アズールレーン 怪獣との航路   作:ヴェノム

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後編です


ついにアイツの登場です!

自分にとってはゴジラ怪獣の中で2番目に好きな怪獣ですね


ちなみに加賀は少し原作よりも戦闘狂になってるかもです


それではどうぞ


6話 新たな開戦と新たな遭遇(後編)

シンジside

 

 

 

シンジは戦況を見ながら的確に有人部隊とKANSEN達に指示を出していく。現状、有人部隊は重桜の有人部隊の足止めをし戦闘機を撃墜されては戦車が中破するなど被害や負傷者は出てはいるが幸運にも死人はを出すことなく押しとどめている。KANSEN達はセイレーンの量産型や艦載機に対して主砲や対空砲で次々と撃ち落とし、特にユニオンの『リトルビーバーズ』とロイヤルの「ロイヤルCクラス』の駆逐艦らは持ち前の機動力と魚雷を用いてセイレーンの戦艦を沈めていってくれたおかげで戦況は膠着状態だが、少しずつ持ち直していきながら押しているという感じだ。ユニコーンの救出にはサラトガを選出し向かわせたが、その結果はユニコーンの無事の姿を見て成功だったようだ

 

 

 

 

シンジ「ユニコーンは無事みたいだな、間に合ってよかった」

 

 

 

 

イラストリアス「さすがサラ先生ですわ、かの巨獣を抑え込んでいます」

 

 

 

 

ウェールズ「ああ、あの人はユニオンの中でもベテラン中のベテランだからな」

 

 

 

 

シンジたちはユニコーンの無事にホッとするとすると同時に加賀と白面を相手に善戦して抑え込むサラトガの実力を賛美する。彼女らKANSENにとってサラトガは長い間戦い続けてきたカンレキをもつ老兵でありベテランであるため先輩という立ち位置にもあたるが、その経験豊富さを生かし航空戦術の指導者として機動艦隊作戦のレッスンをユニオンやロイヤルのKANSENに施している。その結果サラトガは多くのKANSENを相手にしてきたことで相手の癖や戦い方をすぐに見抜けるようになり、今加賀との戦いでは熱くなると積極手になり、攻撃に対して磨きがかかるが冷静さを欠いてしまう彼女をあえて戦いを長引かせることで二手先三手先読むことをできなくさせ、その隙をついて白面に着実にダメージを与えている・・・・皆知らないがサラトガは地下世界から怪獣の相手をしながら2週間サバイバルを完遂しているので、白面のような規格外に対してはかなり慣れていることもある

 

 

 

 

シンジ「あとは、セイレーンをあらかた片付いたら有人部隊の戦車隊と駆逐艦たちにサラトガを援護させるか、しかし相変わらず加賀は戦闘狂だな。こうしてみると昔はもう少し加賀も()()もおとなしかったんだけどな・・・ッ!」

 

 

 

 

加賀の戦いを楽しむ姿を見て昔を思い出し、昔はもう少し加賀も赤城も素直でおとなしかったなと思いふける。そしてふとあることに気づき、周りを見渡す・・・・母港・・・戦場・・・兵器たちの残骸・・・荒れ狂う海・・・どこを見渡しても赤城の姿がなかった。加賀と赤城はセイレーンを率いて母港を襲撃してきたのだから必ずこの場所にいるはずなのだ。シンジはもう一度自身の周りを見渡す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤城「フフ、私ならここにいますわ旦那様?」

 

 

 

 

シンジ「っ!?」

 

 

 

 

鈴のような声が首の後ろからささやかれとっさにシンジは前に飛ぶと同時に振り向く。そこには自身が愛する女性・・赤城は蠱惑的で思い人と再会したような恋人のように幸せ様な笑みを浮かべて立っていた。シンジも軍人として殺気や気配を感じる事にはたけているにもかかわらず、距離的に息遣いが聞こえてもおかしくない首元まで近づかれてもなお気配を感じさせないその実力・・・・さすが一航戦だと思い知る

 

 

 

 

イラストリアス「指揮官さま、下がってください!」

 

 

 

 

ウェールズ「指揮官に手は出させはしないぞ重桜!」

 

 

 

 

赤城「・・・邪魔なオジャマムシにはご退場願いましょうか」

 

 

 

 

追随していたイラストリアスとウェールズもいつの間にかシンジのそばに近づいていた赤城に気づき、イラストリアスは艦装から艦載機を赤城に向けて発進、ウェールズは腰に掛けてあったサーベルを抜刀し赤城に切りかかる。それに対し赤城は迫りくる二人を笑顔から一転して忌々しい物を見るように不機嫌になると、艦装を展開し、赤く炎のように揺らめく甲板から艦載機を発艦する。艦載機は編隊を広げて二人に襲い掛かり二人をシンジのもとから引きはがし、再び赤城にシンジに向かって笑みを浮かべながら話しかける

 

 

 

 

赤城「ようやく二人っきりになれたわねシンジ♪赤城こうして再開できる日を待ちわびていたわ」

 

 

 

 

シンジ「・・・・俺もだ。だけど聞かせてくれ、なんで戦争なんて仕掛けたんだ?」

 

 

 

 

赤城「すべては重桜とあなたのためよ。アズールレーンのやり方では間に合わず滅びの未来しかない、だからこそ重桜と鉄血は脱退して()()()()()を結び私たちの未来を掴み取るの。もちろんあなたを取り戻すためでもあるけれど、まさかテストを兼ねた小手調べであなたに会えるなんて僥倖だったわ♪」

 

 

 

 

戦争を仕掛けた来た理由を聞いてシンジは行為はともかく彼女らしいと答えだと納得してしまう。彼女の愛はとても大きい。シンジへの愛、仲間への愛、重桜への愛を持ち、多くの愛を持ちその愛は炎よりも熱く鉄よりも重い・・・そんな彼女ならばシンジと重桜のために戦争に踏み切っても不思議ではないだろう

 

 

 

 

シンジ「そうか・・・君らしいな。でも隠し事はよくないな」

 

 

 

 

赤城「?・・赤城は隠し事などしていないわよ?」

 

 

 

 

シンジ「何年君と一緒にいたと思ってるんだ?君がなにか隠している事かまだ言うわけにはいかない事があれば話す際にわずかに目を合わせない癖くらい知ってるさ」

 

 

 

 

赤城「っ!・・・なるほど、さすが私の旦那様ね」

 

 

 

 

赤城は気分でも気づかなかった癖をもとに《あの計画》を隠していること見破られたことに驚きながらも、自身の事を自分自身でさえ知らなかったことを知り尽くすほど自身を愛してくれていると再認識して若干喜びのあまり体を震わしながら赤城は手を伸ばす

 

 

 

 

赤城「それも追々と説明するわ、だから私たちと行きましょう?あなたの居場所は私たち『重桜』でここではないはずよ・・お義父様のためにももう二度とあなたを離したりしないから・・・」

 

 

 

 

シンジ「・・・・」

 

 

 

 

シンジはジョーのためでもあるという理由と愛する人の頼みに思わず手を伸ばしそうになる。しかし自分にはまだやらなければならないことがある。父の仇を取って赤城たちを守る事・・・・・自分とモナークしかあの怪物の存在をしらない故に自分がやらなければならない責務だった。だが彼女になら打ち明けてもいいのではないかとささやく自分もいるのも確かである。そんな自分の中での選択を考えてしまい言葉が詰まってしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヒュウウウウウウウン!!』

 

 

 

 

赤城「っ!?」

 

 

 

 

その瞬間、赤城めがけて高速で光の大鷲が飛んでくる。赤城は獣の第六感に近い直感でその大鷲を紙一重で躱すも、そのまま大鷲はサラトガと交戦する白面の横腹を貫通、そのまま艦載機へと変貌しシンジと赤城の距離が広げた。そしてすべての艦載機を破壊したのか戦っていたイラストリアスとウェールズもシンジの元へと戻り、シンジと赤城にイラストリアスたちだけでなくその場にいたKANSENや有人部隊が矢が飛んできた方向に視線を迎える。そこには一隻の空母がこちらに向かって航行しており、甲板には一人のKANSENがたっていた

 

 

 

 

そのKANSENはストレートロングの銀髪に白い軍帽をかぶり黒と白の制服とノースリーブの白シャツに黒いジャケットをマントのように羽織りミニの黒いプリーツスカートに黒いタイツと黒いブーツと下半身は黒づくめな服装をして、その姿からは凛としながらも多くの激戦を勝ち抜いてきた歴戦の兵士としての覇気を雰囲気として放っている

 

 

 

 

 

赤城「ユニオンの空母ね、もしかしてあいつが・・・・」

 

 

 

 

クリーブランド「間違いない。あの船こそ私達ユニオンの最強空母!」

 

 

 

 

クリーブランドと赤城が呟いた瞬間、空母から次々と艦載機が発進して縦横の艦載機を撃ち落とし、爆撃機でセイレーンの艦隊を瞬く間に撃沈していく

 

 

 

 

赤城「『灰色の亡霊』大いなる『E』・・・」

 

 

 

 

加賀「そうか、貴様が!」

 

 

 

 

その実力と容姿を見て合点がいき、かのKANSENが何者かわかり鋭く睨む赤城とサラトガとの戦いを邪魔されたことに憤り、赤城と同様に睨む加賀に構わずそのKANSENの女性・・・『ユニオン所属・ヨークタウン級2番艦空母・エンタープライズ』が大きく叫ぶ

 

 

 

 

エンタープライズ「エンタープライズ・・戦闘開始(エンゲージ)!!」

 

 

 

 

エンタープライズの乗っていた空母が光り輝くキューブに分裂すると、その形が艤装となってエンタープライズに甲板が体の左側に、右手には艦橋を模した大弓が装備される。そして発艦した艦載機の一機の上に飛び乗るとセイレーンの量産型艦隊の間をすり抜けながら加賀と白面へと向かう

 

 

 

 

加賀「面白い!」

 

 

 

 

破竹の勢いの勢いで自身に迫るエンタープライズに加賀は更なる強敵に心を滾らせ、戦っていたサラトガをよそにエンタープライズに向けて艦載機を飛ばす。エンタープライズは臆することなく加賀の艦載機を光の矢で撃ち落としては、弓を近接武器のように扱って物理的に翼をへし折り、華麗な体術と正確な射撃と卓越した艦載機の操作で次々と艦載機を撃墜しながらまるで“自分を顧みず死んでもいいと思わせる特攻”のように突き進む

 

 

 

 

白面「アオオオオォォォォン!!」

 

 

 

 

エンタープライズがあっという間に白面と加賀のもとにたどり着く。しかし白面の強みは空母であると同時に巨大な獣へと変わったことで、艦載機や焔玉だけでなくその牙と鉄爪も武器となる。白面はエンタープライズが乗っていた艦載機を軽々と切り裂いた。しかしエンタープライズは切り焼かれる瞬間に艦載機から白面の頭上へと跳んでおり、すかさず東部に光の矢を三発放つ

 

 

 

 

 

『ドオオオオォォォン!!』

 

 

 

 

放たれた矢は爆弾へと変わり、そのまま白面の頭上に突き刺さり0距離での爆風によって白面は悲鳴を上げて倒れ伏す。エンタープライズはそのまま白面の背中に降りると、白面の背中に乗っていた加賀のもとへと疾走する

 

 

 

 

加賀「私を楽しませろ亡霊よ!!」

 

 

 

 

赤城「待ちなさい加賀!」

 

 

 

 

想像以上の強さを持つエンタープライズに触発され、さらに熱くなり目と尾から青い炎が噴き出すほど高揚している加賀を赤城は制止させようとするが、今の加賀には赤城の言葉は届かずさらに艦載機と青い炎となった紙札をエンタープライズに向けて放つ

 

 

 

エンタープライズ「フッ・・・!」

 

 

 

 

エンタ―プライズは艦載機の銃撃に焔玉の攻撃が激しくも加賀との距離が近い真ん中を中弓を盾にしながら迷わず突っ切り、攻撃によるかすり傷を受けながらもお互いの顔がはっきりわかるほど近くまでたどり着き、敵たる加賀に大弓を構える

 

 

 

 

加賀「貴様・・!」

 

 

 

 

エンタープライズ「討ったぞ」

 

 

 

 

エンタープライズは自身を全く顧みずここまで近づいてきたことに戸惑る加賀に淡々と言葉を発すると、敵の急所たる人間でいうと心臓にむけて光の矢で射抜き倒れるまで何度も撃ち込んだ

 

 

 

 

加賀「がはっ!」

 

 

 

 

赤城「加賀!!」

 

 

 

 

シンジ「・・・っ!?」 

 

 

 

 

加賀はあまりの激痛に苦痛の声を出し、赤城は傷を負った加賀に悲痛な叫びをあげる。シンジも今は敵になってしまったとはいえ家族である加賀の悲痛な姿に目を見開いて戸惑いながらも無事であってほしいと思ってしまう

 

 

 

 

加賀「「ぐぅ・・・私の体に傷を!、この体は姉様の!!」

 

 

 

 

白面「グルルルルルルルルル!!」

 

 

 

 

シンジの願いが通じたのか加賀は心臓に矢を何発も受けながらも倒れず、痛みが響く胸を抑えて意味深な言葉を言いながら炎のように揺らめく青い甲板を展開し、頭上で爆発を受けて倒れていた白面もダメージから復帰してエンタープライズをにらみながら唸り声をあげる

 

 

 

 

 

そんな加賀と白面をよそにエンタープライズは冷静に大弓を構える。さらに激しい戦いが繰り広げられるのではないかと両者を見るシンジたちだったが、シンジのもとに有人部隊から連絡が入る

 

 

 

 

《指揮官聞こえますか!?こちらに向かって巨大な物体が移動しています!》

 

 

 

 

シンジ「何っ!?」

 

 

 

 

ここにきてまだ重桜の造園が来たのかとその知らせに驚愕する。すると無線からレーダーの映像が送られ、シンジはすぐさまそれに目を通すと確かにそこには全長180mもある巨大何かが近づいていた

 

 

 

 

シンジ「これは戦艦か?」

 

 

 

 

《いいえ、水中です》

 

 

 

 

シンジ「なら潜水艦か?・・だがなぜレーダーに映っているんだ?」

 

 

 

 

大きさからからして戦艦と思ったが、レーダーがとらえた何かは水中だと言われると潜水艦と切り替えたがそれでもおかしかった。潜水艦はレーダーの電波や可視光線がほとんど届かず数少ない捜索手段として有効な音さえも水の状況で伝播状況が複雑に変化する水面下で深く静かに潜航し、探知並びに撃沈することは最新鋭の探知装置と対潜兵器を使っても容易ではない代物だ。それがレーダーで簡単に見つかっただけでなく、この状況なら潜水艦らしく敵に気づかれないうちに魚雷を打ち込んで奇襲を仕掛けるなりできたはずなのに、ただこちらに向かって一色線に浮上しながら向かっていた。正体は何であれKANSEN達に警戒するように呼び掛けようとした瞬間・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バッシャアアアアアアアアアアアアアァァァァァァン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンタープライズ「これは・・・爆発か?」

 

 

 

 

赤城「一体何が?」

 

 

 

 

加賀「姉さま、あれを・・・・何かがいます!」

 

 

 

 

レーダーが何かがいると示していた場所が突如として爆発する、距離的に一番近かったエンタープライズ、赤城は突然の爆発のように上がった水しぶきにさらされながら状況を把握しようと水しぶきの上がった場所に注目する。そんな中同じく水しぶきの場所を注目していた加賀が何かに気づき指をさして示す。赤城とエンタープライズが加賀が指さす場所である水しぶきの上部を目を凝らして見るとかすかにゆらゆらと何かが動いており、次第に水しぶきが収まりながらそれは姿を現した

 

 

 

 

クリーブランド「おいおい嘘だろ!?」

 

 

 

 

ジャベリン「ええええ!?」

 

 

 

 

綾波「・・・・!?」

 

 

 

 

サラトガ「うっそー!」

 

 

 

 

シンジ「あれは・・・!?」

 

 

 

 

その姿を見てその場にいた人間やKANSEN関係なく、その場にいた全ての者が驚愕した。ある者は驚愕のあまり愕然とするもの、ある者は理解が追い付かず呆然とするもの、初めて見る物に驚きのあまり声を上がる者など様々だった

 

 

 

 

それは鎧竜アンキロサウルスのように背中全体と脚の付け根と尾が固い甲殻の装甲に覆われて燕の羽根のように尾の付け根で二股に分かれており、ほぼ全身に鋭い棘が大小並んでびっしり生えている。龍のような頭部には立派な五つの角と鋭い牙を持ち、その顔つきと相まっていかにも狂暴そうな雰囲気を作っている。脚は四足歩行で地面についているが前脚はクマのように足の裏全体を地面につける『蹠行』で後ろ脚がイヌのように指だけをつける『趾行』という特殊な歩行をしている。尾にも棘が生えており尾の先端には槍のように鋭い棘も生えている。体全体が矛にもなり盾にもなるその怪物・・・いや怪獣の名は『アンギラス』、別名『氷の暴竜』と伝承に語られている

 

 

 

 

 

 

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

 

 

 

 

まるで自分を誇示するようにアンギラスは天に轟く咆哮を上げた

 

 

 

 

シンジside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンギラスside

 

 

 

 

アンギラスは自身を見る人間やKANSEN達を一瞥すると自分よりも一回りか二回り小さい居住である白面とそれに乗る加賀へと視線が行き、瞬時に動けるように地面を踏みしめながら数週間前の事を思い出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数週間前~

 

 

 

 

アンギラスはいつものように自身の縄張りである極寒地帯で縄張りに異常がないか回りながら狩りをして腹を満たしては、縄張りを狙ってきた外敵を相手にするなど命のやり取りが当たり前な世界でのんびりと過ごしていた。そんなある日の事、アンギラスが忠誠を誓う王・・ゴジラがアンギラスの者へと尋ねてきた

 

 

 

 

アンギラス『ご足労深く感謝します王よ・・して今回貴殿は何用で?』

 

 

 

 

ゴジラ『ああ、実はお前に頼みたいことがあってきた』

 

 

 

 

アンギラスとゴジラは念和で頭に直接話しかけて話す。アンギラスとしては王たるゴジラの頼みならばと断る理由はないので必ず引き受け、まっとうしてみせると意気込む

 

 

 

 

ゴジラ『先日に地球から地表に出て、地表の環境を見て必要なら回復してほしいと頼まれたんだが、俺は前に地上で人間に攻撃され敵視されている身だ。下手に俺が出ていけば人間はまた躊躇なく俺ごと自然を破壊しようとする可能性がある。そこでお前が先んじて地上へと行き、地表での自然の傷の具合や人間たちの反応を確認してきてくれ、時間が経てば俺から話しかけて合流することにしたいとも思っている。頼まれてくれるか?』

 

 

 

 

ゴジラは前に地上へ出た時に人間たちによって自分を倒そうと水爆を何度も使い自然を傷つけてきた。あれから時間がたったとはいえ、また人間たちがゴジラを前にして水爆をあっさり使うようであれば自然を回復させるどころではない・・そこで人間たちに確認されていないアンギラスに頼んで、自然の具合や人間の対応の仕方などを知ったうえで行動を起こしたかった。モスラはラドンにも頼もうとも考えたがモスラは優しすぎるところがあるため攻撃されてもやり返さずそのまま深手を負ってしまう心配があり、ラドンは攻撃されたソニックウェーブを発生させて飛んだ先々で自然を傷つけすぎてしまう可能性もあったので即座に却下していた

 

 

 

 

アンギラス『そのような事が・・・承りました。その頼み任されました』

 

 

 

 

ゴジラ『ありがとうアンギラス。では早速偵察に行ってくれ』

 

 

 

 

アンギラス「八ッ!」

 

 

 

 

アンギラスはゴジラの頼みを聴き、その日のうちの地下トンネルを経由して地表へと出ていった。そしてこの週数間人に出会うことはなく自然の具合を見ながら、時に海でクジラなどの巨大な海の幸を食べながら偵察に勤しんでいた。そして現在は、いつも通り偵察に依存でいると遠くからいつぞや地下へときた長門やオイゲンやサラトガが使っていた武器が発する轟音を聞きつけた瞬間どこからか飛んできた魚雷や砲弾の流れ弾が見事アンギラスの頭部に直撃する。アンギラスはこの時自身を狙って攻撃したのだと判断し人間の武器や争いは自然への傷が大きいため、王たるゴジラの臣下である自分が今ここにいない王の代わりにその使命を手伝わねばと早急に攻撃した者を打ち倒そうと全速力で砲撃が響く場所へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

~現在~

 

 

 

アンギラスは今思い返しながらKANSENや人間の予想外と言わんばかりの反応を見て、自分を狙ってきたのではなく運悪く流れ弾が当たってしまうというただの事故だったという事に気づく。しかも相手は自分よりも小さくひ弱な人間はともかくサラトガ達の同類が相手なのでいささか戦いにくいという事はあるが、争い自体は構わないが怪獣が争いあうよりも自然を傷つけていることには変わりはない上に完全に敵として扱われ銃を向けられている以上、人間の対応を知ることも踏まえて戦うことにする。そんな中でアンギラスは巨大な獣である白面とそれに乗る加賀に注目する

 

 

 

 

アンギラス(あれは我らと同じ怪獣・・・いやこの気配は何か違う。そしてそれに乗るあの女・・・獣と人間が混じっているのか?どちらにせよ弱者ではないな、仕掛けるならば奴らが先か)

 

 

 

 

アンギラスは姿は怪獣らしいがまったく別物な白面や加賀の容姿に疑問を抱きつつも最初の標的として狙いを定めた。そしてその巨体から想像もできないスピードで白面と加賀の元へとセイレーンやKANSEN達のいる場所を突っ切ろうとする

 

 

 

 

シンジ「っ!?・・総員退避!今すぐ避けるんだ!!」

 

 

 

 

ラフィ―「うわぁ・・・!」

 

 

 

 

Z23「これは対応のしようが!?」

 

 

 

 

エンタープライズ「くっ・・・!」

 

 

 

 

「全員しっかり掴まれ!艦から振り落とされるぞ!?」

 

 

 

 

シンジの素早い指示のおかげで驚きから動けないでいた有人部隊とKANSEN達は敵味方関係なく意識を取り戻して退避する。アンギラスの6万トンという巨大な質量で素早く動くことで発生する余波で海は大きく荒れ、大波やうねりがKANSEN達や有人部隊に襲い掛かり吹き飛ばされそうになる。エンタープライズをはじめとした空母や戦艦やセイレーンの艦隊や波にさらされない港にいた戦車隊がアンギラスにむけて攻撃を行うが、アンギラスの強固な甲殻は機銃や砲弾は全く受け付けず良くて極小のかすり傷しか与えられず、セイレーンが放つビームは少しだけ上皮を焦がす程度でほぼ無傷だった

 

 

 

 

『ガサガサガサガサガサガサガサガサガサ!』

 

 

 

 

砲撃と銃弾の嵐の中、アンギラスの背中の棘が微小で凄まじい勢いで振動し始める。それどころか背中の装甲と棘が冷気を放ちながら氷に覆われていきコーテイングさせる

 

 

 

 

アンギラス「ガアァァァン!」

 

 

 

 

アンギラスは最大まで振動させた棘を銃弾や砲弾やビームが飛んでくる方向に体を傾けて向ける。瞬間、振動する棘に当たった攻撃はすべて跳ね返り、跳弾として撃たれた分だけ銃弾や砲弾や爆弾を撃った相手に跳ね返す。セイレーンの放ったビームでさえ棘にコーティングされた氷が鏡の役割を果たし屈折させて跳ね返しセイレーンの艦隊を次々と沈めていく。KANSEN達や有人部隊にも自分たちが撃った攻撃が跳ね返され多くのKANSENにKANSEN達の半身たる艦が被弾し、量産型やセイレーンの艦隊や戦車や戦闘機も次々と破壊される。幸運だったのは戦車や戦闘機の乗員は即座に脱出できたので負傷者は出たが死者は出なかった事だろう

 

 

 

 

赤城「攻撃を跳ね返した・・!?」

 

 

 

 

ウェールズ「こんなことが・・・!」

 

 

 

 

イラストリアス「ッ!!」

 

 

 

 

シンジ《真面に攻撃するな!駆逐艦は奴の足元に魚雷を発射、戦艦と戦車は奴の装甲と棘がない場所を狙ってくれ。それ以外のKANSENと人員は負傷者と搬送と脱出した隊員の救出を!》

 

 

 

 

アンギラスのこの能力は本来、棘を振動させることで攻撃してくる際に触れてくる相手を逆に傷つけるだけの能力だが縄張りや自分を狙ってくる光線を吐く怪獣や岩を砕いて飛ばしてくる怪獣に地下世界でのオイゲンたちの攻撃を受けていると氷を棘に纏わせては光線や砲弾を跳ね返すだけでなく跳ね返す角度を調節して敵を狙える強力なカウンター能力になった。そんなKANSEN達はアンギラスのこの能力に驚いてきつつも、アズールレーンのKANSEN達は指示に従い行動を起こす。駆逐艦たちは棘がなくすべての生物に重要な場所である足に対して魚雷を放ち攻撃し、戦艦や戦車も装甲と棘のない場所へと砲弾をたたき込んでいく。アンギラスとて全身が甲殻という鎧に包まれているという事はなく腹や足には装甲がないが、アンギラスにとっては表皮を少しだけ削る程度でこの程度はすぐに治ってしまう為彼女らの攻撃を無視して加賀と白面へと突き進む

 

 

 

 

加賀「私が狙いか暴竜!」

 

 

 

 

白面「ウオオオオォォォォン!!」

 

 

 

 

加賀はアンギラスの狙いが自身と自身の式神である白面だと気づき、奇しくも伝承と同じ呼び方をしながらアンギラスに向けて札から変化させた艦載機と白面の尾から焔玉が放たれる。アンギラスは先に銃弾が飛んでくると思い、棘を振動させて跳弾を狙うが先に焔玉がアンギラスの装甲に到達する。焔玉は炎なので跳ね返すことができずに棘を覆っていた砲弾や銃弾を浴びて傷はついても砕けなかった氷を溶かして棘を少し焦がした。しかしそれでもアンギラスは白面の首に狙いを定めるがプロペラの爆音が頭上から聞こえ、見上げると艦載機が自分に向かって爆弾を大量につけて急降下しており、再び棘を振動させて特攻だろうと跳ね返そうと体制を整える

 

 

 

 

加賀「同じ手が何度も通用すると思ったか!」

 

 

 

 

加賀は満面の笑みで吠える。加賀はアンギラスとの戦いをエンタープライズやサラトガとの戦いよりも心の底から楽しみ、心を熱く沸かせていた。エンタープライズたちが決して弱いわけではなくむしろ十分合格レベルだった。しかし今はアズールレーンと自分たち重桜とセイレーンを相手にすさまじい力で圧倒する存在が自分だけを見て戦っている・・・その事実に加賀はなぜだか嬉しく誇りに思い、自分では気づいてはいないが徐々に自身よりも強いであろうアンギラスに惹かれていた。熱くなっても正確な狙いで加賀は艦載機たちのの爆弾を札で狙い撃ち、二十機近い数もある艦載機達が棘に触れる前に連鎖的に爆発し、すさまじい爆風と衝撃に鉄の破片がアンギラスに降り注ぐ

 

 

 

 

 

アンギラス「ガアアアァッ!?」

 

 

 

 

さすがのアンギラスも爆風や衝撃は跳ね返すことはできず思わずひるみながら爆破の嵐にさらされ、爆破によってできた黒い硝煙に包まれる。その光景を見て倒したのではないかと希望を持つ者も少なくなかったが人間の手でやすやすと倒せるほど怪獣は生易しいものではない。その証拠に爆風の熱で所々に焦げ跡や小さくも傷ができたアンギラスは全く戦士を失わず白面の至近距離に飛び出す

 

 

 

 

アンギラス「ガアアアアアアアアァァァン!」

 

 

 

 

白面「オオオォォォン!!?」

 

 

 

 

白面はとっさに鉄爪を振いアンギラスの首元を切りつけ、小さな傷鮮血が飛び散るもアンギラスは全く引かず白面の首元に喰らい付く。白面もアンギラスの首元に嚙みつくが、アンギラスの装甲と凄まじい筋肉によって歯が通らず、アンギラスはそのまま怪獣の中でも屈指の咬力で白面の喉を食いちぎり頭部を胴体から捥ぎ取る。白面は絶叫を上げながらダメージの許容量を超えて青い炎となって消えていき、粒子となって加賀へと戻っていく

 

 

 

 

アンギラス(消えた?我らと同じ怪獣どころか生物ですらなかったのか・・・ッ!)

 

 

 

 

アンギラスが知る由もないが白面は加賀の生まれもとであり半身でもある『空母・加賀』が獣としての姿に変わった艦装なので正確には式神であるため生物ではない・・・・白面の正体に訝しむが頭上から鋭い闘気と殺気を感じ見上げると青い炎のように揺らめく甲板を体の横に携えて、瞳と尾から青い炎が噴き出る加賀が笑みを浮かべながら迫ってきていた

 

 

 

 

加賀「良いぞ・・・もっと私を楽しませろ暴竜!」

 

 

 

 

アンギラスは上空から迫る加賀を喰い潰そうと大きな顎を開いて迎え撃つ。しかしそれを空中でひらりと回避するとアンギラスの目の間の脳天に向けて全力のかかと落としを繰り出し、アンギラスの脳を少しだけ揺らす。アンギラスの脳は頭部だけでなく棘の一つ一つから体の至る処に存在し、そのおかげで巨体に見合わず素早い動きができる。それでも大脳に当たる脳をわずかに揺らされたため一瞬のスキが生まれ、そこに加賀は艦載機の爆弾のみを召喚すると白面の鉄爪で切りつけた際にできた首元の傷めがけて、爆弾を強引に蹴りでめり込ませ燃える札で爆弾を爆発させた

 

 

 

 

アンギラス「ガアアアアアアアアアアアアアッッ!!?」

 

 

 

 

どんな生物でも体内を直接攻撃されればただではすまず、アンギラスとて体内で爆発が起こればただではすまず多量の鮮血を海にまき散らしながら絶叫を上げる。今までの攻撃の中で一番真面な攻撃をたたきこむことに成功した加賀は達成感に酔いしるがそれが仇となり、その隙にアンギラスは体を回転させて鞭のようにしなる巨大な尾の振り回しを加賀へと食らわせ大きく吹き飛ばす

 

 

 

 

加賀「ガハァッ!?」

 

 

 

 

赤城「加賀!?」

 

 

 

 

明らかにKANSENとはいえ人間が食らえば体が四散するどころか細切れになるほどの一撃を食らえば十分致命傷になりえる。今まで間に割って入れなかった赤城が吹き飛ばされた加賀へと駆け寄ると、加賀は口元から血を流しながら左腕が腫らしてふらついており息も荒かった。実際に加賀は当たる直前に左腕で体をかばったおかげで死ぬことはなかったが左腕と胸の骨は折れて内臓にも刺さっており明らかに致命傷一歩手前の死に体の状態だった・・・それでも極限まで熱くなった加賀にとってどうでもいいのか闘志を燃やす目で早くも出血は止まりこちらを見据えるアンギラスを狙う

 

 

 

 

加賀「ハハッ・・・良いぞ!強い敵だからこそ倒す価値がある!」

 

 

 

 

赤城「もうやめなさい加賀!これ以上はあなたの体がもたないわ!」

 

 

 

 

加賀は重症の体を引きずってアンギラスに向かおうとするが、赤城は必死に押さえつけて止めようとする。今の加賀は赤城の声は届いておらずこれ以上戦えば間違いなく加賀は死ぬだろう。もう大事な人を失いなくない赤城は力の限り加賀を抑える。そんな二人の様子を見ながらも戦いは終わらす気はないと判断し、“強者であろうと弱者だろうと最後まで戦う者に対しては最後まで戦って己の血肉にする”ことを生きる強者としての礼儀と重んじているアンギラスは二人に向けて大口を開けて食らおうとする

 

 

 

 

 

『ブロロロロロロロロロ!』

 

 

 

 

しかし突然艦の量産型がエンジンの最大出力で発せられる駆動音が響き、アンギラスはその音を聞いて加賀達からそちら意識を向けて視線を送るとそこには自身の横合いから全速力で向かってくる量産型にそれを手動で操作し登場するシンジだった

 

 

 

 

シンジ「二人はやらせないぞこのハリネズミ!」

 

 

 

 

赤城「シンジ!?」

 

 

 

 

シンジは戦っている加賀を放っておくことができず、自身が乗る量産型を自動操縦から手動操縦に切り替えて操縦してアンギラスに対して特攻を仕掛ける。アンギラスは迎え撃とうと動こうとするが、シンジはそこから動けないように足元を重点的に砲弾や魚雷を撃ち切るまで撃ち込んでいく。そしてシンジはもう一度自動操縦に切り替えてまっすぐアンギラスに直進するように設定するとそのまま量産型から飛び降り海へと飛び込むと同時に懐からスイッチを取り出して即座にボタンを押した

 

 

 

 

 

 

 

『ドオオオオオオオオオオオおオオオォォン!!!』

 

 

 

 

 

 

量産型は突如大爆発してアンギラスは爆発に飲まれて見えなくなった。シンジは量産型を操る前に持っていたグレネードやC4爆弾などの爆発物を燃料タンクにたんまり設置していたのだ。うれしい誤算かアンギラスの周りには戦闘で中破して動かなくなった量産型や艦載機から漏れ出す燃料に引火してより爆破の力が加わったことでよりナパームのような熱とより爆破力が加わったことだろう・・・そして死んだのか気絶したのかただ出てこないのかアンギラスが煙と炎の中から出てくることはなかった

 

 

アンギラスside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジsaid

 

 

 

 

シンジ「やったのか・・・?」

 

 

 

 

ジャベリン「指揮官!」

 

 

 

 

イラストリアス「無事ですか指揮官様?」

 

 

 

 

シンジは量産型の破片掴まりながらアンギラスの生死を確認しようと爆発場所を見続ていると、そこにジャベリンとイラストリアスがシンジのために人が乗れる小型のボートを持ってきてくれた。シンジはそれに乗り込むと同時にシンジの周りを守るように出撃が遅れたKANSEN達も続々やってくる

 

 

 

 

赤城「・・・遺憾極まりないけどここまでね」

 

 

 

 

加賀「姉さま!?私はまだ戦えます、それにシンジがまだ・・・!」

 

 

 

 

赤城「わかっているわ、だけど潮時よ。目的も概ね達成できたしね。多少の予想外もあったけど上場の戦果よ」

 

 

 

 

加賀「・・・姉さまがそう仰るなら今は引きます・・・!」

 

 

 

 

赤城の言葉に熱が引き幾分か冷静になった加賀がシンジを取り戻していないのに引こうとする赤城にまだ戦おうと進言するが、赤城とて今も何としてもシンジを取り戻りたいと思っているがセイレーンや量産型がアズールレーンやアンギラスに壊滅させられ、有人部隊も少なからず負傷者がいる上に加賀のけがも相まってこれ以上は戦えないと大局的に判断する。当初の目的を果たしたことも果たし、予想外の戦果だったと()()()()()()()()()()を見ながら加賀を諫める。加賀は悔しそうにしながらも赤城の言葉に従い艦装を解除して艦装を空母へと戻し綾波とZ23が護衛している有人部隊と合流しようとする

 

 

 

 

エンタープライズ「逃がすと思うか?」

 

 

 

 

赤城「あ~ら恐い、そんな目で見られたら私どうにかなってしまいそう」

 

 

 

 

そこにエンタープライズが敵を逃がさまいと鋭い目で赤城と加賀を射止めながら二人に向けて大弓を構え、赤城はそんなエンタープライズをからかう様に答える。シンジはボートから彼女たちを注目するが何よりも黒いメンタルキューブに視線を吸い寄せられていた

 

 

 

 

シンジ(あのメンタルキューブは・・・何だ?)

 

 

 

 

『メンタルキューブ』はKANSEN達の誕生にかかわる物体で、人類にとってわからない部分が多い素材だがこれが彼女たちの艦装を構築している。本来キューブは水色に輝いているが、黒いメンタルキューブは真っ黒に輝やいておりシンジは黒いメンタルキューブからなぜだかとても恐ろしい何かを感じていた

 

 

 

 

赤城「残念だけどお暇させてもわうわ、だけど覚えておきなさいアズールレーン。シンジは必ず返してもらうわ・・・!」

 

 

 

 

赤城はかならずシンジを取り戻すと伝えると加賀とともに空母へと降り立って自分たちアズールレーンの者たちを見据えながら二人は宣言する

 

 

 

 

赤城「これは宣戦布告よアズールレーン」

 

 

 

 

加賀「これより重桜は『鉄血』と共にお前達の欺瞞を打ち砕く」

 

 

 

 

赤城「未来とは強者に委ねられる物・・天命はこの力で大洋を統べる我々にあり・・・・我らは赤き血の同盟・・『レッドアクシズ』なり」

 

 

 

 

赤城と加賀は鈴の様のように響く声で『レッドアクシズ』の結成を伝えながら重桜の有人部隊と綾波とZ23と共に大量の桜吹雪の中に消えていった

 

 

 

 

イラストリアス「逃げられましたね」

 

 

 

 

シンジ「・・・そうだな」

 

 

 

 

イラストリアス「指揮官。エンタープライズをどう思います?」

 

 

 

イラストリアスの質問にシンジは赤城たちが去った場所を見つめるエンタープライズをみる。そしてその瞳はどこか虚ろでその背中からはどこか哀愁を感じさせる

 

 

 

 

シンジ「確かに彼女は強い。それと同じかそれ以上に危ないが・・・・」

 

 

 

 

イラストリアス「ええ、なんて痛々しいのでしょう・・・・」

 

 

 

 

彼女の自分をあまりにも顧みない戦い方と行動をみて彼女の自身の命を軽視するあり方を察してのシンジの言葉にイラストリアスが同意するように頷いた

 

 

 

 

シンジ(戦いの次にまた戦いか・・・・なぜこうなってしまうんだ)

 

 

 

 

シンジはなぜこんなことにならなければならないのだと心の中で呟く。数年前は多少行き違いはあれど人類と未来のために手を取り合い、背中を合わせてともに戦いあったKANSENや人間など関係なく戦う者がすべてかけがえのない戦友だったはずだった。だが今度は双方の理念と方針がたがえて事で共通の敵をそっちのけで戦友だった者同士に愛する者さえも敵同士となっていた・・・・そのまま負の出来事から負の感情に襲われるも父と自分の思いだけは貫いて見せると自信を鼓舞する

 

 

 

 

ラフィー「指揮官・・あれなに・・・?」

 

 

 

 

自身の護衛に集まったラフィーが何かの異変に気付き指をさしてシンジに伝える。シンジは思考するのをいったんやめてラフィーが指さす方向を見るとそこは自身が量産型を爆破した場所で、炎と煙がある程度収まったいた事である程度見渡しがよくなったその場所には刺々しく生物的な球体上の何かが鎮座していた。そしてその球体はゆっくりと動き出して徐々に姿を変えていき全貌をあらわにする

 

 

 

 

アンギラス「ガアアアァァァン・・」

 

 

 

 

その球体上の何かだったアンギラスが煙と炎をかき消しながら出てくる。アンギラスは体を折りたたんで丸まることで球体上になることができ、これによって装甲がない腹や足を守るだけでなく移動や攻撃にも転用できる。今回はとっさに球体上になったことで爆発や熱から体を守りダメージをほぼ0にして生き残り、そしてアンギラスは熱はあまり得意ではなくナパーム並みの熱を収まるまで動けなかったがようやく音が引いたので動くことができたのだ。

 

 

 

 

シンジ(生きていたのか!・・・戦うにも今の戦力では!)

 

 

 

 

シンジはアンギラスがあの爆発で生きていることに驚愕するが、同時に消耗した戦力でどうするか狼狽する。しかしそんなシンジをよそにアンギラスはシンジや今ここにはいない加賀達KANSENを評価しており、ほとんどせいぜいが自身に傷はつけても脅威にならなければ強い力も持たず最後まで戦おうとしない弱者だと思っていたが、こうして最後まで戦う意思を見せて自身に傷をつけるだけでなくここまで食らいついてくるシンジたちを戦士として強者であると認めていた。そして周りを見渡して戦いは終わったとわかり、この場でのやるべきことはもうないと判断し海へと潜ろうとする

 

 

 

 

シンジ「?・・・引いていくのか?」

 

 

 

 

ウェールズ「なぜいきなり?」

 

 

 

 

突如自分たちに背を向けて海へと潜っていくアンギラスを見て不審に思いつつも、正直戦うことがなくならばそれに越したことはないと安心する・・・・しかし次の瞬間心臓に悪い事が起きた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サラトガ「お~い、アンギラスー!」

 

 

 

 

いつのまにかアンギラスのそばに近づいていたサラトガがアンギラスに向けて声をかけて、アンギラスがそれに応えるに振り向いたのだから!

 

 

 

 

ユニコーン「さ、サラトガちゃん・・!」

 

 

 

 

クリーブランド「サラトガ何してるんだ!」

 

 

 

シンジ「・・・あいつの名前を知っているのか?」

 

 

 

 

多くの者がサラトガの行動に声を上げるがシンジだけは目の前の怪獣の名前を言う彼女を不審に思う。サラトガは年長者だが怪獣との関係は全くなく、モナークのように特殊な組織とのつながりもない彼女が怪獣の名前どころか存在すら知らないはずなのだ。それを知っているという事は何かがあるとシンジは踏むが、それをよそにサラトガは怪獣アンギラスに話しかける

 

 

 

 

サラトガ「久しぶり~、どうしてここにいるの?・・・・ふ~んそうなんだ。でも念和で話してくればみんとと戦う事なんてなかったんじゃないの?・・・もうアンギラスって相変わらずまじめだよね~。・・・もう行くの?・・・わかった、またね~!」

 

 

 

 

サラトガがアンギラスに対して独り言に見えるが何かしらの会話をしていると思われる光景にシンジとKANSEN達ははたから見たら痛い光景なので何とも言えない顔をしている。しばらくして会話が終わったのかサラトガは手を振りながら再び海へと潜っていくアンギラスを見えなくなるまで見送った。そして久しい級友に会えたようにうれしそうなサラトガにシンジはボートを動かして近づく

 

 

 

 

シンジ「サラトガ、ちょっといいかな?」

 

 

 

 

サラトガ「ん?どうしたのの指揮官・・・顔が怖いことになってるよ?」

 

 

 

 

シンジ「それは気のせいさ、とりあえずみんなの修復と母校の復興がある程度終わったら知ってること全部教えてもらうが良いかな?」

 

 

 

 

サラトガ「は、はい・・・!?」

 

 

 

 

シンジはサラトガの了承に笑顔を浮かべる。しかしサラトガの言う通りシンジは笑顔だが、目が全く笑っていなかった。サラトガはあの時知らないふりやごまかそうとすれば後ろに見えた魔王に殺されていたから知れないと後に語ったという・・・・

 

 

 

 

 

 

 

シンジsaid out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンギラスside

 

 

 

サラトガと話していたアンギラスはあっという間に母校から数キロ離れた海の奥深くをある場所に向かいながら潜行していた

 

 

 

 

アンギラス(戦いに夢中であったがまさかあそこにサラトガがいるとは・・・元気そうで何よりだ)

 

 

 

アンギラスは久しく会えた友に喜びと懐かしさを感じる。しかしサラトガとは念和で喋っていることは知らない面々からは彼女が生暖かい目で見られていたことに全く気付いていないが・・・・そうこうしているうちに目的の場所に到着すると、そこには自身が使える王がいた

 

 

 

アンギラス(参上いたしました我が王よ)

 

 

 

ゴジラ(来たかアンギラス、さっそくお前が見てきたことを教えてくれ)

 

 

 

アンギラスが母校から離れてから数分後、地上の回復と地球の意思から伝えられた新たな問題が浮上したことで時期を早めて地上に上がったゴジラから収集を受けて王の気配がするこの場所を目指していたのだ。アンギラスは平伏する体制ながらも頭を上げながら自信が見てきたことを伝える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンギラス説明中・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自身で見たものや隠れて聞いた手たことで得た地上での状況と共通の敵をざっくりと説明をし終えるとゴジラは明らかに怒っているとわかるほど怒気を放ちはじめ、怒気に当てられた周りの生物はアンギラス以外全速力でその場を離れた。アンギラスも怒気に当てられ、本能で恐怖してしまい一瞬体が震える

 

 

 

ゴジラ(同族同士で生きるために必要はない争いを何度も繰り返しては自然を平然と壊し、自身の都合があれば簡単に他の種族に生物を滅ぼす。さらには倒すべき共通の敵がいるのにも関わらず再び同族で争いはじめたか・・馬鹿らしいにも程がある)

 

 

 

 

アンギラス(その上自分たちが至上の生き物だと思い込み、自分たちの豊かさと戦いのために資源や大地を独占し、文明を発展させ武器を作り出すたびに大地や海に空気を穢し続けています・・・なんと愚かな事か!)

 

 

 

 

ゴジラの言動に対して同意するように怒りを表す。実際に今でも人間の都合で絶滅寸前に追いやられては、卵が美味しいことから乱獲が続き絶滅させられた種が存在する。さらには人間に住処を追われ仕方なく生きるために餌を求めて人の縄張りに入ったら、追い込んでおいて危険という理由で殺されるという事もある

 

 

 

 

極めつけは自分たちの生活を追求するあまり、広大な大自然を枯れはてた砂漠にしては文明の発展により生まれた害となる物質をそのまま空や海に捨てることで穢し続けては他の生物たちの生態圏を脅かしている。自分たちの手で自分の首を絞めてるとわかってもなお、自分たちの欲と都合でこの星と命を少しずつむしばんでいる・・・・なんと愚かで強欲で傲慢な事か

 

 

 

 

 

普段物静かで冷静なゴジラが怒るのも無理もない。ゴジラは前世が人間であるため、ある程度地球温暖化といった環境問題から人間の郷の深さを知ってはいたが自然を愛する今になっては人間たちの所業に呆れを通り越して怒りがこみあげてくる

 

 

 

 

アンギラス(してどうしますか王よ?早急に解決するならば人間たちを間引くことが一番かと思いますが・・・)

 

 

 

 

アンギラスの言う通り人間をある程度撲滅して間引けば、人類は人不足に陥って生態圏は狭まり資源の使用量も少なくなり人がいなくなった場所はおのずと自然はよみがえっていくだろう。そして文明も破壊すれば人類は衰退し新たな武器も作れなくなるかもしれない。しかしゴジラは待ったをかける

 

 

 

 

ゴジラ(その手もあるだろうが駄目だ。人間はいざ追い込まれると何をするかわからないからな、俺たちを殺すために星を殺すに至る武器を作ろうとしてもおかしくはない。何よりこの星で高い知能を持つ種族だ、根本的な考えを変えない限り何度でも同じことを繰り返すだろう・・・・それに今回の戦争は何かがおかしい)

 

 

 

 

 

アンギラス(おかしい・・・ですか?)

 

 

 

 

ゴジラの言う通り人間は窮地に追い込まれれば何を考え付くかわからない危険性やたとえ文明を破壊して一時的に衰退したとしても、知識欲にも優れた彼らが怪獣を駆逐するため残された記録から文明を回復させて自然を破壊しながら怪獣を倒そうとして挑み、また文明を滅ぼされても怪獣を倒して自分たちが霊長の頂に立つまで繰り返す可能性もあり得る。故に根本的な考えから変わらない限り問題は変わらないが・・・・ゴジラは今回の戦争に違和感を覚えていた

 

 

 

 

ゴジラ(お前の話から確かセイレーンといったか?その共通の敵を撃退したとはいえ、生き残るために十数年同盟を結んでいた関係が理念や方針がたがえた程度で数年で二分することになるか?さらに国同士の関係も戦争を起こすほど悪化もしていないにも関わらず唐突な宣戦布告・・・・思い返せば勝利の鍵となったキューブの出現も追いつれられた戦況から発見され、そこから劇的な反撃を行い人類は救われた・・・いろいろと不自然すぎる点が多すぎる。まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ような・・・」

 

 

 

 

 

ゴジラは不自然な戦いの流れと仕組まれたようなできすぎた状況に疑問を大きくするとともにセイレーンに対して警戒し始める。ゴジラはしばらく考えるように小さくうなり続けると何か思いついたのかふとつぶやく

 

 

 

 

ゴジラ(アンギラス。引き続き地表の様子を偵察し、環境の回復と破壊をもたらす者の対処をしながら情報を集めてくれ。もし人間に攻撃されるようなことがあればなるべく守りに徹してくれ・・・()()()()()の事も忘れるな?)

 

 

 

 

 

アンギラス《ハッ!王はどうするおつもりで?)

 

 

 

 

ゴジラ(よりこの星の人間を知り見定めどうするか、この戦いを起こすものを突き止めるために・・・戦いの当事者であり友人のオイゲンたちと話をしてくる・・・・むろん()()()()()()()()()()()()()も果たしに行く)

 

 

 

 

 

ゴジラは人間と共存か敵対かを見定め、戦いを裏から操り自然を破壊するものを見つけるためにオイゲンたちのもとへと向かうと同時に地球の意思からの新たな頼みを果たすべく深海を泳ぎだす。アンギラスもその背中を見送りながら自身のやるべきをするために動き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては王とこの星の未来と平穏のために

 

 

 

 

アンギラスsaid out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芹沢side

 

 

~重桜本土のモナーク支部~

 

 

 

 

 

戦争が始まって各国が騒がしくなっている中で重桜に人知れず存在するモナーク支部では多くの研究者や学者が謎を解き明かそうと頭を動かし続けている。かくいう芹沢博士にグレアム博士もシンジと離れてからの2週間・・・ムートーが発していた音響や積み上げてきたデーターから手掛かりを探している。すると芹沢が繰り返して再生される音響が示された画面からある特徴を見つけた

 

 

 

 

芹沢「ここだ!・・・巻き戻してももう一度再生してくれ」

 

 

 

 

助手のグレアム博士が映像を巻き戻して再生し、特徴が現れる場所を停止する。その場面は振動のパターンが台形に見える時で注意深くグラフを見ると微小ながら小さくほかの台形同士が重なり合っていたのだ。つまりこのもう一つのパターンが会話をしている瞬間でムートーが話しかけている相手が発する声なのだ

 

 

 

 

グレアム「これがムートーの話し相手ですね」

 

 

 

 

芹沢「ああ、問題はその話相手が()なのかだ」

 

 

 

ようやく痕跡らしいものを見つけたがいまだ行方不明のムートーが放していた相手がわかってはいない。すぐに話相手の特定を好みつけた痕跡から徐々につかんでいくため、過去の文献やら新しい機材をそろえようとするが部屋に研究者の人があわただしく入ってきた

 

 

 

 

「芹沢博士!アズールレーンの拠点で怪獣が現れたと報告が!!」

 

 

 

 

芹沢「なんだって!?ムートーか!?」

 

 

 

 

「それがムートーではなく、そこに居合わせたユニオン支部とロイヤル支部の者からの特徴では現れた怪獣は『アンギラス』だと!」

 

 

 

 

芹沢「ムートーとは別の怪獣、しかもそれがアンギラス・・・!?」

 

 

 

 

グレアム「アンギラス・・・『氷の暴竜』・・!」

 

 

 

 

慌てる研究員からの報告を聞いて、ムートーが現れたと思いきや別の新たな怪獣が現れたことに驚愕する。しかもそれが伝承からその生態から氷の暴竜と呼ばれ、怪獣王の臣下であると伝えられた存在であるアンギラスが相手なら尚更だ。下手をすればムートー以上の脅威となる存在が現れ、もしそれが自分たちに牙をむくことになると考えると身震いしないわけがなく芹沢もグレアムも足が少しだけ震えていた。すると今度はこの施設を警護する兵士がやってくる

 

 

 

 

「芹沢博士、おそらく怪獣に関係する知らせが本部に届いたため伝えに来ました。追記先ほど鉄血の原子力潜水艦が消息を絶ちました・・・しかも最後に大きな獣の声と『鳥』というメッセージを残していました」

 

 

 

 

芹沢「鳥・・・間違いなくムートーだな、とうとう餌を求めて動き出したのか」

 

 

 

 

芹沢は兵士から大きな方向と鳥というワードを聞いて原子力潜水艦を襲った者がムートーだと確信づける。原子力潜水艦を狙ったのは潜水艦の中で生み出される放射線が目当てだったのだろう・・・・このままではムートーが放射能を求めて原子力発電所を襲い爆発が起これば被害は尋常ではない者になってしまう。アンギラスも現れたことでこそこそと世界に隠しながらことを進める場合ではくなくなっていた

 

 

 

 

芹沢「至急大黒提督と重桜上層部に連絡を取ってくれ、ユニオン支部にはアズールレーンの新設施設に『エマ・ラッセル博士』を派遣するよう要請も頼む。私たちは説明のために資料をまとめよう」

 

 

 

 

グレアム「博士・・・ついに来たんですね?」

 

 

 

 

伝えられた弩級の知らせを聞いてしばらく唸った芹沢は覚悟を決めたようにアズールレーンとレッドアクシズなど関係なく各方面に連絡を取れるように、同時にモナークが収集していた情報を一つのレポートとしてまとめ始める。その行動を見てグレアムはまるで最後の確認を取るかのように問いかけた

 

 

 

 

芹沢「ああ、もうごまかし続けて日陰にいる時は過ぎ去った。もう時代は動き出したんだ、これからの未来がどうなるかはすべての人間と命に掛かっている・・・・私たちが動かないかけにはいかない!」

 

 

 

 

多くの人間とKANSEN達が怪獣という存在を知りこの星の支配者である怪獣たちが目覚めだした・・・もはや隠していくという事はできず、ついにモナークが表舞台に出る時が来たという事だ。そして芹沢は自身のやるべきことをなすため行動を始めていく・・・・すべては人類と怪獣とこの星の未来のために・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徐々に時代と戦いが変わり始める

 

 

 

 

これから多くの人間とKANSENが怪獣の存在を知る事になるだろう

 

 

 

そして選ぶ先の未来に何があるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはまだ地球も神もわからない




【オリジナル設定】

・赤城はシンジに対して素直すぎるため、隠し事があればわずかに顔に出てしまう癖ができています(注:気づけるのはシンジとジョーくらいだった)

・モナークがゴジラの生態にやや疎いのは、地下世界生まれで主に地下世界で暮らして地表に出ても使命か気が向いての外出感覚だったため、芹沢達の資料では放射線を主として食べていたことと生態系の頂点だったこと、そして今では地球の核からエネルギーを吸収しているのではないかと推察しかできておらず生態はまるでからっきしみたいな状態です




【オリジナル部隊】
・有人部隊
 KANSENが主流になった戦場でも彼女らを支えるために常に訓練をし続けた精鋭の兵士たちの部隊。その練度は大戦時から戦い続けてきたのでかなりの腕前で皆KANSEN達を人間であり仲間として見ている人格者の集まりである。歩兵・戦車兵・戦闘機兵・潜水艦兵・艦隊兵と別れている。有人部隊の性格を表すなら・・・

「あんな小さい子たちが戦ってるのにしり込みしてられるか!」

「KANSENとか関係ねぇ!ともに戦う仲間なら背中を守るのは当然だろ!」

「あいつらだけに重荷を背負わせられるか!ライフルを用意しろ」

「俺たちは軍人、家族と仲間を守るのが仕事だ!」

「ユニコーンちゃん親衛隊行くぞ!」

みたいな奴等です




【怪獣紹介】

・アンギラス:別名『氷の暴竜』。容姿はゴジラSP版で全長や体高はFW版基準で約30倍にしてデカくしています。腹は赤ではなく昭和と平成のように黒色

全長:180m(尾を含む)

身長:66m

体重:6万t

プロフィール:勇猛で真面目で格上には忠実な性格。戦闘ではどんな格上でも傷付いても一歩も引かない頑強さをもつ。自身の縄張りや命を狙ってくるもの力をもって打倒して打ち倒すか、最後まで抵抗しない者、明らかに自分にはかなわない弱者は強者の覇気で脅して追い払う。逆に最後まで戦おうとするものは強者としての礼儀で最後まで戦い食すことでそのもの分まで生きる血肉としている。地下世界での極寒地帯で縄張りを形成していたが、しかし縄張りをより広げようと自身の冷凍ブレスや冷気を使って、異なる環境を無理矢理寒冷地帯へと変化させ調和を乱しその地帯の生態系を脅かしたことでゴジラが制裁を加えに現われる。アンギラスはゴジラが王として君臨していることを知っていたが、だからといって尻尾をまくる行為はせず真っ向からゴジラに勝とうとする勢いで挑む。しかし圧倒的な力で敗退するがその王たる力と巨大な背中と覚悟に胸を打たれ、忠誠を捧げ忠実な臣下となる。それからという物自身の縄張りの維持をする傍らゴジラが異変を感じた場所への偵察やゴジラの使命の手伝いなどをするようになる。時折行き過ぎた怪獣の行いや自然の破壊具合でぶち切れて必要以上の破壊をしてしまうゴジラや怒りで我を忘れ破壊を招くゴジラを止めるストッパーもしている(止められるとはいってない)。
その後ゴジラやモスラとラドン(モスラは女王としての気品もあれば力も勝っているのでゴジラ同様敬意を払い、ラドンは対となる能力と自分と同様に高い実力を持っているため戦いを通して同じく王を尊敬する同胞として認める)と出会いながら過していると、地球の意思から頼みを受けたゴジラから地表での浄化と調和のために先に地上へと向かい簡単に偵察し汚染や破壊の具合を調べて欲しいと頼まれ一足先に地上へと向かい、環境の汚染状況や地表での情報を集める中アズールレーンと遭遇した

生態:体の中には液体窒素よりも数千倍の冷凍効果とすさまじい冷気を放つ特性を持つ液体を生成する器官を持ち、これを全身に行き渡らせることで装甲部分に鏡のような氷をコーティングを施し、口内から微小に振りまくことで冷凍の息吹を、上皮から冷気を放つことで自身とは適さない場所でも生存し、自身から大量の液体を霧状に振りまくことで自身の周りを一瞬で凍結させ凍らせては槍のようにとがった氷で攻撃をしてはその場所を極寒地帯へと変えてしまう事が可能である。しかし液体の生成量を超えるほど冷凍ブレスや全方位凍結や氷コーテイング等を使用しすぎると、器官内でため込んでいた液体をすべて使い切ってしまい器官内で最低限の液体がたまるまで冷凍を使うことができなくなる(体力で異常がなければには10分程度で最低限の液体が生成できる)。生成される氷の強度も中々に頑強であり温度は超低温のため、プラズマや相応の熱で溶かすか怪獣並みのパワーがなければ砕けない

この能力のおかげで温まった空気を冷やして、地球全体の空気温度を一定に保つ働きをしている

*大きさに関しては公式の体長6mを元に、フィギアの大きさに反映して計算した結果です


プロフィールが長すぎてすみません、おかしい点があれが言ってください







ヴェノム「よ~しやっとアニメにたどりついたな」


ゴジラ「作者、一応俺が主人公なのになんだか出番が少ないがどういうことだ?」


アンギラス「なぜ王の出番が少ないのだ?理由を今すぐ述べろ、でなければ貴様の首を食いちぎるぞ?我は我慢強いのでな・・・5秒待ってやろう」


ヴェノム「ひえ!?・・・あのですね、アニメ編やそれ以降でもシンジも人間側では重要なキャラですのでいらゆる準主人公ですので、彼の出番も必要なうえにKANSEN達も書きたいんです!その分ゴジラ様方の出番や戦闘描写も頑張りますし、できる時はゴジラ様のsideも増やしたいとともっています!だから噛みつくのはご勘弁を・・・首と胴はまだ離れたくないんです!!」


ゴジラ「理由はわかった。なら言葉を信じよう、しかし少しでも違うことがあれば・・・わかるな?」


ヴェノム「イエスマイロード!!」



一つ報告ですが期末テストのための勉強をしないといけない上にプロットの見直しや書き溜めのストックが枯渇しましたので投稿が遅くなりますがご了承お願いします

それではまた次回に

ciao♪

あとがきに残した設定を設定集としてまとめた方が良いですか

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