とうにできております・・・・お急ぎを・・・!」

 

 

そうして黒潮たちと隠密部隊は闇の海へとシンジと共に消えていく。不穏な音に駆け付けて執務室に入ったウェールズとシリアスにノアが見た者はもぬけの殻となった執務室の身だった。その後ノアが超能力で広範囲で読心能力を行使した結果、シンジが重桜に拉致された事とその行先は重桜本土であることを知れたがもうすでに嵐の事も相まって落ち着けない場所に逃げられてしまっていたことにただ彼らは悔しさからこぶしを握り締める事しかできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~十数時間後~

 

シンジ「うぅ・・・俺は?」

 

 

深い眠りからシンジが覚醒する。睡眠ガスの影響で前後の記憶があやふやだったが、自分は催眠ガスで眠らされたことを思い出すと同時に、煙玉を使ってくる上に音もなく実行する手際の良さから重桜の『隠密部隊』よ推測する。そして次第に頭もさえてくると後頭部にとても軟かく心地よくも懐かしい感触を感じふと目を開けるとそこには・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤城「あら、目が覚めたのね? おはよう。 愛しの旦那様♪」

 

シンジ「赤城・・・」

 

 

自身の妻であり世界で一番愛しく、最後の家族であるも今や敵となってしまった人が自身に向けて微笑んでいる姿が目に移りぼそりと愛する人の名をつぶやいた

 

 

 

この二人の再会はこの戦争は大きく状況を変える事になる始まりの瞬間だった

 

 




【怪獣紹介】

【ティアマト】別名:七海支配する海竜 全長:約371.8メートル 体重:不明

・経歴

古代ペルム紀に生息していた放射能と魚と言った海生物を主食としていた古代の怪獣。大昔から海において頂点捕食者として大きな縄張りを形成していた。しかし度重なる地表の環境変化に加え、白亜紀時代の隕石落下における食料となる他の生命が激減して上に海水温度も急激に低下してしまい、生き残るためエネルギー消費を抑えられる休眠状態へと移行し長い年月をかけてまた自身に適した環境になるのを待った。そして現代において地球温暖化や海生物の数が増加や戦闘による爆音や振動によって目覚めて再び活動を開始し、その数日後に激変した縄張りを確認している最中に縄張りの中で暴れまわる『セイレーン』とKANSENの気配を読み取り人類にその姿を現した。その後ゴジラとの争いの後海底で餌を食べながら傷をいやして再び縄張りの中で不埒者が現れないかと目を光らせている。余談だがあれからゴジラとは彼女自身が犬猿の仲のように跳ねのけてはいるものの、無暗に手を出さず明確な侵略行為が無い場合は見逃している


・生態

基本的に性格は攻撃的で気性が荒く、縄張りである大海原を回遊しながら遭遇したクジラやダイオウイカなどの大型海生物を手当たり次第に捕食し、敵と満たした相手には見境なく排除しようとする傾向がある。主な攻撃手段としては相手に蛇のように巻き付いて水中に引きずり込み、その後陸や海問わずあその相手を自身の巨体で骨を圧壊させるほどの力で締めあげて仕留める。他にもその巨体にびっしりと生えた鱗は刃物のように鋭いため、これを使って相手の体を切り刻んで多大な出血をさせて弱らせては失血死させることもできる。唯一の遠距離攻撃としては体内で生成して口内から相手を目掛けて霧状の猛毒の息吹を吹き替えるという手があり、この毒は主に相手の視界を奪う事や隙を作るために用いられるが吹きかけれれば戦艦もあっと言う間に溶解させ、怪獣はその部分を焼けただれさせるほど強力である




*ティアマトの声のイメージはウルトラマンのミズノエリュウです

・重桜隠密部隊:隠密のために忍びで構成された有人部隊。サイレンサーを表重装備された重火器はもちろんの事、暗器や煙幕などと言った忍びのような装備をしている。もちろん身のこなしや隠密技術などもトップクラス

・シンジの拉致についてですが、ノアがいるなら超能力で阻止できるのではと思いになると思います。基本的にノアは能力をコントロールできるため、読心能力はオンオフ切り替えができます。そのため駆け付けた際に能力をONにしたときはもうすでに黒潮たちは遠くに逃げおおせている状態でした。




ティアマトの初登場回でした

これが今年最後のこのシリーズでの投稿です

皆さまよいお年を

ciao

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